フルリモートで働く100人に聞いた「仕事と〇〇を両立する」生き方【ヒアリング調査】

働く会社を選ぶとき、中にいる「人」や「社風」で決めたいと思う方も多いのではないでしょうか? でも、実際にどんな人が働いているかは、なかなか外から見えづらい部分もありますよね。

2022年5月に、株式会社ニット/HELP YOUへジョインした広報の中野由莉子も、入社当初は働いている人の全体像がつかみにくかったといいます。広報として会社の魅力を発信するにあたって、まずは一人ひとりを知る必要があると中野は考え、社内メンバーのうち100人を対象としたヒアリング調査、題して「100人と1on1プロジェクト」を実施しました。

500人全員がフルリモートワークを実践するニット/HELP YOUでは、どのようなバックグラウンド思考を持つメンバーが、どんな生き方・働き方をしているのでしょうか? 新人広報の目を通してお伝えします。

ライター

三代知香
飛騨在住のフリー編集者。会社員時代はIT企業でマーケティングやPM、自社ブログの編集長を経験。メディアの立ち上げ経験を生かし、「くらしと仕事」のアクセス解析や新人育成を通して成果向上に取り組むほか、インタビューライターとして働き方や地方活性化をテーマとした記事を手がける。1児の母。→執筆記事一覧

「100人と1on1プロジェクト」実施の背景

プロジェクトリーダー:広報 中野由莉子

 

「100人と1on1プロジェクト」を実施した中野は、ニット/HELP YOUへジョインする以前は営業で、広報の仕事をするのは初めてです。

広報がやるべきことって何だろう?」と考えていたときに、チームリーダーから「まずは社内のメンバー100人と話してみよう」と提案がありました。その言葉を受け、広報に必要なのは誰よりも会社の魅力を知ることだと気が付き、このプロジェクトの実施に踏み切ったといいます。

オンラインアウトソーシング事業を展開する当社では、働く人がサービスの品質を大きく担っており、会社・サービスの魅力=働く人の魅力といっても過言ではありません。会社やサービスの情報を発信するうえで「人」への理解は不可欠だといえます。

そこで、2022年5月2日〜2022年9月30日の4か月間で100人を対象にオンラインで1on1を実施しました。

メンバーの共通項は「仕事と〇〇を両立したい」

ニット/HELP YOUは2015年の創業以来、フルリモートでの組織運営を続けています。35の国や地域でくらす500人のメンバーが活躍中で、うち480人はフリーランスです。

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場所や時間にとらわれない自由な働き方ができる環境だからか、仕事とプライベート、あるいは2つ以上の仕事を両立したいという思いでジョインした人が多くいるように見受けられました。

ジョインの理由を尋ねたところ、多かった回答は以下の通りです。

  • 子どものそばにいながら働きたい
  • 妊娠中・出産後も体を労わりながらキャリアを積みたい
  • パートナーの転勤に同行しながら働き続けたい
  • 海外でくらしながら日本語で仕事がしたい
  • 本業を続けながら副業で新たな分野に挑戦してみたい
◆ 子どものそばにいながら働きたい

乳児期はもちろん、保育園や幼稚園、小学校に上がった後も、仕事と子育ての両立に苦労している人は多いようです。特に、子どもが急に体調を崩した際に、オフィス出社が前提の会社だと仕事に穴をあけざるを得ません。

フルリモートワークを前提としたニット/HELP YOUなら、柔軟に仕事を調整できると考え、ジョインした子育て世代のメンバーが多くいます。

中には、学校から帰ってきた子どもに「おかえり」と言ってあげたいという思いで、今の働き方を選んだメンバーもいました。

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◆ 妊娠中・出産後も体を労わりながらキャリアを積みたい

妊娠中・出産後に体が思うように動かず、仕事を辞めざるを得ない人も世間ではまだまだ少なくないようです。

ニット/HELP YOUでは、在宅ワークという働き方を生かし、早期に復職して無理のない範囲で仕事をするメンバーも珍しくありません。

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◆ パートナーの転勤に同行しながら働き続けたい

パートナーの転勤が決まるたびに自分自身は退職と再就職を繰り返し、キャリアや人とのつながりが断絶されてしまうことに悩む人を多く見かけます。

ニット/HELP YOUメンバーの中には、どこにいても働き続けるためにフルリモートワークを選択した人も多いようです。

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◆ 海外でくらしながら日本語で仕事がしたい

主に2つのケースがあります。1つは、パートナーの海外赴任に同行するために自分自身は退職し、再就職先としてフルリモートで働ける日本の企業を求めているケース。もう1つは、自分自身が海外で本業やボランティア活動などをしながら、日本とのつながりを持ちたいケースです。

