リモートワークでも二人三脚!バディと歩むディレクター研修とは?
たとえ慣れている分野でも、新しい仕事を始めるときは緊張がつきもの。リモートワークの場合、困った時に頼る人も画面越しとなり、そばにはいません。HELP YOUでは、ディレクター職のOJT研修にバディ制度を採用しています。日々の業務で発生する疑問や困りごとも「バディに聞ける!」という安心感をもちながら経験を積むことができるようになりました。新人ディレクターの関口さんもHELP YOUの新人ディレクターとして働きながら「海外で暮らしたい」という夢に向かって動き出した1人。先輩ディレクターの山本さんとバディを組んで臨んだOJT研修についてインタビューしました。
目次
ライター
「いつでも相談できる安心感」を与えてくれた先輩ディレクターの存在
山本裕子さん(先輩ディレクター)
関口来未さん(新人ディレクター)
新規クライアントの場合、クライアント側もHELP YOUのサービスを試行錯誤しながら利用するケースが多いため、臨機応変な対応を求められることも。新人ディレクターが担当する際は負荷がかかり、クライアント側・ディレクター側双方にとって大きな壁となっていた。
そのため、新人ディレクターの自信喪失による人材流失や早期オンボーディング対策として、2020年10月から同制度を導入している。
現在は、1クライアントあたり最長2カ月間、対クライアントとの初回ミーティングやスタッフのアサインなど、バディ(先輩ディレクター)のアドバイスを受けながら業務に取り組む。バディ、HELP YOU内の人材管理を担当する運営育成担当、対クライアントの窓口となるCS担当の三者で期間中の様子を総合的にチェックし、合格者のみをディレクター職として正式採用している。
OJT研修完了、おめでとうございます!バディ制度で担当したクライアントさんは、どのような業務内容だったのですか?
関口:不動産の賃貸や売買の仲介業を行っている会社で、HELP YOUは会社紹介の動画編集とSNS・ブログの記事作成、投稿などの業務を担当しています。
「バディ制度があってよかった!」と実感したのは、どんなときですか?
関口:最初に行われる座学での新人ディレクター研修は、教育プログラムとしてしっかりと確立されているんです。でも実際の業務になると、お客様への対応には正解はなく、自分で関係を作っていかなくてはならない、というところに急に立たされます。実際、私も「何を判断基準に動けばいいの?SNS運用ってどんな準備が必要なの?スケジュールはどう立てればいいの?」といった疑問が一気に出てきてしまって。
でもバディ制度があったことで山本さんに相談することができました。対応すべき項目を細分化し、スケジュールを業務別に分けて立てている様子も具体的に教えていただけたので、学びながら実務を吸収することができた、という実感があります。
「先輩ディレクターってすごい!」と感じたエピソードがあればお願いします。
関口:業務上の疑問もたくさん相談し、答えていただいたのですが、山本さんは、私が悩みそうなポイントをピックアップして、悩む前にアドバイスしてくれた点です。クライアントさんやスタッフさんからメッセージがきて「どうやって返信すればいいのだろう?」と悩んでいる段階で、先に助言してくれたことも何回かありました。さりげなく細やかなところまでフォローしていただいて、とても助かりました!私も山本さんのような心配りができるディレクターになりたいと思っています。
クライアント・スタッフは新人であろうとベテランであろうと「ディレクターの関口さん」として接してきますよね。プレッシャーは感じませんでしたか?
関口:バリバリに感じていました(笑)。でも研修中に「新人ディレクターはスタッフに頼れるところは頼って一緒に成長していけば良い。」「ディレクターは業務の舵取り役、スタッフは業務を遂行する人。それぞれ業務内容が違うだけであって、どちらが偉い、どちらの立場が上とか下ではない。」ということを教えてもらって。それからは、上から、というよりスタッフさんと横にならんで一緒に仕事をし、チーム作りをすることを心掛けよう、と気持ちを切り替えました。
また、初めからディレクター職としてHELP YOUにジョインして気づいたのは、私はディレクションの経験も少ないし、スタッフさんの気持ちもわかっていないのかも、ということ。なので、先輩ディレクターの案件などにスタッフとして積極的に参加し、スタッフさんの立場になってディレクター職を見てみようと思いました。他のディレクターさんはこんな風に指示しているのか、スタッフさんはこういう時に悩むのか、自分の見積工数と実工数ってこんな風にギャップがあるのか、と発見できることもたくさんあり、とてもよい経験になりましたね。
山本さんがディレクター職に就いた4年前は、まだバディ制度がない時代でしたね。ディレクションで困ったときは、どのように対処していましたか?
