小1の壁、仕事と子育ての両立はできる?在宅フリーランスに聞く学童保育を利用した働き方

小1の壁、仕事と子育ての両立はできる?在宅フリーランスに聞く学童保育を利用した働き方

子どもが未就学児だった時期よりも、小学校に入学してからの方が子育てと仕事の両立が難しくなる「小1の壁」という言葉があります。
そのような事態に備え、来春に小学校入学を控えているご家庭では学童保育に預けるかどうか、迷っている方もいるでしょう。
今回は、そうした親御さんに向けて、学童保育を利用した経験がある在宅フリーランスの経験談をお届けします。

ライター

M
大学卒業後、営業事務、総務・庶務・秘書、広報、人事などを経て、結婚後退職。
在宅でライター業を開始し、2016年にHELP YOUにスタッフとしてジョイン。その後、産休を経て復帰し、現在も子育てを優先しながら、主にライターとして活動中。電車が大好きな息子と一緒に、電車を見たり乗ったりする日々を送っている。
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「小1の壁」が生じる4つの理由とは?


なぜ、未就学児の時期よりも小学校に入学してからの方が、子育てと仕事の両立が難しくなるのでしょうか。
ここでは、4つの理由についてご紹介します。

①帰宅時間が早い
小学校に入学したばかりの頃は、学校が午前中、もしくは14時頃に終わることが多く、保育園に預けていた頃に比べて、帰宅時間が早くなります。

低学年のうちは、毎日子どもだけでお留守番をさせるのは、親も不安ではないでしょうか。そのため、親が外で長時間働くハードルが高くなってしまうのです。

②子どもを預けることができても時間が短い
学童保育など、放課後や長期休暇中に子どもを預かってもらえる場はありますが、保育園に比べ
✔朝は預けることができない
✔閉所時間が早い
という点で、これまで通り、親が長時間働くのが難しくなる場合があります。

また、親の迎えが必要な施設の場合、預ける時間を延長できないケースも少なくないため、仕事を早めに切り上げることになります

③夏休みなどの長期休暇がある
保育園であれば、夏休みなどの長期休暇がないことが多いですが、小学校では長期休暇があるため、その間、学童保育などの子どもを預けられる場所を探すか、親が子どもを見られる環境を整えておく必要があります。

④学校行事やPTAなどの役員がある
小学校では、学校行事やPTAなどの役員の打ち合わせが平日に入ることがあります。その度に仕事を休まなくてはならず、仕事との時間調整で悩む方もいるでしょう。

このように、就学前と小学校入学後では生活リズムが変化するため、その結果、仕事と子育ての両立が難しくなり、その状況が「壁」と表現されているのです。

小学生の預け先「学童保育」とは?


両親共に働くことができるよう、放課後や長期休暇中の小学生の預け先として設けられているのが、学童保育です。学童保育は、日中、親の仕事や就職活動などの事情で子どもの面倒を見るのが難しい場合に利用できます。また、出産前後でも利用できる場合があります。
自治体によっては、夏休みなどの長期休暇のみ利用できることもあるようです。

学童保育では、指導員が宿題を見たり子どもと一緒に遊んだりして、学ぶ機会を提供しています。別名「放課後児童クラブ」、「学童保育所」とも呼ばれます。

小学校1年生の4月から学童保育の利用を希望する場合、年長時の11月頃が申請時期となっている自治体が多いようです。
ただし、4月から学童保育を利用すると、入学式前の4月1日から利用開始となるため注意が必要です。お弁当作りが必要になる友達がいない場所に行くことで子どもが不安になるなど、想定される親子の負担を考慮し、4月からの利用開始でよいかどうかよく検討しましょう。

経験者に聞く!学童保育のメリット・デメリット


では、実際に学童保育を利用した経験のある方々は、どのような感想を持っているのでしょうか。
オンラインアウトソーシング(※)HELP YOUで在宅フリーランスとして活躍するメンバー4名に、学童保育に子どもを預けるメリット・デメリットを聞きました。

※オンラインアウトソーシングとは在宅でインターネットを活用し、業務サポートを行うサービス

都合に合わせて、ちょこっと利用

Nさんの場合

HELP YOUにジョインした時期:2018年11月
HELP YOUでの役割:マーケティング業務、データ処理など
HELP YOUでの働き方:勤務時間の縛りなし
学童利用時期:1年生から利用中(現在2年生)

〇メリット
長期休暇も含めて毎日利用できる区分と、親の外出時や本人希望時など、必要に応じて利用できるスポット利用の区分があり、希望する方を選択できた。
時々、イベントやワークショップがあるので参加している。

●デメリット
長期休暇中は毎日お弁当を作らなければならない。
夏休み中は、熱中症アラートが出ると利用できないため、自宅で過ごすことになる。

平日ガッツリ&長期休暇も利用

Mさんの場合

HELP YOUにジョインした時期:2017年7月
HELP YOUでの役割:デザイナー
HELP YOUでの働き方:平日10:00〜17:00
学童利用時期:1年生から利用中・現在3年生

〇メリット
友達と約束することなく1日中遊べたり、学年関係なく遊んだりできるので、子どもは楽しんでいる様子。(上級生と遊ぶと違うアイデアが出てくる!上級生は下級生の面倒を見てくれる!とのこと)
季節行事や、オプションで楽しく学べる習い事のようなものもあるので、親としても助かっている。

●デメリット
長期休暇中は毎日お弁当を作らなければならない。(購入したものでOKな場合もあるので、要確認!)

