フルリモートでも「幸せ」な職場づくりを実現できる?第4回、幸福度診断レポート

多くの企業で新年度を迎えたこの春、就職・転職などで新生活をスタートさせた方も多いでしょう。職場に馴染めるだろうか、仕事を覚えられるだろうか...不安は付き物です。一方、新メンバーを迎え入れた企業では、働きやすい職場づくりを目指し、社内環境の改善に取り組む経営者・人事担当者も多いはず。

メンバー全員がフルリモートで働くHELP YOUでは、働きやすい環境づくりの一環として、定期的にメンバーの「幸福度診断」を行っています。診断結果から見えてくるHELP YOUならではの「幸せ」な職場づくり、そのポイントをお伝えします。

「幸せ」な職場を目指すHELP YOUの働き方について見る

ライター

中村紘美
2009年結婚を機にイタリアへ移住。イタリア人の夫と3人の子ども、そして2匹のウサギと暮らす40代。およそ5年の専業主婦期間を経て、2022年末にHELP YOUにジョインし在宅ワークデビューを果たす。主にデータ入力やリサーチを担当しながら、WEBライターとしても活動中。→執筆記事一覧

幸福度診断とは?


幸福度診断(Well-Being-Circle)」とは、幸福学の第一人者である慶應義塾大学の前野隆司教授と株式会社はぴテックが共同で開発した診断方法です。経済学者のロバート・フランクよると「幸せ」は「地位財(長続きしない幸せ)」と「非地位財(長続きする幸せ)」に分類でき、同診断ではこの2つの幸せを細分化した11のカテゴリを軸に「幸福度」を計測します。

出典:前野隆司、PRESIDENT 2016年9月12日号「ビンボーでも幸せな人は、なぜ幸せなのか
幸福度診断における11のカテゴリ

  • Well-Being
  • やってみよう力
  • ありがとう力
  • なんとかなる力
  • ありのまま力
  • Big-Five性格傾向
  • 健康力
  • ストレスの低さ
  • 社会の幸せ力
  • 職場の幸せ力
  • 地位材
出典:株式会社はぴテック「幸福度診断 Well-Being Circle

第3回幸福度診断のサマリ

▼ 第3回の診断結果はこちら

知人に勧めたい職場をつくる鍵は「多様性」? 第3回、幸福度診断レポート


第4回の診断結果を見る前に、前回の結果を簡単にご紹介します。

2022年5月から6月にかけて実施された第3回幸福度診断では、第1回・2回から引き続き、全ての項目で一般平均を上回る結果に。しかしながら、前に挙げた11のカテゴリを細分化した34の項目のうち、23の項目で第2回を下回り、若干伸び悩みが見られました。

第2回からやや下降した項目がある一方で、「まじめ力」と「信頼関係のある地域」においては1ポイント以上も上昇しました。注目したいのは「信頼関係のある地域」で、一般平均と比較して8.19ポイントも上回ったこと。

これはそれぞれが暮らす地域において、良好な人間関係を築けていることを示しています。フルリモートの働き方により、職場の人間関係だけにとらわれず、プライベートの時間を有効活用できていることが数値の上昇につながったと考えられます。

職場の幸せ力」については、依然として高い数値をキープしていて、多くのメンバーがフルリモートで働きながらも、職場環境に満足していることを表しているといえるでしょう。

それでは、第4回ではどのような結果となったのかを見ていきましょう。

良好な人間関係を示す2項目で数値上昇


第4回幸福度診断が実施されたのは2022年11月から12月、回答数は287名でした。

第3回と比べ全34項目中25項目で若干の低下が見られたものの、全ての項目で一般平均を大きく上回る結果が得られました。第1回から他社と比べてもトップクラスに高い数値をキープし続けている事実は、メンバーの継続的な幸福度の高さを表しています。

多くの項目で数値が低下した中、前回より上昇した2つの項目に焦点を当ててみましょう。

フレンドリー⼒

  • 第3回:74.94
  • 第4回:76.90
  • 第4回の一般平均との差分:+8.26
信頼関係構築力

  • 第3回:68.39
  • 第4回:69.16
  • 第4回の一般平均との差分:+7.61

これら2つの項目に共通することは、人とのつながり。フルリモートワークというと、人とのつながりが希薄で、孤独に仕事をするイメージがあるかもしれません。確かに、HELP YOUでのやりとりはテキストコミュニケーションが主で、メンバー同士が直接顔を合わせる機会はほとんどありません。

しかし、そうした働き方にもかかわらず、人とのつながりを示す「フレンドリー力」と「信頼関係構築力」が上昇傾向にあります。これは、複数のメンバーが一丸となり、多方面からお客様をサポートする、チーム体制で業務を行うHELP YOUならではの診断結果ではないでしょうか。

テキストでのやりとりが大半を占めるからこそ、お互いに気持ちよく仕事ができるよう相手を思いやること、そしてお互いに信じ頼り合う姿勢が大切です。それらを一人ひとりのメンバーが実践することが、それぞれの幸福度を高める後押しとなったと考えられます。