ニット/HELP YOUでは、多くの海外在住メンバーが時差の壁を越えながらチームで働いています。

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◆ 本業を続けながら副業/複業で新たな分野に挑戦してみたい

新たな分野に挑戦してみたいけれど、いきなり転職するのはハードルが高いと感じる人も多いでしょう。そのような人にとって、副業はリスクを最小限に抑えながらチャレンジできる最適な方法の一つです。

そうした考えから、フリーランスとして幅広い仕事に挑戦できるニット/HELP YOUを副業先に選んだメンバーは少なくありません。そこから徐々に本業へとスライドさせていったケースもあります。

コロナ禍を背景に、どこにいっても通用する汎用的なスキルを身につけたいという思いで副業/複業を始めたメンバーもいるようです。

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「子育て中だから」「地方/海外在住だから」「スキルがないから」「いい年だから」と何かを理由に諦めるのではなく、自分のやりたいことに向かって実現の可能性を探る姿勢は、多くのメンバーに共通しています。

フルリモートワークで叶える理想の生き方

では、ニット/HELP YOUで働くことを通して、メンバーはどのような理想を実現しているのでしょうか? 「〇〇したい」を叶えている例を、ご本人のコメントと共に一部ご紹介します。

◆ Aさんの例:社会とのつながりを取り戻す

出産後しばらくの間、家事育児に追われ、気が付いたら社会とのつながりがなくなっていました。子どもがある程度大きくなり、育児は落ち着いてきたものの、まだまだフルタイム出勤で長時間家を空けられる段階には至っていません。あまりにも人との関わりがなく精神的に辛い状況が続きましたが、ニット/HELP YOUでオンラインで働く仲間ができてからは気持ちが上向いています。

◆ Bさんの例:海外にいても日本の仲間とつながれる

家庭の事情で急に海外への移住が決まり、これまで日本で築いてきた人間関係から切り離され、大きな寂しさを感じていました。ニット/HELP YOUでは、オンラインで仕事ができるだけではなく、趣味のコミュニティを通じて仲間と交流することができます。仕事仲間以上の大切なつながりができたことに感謝する毎日です。

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◆ Cさんの例:主夫になって見えた新たな世界

妻が海外で働くことが決まり、私は長年勤めた会社を辞めて主夫の道を選びました。それまで名乗っていた職務上の「肩書き」がなくなり、社会から孤立したような感覚に陥りましたが、ニット/HELP YOUで新しくライティングの仕事を始めてからは前を向くことができています。今では、主夫となり「仕事以外の世界」も知ることができて良かったと心の底から思います。

◆ Dさんの例:「好き」を仕事にしたい

もともと金融業界で働いていましたが、退職してアパレルのお店を立ち上げました。開業してすぐは収入が不安定なこともあり、すき間時間に自宅でできる仕事を探していたところ出会ったのがニット/HELP YOUです。副収入があるおかげで、経済面でも精神的面でも安定しながら、大好きな服の仕事をすることができています。

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年齢に関係なく挑戦し続けるメンバーが多数

ニット/HELP YOUには、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーがいて、それぞれが自己実現に向かって歩んでいることがわかりました。

「100人と1on1プロジェクト」を通じて、中野はどのような気付きを得たのでしょうか? ここからは、中野が思うニット/HELP YOUメンバーの魅力や、本プロジェクトを経て広報として得た学びをQ&A形式でご紹介します。

100人へのヒアリング、お疲れ様でした!

ありがとうございます!

ほかの仕事もしながらプロジェクトを進めるのは大変だったのではないでしょうか?

