採用?不採用?HELP YOU人事の本音
採用面接の結果は、基本的に2つ──採用か、不採用かです。
しかし、面接官も人間。機械のように人を振り分けられたら楽ですが、現実はそうはいかないでしょう。
今回は、オンラインアウトソーシング(※1)「HELP YOU」の採用担当・福嶋浩子さんに、採用候補者に向き合った者にしかわからない胸の内と、面接で関わった人への思いを聞きました。
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※1 オンラインアウトソーシングとは在宅でインターネットを活用し、業務サポートを行うサービス。
目次
インタビュイー
ライター
サムネイル制作者:今泉香織 (制作アイキャッチ一覧)
無人島でインターン生と過ごしたウェットな日々
──福嶋さんはHELP YOUにジョインする以前も、採用の仕事に携わっていたのですよね。
IT企業で採用人事をしていました。
新卒で入社したのは美容系の会社だったのですが、そこで人事に配属された同期が本当に楽しそうで。内定者の親御さんから手紙をもらったり、入社時に喜びを分かち合ったり。そうした感動に私も触れたいと思ったのが、採用人事への入り口でした。

エステティシャン時代の福嶋さん(写真・後列左)。
その後、派遣会社に登録して希望を伝えたところ、IT企業で採用人事に関われることになったんです。
そこでの仕事は、心から楽しいと感じられるものでした。関わるなかで出会った人事部長や役員の姿を見て「この人たちと一緒に働きたい」と強く感じ、社員として入社することになりました。
──前職ではどんな採用業務を?
新卒・中途・アルバイト、全ての採用を担当していました。その会社はちょうど上場を迎えるタイミングで、採用強化に取り組んでいたんです。有名企業というわけではないからこそ、優秀な人材に選んでもらうためにユニークな採用手法を取り入れていました。チャレンジングな仕事でしたが、とても楽しかったです。
特に思い出深いのが、無人島インターンです。

