フリーランスはやめたほうがいい?やめとけと言われる6つの理由 くらしと仕事

フリーランスはやめたほうがいい?やめとけと言われる6つの理由

「フリーランスって、会社に縛られず自由に働けそう」
そんなイメージから、フリーランスという働き方に興味を持つ人もいるのではないでしょうか。
一方で、実際に独立を考え始めると、「フリーランスはやめたほうがいい」「やめとけ」といった言葉を目にして、不安になることもあるかもしれません。
確かにフリーランスには、会社員とは違った大変さがあります。
では、フリーランスは本当に「やめといたほうがいい働き方」なのでしょうか。

この記事では、フリーランスが「やめとけ」と言われる理由や、独立する前に考えておくべきことを紹介します。
フリーランスの大変さも知った上で、自分に合った働き方を考えてみましょう。

ライター

田崎起子
日本でファッションデザイナーとしてキャリアを積んだのち、香港でアパレル貿易会社を設立。現在は顧問を務める傍ら、HELP YOUのディレクターとして活動。アフリカで出会った子どもたちとの約束を胸に、孤児支援施設の設立を目指し、ボランティアをしながら世界一周を続けている。→執筆記事一覧

フリーランスはやめとけと言われる6つの理由

「フリーランスはやめとけ」と言われるのには、それなりの理由があります。
ここでは、フリーランスになる前に知っておきたい6つのポイントを紹介します。

1.収入が安定しない

フリーランスの大きな特徴の一つが、収入が毎月一定とは限らないことです。
会社員であれば、基本的には毎月決まった日に給与が支払われます。しかしフリーランスの場合、契約している仕事が終了したり、案件が減ったりすれば、その分収入も減少します。
複数の案件を掛け持ちしたり、継続的な仕事を確保したりすることで、収入の変動を抑えることもできますが、会社員と同じ感覚で「毎月これくらいは入ってくる」と考えるのは避けたほうがよいでしょう。
収入に波があることを前提に、生活費を確保したり、仕事が少ない時期に備えて貯蓄したりするなど、自分なりの準備をしておくことが必要です。

2.仕事を自分で獲得しなければならない

会社員の場合、基本的には会社が仕事を用意し、その中で担当する業務が決まります。
一方、フリーランスは仕事が自然に入ってくるとは限りません。知人から紹介してもらったり、企業に営業したり、オンラインのサービスを利用したりするなど、自分で仕事を探して獲得する必要があります。
仕事を受けている間は忙しくても、案件が終了すれば次の仕事がなくなることもあります。
そのため、目の前の仕事だけでなく、「次の仕事をどうするか」まで長期的な視野で考えながら動くことが大切です。

3.仕事も休みも自分で管理する必要がある

「好きな時間に働ける」というのは、フリーランスの魅力の一つです。しかし、自由に働けるということは、自分で働く時間を管理しなければならないということでもあります。
会社員なら、勤務時間や休日がある程度決められています。ところがフリーランスになると、「今日は休もう」「もう少し仕事をしよう」といった判断も自分ですることになります。
仕事を詰め込みすぎれば休めなくなり、反対に予定を立てずにいると、納期直前に慌てることにもなりかねません。
「自由=ラク」というわけではなく、自由だからこそ、自分で仕事と生活のバランスを取る必要があります。

4.事務作業なども自分で対応する

フリーランスになると、本業の仕事だけをしていればいいとは限りません。
請求書の発行や経費の管理、確定申告など、事業を続けるために必要な事務作業も自分で行う必要があります。会社員であれば、経理や総務などの担当者が対応してくれていたことも、フリーランスでは自分の仕事になります。
もちろん、税理士や会計ソフトなどを利用して負担を減らすことはできます。
それでも、「本業だけに専念すれば良い」という働き方ではないことは、独立前に知っておきたいポイントです。

5.会社員とは保障の仕組みが異なる

会社員からフリーランスになる場合、働き方だけでなく、社会保障についても考える必要があります。
会社員の場合は、勤務先を通じて健康保険や厚生年金などの社会保障制度に加入しているケースがほとんどです。一方、フリーランスになると、国民健康保険や国民年金に加入する場合が多く、会社員とは保険料の負担や給付内容などが異なります。
また、病気やけがなどで仕事ができなくなった場合、働けない期間は収入が減少する可能性もあります。
もし働けなくなったらどうするのか、生活費をどう確保するのかなど、万が一のときについても考えておきましょう。

6.仕事の責任を自分で負う場面が増える

フリーランスは、仕事の進め方を自分で決められる一方で、仕事に対する責任も自分で負わなくてはいけないことが多くなります。
納期を守ることはもちろん、クライアントとのやり取りや契約内容の確認、トラブルが起きたときの対応なども、自分で判断しなければなりません。
会社員であれば、困ったときに上司や同僚へ相談できることもありますが、フリーランスの場合は、自分で解決策を考える場面が増えます。
「誰にも指示されない」という自由さは、見方を変えれば「誰かが決めてくれるわけではない」ということでもあります。
そのため、自分で考えて動くことに負担を感じる人にとっては、フリーランスの働き方が大変に感じられることもあるでしょう。

フリーランスになる前に考えておくべきこと

ここまで、フリーランスが「やめとけ」と言われる理由を紹介してきました。
「思っていたより大変そう」と感じた人もいるかもしれませんが、フリーランスの大変さを知ることは、独立をあきらめるためのものではありません。
どんなリスクがあるのかを事前に知っておけば、自分なりの準備をしてからスタートできます。
次は、フリーランスになる前に考えておくべきポイントを整理してみましょう。

