2度の小1の壁を乗り越える! 子どものそばで働くという選択

子どもの帰宅時間が早くなる、長期休暇がある、宿題を見てあげなければいけない…。
子どもが小学校に通い始めることで親が直面する「小1の壁」。子育てと仕事の両立が困難になり、働き方を変えたいと考える方も多いのではないでしょうか?

今回お話を伺ったのは、現在小学3年生と1年生のお子様を育てる石黒舞さん。第一子出産後に完全在宅ワークを始め、HELP YOUにジョインして7年目の石黒さんは、これまで2度の小1の壁に直面しました。4月に入学式を終えたばかりの石黒さんが、今まさに感じている小1の壁とは? どんな働き方で乗り越えているのか? 石黒さんが選択した、子どものそばに寄り添う働き方をご紹介します。

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ライター

小山奈月
石川県金沢市在住。医療事務、営業事務などを経験し、出産後2022年から在宅ワークを開始。ライター業のほかデザイン制作や資料作成の仕事にもチャレンジしています。
ライターとしてさらにスキルアップし、子育てもキャリアもあきらめずに理想のワークライフバランスを叶えるため奮闘中です。→執筆記事一覧

子どもの治療を優先して退職、柔軟な働き方へ

現在、小学3年生と1年生のお子様を育てながら自宅で働いている石黒さん。

簡単にこれまでのご経歴を教えてください。

高校卒業後、ショッピングセンターのインフォメーションセンターで7年半勤務した後、ネイリストの仕事や広告会社で求人原稿を作成する仕事をしていました。正社員として復帰する予定で1人目の子どもを出産しましたが子どもの小麦アレルギーがわかり、フルタイムで働きながら治療するのは難しいと感じたため退職しました。

お子様のアレルギーがわかった際、どのようなことが一番大変でしたか?

定期的に病院へ薬をもらいに行くことや、小麦を実際に食べて症状の有無を確認する負荷試験に半日以上かかることが大変でした。さらに、もし幼稚園に預けている間にアレルギー症状が出た場合に、すぐに駆けつけられないと思い、私にとって正社員として働き続けることは困難だと感じたのです。

お子様の治療を優先するために退職されたのですね。その後どんなきっかけでオンラインアウトソーシング「HELP YOU」(※1)へ?

子育てだけをしていると、社会から取り残されているように感じてつらくなってしまい、「何か在宅で仕事ができたらいいな」とクラウドソーシングサイトに登録しました。ただ、単発で終わってしまう案件ばかりで安定的に仕事ができず、2人目を妊娠中にHELP YOUを見つけてジョインしました。もうすぐ7年たちますね。

※1 オンラインアウトソーシングとは在宅でインターネットを活用し、業務サポートを行うサービス。

HELP YOUに入ってからはどのような仕事をしていたのですか?

妊娠8ヶ月頃にジョインして、初めはライティングの仕事を何度か経験しました。その後、データ入力の大型プロジェクトのメンバーとして参加し、副リーダーを任せていただいたんです。当時は夜中までやらないと間に合わないようなプロジェクトで、お腹の張りを耐えたり、体調がすぐれない日は休んだりしながらなんとか乗り切りました。その後1ヶ月の産休を取って復帰しました。

妊娠中もかなりハードに働かれていたのですね! 在宅ワークがつらいとは感じなかったのですか?

在宅ワークだからこそできたのだと思います。当時上の子は2歳でまだ幼稚園に行っておらず送り迎えの必要がなかったので、夜遅くまで仕事をする日があっても、翌日の朝ゆっくり起きるなど時間に追われることはありませんでした。

産休後復帰してからはどのようなお仕事を?

産休後はリーダーとしてチームをまとめるポジションで復帰しました。ディレクター(※2)も経験し、当時はフルタイムで働いていました。ミーティング中に子どもが泣いたらビデオ会議システムの設定をミュート(消音)にして、何とか乗り切っていたこともあります。

在宅ワークならではのエピソードですね! その後、お子様が幼稚園に入ってから働き方に変化はありましたか?

3歳で幼稚園に入ったのですが、実はその時にディレクターから運営サポート(※3)の仕事に変えてもらいました。ディレクターだと、子どものお迎え後にクライアントからのメッセージやメンバーとのチャットにすぐ返信ができないことが大変で……。当時の運営メンバーに相談をしたら、「運営サポートをやってみないか」とご提案いただきました。そうして自分のタイミングに合わせて仕事ができるようになったのはとても大きかったです。

※2 ディレクター・・・HELP YOUは600以上のクライアント企業から業務を請け負っている。ディレクターとは、各クライアント企業と実務を担うスタッフとの間で調整を行う役割を指す。
※3 運営サポート・・・「運営」はHELP YOU運営会社を指し、アウトソーシング事業全体を取りまとめる役割を担う。運営サポートは業務委託という形でその補佐を行う。

登下校に合わせて働く時間帯を工夫

2度の小1の壁に直面した石黒さんは、上のお子様が1年生の時にリモート授業も経験。在宅ワークで身につけたスキルは、お子様に機器の扱いを教える際にも役立ったそう。

上のお子様が小学校に入った時、小1の壁は感じましたか?

