【weekly 働き方改革ニュース】ワーママの深刻な睡眠不足、原因は「恐怖感」?
1週間のうちに起こった出来事やニュースの中から、仕事や働き方に関する話題をピックアップして紹介する「weekly 働き方改革ニュース」。ワーママが深刻な睡眠不足に陥っている現状に対して、その理由を分析するリポートが公開されました。どうやら、日本人特有のある「意識」が関係しているようです。
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ライター
ワーママの深刻な睡眠不足、原因は「恐怖感」?
現代ビジネスは2月13日、『働くママ「3時間睡眠」の厳しすぎる現実』と題するリポートを掲載しました。記事によれば、働く女性のうち7割が6時間未満しか睡眠を取れておらず、平日は睡眠時間4時間以下の女性も約1割いるとのこと。睡眠時間が短くなると過労死につながるとされており、ワーママの睡眠不足は深刻な問題です。
記事ではこの背景に「家事の手を抜く恐怖感」と「経済的不安」があると分析。このふたつの感情により、家事代行を頼んだり時短できる家電製品(食洗機・乾燥機付き洗濯機など)を購入したりすることをためらってしまい、忙しさから抜け出せないと指摘しています。
ちなみに、食洗機の普及率は2019年の時点で約3割。私見ですが、この普及率の低さは皿洗いを手伝う男性が少ないことを裏付けているように思えます。もし世の中の夫たちが毎日の皿洗いの大変さと、手洗いで落ちにくい汚れが多いことを知っていたら、食洗機は今ごろもっと普及しているはず。実際、夫が皿洗い担当だった新婚の友人の家庭はほどなくして食洗機を導入し、「本当に助かっている。みんなも買えばいいのに」と話しています。
日本人が持つ「家事の手を抜くことへの罪悪感」はかなり根強いようですが、病気や過労死を防ぐためにも、うまく時短家電などを利用していきたいものです。
「新型コロナでテレワーク拡大」は実情を反映していなかった?
新型コロナウイルスの影響で、テレワークを推奨する動きが大手企業を中心に広がっています。NTTはグループ各社約20万人にテレワークや時差出勤を呼びかけたほか、東芝、ソフトバンク、ソニー、富士通、武田薬品工業、NECなど、社員に在宅勤務などを勧める企業が日を追うごとに続々と増えています。
働き方改革に伴って多様な働き方が認められつつあることや、東京オリンピック・パラリンピック期間中の混雑を避ける目的などで企業がテレワークを導入・もしくは拡大する例は少しずつ増えていましたが、新型コロナウイルスでさらにこの動きが加速しているように見えます。
そんななか、Business Insider Japanは2月18日、こうした見方を真っ向から否定する論評記事を掲載。会社はテレワーク推進を社会にアピールしているが、実情はまったく異なるとするNTTグループ社員の声を紹介しています。
記事によれば、会社側がいくらテレワーク推奨を叫んでも、
・派遣社員が出社しているのに正社員が出社しないわけにいかない
・業務の切り分けか難しい
・自宅で仕事するためには高性能のパソコンが必要
・会社にある持ち帰り用のパソコンは数が少ない
など、現場では対応が追い付いていない現状があるとのこと。確かに、テレワーク推奨と言うのは簡単ですが、それが可能になる環境を整えていかなければ単なる絵に描いたモチになってしまいます。今後は「呼びかけ」だけではなくテレワークのための環境整備も各企業内で進んでいくのかが注目されます。
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