生活に必要な収入を把握しておく

まず考えておきたいのが、毎月の生活にどのくらいのお金が必要なのかということです。
家賃や食費、通信費などの生活費だけでなく、税金や社会保険料、仕事に必要な経費なども含めて考えておきましょう。
また、仕事が少なくなったときに備えて、ある程度の生活資金を準備しておくことも大切です。
「フリーランスになってから考える」のではなく、会社員として収入があるうちに、自分の生活に必要な金額と、どの程度の貯蓄があれば安心できるのかを把握しておくと安心です。

どのように仕事を獲得するか考えておく

フリーランスになってから「さて、仕事を探そう」と始めるのではなく、独立前から仕事を獲得する方法を考えておきましょう。
これまでの取引先から仕事を継続してもらうのか、知人から紹介してもらうのか、フリーランス向けのサービスを利用するのか。自分に合った方法をいくつか見つけておくと安心です。
また、最初から一つの取引先だけに頼るのではなく、複数の仕事や取引先を持つことで、収入の変動に備える方法もあります。
自分のスキルや経験を整理し、「誰に、どんな仕事を提供できるのか」を言葉にしておくことも、仕事を探す際の準備になります。

「働けなくなったとき」のことも考える

フリーランスとして働くなら、仕事が順調なときだけでなく、病気やけがなどで仕事ができなくなった場合についても考えておきたいところです。
もし仕事を休むことになった場合、生活費をどう確保するのか、どのような保障が必要なのかをあらかじめ確認しておきましょう。
保険だけに頼るのではなく、貯蓄、仕事の受け方、休める仕組みづくりなども含めて、「もしものときにどうするか」を自分なりに準備しておくことが大切です。

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「なぜフリーランスになりたいのか」を考える

そして、意外と大切なのが、「なぜフリーランスになりたいのか」を考えておくことです。
「会社に行きたくない」
「自由になりたい」
「好きな場所で働きたい」
きっかけは何でも構いませんが、「会社員を辞めること」そのものが目的になってしまうと、フリーランスになった後に「思っていた働き方と違う」と感じる可能性があります。

どんな仕事をしたいのか。
どんな時間の使い方をしたいのか。
仕事以外に、どんなことを大切にしたいのか。

フリーランスになった先で実現したいことまで考えておくと、働き方を選ぶ基準も見えてきます。

それでもフリーランスを選ぶなら?

ここまで読んで、「やっぱり大変そうだから、やめておこう」と思った人もいるでしょう。
一方で、「大変なことは分かった。それでもフリーランスとして働いてみたい」という人もいるかもしれません。
それでもフリーランスとして働いてみたいと思うなら、不安を抱えたまま勢いで飛び込むのではなく、不安に感じていることを一つずつ整理し、自分なりの準備をしていきましょう。

いきなり独立せず、副業や小さな仕事から始める

会社員を辞めて、いきなりフリーランス一本にする必要はなく、不安であれば、副業や小さな業務委託などから始めてみるのも一つの方法です。
実際に仕事を受けてみることで、自分でスケジュールを管理できるか、どの程度の仕事量なら無理なく続けられるかなどを確かめられます。
実際に働いてみて分かることもあるため、まずは無理のない範囲で経験を積み、自分で受けられる仕事の範囲を見極めていくとよいでしょう。

自分に合った働き方を探していく

フリーランスになったあとも、仕事内容や仕事量、取引先との関わり方などを見直しながら、自分に合った働き方をつくっていくことはできます。
これは、「とりあえずフリーランスになってから考えればいい」ということではなく、自分の得意・不得意や、どのような環境なら力を発揮できるのかを考えたうえで、無理なく続けられる働き方を選んでいくということです。
「自由」という側面だけでなく、自分が責任を持って仕事を続けられる環境を選ぶことも、働き方を考える上での大切なポイントです。

一人ですべてを抱え込まない

フリーランスだからといって、すべてを一人でやり切ろうとすると無理が生じたり、品質が下がったりしてしまうこともあります。
もちろん、スキルを磨き、できることを増やしていくのは大事です。ですが、分からないことは専門家に相談したり、事務作業を外注したり、他のフリーランスと協力したりすることで、知らなかった方法や効率化に気づく場合もあります。
「苦手なことも全部自分で」と抱え込むのではなく、自分が得意なことに集中できる環境をつくり、周囲と協力しながら仕事を進めるという考え方も大切です。

また、フリーランスは、「一人で孤独に働く」という形だけではありません。「一人で働くのが不安」という場合は、チームの一員として仕事をするのも一つの選択肢です。

まとめ

「フリーランスはやめたほうがいい」と言われる理由を紹介してきました。
フリーランスは、働く場所や時間などを自分で決めやすい一方、収入や仕事量、付随する事務作業なども自身で管理・調整する必要があります。自由な働き方に魅力を感じるだけでなく、自分に合った働き方なのかを考えることが大切です。

「フリーランスになるか、会社員を続けるか」の二択ではなく、その間にもさまざまな働き方があります。
もし「自由に働きたいけれど、一人ですべてを背負うのは不安」と感じているなら、チームの中で仕事をするという選択肢も考えてみてください。
株式会社ニットが運営するHELP YOUでは、チーム制で企業の業務を担う働き方があります。一人で仕事を抱え込むのではなく、チームのメンバーとコミュニケーションを取りながら、それぞれの役割を担って働くスタイルです。
「フリーランスはやめたほうがいいのかな」と迷ったときこそ、フリーランスになるかどうかだけではなく、どんな環境なら自分らしく働けるのかという視点から、働き方を考えてみてはいかがでしょうか。

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