“やるべきこと”ではなく“やりたいこと”で生きる
社会人になり、“やるべきこと”が圧倒的に増えました。日々、やりがいを感じつつも、どこか違和感を抱えているような感覚がありました。そんななか、コロナ禍に直面。自分と向き合う時間が増えた時、感じている違和感が我慢できないほどに大きくなっていることに気づきました。その違和感とは、“やりたいを我慢してやるべきこと“を無心で優先してきたこと。学生時代からずっと頭にあった”やりたい“を実現すべく、退職→転職→独立準備と動いていった経緯、また在宅ワークの魅力についてお伝えします。
目次
ライター
“やるべきこと”を優先
“やるべきこと”を優先した高校時代まで
私は、兵庫県のニュータウンで小・中・高時代を過ごしました。かなり教育熱心な地域ということもあり、周囲は塾に行っているような友人がたくさんいるような環境でした。私自身は勉強が得意な方ではなかったのですが、周りの影響を受けやすい性格でもあったので、勉強を“やるべきこと”と割り切ってやりたいことを我慢しつつ、地元の進学校に進学。当たり前のように大学受験を受けて、大学生となりました。
“やるべきこと”を優先するクセが抜けなかった大学時代
大学に進学すると、高校時代までとは比べられないほど自由度は格段に広がります。授業に出る、アルバイトをする、友人と遊ぶ、自分の時間をどこにどれだけ使うのか、ほぼ自分の裁量で決められるようになります。そんな自由な時間を過ごす中で、服に興味を持つようになっていた私は、いつか自分のブランドを持ちたいという想いが浮かんでいました。当時身近に、自分で塾を経営している先輩がいて、憧れていたというのもあったかもしれません。
しかし、今当時を振り返ってみても、“やりたい”という自分の想いは本物でした。しかしながら、一度根付いてしまった習慣の癖というのは、なかなか抜けないもので。日々、ブランドを持ちたいという想いが膨らんではいるものの、やはり“やるべきこと”を日々優先している自分がいて、気がつくと就活“すべき”時期に。“やりたい”はいつか実現しようと、そのまま社会人になりました。
“やるべきこと”は、期限付きかつ結果がスムーズに出ないと続けられない人間だった
社会人になると“やるべきこと”が格段に増えました。求められるスピード感もあり、やり方もわからないなか、慣れない人間関係のなかで周囲にうまく助けを求めることができないこともありました。ようやく少しずつ仕事に慣れてきた頃には、次の部署へ異動。また、1から“やるべきこと”をこなしていく日々でした。そんな日々でも、乗り越えられた達成感もありましたし、仕事を通じて広がった人間関係などもあり、それなりに楽しく過ごしていました。しかしある日、“やるべきこと”をやるモチベーションが徐々になくなっていることに気付いてしまったのです。
これまで、“やるべきこと”を考えて、やりきって達成感を得て、また次の“やるべきこと”に取り組むというサイクルで、苦もなく動くことができていた自分にとっては、かなり意外なことだったのです。なぜなのか、その理由を少し考えてみると、学生時代までの“やるべきこと”は「期限付き」だということでした。高校生なら3年間、大学生であれば4年間というふうに「期限」があったのです。しかも、“やるべきこと”と言っても、それをある程度自分で選んでいたこともあり、運良く結果もスムーズに出すことができていたのだと。
きっかけがあれば、あとは進むのみ
コロナ禍になり、独立を決断
徐々にモチベーションが低下しているなか、コロナ禍に直面しました。定期的に会っていた会社の同期と会う機会も減っていき、自分と向き合う時間が増えたとき、改めて自分のやりたいことを考えると、紛れもなく学生の時に考えていた「自分のブランドを持つ」ということでした。少し社会経験を積み、ある程度実現への道筋が立つようになっていたこともあり、自分のやりたい方向へ方向転換することにしたのです。
独立準備中に出会った、在宅ワークという選択肢