感じました。まずは帰ってくる時間が早くなり、最初の1週間は給食を食べて13時には帰ってきていました。翌週からは帰宅時間がもう少し遅くなるため仕事に集中できると思いきや、そうはいかなかったんです。集団下校で先生が付き添ってくださる距離が短くなったため、子どもを迎えに行く必要がありました。私の家から学校までは片道20分ほどの距離があり、車通りが多く信号のない交差点を子ども一人で渡らなくてはならず心配で……。

さらに帰ってきてからは宿題を見てあげるという作業もありました。

お子様のアレルギーに関しても大変なことはありましたか?

給食で小麦を含むメニューがでる日はお弁当が必要なので、毎週献立を確認して買い物をするなど、事前準備がとても大変でした。パンの日が週に2回ほどあり、そのほかにうどんなども含めると、週4回お弁当が必要なんてことも……。また、お弁当を家に忘れていくこともあり、朝子どもを送った後に、もう一度学校へお弁当を届けることもありました。

さまざまな困難を感じていたのですね。どのような働き方で小1の壁を乗り越えたのですか?

稼働する時間帯を工夫していました。上の子の帰宅時間が早まった分、仕事の時間を確保するために子どもたちを早めに小学校・幼稚園へ送り、稼働開始時間を9時半から9時に早めました。午前中に仕事をして、午後上の子が帰ってきてからは、宿題を見ながらチャットの返信。あっという間に幼稚園のお迎え時間になるので、上の子を連れて幼稚園へ迎えに行って帰宅した後、また少し仕事をして。あとは子どもたちが寝た後に作業をしていました。

この働き方ができたのは、上の子が幼稚園に入ったタイミングでポジションを変えてもらい、自分の都合に合わせて仕事ができるようになっていたことが大きかったです。

働く時間を工夫して乗り越えてきたのですね。今年下のお子様も小学校に入学して、2度目の小1の壁は感じていますか?

上の子で慣れていると思っていたのですが、初日からパニックになりました。学校から2通同じようなお便りを持ち帰ってくるので、「どっちの何?」と混乱してしまって。今までは小学校と幼稚園とで別々にお便りが届いていたので大丈夫だったのですが。

また、帰ってくるタイミングも違うので、「今日は誰が何時に帰ってくるの?」と予定を把握してお迎えに行くことも大変ですね。上の子は3年生になりましたが、まだ一人で大きな交差点を渡るのは心配なので、何かあって後悔するくらいなら迎えに行きたいと思っています。子どもたちが帰ってきてからも、宿題や次の日の用意などバタバタしています。

想像するだけでパニックになりそうです…。他にはどんなことが大変ですか?

授業参観があったり、短縮授業で早く帰ってきたりというのも、幼稚園の時より頻繁になりました。幼稚園のお迎えと違って、小学校は帰ってくる時間を親が決められないですから。

また、幼稚園では連絡事項があれば親にお知らせしてくれましたが、小学校になると子どもに聞かなくてはいけなくなります。「これはどうするの?何を持っていくの?」っていうやりとりが大変ですね。

まさに2度目の小1の壁に直面しているのですね。お仕事はどのようにやりくりされているのですか?

子どもたちが8時過ぎには学校へ行くので、これまでよりさらに稼働開始時間を早めて8時半から仕事をしています。仕事相手はまだ稼働していませんが、早めにメールやチャットの確認をして、自分の頭の整理や準備をするのが習慣です。お迎えで午後いったん抜けてから、15時ごろまで仕事をしています。

現在はどのような業務を行っているのですか?

現在は採用チームで応募者との面談や連絡をしています。またカスタマーサクセスチーム(※4)にもサポートとして入っており、ディレクターからの質問対応や、クライアントの契約管理、売上の集計などをしています。

※4 カスタマーサクセスチーム・・・お客様へのヒアリングや、サービス活用法の提案、お客様との窓口を担うディレクターのサポートや育成などを行うチーム。

自宅で仕事をするうえで心がけていることはありますか?

私は仕事部屋を設けず、リビングで仕事をして子どものそばにいるようにしています。子どもたちは、宿題するのも遊ぶのも全部リビングです。子どもに見てって言われれば、仕事をしながらでも見てあげられる。

ミーティングなど静かにしてほしいときは、動画を見ようがゲームをしようが自由にさせています。そうしないと私もストレスがたまってしまうので。

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完全在宅ワークならではの仕事管理で夏休みを家族と満喫

メリハリをつけて在宅ワークをするには、家族の協力がとても大切と語る石黒さん。家族の理解があるからこそ、長期休暇中も柔軟な働き方ができているそう。

長期休暇中はどのように仕事をされているのですか?

