50代会社員、このままでいいの?「好き」を軸に築くセカンドキャリア
50代に入ってそろそろ定年が見えてきたけれど、このままの働き方で本当にいいのか──そんな風に悩んだことはないでしょうか。年齢的なタイミングはもちろん、現場からマネジメントへの転向もあり得るこの時期、自分がどのような道を選ぶかは大きなテーマです。
オンラインアウトソーシング(※)HELP YOUにジョインして7年目となる越田律子さんは、勤めていた会社を50代前半に辞め、フリーランスとして独立する道を選びました。会社からマネジメントへの打診も来ていた越田さんが、なぜ独立の道を選んだのか。そのきっかけや価値観について深掘りします。
(※) オンラインアウトソーシングとは在宅でインターネットを活用し、業務サポートを行うサービス。
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目次
インタビュイー
ライター
違和感をきっかけに独立、「やりたい」へ一直線!
──50代で独立されたとのことですが、そこに至るまでの経緯について教えてください。
子育てや夫の転勤の関係で引っ越した後、しばらくは色々なお仕事に応募しながら個人でライターをしていました。しかし、収入の不安もあり、ご縁もあって街づくりの会社へ入社したんです。
その契約期間終了後、映像会社を経て印刷会社に転職し、7年ほど勤めた後に独立しました。その傍ら副業で続けていたECサイト関係の仕事や知人の手伝いも今につながっています。
──長らくデザイン系の会社に勤務されていたのですね!そのなかで独立を決めたきっかけは何だったのでしょうか?
がむしゃらに仕事をするなかで「このまま定年まで会社に勤めていていいのかな?」と何となく違和感を抱いたことが大きいですね。
その感覚をきっかけに、自分の「好き」を見つめ直すようになりました。
私は、デザインの仕事が好きです。その奥深さや面白さに触れるたびに、会社の枠にとどまらず、もっと幅広いスキルを身につけたいという思いが自然と強くなっていきました。
ちょうどそんなことを考えていた時期に、マネジメント職へのポジションチェンジの話が重なりました。後進の教育を担う立場にならないかというありがたい話でしたが、その時、気付いたんです。
私が本当にやりたいのは、人を動かすことではなく、自分で手を動かしてデザインと向き合うことなのだと。制作側として現場に携わる仕事が好きなのだと。
──私もデザイン関係の仕事に携わっているため、越田さんの「自分で手を動かしてデザインと向き合いたい」という思いにとても共感します!実は少し前に越田さんの制作物を拝見したのですが、細部にまで意図が込められたその仕上がりからは、技術以上にデザインへの愛情が伝わってきました。
ありがとうございます。まさに、要素一つひとつに表現の意図を持たせることは、私が一番大切にしているこだわりです。
デザインは、さまざまなパーツ・エレメント(部品・要素)の組み合わせによって成り立っています。だから「なぜこのパーツがここにあるのか」「なぜこの色を使ったのか」など、その意図を全て説明できることが重要であり、そうした言語化にこだわる姿勢が良いデザインにつながっていくと考えています。
例えば、おいしい料理は一皿の中でそれぞれの食材の持ち味が混ざり合って、ハーモニーを奏でますよね。デザインもこれと同じで、お互いのパーツが相乗効果を発揮し、まとまりのある世界を醸し出します。
──本当にデザインが好きなのですね。フリーランスデザイナーとして会社に常駐するような働き方も考えられますが、在宅ワークを選んだのには何か理由がありますか?
私生活で、ずっと猫を飼いたいと思っていたことも理由の一つです。もし退職するのであれば、在宅ワークをしつつ飼えないかなと考えていました。その頃、たまたま友人から猫が生まれたという連絡があって。そういった私生活面でのタイミングの良さもあって、独立することにしました。

独立と同時にお迎えした猫ちゃんたち。とっても気が合う2匹だそうです。

玄関先で保護した手前の黒猫ちゃんを合わせて現在は3匹に。どの子もカワイイ!
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──仕事と私生活の両面で「そろそろ環境を変えたい」という思いが浮かんできたのですね。50代というタイミングにはどんな理由がありますか?
定年が見えてくる年代なので「余力があるうちに環境づくり」がしたかったことが理由です。
会社に勤めていたら定年を境に仕事がなくなってしまいますよね。でも、私は定年を過ぎても仕事をしたいと考えています。
そのためには、会社に依存しなくても自分の力で仕事を取って稼ぐ土壌を定年までに整えておく必要があります。
フリーランスとして安定するまでに3〜4年かかるだろうと考えると、53歳での独立は早すぎることはないでしょう。
独立に大賛成だった夫、不安そうだった同僚
──会社を辞めて在宅フリーランスになることを伝えた時、周りの反応はいかがでしたか?
会社の同僚からは心配の声があがりました。まだ在宅ワークが一般的でなかったコロナ禍前だったこともあり、「本当に家で仕事ができるの?」という微妙な反応でした。
一方で、夫は大賛成でした。会社に勤めていた頃の私は、夫の目には心身ともに大変そうに映っていたらしく、もう潮時ではないかと思っていたそうです。しかし、私としてはキリの良いところまでやってから辞めたいと考え、しばらくはそのまま働き続けました。ようやく退職を決めたと伝えたとき、夫はホッとした様子でした。
在宅ワークをすることについても特に反対はありませんでした。むしろ私の場合、過去に行っていたライター活動などの方が会社に勤めるよりも向いているのではないかと夫から言ってくれたくらいです。
心身ともに解放され、「自主性」が活きるフリーランスへ
──コロナ禍以前は社会的にリモートワークへの理解が進んでおらず、私自身も当時は「本当にできるの?」という思いが強かった気がします。実際、独立して自宅で働くようになってからのメンタル面はいかがでしたか?
心身ともに解放されたように感じました。オフィス勤務と異なり、在宅フリーランスなら自分のペースで仕事ができますし、より自主的に取り組めることにも日々充実感を覚えています。
私生活についても自分で計画を立てられるという部分に良い意味で自由さを感じています。もちろん、仕事と私生活の両立で大変なこともありますが、それも含めての仕事だと思っていますので。

還暦記念に友人とバリ島に旅行!旅行前にはしっかり仕事の調整も行ったそう。
──独立するタイミングは、どの世代にとっても悩ましいもの。実際に50代で独立してみて「大変だったな」と感じた点はありましたか?
特にありませんでした。長年の経験で得た俯瞰的なものの見方を強みに、手堅く個人としての信頼を築けている手応えがあります。
──最後にセカンドキャリアを考えている方々へ向けて、メッセージをお願いいたします。
大切なのは「チャレンジ精神」と「サインに気付けるアンテナ」を持つことです。同じ環境に長くいると、次のステップに進みたいという心の声がサインとして現れると思うので、そのときに敏感に対応できるといいかもしれません。
大人になってからも常に自分がステップアップできるような環境に進むことは、充実感のあるセカンドライフを迎えるうえでも大切な考え方です。ぜひ自分の心の声に耳を澄ませてみてください。
まとめ
デザインの面白さを語る越田さんは生き生きとしており、その表情からは、自分の選択への確かな手応えが感じられました。
「このままでいいのか」と感じたとき、大切なのは「どうすべきか」よりも「どうしたいか」と向き合うこと。それが、理想のセカンドキャリアを形づくる第一歩なのかもしれません。
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