やると決めたら、猪突猛進するタイプの私は、思い立ってから1ヶ月後には勤めていた会社を退職。大手リサイクルショップ勤務、古着卸屋での海外買付けを経て、アパレルショップを開くための独立準備に入りました。当然、決まった時間に働いて退勤するという流れではなくなるわけで、毎日異なるリズムで動く生活になったのです。この日はめちゃくちゃ忙しいけど、この日には空き時間もある。しかも、プライベートな時間にする必要性も感じないという、いわゆる隙間時間が発生する日が出てきたのです。いつ発生するか分からないが、確実に発生するこの隙間時間をいかに有効活用“すべき”かというよりは、どう活用“したいか”で考えた時に「家で好きな時に仕事をしたい」と思いました。まさにそれを実現できるのが在宅ワークです。
企業が自社で抱えきれない業務をアウトソーシングするニーズは拡大すると直感
周囲の人間で在宅ワークに取り組んでいる人間はあまりいませんでした。いても在宅ワークを推進している大企業に勤めている人だけだったのです。在宅ワークをしたいものの、個人で動いて働き先が見つかるのか不安ではあったのですが、探してみると私の予想に反して複数社見つかりました。見つかった会社はそれぞれ、企業が自社で抱えきれない業務を受託して、在宅ワーカーがこなしていくというものでした。お恥ずかしながら、そのような在宅ワークがあることを、私は調べるまで知らなかったのです。職が多様化し、私のように独立したい人が増えていくなかで、企業側の人材確保が難しくなっている現状では、常にニーズがあるビジネスなのではないかと直感しました。一方で、私のように隙間時間を有効活用したいといった理由から在宅ワークをしたいという人もどんどん増えてくるだろうと思ったので、ある意味今のうちに在宅ワーカーとして働いておくことに価値があるのでは、とも感じていたのです。
自身のスケジュールと適性に合わせた業務
いくつかの面接を受けさせていただき、ご縁があってHELP YOUで働かせていただくことになったのですが、業務内容は自身の想像以上に自分のやりたかった動き方にフィットしていました。HELP YOUは多数のクライアント様からさまざまな業務を受託しているので、その中から自身のスケジュールに合った業務を選べることはもちろん、これまでの業務経験で自分に向いていると感じるもの、また自信の持てる業務に取り組めるところが本当に助かっています。サラリーマン時代では、部署によっては苦手な業務ばかりやらなければならず、自分の得意を生かせていない、周りに迷惑をかけてしまっているというストレスを感じることも確かにありました。それも今はある種「わがまま」に仕事内容を選んで働くことができるので、不必要なストレスを仕事から感じることがありません。
独立後も継続したい
「独立準備の隙間時間を有効活用したい」という想いから始めた在宅ワークですが、いざやってみると、時間を有効活用できる点以外にも、予想していなかったメリットがありました。それは、想像以上に学びがある、ということです。たとえば、リサーチ業務をさせていただいた際、SNS運用サービスやファクタリングサービスを比較して、機能・料金をExcelにまとめて比較するという業務がありました。SNSのビジネス活用が必須のこの時代、自分でアカウントを育てていくイメージ感はある程度持っていたのですが、月額数万円で、個人事業主レベルのビジネス規模でも利用できるサービスがあることがわかっています。ファクタリングに関しても同様で、以前は中小企業が資金調達の最終手段として使うイメージでしたが、数万円単位で利用できるものがあることも知りました。
サラリーマン時代に抱いていた、嫌々仕事をするような感覚から解放され、得意なこと・興味があることで仕事ができるうえに、学びまでもあるというのが、私にとっての在宅ワークです。独立後も確実に隙間時間は発生してきますので、その時間を使って引き続き在宅ワークを継続していきたいと考えています。私はこれから、アパレルの世界に本格的に踏み込むことになりますが、在宅ワークを含め、異なる業界から常に刺激を受けて取り入れ、幅広い視野を持った経営者になっていけるのが理想だと考えています。
まとめ
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