保活を勝ち抜け!保活の基礎知識~スケジュール編~
子どもが生まれても仕事を続けたいとなると、避けて通れないのが「保活(子どもを保育園に入園させるための活動)」。保活の基礎知識を3回にわけてご紹介いたします。
子どもを保育園に預けられるかどうかは、出産後の私たちの働き方に大きく影響を与える大切な問題のひとつ。そこで「くらしと仕事」では、保活に関する基礎知識を「スケジュール編」「支給認定区分と保育施設の種類編」「制度~申し込み手続き編」の3回にわけてご紹介いたします。第1回目にあたる今回は、多くのママが希望する「認可保育園(認定こども園や保育ママなどの地域型保育も含む)に4月入園させる場合のスケジュール」をご説明します。
※こちらでご紹介するものはあくまで一般的な例です。詳細は必ず各自治体にご確認ください。
目次
ライター
1.妊娠がわかったらすぐ、自治体の情報に目を通す
子どもを保育園に預けて働きたいのなら、妊娠がわかった時点で自治体の情報に目を通しておきましょう。なぜ妊娠がわかってすぐなのかというと、保育園の利用申込みの時期を真っ先に確認する必要があるからです。特に4月入園希望の場合は申込み期間が限定されている場合が多く、そこを逃すと申込みができなくなってしまいます。また、0歳4月入園を希望する場合、妊娠中に保育園の見学や申込み手続きが必要になる場合もあります。出産準備が落ち着いてから保活しようと思っていたら出遅れた! なんてことのないよう、早めの情報収集を心がけましょう。また、年度によって制度が変わる場合があるので、必ず自治体のサイトや窓口で最新の情報をチェックしましょう。
2.子どもを何歳から預けるか考える
自治体の情報を把握したら、具体的に子どもを何歳から預け始めるか考えます。先ほども述べたとおり、0歳4月から保育園を利用したい場合、妊娠中に保活する必要も出てきますから、預け始める時期を早めに決め、それに基づいて行動することが大切です。一般的に預け始めの時期として多いのが、募集枠の多い0歳4月と育休のきりがよい1歳4月です。
「0歳からは早すぎるんじゃ…」と思うかもしれませんが、4~6月生まれの子は、0歳4月入園の頃には生後10ヵ月~12ヵ月。早生まれの子が1歳4月入園する場合とほとんど変わらないのです。0歳4月入園は下の年齢のクラスからの繰り上がりがないため募集枠が多いですから、4~6月に出産予定の方は検討する価値ありです(法律上は、産後休暇の期間でる生後8週間を過ぎると保育の対象になります)。
また、1歳4月は一番入園を希望する人が多いことから、自治体によっては夫婦ともにフルタイムでも入園が厳しいことがあります。そのため、普通の会社員と比べて不利とされる自営業やフリーランスなどの職業の方は、少しでもチャンスの多い0歳4月に入園させる傾向があるようです。
3.見学
子どもを預け始める時期を決めたら、申込み手続きの時期に間に合うよう、保育園の見学を進めましょう。役所やネットで地域の保育園マップを入手し、通勤・送迎のしやすさなどを考慮しながら候補の園をしぼり、見学を申込みます。激戦区では、多くの保育園を希望保育園として申込み用紙に記入しないと預け先が決まらない場合もあります。
そういった地域にお住まいなら、候補をしぼり過ぎず、できるだけたくさん見学しておきましょう。見学する時間帯は、子どもたちが遊んでいる様子を見ることができる、お昼寝前の午前中がおすすめです。子どもが生まれてから保活する場合は、実際に園庭開放や一時預かりなどを利用し、保育園の様子を見るのもおすすめです。
4.申込み
4月入園の場合、多くの自治体では前年の10~11月に一斉申込みとなります。自治体によっては受付日時が限定されていたり、窓口がいつもとは別の特設会場になっている場合があります。事前にきちんと確認し、確実に申込みましょう。また、申込みの際、役所の手引きには明記されていなくても、審査で有利になりそうなものがあれば書類を用意しておき、ダメ元でその場で役所の人に相談してみるのも手です。
筆者の場合、申込みの時点では求職中で点数は低めでしたが、その時点で職業訓練校に通っていたので、私の在学証明と子どもを預けている保育園(訓練校に併設されていました)の在籍証明を添付すれば、同じ条件の人と比べた場合有利になるとアドバイスを受けました。結果、一次選考は不受理でしたが、二次選考で第2希望の園に入園できると連絡がありました。※あくまで自治体の判断や状況によります。ご了承ください。
5.面接(一部自治体のみ)
自治体によりますが、保育園の利用申込みにあたり面接が行われることがあります。また、面接がある場合も、選考の段階で面接をする場合と、保育園が内定してから面接をする場合とに分かれるようです。前者の場合は夫婦の就労状況や家族構成など入園の優先順位に関する質問が、後者の場合は入園させる子どもの性格やアレルギー・既往症など入園後に関する質問がなされる場合が多いようです。中には面接を受けないと内定を取り消される自治体もありますので、面接の有無や実施時期はきちんと確認しておきましょう。
6.結果通知(内定)
自治体によって多少異なりますが、だいたい2月上旬から順次選考の結果が通知されます。その後、枠に空きがでれば二次・三次選考が行われ、こちらも追って結果が通知されます。めでたく内定となった場合も気を抜かず、入園に必要な書類等の確認をし、確実に入園までこぎつけましょう。
保活スケジュールのまとめ
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