父の介護と海外移住。「今できること」にフォーカスした働き方
やりたい仕事を精一杯楽しむ日々を過ごしますが、30代で直面した父の介護と海外移住で、働き方に大きな変化を迎えました。「やりたいことができない…」と葛藤が続く毎日。そんなまぁ、友人の一言がきっかけで働き方・仕事への向き合い方を変えることができました。本記事では「今できること」に集中して、行動を起こす大切さをお伝えします。
目次
ライター
「やりたいこと」にまい進する日々
大学卒業後、就職せずにインターンシップで海外へ
「海外で働きたい!」という、漠然とした想いが強かった20代。私は大学を卒業後、就職せずに海外ホテルのインターンシップに1年ほど参加しました。行き先はタイのプーケットにある高級リゾートホテル。タイの温かなホスピタリティ精神を学び、帰国後に日系ホテルへ就職しました。ホテルで5年働いた後、サービスオフィス業界の受付秘書へ転職します。
正社員としてバリバリ働く
受付秘書の仕事はリーダー職でした。オペレーション業務の統括やスタッフ育成など、プレッシャーに押しつぶされそうになりましたが、充実していました。秘書としてさまざまな業界のビジネスサポートに関わる毎日。ビジネス知識だけではなく、物事の考え方を学びました。一番印象に残っている言葉は「目に見えないことにしっかり耳や心を傾けなさい」という言葉。今でもこのフレーズは忘れられません。
プライベートでは旅行や大好きなカフェ巡りなど、やりたいことが思う存分にできる環境で、とても恵まれていたと感じます。
父の介護|周りと自分を比べて感じる葛藤
介護生活がスタート
受付秘書の仕事を始めて2年目。父が若年性アルツハイマーと診断されました。症状が進行するなか、母が父の在宅介護を始めます。ヘルパーさんの助けを借り、数年を乗り越えましたが、父がてんかんを起こした際に右手以外が不随に。母1人の介護では限界を迎えたため、秘書の仕事を辞めて東京から実家に戻り、母と一緒に介護中心の生活をスタートさせました。
やりたいことができない現状に悩む
生活していくうえでお金は必要です。そのため実家から自転車で15分、時短で働ける事務の仕事を見つけます。単調な作業で、仕事自体に面白味は感じません。しかし、一緒に働く仲間が良い方で、楽しく過ごすことができました。働く仲間(環境)が良いと、日々の充実度が高くなると実感します。
仕事以外は、ほぼ父の介護です。当時34歳でしたが、この歳で親の介護に直面している友達は1人もいません。周りの友達は、仕事や子育てをバリバリ頑張る世代。私だけがぽつんと残されたように感じ、やりたいことと現状のギャップに悩んでいた時期でした。
海外移住と新型コロナでさらに働きにくい環境へ
海外移住という大きな決断
父が亡くなった後、国際結婚をしました。相手はオーストラリア人であり、私はオーストラリアのアデレードへ移住する決断をします。アデレードは自然がいっぱいで、人口も少なく穏やかな街。とても住みやすいのですが、仕事は都市部に比べて少ないです。
これまで経験した秘書のような仕事に就くのは難しいとわかり、現地で介護の資格を取って働くことも考えていました。しかし、新型コロナが流行りだして状況が一転。コロナにかかるリスクを考えると、中々一歩前に踏み出せない状況が続きました。
働けない私の葛藤を打破した友人の一言
父の介護で正社員としての働き方を諦め、さらに海外移住と新型コロナで仕事がない。この状況で悶々とした日々を送っていましたが、友人の「オンラインでも仕事はできるよ!」の一言で打破しました。オンラインで働くという考え方が当時の私にはなく、早速リサーチを開始。クラウドワークスやランサーズなど、クラウドソーシングを使って仕事ができることを知り、日本企業のカスタマサポートやWeb運営のアシスタント職に就くことができました。
現在に落ち着くまで、さまざまな仕事にチャレンジしています。在宅OKで案件が多い仕事は何かと見てみると、Web関係の仕事が多いことがわかりました。私はWeb関係の知識はまったくありません。それでも「やってみなきゃわからない」という想いで、Web制作に挑戦しました。オンラインスクールに通って半年ほどコミットしましたが、結局は断念。Webデザインや動画編集も独学でトライし、一番しっくりきたのが「Webで文章を書く」ことでした。
「今できること」にフォーカスした働き方を見つける
フリーランスという働き方のメリット・デメリット
フリーランスとして働き始めて3年目。稼働時間や働く場所は自分で調整ができる自由があります。専門性が高い仕事であれば収入もアップしますし、すべては自分の力量次第です。一方で、デメリットは収入がなかなか安定しないこと。安定させるためにはクライアントとの信頼関係を構築し、契約が継続するように努力する必要があります。一度だけ仕事をギュウギュウに詰め込んでパンクしかけたことがあり、バランスを取るのが難しいなと感じました。
「今できること」に徹底的に向き合うと心が軽くなる
ビジネスサポートができる秘書として働く。これが当時のやりたい仕事でした。しかし、やりたいことができない状況に立たされた時、「やりたいこと」に執着しすぎると心が疲れます。自分でコントロールできないことを悶々と考えていても変わらない。変えることができるのは自分の行動のみだと思うので、何ができるかを考える。あとは、片っ端から挑戦していくことが大事だと思っています。このようにお話しすると泥臭く感じますが、実際にやってみると新しい発見があって楽しいものです。
2022年にはHELP YOUにジョインし、たくさんの方とお話する機会が増えました。フリーランスは孤独ですが、HELP YOUでは相談できるメンバーがいる安心感を覚えています。未経験でも積極的に挙手ができる会社で、サポート体制が万全。興味がある仕事にはどんどん挑戦し、経験を積んでいきたいなと考えています。
まとめ
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