山本:当時はディレクターもスタッフも今ほど大勢いなかったので、ディレクターと運営との間に数名のマネージャーさんがいて、ディレクターをフォローする体制でした。7、8名ほどのディレクターが各マネージャーのチームに所属し、ディレクション業務を進める形です。マネージャーさんや同じチーム他のディレクターさんに相談して助けてもらうことが多かったですね。
当初スタッフとしてSNS運用レポートの作成を担当していたのですが、ディレクターになるタイミングでその業務のディレクションを引き継ぎました。毎月、月初にスタッフさん30名ほどで60本以上のレポート作成する大きな案件でして、対クライアント、対スタッフ、どちらともやりとりのボリュームが多くて!最初はわからないことだらけで、ひとつひとつ調べながら、マネージャーに相談しながらディレクションしていました。
前職のIT企業に勤めていた時の上司に「当事者だけでなく第三者にも分かる内容で伝えなさい」と言われていたので、スタッフさんにはできるだけ分かりやすく説明するように心掛け、それは今でも忘れないようにしています。
また、ディレクターは業務のすべてをマスターしているわけではないので、私が困った時にはスタッフさんの経験や知識に頼る場面も多々あります。そんなスタッフさんたちが仕事をしやすいようにしていくにはどうしたらいいか、を考えるのもディレクターの大切な仕事。クライアントさんとスタッフさんとの間に入って、どう調整するのが関係者全員にとってベストなのかを今も常に考えています。
バディ期間中、関口さんの仕事ぶりは山本さんの目にどう映りましたか?
山本:関口さんはクライアントさんやスタッフさんに対し「寄り添い型」のディレクターさんでした。相手がどんな思いを抱えていても、一回相手を受け止めて、その上で「そうですよね。ではこんな風にしていきませんか?」と提案できる方です。一緒に仕事をしている人たちが安心して業務に取り組めるのでは、とそばで見て感じていました。
「この件はどう対応するかな?」と関口さんを見守っていると、ほぼ問題なくご自身で対処していたので安心して見守ることができました。ただ、自分の経験から「このまま進めてしまうと、後々大きなトラブルにつながってしまうかも!」と思えた出来事が一回だけあって。その時は、メッセージで伝えるよりも直接話した方が早いと思い、オンラインで対応方法を話して乗り切りました。
ディレクター職・スタッフ職、それぞれの応募のきっかけ
お二人がHELP YOUに応募したのきっかけを教えてください。
関口:私は「海外で暮らしたい!」という夢がありました。2019年にイギリスを訪れたときも、ここで生活できたらなぁ、と思っていたけど、ビザの問題でいずれは帰国しなければならず…もどかしい思いをずっと抱えていて。何とか方法はないものかと、自分でリサーチしているうちに、オランダの個人事業主ビザの存在を知り、フリーランスで仕事をすれば働きながら海外に住むことができるかも!と期待がふくらみました。
でも次に出てきた壁は「どうやってフリーランスとして働く?」ということ。そんな時に姉から「こんなところがあるよ!」と教えてもらったのがHELP YOUでした。
どんな会社かを調べる時に参考にしたのは、HELP YOUで働く人が紹介されている「くらしと仕事」のサイトです。特に目にとまったのは「フリーランスで食べていくには? 月収70万のパラレルワーカーに聞いた、実績と報酬の増やし方」の記事。
私は写真撮影が趣味なのですが、一緒に掲載していた写真の美しさに感動し、自分の好きなことを本気で取り組んでいて、プロフェッショナルな仕事をしている人がいる会社なんだ、と感じ、ワクワクがとまらなくなってエントリーすることにしたんです。
その他の記事からも世界各地でフルリモートで仕事をしている人が多数在籍していることが分かり、まさに「私のためにある会社だ!」と(笑)。
スタッフのポジションで応募したのですが、面接の際に「クライアントさんの悩みを引き出して、スタッフと一緒に課題を解決する仕事」としてディレクター職を紹介されまして。自分が前職で関わってきた営業職に近いなと感じたので、ディレクター職にチャレンジし、採用となりました。
