専門分野がなくても活躍は可能? 最高報酬を獲得した新人フリーランスの働き方
フリーランスとして働く上で大事なスキルとは何でしょう?「コミュニケーション能力」、「自己管理能力」…中でも多くの人は「専門スキル」がないと活躍できないと思っていませんか?
今回お話を伺った、1児の母でもある中田早苗さんは「得意とする専門分野はない」と自覚する一人。しかしながら、彼女はフリーランスとしてHELP YOU(※1)で働き始めると、なんとジョイン3ヶ月目の報酬金額が最も高かった新人スタッフとして2021年度新人賞(※2)に選ばれました。
専門分野を持たない中田さんが、なぜHELP YOUで活躍できたのか?その謎を解き明かすべく、ご本人に仕事への姿勢や取り組み方についてお聞きしました。
※1 HELP YOUでは、世界各国・全国各地から集まった約400人のリモートワーカーが、オンラインアウトソーシング事業を支えるメンバーとして活躍中です。
※2 事業年度の2021年7月~2022年6月の間にHELP YOUにジョインした新人スタッフの中で、働き始めて3ヶ月目の報酬金額が最も高かった方に贈る賞。
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目次
ライター
どの未経験の職場でもやってこられた自信。幅広い経験値が強みに
まずは新人賞受賞おめでとうございます!
ありがとうございます。賞をいただけると聞いたときは、全く想像もしていなかったので驚きました。正直に、一生懸命やっていたら結果がついてきた…という感じです。特別なことをしたわけではなく、当たり前のことを当たり前にやってきただけだと思っています。
ご自身が考える当たり前のこととは?
納期厳守はもちろんですが、わからないことがあれば自分で勉強して、不安を最小限に完璧な状態で臨みたいと思っています。以前マニュアル作成の業務をすることになった際には、経験はあっても自己流にとどまっていたので体系的に学び直そうと、事前にセミナーで勉強してから臨みました。
あとはレスポンスの早さもあるかもしれません。仕事を割り振るディレクターの方からすると、メンバーから半日返信がなかったら、その間発注を受けた業務が宙ぶらりんになってしまいますよね。そういったディレクターの立場を理解しつつ、なるべく即時回答を心がけています。
現在はどれくらいの数のお仕事をされていますか?
継続している業務は14件で、空いた時間に単発の依頼も受けています。
なぜ多くの仕事にチャレンジできたのでしょう?
私はシステムエンジニアとしてキャリアをスタートしてから、幼稚園教諭やホテルマン並みの対応が求められる医学会の運営事務局、設計事務所でのCADオペレータなど様々な職種を経験してきました。数多くの未経験の仕事に挑戦してきた一方で、「これが専門」といえる分野がありません。あるのは今までライフステージの変化に流されて経験してきた様々な職種の経験と知識、そしてどの職種・職場でも努力し、それなりにやってこられたという自信です。それがあるから、「これならできる」と思える案件が多く、飛び込む勇気が持てるのだと思います。
今の仕事は、数ある業務の中からご自身で応募されて始めたのでしょうか?それともディレクターから直接業務依頼がありましたか?
ざっと集計してみたところ、「応募:ディレクターからの依頼=2:8」でした。応募したのはジョインしたての1ヶ月半くらいで、あとは直接依頼いただくことで新規案件をゲットしてきました。今はもう応募はしていません。
一緒に仕事をしたことをキッカケに、同じディレクターからの業務依頼が増えていったということでしょうか?
既に仕事をしているディレクターと、そうではないディレクターの両方から業務依頼があります。これまで接点のなかったディレクターから依頼がある場合、枕詞で多いのは、「他のディレクターさんからの推薦受けて…」という言葉です。ありがたいなと思って、時間の許す限りお受けしています。
転機となった「ランドセル忘れる事件」
なぜ会社勤めからフリーランスに転向し、HELP YOUで働き始めたのですか?
仕事に没頭しすぎて家庭がおろそかになってしまったというのが理由です…。前職の設計事務所に入社して数ヶ月月たった頃に「管理職がいないから室長をやってくれないか?」と打診を受け、平社員からいきなりナンバー2になってしまったのです。
それからというもの、プロジェクトマネジメントから採用人事、システム関連の管理など、すべてを一手に担い、夜遅くまで家に帰れない生活となりました。昔から仕事が好きなので、のめり込み過ぎて自分の首をしめることがあったのですが、ここでもまたという感じで…。
夫も役職に就いていて昔のように早く家に帰れる状況になく、そうすると当時小学校低学年だった娘が夜の10時過ぎまで一人家にいるということが発生してしまいました。
さらに、最終的に決定打になったのが、「ランドセル忘れる事件」です…。
娘の小学校で先生との個人懇談があった日のことです。以前、娘に水着を持たせ忘れてしまったことがあったので、先生に平謝りしていたところ「それより先日、ランドセル忘れて来ましたよ!」と話があったんです。
毎朝、娘を見送っているはずなので、ランドセル忘れるってどういうこと!? と思いましたが、当時仕事のことで頭がいっぱいだった私は気づかなかったんですよね。しかも、娘もそのことを私に言っていなかったんです。娘はどうやって学校で過ごしたのか…(笑)。
その事件があってから、これはもうダメだと、育児と両立できる仕事を探し直そうと思ったんです。転職活動をするにあたって、在宅でできる「オンライン事務」という仕事が目に留まり、出会ったのがHELP YOUでした。
働き始めて4ヶ月ほど経ちますが、HELP YOUにどのような印象をお持ちですか?
