産後1カ月で復帰! 「働く」を通じて実現する私の幸せ

「出産後、子育てや家事をしながら仕事ができるんだろうか?」「復職したら、時間のやりくりが難しくなりそう」と不安を抱えながら産休・育休期間を過ごしている人も多いのではないでしょうか? HELP YOUで新人育成を担当する佐々木綾さんは、第一子出産後に早期復帰を果たしています。「家族、仕事、プライベート、すべての時間が大切」と語る佐々木さんに、家族との協力体制や仕事と育児を両立させる工夫などをインタビューしました。

ライター

才田千智
神奈川県横浜市出身、埼玉県さいたま市在住ライター・翻訳家。超個性的な性格を持つ二女の母。ライフワークの語学学習のため、毎年張り切ってNHK語学テキストの4月号を購入するも動詞の活用で挫折する「3カ月坊主」が悩み。人物の魅力を発見する「一隅を照らすライター」を目指し修行中。→執筆記事一覧

試行錯誤しながら家族全員で成長してきた1年

佐々木綾さん
千葉県出身・東京都在住。夫、1才の息子の3人家族。前職でWebマーケティング、紙媒体の編集に従事。2019年4月にHELP YOUにジョイン。2021年3月産休取得・出産、2021年4月に復職し、現在はHS(ヒューマンサクセス)のメンバーとして新人育成を担当。新人スタッフ研修、メンバーが働きやすい環境づくりのための制度設計などをメイン業務として活躍中。

産後1カ月で復職! まさにスピード復帰でしたね。出産前からすぐに仕事に戻ろうと思っていたのですか?

はい。1カ月で仕事に戻ろうと決めていました(笑)。

これまで「仕事をしていない」ということがほとんどない人生だったので、育児と家事だけの生活のイメージがつかなくて……。私の場合は「家族といる時間」「仕事の時間」「それ以外のプライベートの時間すべてが大事なんだと出産を経て気づきました。

1カ月で仕事復帰を決めた私の気持ちをくんで「やってみよう。それでできなければ、そのときに考えよう」と背中を押してくれたり、産休中も「ゆっくり休んでね」と安心させてくれたHELP YOUのHS(ヒューマンサクセス)のメンバーには、感謝しかありません。

実際に仕事に復帰してみてどうでしたか?

1歳になった息子は、現在まで保育園に通っていないのですが、夫もほぼ在宅ワークなので、私がミーティングや面談があるときは夫に息子を見てもらっています。逆に夫が会議のときは私が面倒を見て……という感じでうまく交代しながら時間のやりくりをしています。

ですが、いつでもバッチリ調整できているわけではなくて、例えば前日まで夫も在宅勤務だと話していたのに、急に出社しないといけなくなるなど、当日に夫のスケジュールが変わることもあります。

そうなると、私は息子を見ながらミーティングや面談に臨むことになるので、毎回「静かにしていてくれるかな」「タイミングよく寝てくれたらいいな」とヒヤヒヤしています(笑)。

ぐずりだしたらすぐにミルクをあげられるように用意しておいたり、息子の好きなテレビをつけておいたりなど準備もしますが、HELP YOUのメンバーは皆さんとても優しく、息子がぐずっても「元気だね」「かわいいね」と声をかけてくれ、本当にいつもメンバーに助けられています。温かい気遣いは、涙が出るほど嬉しいです。

現在、私は新人スタッフさんがスムーズに仕事を進められるよう、研修プログラムやサポート体制を整備したり、HELP YOUのメンバーが「働くを通じて幸せに」なるために必要な制度設計を考えたり、といった「人」に関わる部分をチームで担っています。私自身、メンバーのみなさんに助けてもらって今があるので、「佐々木さんに相談してよかったです!」と言ってもらえると、少しでも恩返しができた気がして嬉しいです。私にとって、メンバーの皆さんの「ありがとう」の言葉が一番のモチベーションなんです。

パートナーや周囲の理解とサポートが佐々木さんの復帰を支えてくれたのですね。特に身近にいるパートナーと協力体制を構築する秘訣は何かあるのでしょうか?

私の仕事内容や担当している仕事の重要性について、普段から夫に話すようにしています。現在は、月に20名前後のスタッフさんがHELP YOUにジョインしており、ほぼ毎日新人スタッフ面談があります。特に初回面談は、新人スタッフさんがHELP YOUに参加して最初に会話をする貴重な時間なので、面談時間はその人のためだけに集中して時間を使いたい。「だから、息子のことは頼んだ!」と(笑)。

夫とお互いのスケジュールを共有して、必要があれば面談の時間をずらしたり、時間に余裕がある方が離乳食をあげたり寝かしつけを担当したりと、協力してなんとか乗り切っています。

佐々木さんの仕事に理解のあるパートナーですね。意見が食い違うなど、対立することはありませんか?

