海外在住で叶ったフリーランスという生き方。どこにいてもキャリアは築ける
私は現在、海外に住みながらフリーランスとして日本企業3社のお仕事を受注しています。リモートワークという働き方が一般的になった現代。世界中どこにいても働けるようになりましたが「海外で暮らしながらフリーランスとして働いてみたいけど、イメージがわかない」と悩んでいる方もおられるでしょう。
海外でフリーランスとして働くまで、たくさんの不安と向き合いながら挑戦と失敗を重ねてきました。本記事では、どのようにして仕事を見つけてフリーランスとして働くようになれたのか「経験談」をお伝えしていきます。海外にいても自由に働けるフリーランスになれるよう、お手伝いが出来たら嬉しいです。
目次
ライター
海外在住者の苦悩|仕事が見つからない不安
海外で暮らす日本人は年々増えています。2021年10月1日時点では約134万人(参考:外務省「海外在留邦人数調査統計」)おり、海外に生活基盤をおいて現地の文化や自然、交流を楽しむ方が多くなりました。
一方で、現地で仕事を見つけたいけど言語の問題などで難しいと悩んでいる人も一定数いるでしょう。私はその中の一人でした。国際結婚後にオーストラリアへ移住しましたが、現地で就職ができずに悶々とした日々を過ごした経験があります。
私は将来、家族と共に日本へ帰国する可能性があるため、海外在住によって、日本で築いたキャリアが止まることへの不安を感じていました。なぜなら日本で再就職する時、ブランクが障壁となる可能性があるからです。
また、仕事をしていないことへの劣等感も強く感じていました。買いたいものが自由に買えないという不満もありましたし、とにかく心が不安定。夫に八つ当たりをして、自己嫌悪に陥ることもしばしばでした。
仕事をして報酬を得ることは、心の余裕をもたらし達成感やモチベーションの向上にも繋がるんだなと、改めて感じます。
その後、試行錯誤しながらも「今できること」に集中して取り組んだ結果、現在はフリーランスとして3社からお仕事を受注するまでになりました。その過程は、下記の記事で紹介しています。
海外在住のフリーランスはどうやって仕事を見つけたの?
リモートワークのお仕事を見つける方法はいくつかあります。ここでは、私が挑戦した方法を紹介します。
クラウドソーシングで信頼関係を構築する
一番始めに挑戦したことは、CrowdWorksやLancersなどのクラウドソーシングを使うことです。名刺のデータ入力や会社情報のリサーチなど、単発タスクをこなしつつ、時給制の継続案件を探していました。10社以上の企業へ応募し、最終的にBtoBの顧客サポート経験に注目してくれたベンチャー企業と出会い、お仕事をゲットすることができました。
カスタマーサポート業務全般を任せていただき、毎日が充実した1日に変化しました。ビジネスメールやマニュアル作成が得意だったので、率先して仕事をしていると、他のお仕事を任せていただけるようになりました。
意識したことはたった1つ。クライアントから指示があったことにプラスして、付加価値を付けることです。例えば、マニュアル作成時に文字や画像だけでは伝えづらいことがあったら動画にしたり、リソースを無駄にしないためにメール返信は定型文を用意するようにしました。
指示はしっかりこなしつつ、+アルファを付けることでクライアントにも喜んでいただき、その結果として信頼関係が結べたのだと思います。
SNSから仕事依頼が舞い込むことも
自分が発信したいビジネスジャンルに絞って発信を続けていくと、お仕事の依頼が舞い込むことがあります。私はTwitterでお仕事の依頼を2回受けました。受注には至らなかったのですが、自分の発信に興味を持って下さった方がいることを直で感じ、嬉しかったのを覚えています。
また、発信するジャンルのコミュニティに参加して、横の繋がりを作っておくと仕事を紹介してもらえることもあります。同じような目的意識を持った方と繋がることができるため、モチベーションアップにも◎です。
HELP YOUという新しいフィールドを見つける
海外在住者が多く在籍している「HELP YOU」に出会ったのは、2020年夏頃です。この「くらしと仕事」を読んで、さまざまなバックグラウンドを持った方々が活躍されていることを知りました。
そして「そんな方々と一緒に働いてみたい!」と思い、2022年5月にジョインしました。HELP YOUの特徴はざっと下記の通りです。
- スタッフ同士の交流が盛んである
- 35か国約100名の海外在住者が在籍
- 希望する仕事を選択することができる
海外在住者がフリーランスとして働く悩みの1つは「孤独感」だと思います。基本、フリーランスは1人で淡々と業務をこなしていきますが、相談する相手がいないことが多いです。
しかしHELP YOUでは、スタッフ同士の繋がりを大事にしているため相談できる相手がいます。ジョイン後まもなく、スタッフのサポートチームと「目標の話し合い」があったり、ウェルカムパーティー(オンライン)に参加し交流を深める機会も用意されています。こういった取り組みがあるため「自分は1人じゃない!」と感じることができます。
また、自分の生活スタイルに合わせて働くことができるため、時差がある海外在住者でも仕事を受けることが可能です。日本の深夜に対応が必要な仕事など、時差を上手に利用して活躍することもできます。