「垣根がなく、風通しがよい」、「個々の思いやりが際立っている」と感じます。HELP YOUでは、誰が上で、誰が下というものがありません。業務にあたるスタッフを管理するディレクターも決して上司ではないですよね。
実は働く前までは、どう仕事が進むのだろう? と疑問に思っていました。会社にいたら、基本的には役職に応じた上下関係があるものですし、「ここから先は誰の権限」という壁を感じるものですよね。でもHELP YOUでは、メンバーの皆さんが互いに尊重し合い、フラットに接してくれます。会社勤めの時に感じていたような息苦しさが全くありません。
新人賞受賞の際のコメントで、「HELP YOUでは声を上げれば、必ず誰かが駆けつけてくれる」という言葉が印象的でした。具体的にどんなことで声を上げたのでしょうか?
本当にたくさんあるのですが、一つ挙げるなら、私の成果によってクライアント様からの業務委託が継続するかどうか決まるという時です。頑張った結果、継続依頼が決定しましたが、その後続々と追加発注をいただく中で「結果を出し続けなければ…」とプレッシャーでつぶれそうになったことがあったんです。
そこで、ディレクターに相談したところ「誰にでも頼める案件じゃないので、中田さんが長期的に続けられる環境を作るのがディレクターの仕事」と心強い言葉をいただき、仕事のペースについてクライアント様と話し合ってくださったのです。今は安心して取り組むことができていて、抱え込まず吐き出して良かったと思っています。
仕事は「自分が自分として存在するための手段」
仕事と家事はどのように両立されていますか?
やはり切り替えがとても大事だと思います。「○時までにこれを仕上げて掃除しよう」などと決めてから取り掛かるようにしていますね。また、私が仕事をする姿をそばで見ている娘から、タイミングをみて「○時になったら犬の散歩に行こう」などと提案してくれることもあります。
在宅ワークを始めてから、娘は家事のお手伝いも積極的にしてくれるようになり、今では貴重な戦力ですね。最近では、娘自ら「アウトソーシング」と称して家事手伝いの料金表を作成してくれました(笑)。
HELP YOUで働き始めた際、「もう仕事をしたくて気が狂いそうです」と、自己紹介されていました(笑)。中田さんにとって仕事とは?
「自分が自分として存在するための手段」ですね。HELP YOUで働く前、半年間無職を経験しました。最初は何もしなくて良いことを喜ぶ自分もいましたが、次第に焦燥感に駆られてきて…。私には、常に何かしらのタスクが必要で、「やらなくちゃ!」という気持ちがあることで自分を保てるのだと思います。
これからHELP YOUで働き始めようと考えている方、またジョインしたての方に向けて、アドバイスをお願いします。
まずは一歩を踏み出すこと、そしてコミュニケーションをとり続けることだと思います。私自身、最初に仕事へ応募するときは勇気がいりました。どの業務ならできそうかなと案件とにらめっこをして二の足を踏むこともありました。でもまず応募しない限りは誰も私を知ってくれないですよね。
これまで色んな業界で仕事をしてきましたが、初めはわからないことが当たり前です。私も最初は「できるかな?」と不安に感じることもありましたが、今では新たなスキルや経験を得られることにワクワクしながら取り組めています。
最後に、今後挑戦してみたいことや展望がありましたら教えてください。
私にはこれといった専門分野がありません。それが逆に強みになった部分もありますが、今後「これなら任せて!」と言える分野が加われば、一層活躍できると思っています。その分野に既に出会っているのか、これから出会うのか、それは今後のお楽しみですね…。
まとめ
加えて思うのは、HELP YOU内での仕事の種類の多さです。語学スキル、デザインなど特定のスキルが求められる業務もあれば、未経験でも対応できる業務も数多く存在します。この仕事の豊富さが、中田さんの活躍をさらに後押した理由の一つかもしれません。
もし今、あなたが自分に「専門性」がないと悩んでいるとしたら、まずは中田さんのように「自分ができる仕事」から一歩ずつ挑戦してみてはいかがでしょうか? 未経験スタートでも多数の人が仕事の幅を広げ、活躍するHELP YOUなら、きっとそれが叶うと思います。
▶未経験でも様々な業務に挑戦してみたい方はこちら
アイキャッチデザイン/今泉香織
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