Kさんの場合(過去に利用経験あり)

HELP YOUにジョインした時期:2017年7月
HELP YOUでの役割:事務全般
HELP YOUでの働き方:9:00〜16:30の中でシフト制(少ない日は3H程度稼働)
学童利用時期:1年生の時に利用経験あり
※現在は2年生になり、平日に習い事があるため通っていない

〇メリット
4月1日から学童保育開始だったが、1年生は人数が多く、入学式までに友達ができた
学童では勉強の時間が決まっているので、帰宅後、自主的に宿題に向かったり、次の日の用意をしたりするサイクルができた
たくさんの本が置いてあり、読書好きになった。将棋、コマなど、ゲーム以外の遊びを覚えることができた。
指導員の方が気さくで相談しやすく、子どもの様子も聞けたので安心できた

●デメリット
環境に恵まれ、特にデメリットは思い浮かばないが、施設によっては
✔合わない子がいたら影響を受けたり、学童保育に通うのが嫌になったりする。学校での人間関係にも影響する
✔部屋の広さに対して子どもの人数が多すぎて、良い環境とはいえない。
という話も耳にするので、一度見学に行くと安心できるのではないかと思う。

Nさんの場合(過去・会社員勤務時に利用経験あり)

HELP YOUにジョインした時期:2022年3月
HELP YOUでの役割:データ入力、レポート作成、アドミン
HELP YOUでの働き方:勤務時間の縛りなし
学童利用時期:過去に利用経験あり(1年生から3年生)
※学童利用時期は、会社員として勤務。2年生までは仕事帰りにお迎えに行き、3年生になると集団下校していた。

〇メリット
色々なイベント(夏祭り・流しそうめん・プールなど)があり、夏休みを活動的に過ごすことができた。
子ども一人でのお留守番がなくなったので、親としては安心できた
違うクラスや学年の子と遊ぶ機会ができた
指導員の方がしっかりしつけをしてくださったおかげで、学童を止めた後も、帰宅したら宿題というルーティーンが身についている
(宿題・おやつ・あそび・片付けなどのルーティーンに加え、挨拶、身だしなみ、ふるまいなども指導してくださった)

●デメリット
長期休暇のみのスポット利用はできなかった。
給食がないときはお弁当が必要。ただ、学童を利用していなくても昼食準備は必要なので、デメリットというほど重く捉えなくてもよいのではないかと思う。(近くの学童では給食が提供されていた)
子どもが、疲れていたり気分が乗らなかったりするときでも「行かないといけない」という気持ちで行っていた日もあったようだ。

学童保育が利用できないときには、在宅勤務という選択肢も


子どもを学童保育に預けることができれば、親が働く時間は確保できそうです。
しかし、体験談の中にあったように、子どもが友達との関係で悩んでいたり、疲れていたりして学童保育に行きたがらない、夏休みに熱中症アラートが出ると預けられないといった場合も想定されます。

また、小学校の生活に注目すると、入学直後の4月は早帰りが多く、5月のゴールデンウィーク後は学校への行き渋りが生じる可能性があるなど、入学後の変化に子どもが適応できないケースも耳にします。

これらの万が一の場合を踏まえ、対応策も考えておきたいところです。
そのためには、親が家にいる環境を作っておくのも一つの方法ではないでしょうか。

HELP YOUであれば、完全在宅勤務であり、出社は不要です。
HELP YOUで働く人のほとんどはフリーランスですが、案件ごとにチームを組んで業務を分担し、業務量を調整しながら働いています。
学童保育をやめてしまう事態になったり、高学年になるにつれて子どもの状況が変わったりした場合にも、柔軟に対応できる環境が整っています。


HELP YOUには、子育て中のメンバーも多く在籍しています。
HELP YOUが運営する「くらしと仕事」では、子育てをしながら、HELP YOUでも活躍している方々のインタビュー記事やエッセイも多く取り上げているので、ぜひご覧ください。

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4月から小学生のママになるあなたへ贈る言葉
夏休み、働くママが避けて通れないお弁当作りの負担を軽くするコツ

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まとめ

「小1の壁」を乗り越えるための選択肢として学童保育という制度があり、子どもにとっても、
・季節ごとに行事がある
・休みの日でも友達と会えたり、違う学年の子とも交流したりできる
・知らない遊びや本に出会えるなど、興味の幅を広げることができる
など、多くのメリットがあるとわかりました。

一方で、学童が子どもに合わない環境である可能性もあります。
事前に見学に行くなど、できる限りの準備をして、入学後に子どもが安心して楽しく過ごせる環境を整えていきたいですね。

入学後の生活リズムの変化に戸惑ったり、不安を感じたりする子どもを見守り続けることは根気が要ります。
しかし、親自身も子どもの成長に合わせて働き方を見直しアップデートできる機会と考えると「小1の壁」は壁ではなく自分の人生を見つめ直すチャンスという見方もできるのではないでしょうか。

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