この春休みも、月曜から金曜まで働いていました。長期休みはお弁当を作ったり、学校へ送りに行ったりする必要がなくなるので、稼働時間を長くできます。子どもたちは家で遊んで過ごしていることが多いですが、私がミーティングをしている間などは、怒られないからと自由を満喫していますよ(笑)。

長期休暇中の方が稼働が長いのですね!

長いですね。ただ今年は下の子も小学生になり夏休みが長くなったので、シフト制の仕事をしている夫と合わせて平日に休みを取り、全員で出かけるという楽しみができました。夏休み中の土日は混雑しますが、それを気にせず平日に出かけられる。自分で働く曜日や時間を調節できるHELP YOUだからこそだと感じます。

自分で働く時間を調節できるからこそ、仕事管理がとても大切だと感じます。仕事管理のコツはありますか?

ひとつのツールで、仕事とプライベートの予定を全て管理することですね。私はGoogleカレンダーを使っています。働く時間帯が決まっているシフト業務の予定はもちろん、その日のうちにやりたいタスク、プライベートの予定を全て入れておくことで、「この日学校行事があるからタスクを減らそうか」などと調節しています。

前日には、すでに翌日の予定を頭に入れているので、子どもが熱を出しても、「この予定をちょっとずらそう」「6時に起きてここだけ処理しておこうか」と対応ができるんです。ひとつのツールで全てを管理して、スマホとパソコン両方で見られるようにすれば、外出先でも寝る前でも確認できます。

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同じ境遇の仲間がいるからこそ乗り越えられる

「子どもたちは私が家で働く姿をよく見ていて、真似してくるんですよ」とほほえましいエピソードも。

2度の小1の壁に直面しながらも、うまく働き続けるポイントは何ですか?

一人で考え込まずに誰かに相談することだと思います。子どもが幼稚園に上がった際に、送り迎えなどで思うように仕事をする時間が取れずつらくなった時、当時の運営メンバーに相談したことで、「こういう働き方はどう?」とか、「ここで一緒にやってみない?」と、私が求めている働き方ができるポジションを提案してもらえたんです。一人で考えていると、そんな働き方をさせてもらえるかどうかさえ分からない。

HELP YOUには同じ境遇の人がたくさんいるので、分かりあえる雰囲気があります。

小学生のお子様を持つママも多く在籍するHELP YOUで働く魅力って何ですか?

子どもの事情で急な予定変更がある場合でも、仕事の調節を自分でできることです。入学してすぐに参観日があるとか、来月の予定で急に短縮授業があると分かっても、会社に言わなきゃいけないというのがないですよね。子育て世代が多く活躍するHELP YOUだからこそ、チームメンバーとの連携さえしっかり取れていれば、柔軟に予定の調節ができます。

日々の家事でも、朝お弁当を作るのに時間がかかってしまい、仕事を始める前に全ての家事が終わらなかったとしても、仕事の合間をぬって洗濯機を回したり洗濯物を干したりできるので助かります。

今後お子様の成長とともにどのような働き方をしていきたいですか?

実は、本当に子どもに手がかからなくなったら、もう一回外で働いてみたいと思っています。2人とも中学生に上がったら、もう家で仕事をする必要はないかなと。ただ、やはり小学校低学年の今の時期は、外で働くのは私には無理だと感じていて。

下の子も最初は楽しそうに学校に行っていましたが、今は学校に向かう道中でちょっとさみしそうにしています。まだまだ甘えん坊なので、家に帰ればママがいるという安心感を与えてあげたいです。

先日の卒園式で「いつもお仕事頑張ってくれてありがとう」と子どもが言ってくれたんです。それを聞いた時、「ちゃんと見てくれていたんだ」と感動しました。まだ小学校生活は始まったばかりで、これからトラブルを起こして帰ってくることもあるでしょうけど、子どもと一緒に乗り越えていこうと思います。

まとめ

お子様の成長に合わせて、その時々で働き方を柔軟に変えながら、さまざまなポジションを経験してきた石黒さん。今まさに2度目の小1の壁に直面しながらも、自ら働き方を選択し、工夫をしながら乗り越えている姿が印象的でした。

さまざまな働き方が普及してきた今、もし仕事と子育ての両立に不安を感じているなら、新しい環境へ飛び込むチャンスかもしれません。子育てママが多く在籍するHELP YOUには、そんなあなたの一歩を温かく受け入れてくれる仲間がたくさんいます。ぜひ、新たな挑戦を始めてみませんか?

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