山本:私は以前、IT企業に勤めていたのですが、会社勤務だとどうしても拘束時間が発生するので、いつも「時間にしばられずに仕事をしたい。」と思っていました。
自分の時間を持ちつつ仕事を出来る環境がいいな、と思い、どこかこの願いを叶えてくれる職場はないか、とリサーチする中で見つけたのがHELP YOUだったんです。ただ最初はフルリモートで本当に仕事できるの?と懐疑的でした(笑)。Wワークで勤めながらしばらく様子を見よう、と思い、2年ほどHELP YOUのスタッフとして勤務していました。
そうやって会社とHELP YOU両方で仕事をしていたんですが、2018年にあったHELP YOU内での体制変更の際に「ディレクターになりませんか?」と運営から声をかけていただいて…。私の仕事を必要とされたことが嬉しく、また会社員の仕事が落ち着いていたこともあり、ディレクター職についたタイミングで前職を退職しHELP YOU1本にしました。
HELP YOUには、Wワーク、パラレルワークなど、いろんな環境で働いている人がいます。私も同じ経験をしたことがディレクター職の仕事でも活かされているなと感じています。関口さんはディレクター職としてHELP YOUにジョインしたので、最初の頃は苦労もあったのでは?と思いますが、進んでスタッフ職を経験するなどご自身の努力もあって、安心して卒業を見送ることができますね。
新人ディレクターだけでなく先輩ディレクターも得るものが多かったバディ制度
改めて2カ月間のバディ制度を振り返った感想をお聞かせください。
関口:クライアントさんとの関係構築のスタートとなる初回ミーティングの日、山本さんが一緒にいてくれて感じた心強さは、今でも鮮明に覚えています!
勉強のために山本さんのディレクションの様子を見てみると、私にしていただいた言葉がけやサポート、アドバイスと同じことをスタッフさんにもしていることが分かります。スタッフさんひとりひとりと真摯に向き合っていることが伝わりました。
業務を滞りなく進めることも大切な仕事ですが、「一緒に仕事をしているクライアントさん、スタッフさんがどんな思いを抱えているか、何を感じているか、その人の心に向き合うことも大事」だということを先輩ディレクターの山本さんから学べたのは大きかったです。バディ制度でなければ、このポイントには気づけませんでした!
ディレクターをはじめたばかりですべてを完璧にこなすことは無理、と頭では理解していても、最初はどの業務もパーフェクトにこなすことを目指し、苦しくなった時期もありました。でも「今の最善はこれ!と考えているなら、それでOK!」と山本さんにアドバイスしてもらったことで、気分が軽くなったんです。正解を目指すのではなく、自分で正解を作っていけばいい、と考え方をシフトできたことは大きかったですね。
山本:先輩ディレクターとしてバディ制度に参加したのは、今回がはじめてでした。一番悩んだのは「どこまで介入していいのか」という点。お節介になっても良くないだろうし、でもせっかくバディを組んでいるので効果的にアドバイスしたい…の間で葛藤することが多かったです。どうしても判断が難しいときは、人材育成の担当者にアドバイスを受けて対応することもありました。
バディを組んだ2カ月間で、逆に私の勉強になることもありました。関口さんの、クライアントさんやスタッフさんを暖かく受け入れる人柄や配慮の行き届いた対応などは、私も見習って自分のディレクションに活かしたいと思います。
私が担当している案件は、長いお付き合いのクライアントさんが多く、しばらくの間新規クライアントを担当していません。実は「先輩ディレクター」というポジションにいますが、クライアントさんとゼロから信頼関係を築く怖さや緊張は今でもあるんですよ。今回バディを組んだ期間に、関口さんがクライアントさんと信頼関係を構築していく姿をみて「こうやって信頼関係を築いていくんだった!」と改めて思い出した機会でもありました。
まとめ
案件の最終責任者となるディレクター職は、もちろん簡単な仕事ではありません。でも様々なスキルを持つスタッフとクライアントの満足度を高めることができた瞬間は、何事にも代えがたい体験です。HELP YOUには、そんなチャレンジを応援する体制が整っています。
HELP YOUを詳しく知りたい方はこちら
Link