普段から協力的で優しい夫ですが、時にはイライラを感じることもあります。例えば、息子の寝かしつけ中にお皿を洗い出したりするんですよ。もちろん、私の負担を減らすように率先して動いてくれていることは分かっているのですが、洗い物をしているとガチャガチャ!って大きな音が出るじゃないですか。「今、寝そうだったのに!!」なんて会話は日常茶飯事です。

そういうときは、我慢せずに本音をぶつけてケンカします。でもそうすると次の日には持ち越さないので、時間が経つと忘れてしまいますね。

「チャレンジしたい」という気持ちを大切に!

生後1カ月の息子さんと実家で暮らす愛犬くうちゃんとのニューボーンフォトを壁紙に。生まれて間もない頃の写真を目にするたび、1年で大きく成長したことに改めて驚く。

1歳というと、まだまだ目まぐるしく成長する時期ですね。お子さんの成長に合わせて、仕事のスタイルに変化はありましたか?

つい最近ハイハイができるようになったと思ったら、すぐに立っちができるようになり、今では家中を走り回っていて、本当にあっという間に成長していきます。

離乳食の回数が増えたり、お昼寝の時間が短くなったりとお世話の中身も変わっていきますが、私自身の仕事のスタイルは実はそんなに変わっていません。

そのときに動ける人ができることを担当する、をベースに、都度夫と話し合いながら、分担して仕事を進めていますね。

佐々木さんの一日のタイムスケジュールを教えてください。

7:00 息子の奇声で起床、緊急対応のものがないかChatwork(※)を確認
息子のおむつ替え、お着替え、ミルクをあげる、自分の朝ごはん
※Chatwork HELP YOU内で使用される基本コミュニケーションツールの1つ

10:00 業務開始

11:00 タイミングをみて離乳食(面談が入れば夫が担当してくれる)

13:00 お昼寝のため寝かしつけ(うまくいけば1~2時間まとめて寝てくれる)
寝かしつけ後は集中作業、ミーティング(面談も午後に入れることが多い)
お昼ご飯をパパッと食べる

15:00 息子起きる(最近は寝起きが悪くギャン泣きするので、すぐミルクをあげられるよう準 備しておく)
落ち着いたら業務に戻る
タイミングをみて離乳食(毎回離乳食タイムは大暴れでテーブルはぐちゃぐちゃになります(笑))

18:00 一旦作業を止めて、夜ごはん&離乳食

19:00 息子とお風呂

20:00 ミルクをあげながら寝かしつけ(すぐ寝てくれる時もあれば、1時間以上かかるときもある)

21:00 残った業務を片付けるChatworkの返信がすべて完了しているかチェック

22:00 息抜きタイム
この時間でエネルギーチャージしています!(笑)

仕事・育児・家事で一日があっという間に過ぎていくかと思いますが、息抜きタイムはどんなことをして過ごしていますか?

動画配信サービスでアニメをみますね(笑)。毎年4月ごろになると『ドラえもん』『名探偵コナン』などの過去映画の配信が始まるので、春は特に楽しみにしています。大人になった今でもわくわくする気持ちは変わらないですし、子どものころとはまた違った発見があったりして、何度でも楽しめます!

あとは最近投資に興味を持ち始めたので、その勉強をするのも楽しいです! 今はYouTubeでもたくさん勉強できますし、これまで無関心だった領域の知識が増えていく感覚が嬉しくてはまっています。

これから出産を経て仕事復帰しようとしている方に、メッセージ・アドバイスをお願いします。

外に行くと落ち葉や木の枝が気になり、すぐに口に入れようとするので目が離せないそう。

 

先ほどもお話しさせていただきましたが、HELP YOUのメンバーは温かい気持ちを持った方たちばかりです。私もこれまで何社か企業に勤めていましたが、こんなに”いいやつ”が多い組織はなかなかないと思います。しかもそれがフリーランスの集まりで、完全リモートワークで実現できているなんて、3年以上関わっている私もちょっと信じられないくらいです(笑)。

同じように出産を経て仕事復帰をしようと考えている方へ―
不安なこともたくさんあると思うのですが、ぜひ自分の気持ちに正直に、やりたいという気持ちを大事にしてほしいです。

HELP YOUにはそんなあなたの気持ちを第一に受け止めて、実現するにはどうしたらいいかを一緒に考えて悩んでくれる仲間がたくさんいます

みなさんと一緒に働けることを楽しみにしています!

まとめ

出産して1カ月で復職を果たした佐々木さんでしたが、その陰には自分がどうしていきたいのかをパートナーや職場のメンバーに率直に共有し、二人三脚で道を作ってきた姿がありました。仕事、家族、プライベート、どの時間も大切にしたいという熱い思いを持ちながら、周囲に支えられていることを当たり前と思わず、感謝を忘れない佐々木さんには、自然と「応援したい・協力したい」という気持ちが湧き上がってきます。

妊娠・出産後もキャリアを諦めたくないスタッフに対し、自身の経験を元にした活きたアドバイスを今後も期待しています!

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