そうですね。大変でしたが、ヒアリングにご協力いただいたメンバーへの感謝の気持ちの方が大きいです。任意でのお願いにもかかわらず、多くの方が快く引き受けてくださり、ありがたいのひと言に尽きます。

何人かの方は「ヒアリングを通して頭の中が整理できた」「キャリアの棚卸しになった」とまで言ってくださって、何事も前向きに捉える姿勢に感動しました。

100人と話して感じた、中野さんが思うニット/HELP YOUメンバーの魅力は何ですか?

未来志向チャレンジ精神が旺盛な方が多いことです。「〇〇だからできない」ではなく「やってみよう」「どうしたら実現できるだろう」と考える傾向が強いように思います。

今回、20〜60代と幅広い年齢層の方にお話を伺ったのですが、この傾向は皆さまに共通していました。

安定的な仕事を辞め、ニット/HELP YOUで副収入を得ながら夢を追い続ける人。未経験からライティングやデザインの仕事を始め、手に職をつけようと努力する人。

自分のやりたいことにまっすぐと向かう姿に、私自身、たくさんの勇気をもらいました。

ヒアリングを通して「子育てと仕事」「移住生活と仕事」など、2つのことを両立しているメンバーが多いことがわかりました。中野さんご自身は、何か共感する部分はありますか?

私自身は独身で住まいは東京ですが、趣味のダンスと仕事を両立したいという思いが強くあります。大好きな仕事と、大好きなダンス。2つがそろうことで相乗効果が生まれ、私の人生が豊かになるのです。

そうした意味では、何かを優先してほかを諦めるのではなく、大切なもの全てを手に入れるために自らの道を切り開くメンバーの皆さまの生き方に心から共感するし、人生の先輩として尊敬しています。

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広報活動においてどんな変化がありましたか?

このプロジェクトを実施する前と後で大きく3つの変化を実感しています。

1つ目に、メディアの方にニット/HELP YOUを取り上げてもらえないかご提案すると、2回に1回はご興味を持っていただけるようになりました。1on1でメンバーの魅力に触れたことで、会社の魅力をより実感を持って伝えることができるようになった結果だと考えています。

2つ目に、皆さまのバックグラウンドや思いを知ることが、良い企画を生むことにつながっています。例えば、ヒアリングをするなかで、本メディア「くらしと仕事」の読者と親和性が高いと個人的に感じたメンバーをライターさんへ紹介し、協力しながら記事化しました。

▼ プロジェクトをきっかけに記事化された記事の一例

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3つ目に、互いの人となりに触れたことで、以前よりメンバーの皆さまと連携しやすくなりました。プロジェクトの実施前は、広報としてメンバーの方に何かを依頼するときに毎回ドキドキしていたのですが……(笑)。

なかには「ぜひ協力したいです」「応援しています」と温かい声をかけてくださるメンバーもいて、そのたびにありがたい気持ちでいっぱいになります。

早くも良い効果が生まれているようで何よりです!

ありがとうございます! 改めて、私にこのプロジェクトを任せてくださった広報チームのリーダーと、お忙しいなかご協力してくださったメンバーに感謝を伝えたいです。

最初は、依頼の仕方や、時差のある海外メンバーとのスケジュール調整、事前準備やヒアリングの段取りなど、うまくいかないことが多く、メンバーの皆さまにご迷惑をおかけしてしまうこともありました。

でも、そのたびに優しい言葉でフォローしてくださったり、親切にご指導してくださったり。先輩方のお力添えがあったからこそ「100人と1on1プロジェクト」を完遂し、事業成長につなげることができています。

皆さまから頂いたお時間を今後の広報活動に最大限に生かせるよう、まい進します!

まとめ

「100人と1on1プロジェクト」を通じて、ニット/HELP YOUメンバーには自分の「やりたい」という気持ちに従い、それを実現するための方法を自ら選びとっている人が多いとわかりました。

「やりたい」と思っても、現実的に難しいと感じることはあるでしょう。時間がないから。スキルがないから。状況が悪いから。それしか選択肢がないから。でも、いったん自分の中の固定観念を捨て、「できる」ことを前提に方法を探してみたら意外と第三の選択肢が見つかるかもしれません。

ニット/HELP YOUは、自由な働き方ができる環境を提供することで、一人でも多くの方が「やりたい」を実現できるようサポートします。

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