HELP YOUでは、秘書業務や経理、人事、マーケティング、デザインやメディア運用など多種多様なお仕事があります。経験が求められる仕事もありますが、私が現在挑戦しているWebライティングなど「未経験でもやる気があればOK!」というお仕事もあるので、自分次第でフィールドを広げられる魅力を感じています。
HELP YOUでライター業務に挑戦
私は現在、Webライティングに挑戦しています。どのようなプロセスで進んでいるのか、お伝えしていきます。
未経験でもウェルカムな環境
HELP YOUでは「記事を1本書いてみよう!」という、初心者歓迎の企画が用意されています。原稿フォーマットも用意されているので「構成はどうやって作ったらいいの?」「1段落の文字数は?」「画像は?」というような、初心者が悩みそうなポイントをマニュアル化しているため、初めてでも記事執筆に挑戦しやすい環境が整っています。
「何を書いたらいいのかわからない」と悩むこともありますが、ライター経験者である先輩方へチャットワークから質問ができます。さらに、月に数回行なわれるオンラインミーティングに参加すれば、直接悩みを聞いてもらえます。
このようにサポート体制が万全です。ある程度自走する必要はありますが、つまづいたら声をかける相手がいると心強いですよね。
フィードバックがもらえる
私の場合、初めてお願いした記事の校正で50件程度の修正が入りました。ショックを受けましたが、自分は「助詞の使い方」が乏しいことに気付きました。実は個人的にブログを運営しており100記事以上書いているのですが、校正者に読んでもらいフィードバックをもらったことが今までありませんでした。
自分流に書き続けても、スキルはあまり上がりません。フィードバックをいただいて、書き直しながら学んでいくことで美しい文章が書けるようになる。HELP YOUでは、そういった経験を積んでいきたいなと考えています。
海外在住者の失敗談|働き方でこんな点に要注意
誰もが経験するお仕事での失敗。私が経験した「海外在住者ならでは」の失敗談をシェアします。
時差でやらかした失敗
稼働する時間帯は「日本時間」に合わせるのが基本です。好きな時に稼働OKという案件もありますが、稼働時間が指定されている場合は時差に注意しましょう。
私は1度、クライアントとの打合せに大幅に遅れたことがあります。日本時間で打合せを設定していたものの、時差があることがすっぽり頭から抜けてしまい、30分お待たせしてしまいました。
この経験から、作業デスクに日本時間の時計を設置し、可視化することで時間帯を間違えないように注意しました。「今、日本は何時だっけ?」と考える必要がなく、時計を見れば分かる状態を作っておくとストレスがなくなります。
サイト閲覧ができない!通信でやらかした失敗
海外在住フリーランスは、使用するインターネット回線にも注意が必要です。なぜなら、日本国内のアクセスでしか視聴できないWebサイトがあるからです。
リサーチ業務で日本企業の詳細がほしい時、海外からのアクセスを制限しているサイトの閲覧が出来なかった経験があります。折角ご依頼いただいたお仕事なのに、その当時遂行することができませんでした。このような場合、VPNを使うと解決できる事が多いです。VPNとはVirtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)の略称で、仮想の通信回線を使うことで海外にいても日本から接続しているようなインターネット環境が使えることを指します。VPNは日常生活でも使えますし、仕事を遂行する上でも大変役に立ちます。
失敗から学んで次へ活かす
海外へ移住する前の私は、在宅ワークの経験がありませんでした。チャットベースのコミュニケーションやITツールの使い方、また仕事とプライベートの切り替え方など在宅ワークならではの「働き方」に戸惑ったこともたくさんあります。
例え失敗しても「何が原因だったのか」を分析し、失敗をしっかりと受けとめていると、徐々に自分の弱点がわかってきます。私は当初ITリテラシーが低いと感じたので、分からないことにぶち当たった時は、YouTubeなどの動画やブログで情報に触れるように意識しました。こうすることで、知識が蓄積されて次へ活かすことができるようになりました。
どこにいても働ける!そんな自由があなたを幸せにしてくれる
あなたが「将来は海外に住みたい」「アドレスホッパーのような生き方が理想」というように「どこにいても働ける自由」を望んでいるのなら、まずは小さく始めて見ましょう。単発のお仕事も多数ありますし、やってみることが大切です。
私はオーストラリアに生息する鳥「マグパイ」のさえずりを聞きながら、現在この記事の執筆をしています。オーストラリアは鳥王国です。カラフルな色をした「レインボー・ロリキート」という鳥が、窓際近くの木にとまっていたりします。
日本では、なかなか体験できない自然や文化、食べ物、人とのかかわりを楽しみながら仕事をする。とても贅沢なことだと思いませんか。1度違う国に住みながら自由に仕事する環境を味わってみると、人生のクオリティーが高まるかもしれません。
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まとめ
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