思い出がつまった島。
1泊2日、無人島で過ごしながらミッションをこなしていくプログラムでした。入社3年目で無人島インターンの企画・運営リーダーを任され、準備期間はほとんど寝た記憶がありません(笑)。インターン生一人ひとりに向き合いながらミッションを進行し、さらに評価も行う。目まぐるしい時間でしたが、その分、大きなやりがいが得られました。
なかには、インターンから内定まで、とても長い時間を共にするケースもありました。無人島インターンのほかにもさまざまなプログラムがあり、何度も参加を重ねて内定に至った学生さんの姿も、深く印象に残っています。
最終選考の通過が決まった瞬間、それまで関わってきた面接官全員が影から現れて「おめでとう」と声をかけたり。内定承諾書を書いたその瞬間には、花吹雪で祝福したり。
振り返れば非常に人情味のあるウェットな社風でしたが、そこで得た人との関わりは私にとってかけがえのないものです。
情が湧いた相手に、不採用を告げられるか?
──採用候補者とそれほど長い時間を過ごすとなると、情が湧いてしまいそうです。ニュートラルな目線で評価するのは難しかったのでは?
そうですね。正直、情は湧きます。ただ、情が合否を左右することはありません。
もともと、私は「人を喜ばせたい」「喜びを分かち合える仕事がしたい」という思いで、採用人事になりました。
ただ、そこで合格を出すことが、必ずしも候補者の喜びにつながるとは限りません。
選考を通じて、相手のやりたいことや叶えたい夢をたくさん聞いてきました。だからこそ「この会社でなくても叶えられる」と感じることもあるんです。会社の採用担当としてではなく、一人の人間として、その夢の続きを応援したいと思っています。
実際に、インターンを通じて知り合った当時の学生さんとは今でもSNSでつながっています。前職は多くの起業家を輩出している会社で、無人島インターンの参加者の中にも、起業して活躍している人がいます。
合格・不合格にかかわらず、選考を通して相手に向き合い、その人の人生を応援する。それは、今でも大切にしていることです。
たった1時間のオンライン面談で何がわかる?
──素敵な関係性ですね。現在は、HELP YOUでの採用面接を担当されていますが、面談は1時間、それもオンラインで行われます。前職のように長期間関わる採用プロセスとは異なりますが、候補者との関わり方が以前より希薄になったと感じることはありませんか?
それが、全くそんなことはなくて。確かに採用にかける時間という意味での濃さは違いますが、その後の活躍ぶりを目にしたときの嬉しさや喜びは、前職時代も今も変わりません。
HELP YOUを好きでいてくれている。
HELP YOUを通して理想の働き方に近付いている。
あの時、面接で話したあの人が活躍している。
そうしたことを知るたびに嬉しくなります。
600人全員がフルリモートという、互いの顔が見えづらい環境でも、変わらない喜びが得られていることに私自身も驚くほどです。日本全国どこにいても、海外にいても、つながっている。そんな感覚が確かにあります。
HELP YOUはフリーランスが大多数を占める集団ですが、個々の集まりというよりも一つのチームのようです。私には、そうした家族的な関わりが心地よく感じられます。
──たった1時間のオンライン面談で、採用候補者のスキルや人柄を把握しきるのはほとんど不可能かと思いますが、正直、採用・不採用の判断を誤ったと感じる瞬間はありますか?
おっしゃる通り、短い時間で画面越しに相手を知ることには難しさを感じています。判断を誤ったとは思いませんが、採用後にミスマッチが生じたときには、せっかく応募してくださった方や、受け入れを担当した仲間に対して申し訳なさを覚えます。
例えば、HELP YOUには海外で暮らしながら、時差の壁を越えて活躍しているディレクター(※2)も少なくありません。一方で、時差の大きさや、求められる働き方との相性によっては難しさを感じるケースもあり、過去には早期に離脱してしまった例も見られます。
面談で問うのは、社会人としての「本質」
そうした相性は、実際に業務を始めてみなければお互いにわからない部分もありますが、可能な限りミスマッチをなくすために日々採用プロセスを改善しています。
──どのような点を改善していますか?
主に2つあります。
1つは、面談に加え、一時期停止していた記述試験を再開(※3)したことです。ビジネスシーンでの判断を問う内容で、実際にHELP YOUでクライアントに向き合う場面を想定しています。メール文面の作成からトラブル対応まで、表面的な「スキル」ではなく、その方が社会人として積み重ねてきた本質を問う内容で、経験の差が如実に表れる設計になっています。
もう1つは、面談での質問項目数を減らしたことです。以前は、1時間の中に質問を詰め込んでおり、その回答に対して深掘りする時間はほとんどありませんでした。そこで、質問項目を減らしてでも、相手の判断力や理解力、責任感を見極めるコミュニケーションを重視するようにしました。
前職でのご経験を紐解きながら、なぜその判断をしたのか、どのような思いで仕事に向き合ってこられたのかを深く掘り下げていきます。
また、面接官の主観に大きく依存しないよう、AIを取り入れ、定量面からも評価する方法を模索している最中です。
「一緒に働こう」は、軽い気持ちでは言えない
──反対に「あの人、採用したかったな」と、もどかしい思いをすることはないのですか?
あります。特に、クライアントに向き合うポシションの場合、クライアント対応に不安が残る方はどんなにお人柄が良くても、どんなにHELP YOUへの思いが強くても、採用することはできません。
それは、必ずしもその方の能力の問題ではなく、HELP YOUにおけるクライアントワークとの相性もあります。
よくいわれるように、採用とはほとんど恋愛や結婚のようなものです。
だからこそ、私は「一緒に働こう」という言葉に重みを感じていますし、その言葉を相手に伝えられたときには大きな喜びがあります。
──福嶋さんのお仕事に対する思いの中心には、常に「喜び」があるのですね。どのような背景があるのでしょう?
身近な人の「生死」が、私の根底にあるように感じています。小学生の頃、大好きな祖母を亡くしました。また、私が生まれる前には兄がいたと、親から聞いています。
いずれも、子どもながらに「人生には終わりがある」という当たり前の事実を強く実感した出来事でした。
そうした経験から、生きた証を残したいと思うようになったんです。
そのなかで、ごく小さな影響であっても人の人生に関わり、喜びを分かち合える人事の仕事に惹かれていきました。
チームなら、もっとたくさんの喜びをつくれる!
そして、私一人だけで人に与えられる影響はごく小さなものですが、組織であれば、より大きな影響を生み出せるのではないかと考えるようになりました。
実は、HELP YOUにジョインする前に起業を経験しており、「一人ひとりが主人公になれる世界をつくる」というビジョンを軸に美容系の会社を経営していました。
その背景には、身近に起業家が多くいたこともありますし、何より、ライフステージの変化を考えたときに、自営業の方が柔軟に理想の生活を追求できると考えたためです。
事業は、実際にお客様の肌の状態を見ながら美容アイテムを提案するものでした。しかし、コロナ禍で人との接触が控えられるようになり、最終的には事業をたたむことに。その時期に、自分が社会に対して生み出したい価値を見つめ直しました。

初めての法人印。
そんな折に出会ったのが、HELP YOUです。「未来を自分で選択できる社会をつくる」というビジョンを掲げ、2015年の創業以来、メンバー全員がフルリモートワークを実践しています。
組織の一員としてそのビジョンを追うことで、理想の働き方を追求する多くの人の人生に影響を与えられると確信しました。
「一緒に働こう」は決して軽い言葉ではありません。その言葉の先に、相手にとっての喜びがあるとも限りません。
私たち採用人事にできるのは、目の前に来てくれた候補者に向き合い、採用でも不採用でも、その時その瞬間に最善だと思える関わりをすることです。その出会いで生まれた種が、いずれ大きな喜びに育つと信じて。

最後に
「不採用」や「お見送り」の知らせを見たときは、否定されたと感じても自然ですし、納得いかないという感情を抱くこともあるかもしれません。
一方で、結果は同じでも、面接官から向き合う姿勢を感じ取れたかによって、納得感には大きな差が生まれるのではないでしょうか。
なお、冒頭では採用か不採用の2つしかないと述べましたが、実は、HELP YOUには不採用になっても一定期間後に再チャレンジできる制度があります。
「一緒に働こう」と思えるタイミングが、互いに重なるとき。その出会いが、それぞれの人生にとって意味のある一歩になることを願っています。
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