停電で仕事がストップ…を防ぐ!台風シーズンの在宅ワーク対策3つ くらしと仕事

停電で仕事がストップ…を防ぐ!台風シーズンの在宅ワーク対策3つ

梅雨が明けたら夏本番! 夏休みになったら、子どもと一緒に海に行ったりキャンプを楽しんだり、ビアガーデンで仕事帰りの一杯が待ちきれない、実家に帰省してのんびりしたい……など、今年の夏の過ごし方を考え始めている方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな夏の話題でありながら、意外と忘れがちな台風への対策について、日本の中でも台風の通り道になりやすい奄美大島在住の在宅ワーカーがお届けします。

ライター

りっつ
新卒で入社した会社で、3度の産休育休を挟みながらも、16年間企画や営業を中心に働く。一方、縁があり憧れの島暮らしを家族で決意。島の暮らしに慣れるためにも、自宅で働ける場所を探して、2024年6月よりHELP YOUにジョイン。現在は、ライティングを中心に時間に縛られない働き方を実現。→執筆記事一覧

台風に翻弄される夏の日々

皆さんは「台風」と聞いて思い浮かべる夏の思い出はありますか?

「せっかくのバケーション、台風接近で飛行機が飛ばず、空港で立ち往生。結局旅行は諦めて、空港見学だけして帰宅。残りの夏休みを家でのんびり過ごすことになった」
「思い切って1週間の家族旅行を計画。直前になって台風が接近。何度か飛行機のチケットを取り直そうとチャレンジしたが台風が逸れず1週間ずっと停滞して、飛行機が飛ばずに断念」
「出勤時に、台風の予報だからと早めに家を出た。しかし、強風による電車遅延で半日経っても会社にたどり着けず、その日は有給取得するはめに……」

実はこれ、すべて私が経験した実話です。

なぜか旅行に行こうと決めた年や絶対に出勤したいというときに限って台風がやってきて邪魔をする……そんな経験を何度かしてきた私は、家族にも「台風に好かれるね」と笑われる始末。そんな私が、昨年台風の多い奄美大島に引っ越すことになり、早速洗礼を受けました。

▼奄美大島に引っ越すことになった経緯はコチラ

憧れの島暮らし。キャリア継続のための新たな挑戦

在宅ワーク1年目で失敗した経験から学んだ台風Tips

奄美大島への引っ越しと同時に開業届けを提出し、新人フリーランスとなった私。ゼロから手探りで始めたので、災害対策まで頭がまわりませんでした。その結果、昨年は数回にわたる台風と2度の24時間以上の停電を経験。「台風による停電でネットワークがつながらず、納品作業がうまくいかない!」と焦りに焦った日のことは今後しばらく忘れられないでしょう。

この経験を踏まえて、在宅ワークに欠かせない台風対策(※1)を3つご紹介します。私自身も今年からはこの3つを徹底していきます!

※1 以下の台風対策は、個人の経験に基づくものです。

在宅ワークのための台風Tips①充電を常日頃から意識する

毎日充電されているか、意識するようになりました

1つ目が、充電を十分に行うことです。特に、パソコンや携帯電話の充電は日頃からしっかりと行うよう心がけたいものです。また、自家用車があれば、ガソリンを満タンにしておくことも災害に向けた有効な対策の一つです。

実際、わが家が夏の暑い日に停電を経験した際には、車の中で携帯電話の充電をしたりクーラーで涼んだりと、とても助けられました。もし車の燃料がなければ、通信手段がなくクライアントへ連絡もできない、という最悪の事態に陥ったかもしれません。

台風は、地震とは異なりある程度予測ができます。そのため、天気予報などで台風情報が耳に入ったら、特に充電を徹底しましょう。

在宅ワークのための台風Tips②ネット接続の予備手段を準備する

台風による停電に備えて、自宅のWi-Fiが使えなくなった場合にも対応できるよう、非常時の通信環境(モバイルWi-Fiやテザリングなど)も整えておきます。

昨年、私はこの準備が足りず、業務が一時的に滞って焦るはめになりました。普段当たり前に使っているものが使えなくなる環境、それが災害の恐ろしさです。想像力を働かせて準備することの大切さを改めて実感しました。

在宅ワークのための台風Tips③蓄電器や使える避難先を調べておく

ポータブル蓄電器、いつかは欲しい憧れアイテムです

2度の停電の後、家電量販店で本気で検討したのが「蓄電器」です。キャンプをされる方は、もしかしたら常備しているのかもしれませんね。ただ、年1~2回の停電のために結構高額な蓄電器を購入する勇気が持てず、幸いにも近所の公民館が自家発電に対応していた(停電になったときに知りました!)ので、今後の緊急時はそこに避難することにしました。

生活面でも痛感!台風時の意外な落とし穴

ちなみに、奄美での生活1年目に経験した台風では、仕事だけでなく私生活においても多くの学びがありました。
というのも「島では台風や暴風時に船が止まり、食料が不足することがある」と事前に聞いていたため、冷凍食品を大量に備蓄していたのです。ところが、まさかの長時間停電に見舞われ、冷凍食品はほとんど使いものにならず……。食中毒の不安を抱えながらも、しっかりと火を通して、なんとか食べきることができました(※2)

そこから学んだことは大きく2つです。

※2 個人の判断によるもので、冷凍設備が整っていない状況下での冷凍食品の飲食を推奨するものではありません。

停電時、冷蔵庫や冷凍庫の扉は開けない

私は知りませんでしたが、これ、鉄則みたいですね。食べ物、飲み物を求めて思わず開けたくなるのですが、開けるとどんどん熱気が入って食品が悪くなってしまいます。停電がいつ解消されるのかわからず不安な状況下ですが、開けずにそっとしておくのが正解のようです。

停電でも食べられる非常食の準備

むかしから島に住む方が停電という緊急事態にもかかわらず差し入れをしてくださり、その時に頂いた品々を見て気が付きました。冷凍食品は、停電時にはほとんど役に立ちませんでしたが、レトルト食品や缶詰、乾麺などは電子レンジが使えなくても火がつけば何とかなります。

だから、現在わが家では、気が向いたときに非常時を想定して、缶詰や乾麺を使った美味しいレシピを開発中です。

台風の日に気が付いた。私、なんで毎日出勤してるんだっけ? ーー在宅ワークは「特別な人」のためじゃない

まとめ

10年ほど前、会社員として都心で働いていた私は「台風が来るとわかったら、会社の近くに前泊してでも出勤することが大事」と先輩から教わったものでした。しかし、今では働き方も多様化し、身の安全を優先して在宅勤務を選べる環境が広がりつつあります。

特に在宅フリーランスは、場所や時間に縛られずに働けるという自由がありますが、その自由を活かすには「備え」が欠かせません。台風のように避けられない自然災害にも、日頃から対策をしておけば「台風=遅刻or欠勤」といったこれまでの常識に縛られず、自分らしい働き方を続けることができます。

これからの季節、楽しい夏の計画とあわせて、災害への備えも忘れずにしたいものです。

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