「やりたい」を応援する社内企画で自己実現を

全体的に若干の落ち込みが見られた第4回診断ですが、そのうち数値の低下が比較的大きかった項目は「挑戦力」。

挑戦力

  • 第3回:72.11
  • 第4回:70.83
  • 第4回の一般平均との差分:+8.32

今回は幸福度診断に加え「2023年チャレンジしたいこと」を質問し、163名が回答。その内容は、仕事に関するものはもちろん、自身のスキルUPやワークライフバランス、趣味に関するものなど、さまざまな思いが集まりました。

このアンケートの意図するところ、それは「やってみたいこと」を実行に移し「自己実現」につなげること。なぜなら、自己実現は人生を豊かにし、ひいては「幸せ」につながるとHELP YOUでは考えているからです。

実際にHELP YOUでは、さまざまな社内企画を通じてメンバーが自己実現を目指せる場があります。以下にいくつかの例を挙げてみました。


MARCHE(マルシェ)
HELP YOU外での本業や趣味などでマルチに活躍しているメンバーが、それぞれの「得意」を出品できるマルシェは、まさに「やりたい」を形にできる場。いつも一緒に働いているメンバーの違った一面を知ることができたり、誰かの「得意」を体験できたりと、出品者だけではなく参加者にも大きな刺激となるイベントです。

MEET UP 2022
パワーポイント資料作成講座テキストコミュニケーション講座SNS活用講座など、実践を交えた内容はスキルアップにつながり、新たな仕事へとチャレンジするきっかけになります。

くらしと仕事
HELP YOUが運営する本サイト「くらしと仕事」では、未経験ライターを歓迎しています。ベテランライターによる記事チェックやアドバイスで、初めてでも書きあげることができ、そうして得た成功体験がその後の仕事への意欲を促します。

このようにHELP YOUでは誰もが「やりたい」に挑戦できる場を積極的に設けています。そして、それらを通して自己実現したメンバーの声を、社内ラジオや「くらしと仕事」で取り上げ、「やりたい」の連鎖を生み出すことを目指しています。

今回の診断では落ち込みが見られた「挑戦力」ですが、一般平均と比べて+8.32ポイントと、その数値の高さからHELP YOUにはメンバーが挑戦できる環境があることが見て取れます。今後、より一層メンバーの「やりたい」を引き出し、一人ひとりの自己実現を応援することで、次回の診断で「挑戦力」にどのような変化があるのか注目です。

第1回から継続してトップの「職場の幸せ」

最後に、トップを独占した「職場の幸せ」をピックアップ。一般平均との差が大きい順に並べて、全34項目中トップに並んだのが、4項目からなる「職場の幸せ」でした。詳細は以下の通りです。

  • 職場オススメ度:74.71    一般平均との差分:+15.01
  • チャレンジの推奨:77.50   一般平均との差分:+13.56
  • 信頼関係のある職場:76.55  一般平均との差分:+11.29
  • 安全安心な風土:75.43    一般平均との差分:+11.24

それぞれ第3回からわずかに低下しましたが、一般平均と比べると突出して高い数値であることが分かります。この数値の裏にあるもの、それはHELP YOUが掲げる5つのバリューです。


HELP YOUを形作る5つのバリュー

  • 当事者意識で行動しよう
  • 多様性を受け入れ、活かそう
  • いいやつであろう
  • 現象を数字で語り、前向きな価値を生み出そう
  • 継続的に成果を出そう

「幸福度診断」と同時期に実施したバリューの体現に関するアンケートでは、自分自身がどれほどバリューを体現できたかを答えてもらいました。その結果、「当事者意識で行動しよう」と「いいやつであろう」において、「体現できている」「どちらかというと体現できている」を合わせた数値が前回よりも上昇。「いいやつであろう」の前回比は+7.7%と、目立った変化がありました。

この結果から、各メンバーが「いいやつであろう」を体現し続けることが、フルリモートという特殊な職場環境でも高い幸福度を保てる大きな理由の一つだといえます。テキストコミュニケーションが主であるリモート環境では、お互いの表情や置かれている状況などが見えないため、より一層相手の立場に立って考えることが求められます。

一人ひとりが「いいやつ」であることを目指し、相手の表情を想像しながらコミュニケーションをとっているHELP YOUでは、温かなメッセージが飛び交い、まさに「信頼関係のある職場」や「安全安心な風土」がそこにあります。そうした背景から、多くのメンバーがフルリモートであっても働きやすい幸せな職場である、と感じているのでしょう。

また、「HELP YOUに所属し続ける理由は?」の問いに対しては、「オンラインだがつながりや温かみを感じられる」が回を重ねるごとに上昇傾向にあり、その根底にはやはり人とのつながりを求める心情が読み取れます。このような人とのつながり・温かみを大切にするメンバーが集まるHELP YOUだからこそ、「職場の幸せ」がトップであり続けるのではないでしょうか。

「いいやつ」が集まる職場で働きたい方はこちら

まとめ

一日の大半を職場で過ごす人が多く存在する一方、近年、リモートワークが浸透しライフワークバランスを優先する人も増えています。
働きやすい職場づくりは、フルリモートでも実現できる。それを証明し続けるためにも、HELP YOUは「『働く』を通じて、みんなを幸せに」というミッションを胸に、働く人の幸福度向上を目指します。

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