フリーランス

夫の転勤、健康面からフリーランスへ。7年目を迎えたベテランに聞く、前向きに挑戦し続ける秘訣

7年前、パートナーの転勤と自身の健康を考えて、会社員からフリーランスへ転向した田中さん。2022年2月からはオンラインアウトソーシングサービスのHELP YOUにジョインされ、ディレクターとして働かれています。そんな田中さんにフリーランスに至る葛藤と経緯、HELP YOUとの出会い、前向きなマインドで挑戦を続けてこられた秘訣を伺いました。

ライター

富田敏裕
神奈川県、藤沢市出身。新卒で化粧品会社に就職後、10年間勤務したのち退職。2021年4月からケニアに家族で移住し、主夫として生活を始める。「柔軟な生き方や働き方をもっと世の中に広める」をモットーに、「HELP YOU」でライターとして活動中。

トレンディドラマに憧れ、本土での就職を決意

沖縄時代の憧れだった、大きな桜の木の下で息子さんと撮影した幸せな一枚

ご出身とこれまでのキャリアを教えてください。

生まれも育ちも沖縄ですが、小さい頃に見たトレンディドラマの影響で都会での生活に憧れ、まずは大阪の電子カルテシステムの開発会社で営業職として働き始めました。

いざ仕事を始めたものの、パソコン操作は初めてで、「このボタン押したら爆発しますか?」と上司に本気で尋ね、「爆発しないわ!」と激しいツッコミを受けるレベル…。それでも、その会社で働くことで、ある程度システム開発のお話ができるまでに成長しました。しかしながら、システム開発から保守、ネットワークの配線に至る全てを担う激務であったことと、憧れた都会は大阪ではなく東京であることに気がつき…東京の外資系大手ハードウェアメーカーの代理店に転職しました。

その会社では、オフィスの移転や拡張に合わせてサーバーなどの新調、増築を提案するシステム営業のお仕事を経験しました。規模によっては一人で移転プロジェクトを管理することもあり、必然的に残業や休日出勤が多くなりました。都会でのアフターファイブの生活に憧れていたものの…実際の生活は仕事にのめりこみ疲弊していく日々でした。

その後、ご結婚を機に医業経営コンサルタントへ転職されたのですね。

実は大阪で電子カルテシステムの営業をしていた際、様々な病院を訪れた経験から、医療業界に関心があったのです。また、休日出勤する仕事では家庭との両立は難しいと考え、結婚を機に、医療経営を陰で支える医業経営コンサルタントに転職しました。そこでは、病院運営に必要な文書や資料、設備、人材について、その導入や運用のご支援を行っていました。土日休みとはいえ、毎週全国の病院へ出張するというなかなかハードな仕事でしたね。

夫の転勤、気になる健康・・・働き方を見直すためフリーランスの道へ

フリーランスの仕事である、カウンセリングの様子

その後、フリーランスへ転向されていますよね。どのような経緯だったのでしょうか?

コンサルタントの仕事はやりがいがあり、楽しかったのですが、結婚してすぐに夫の岡山への転勤が決まり、泣く泣く退職することになったのです。岡山では人材派遣会社に就職し、経営企画の仕事を得ましたが、夫の転勤のたびにキャリアを変えないといけないことに対して葛藤がありました。

加えて、自身の健康面もフリーランス転向を決意した理由の一つです。実は昔から寝つきが悪く、朝は起きづらい体質で…。残業してクタクタになっていても、なかなか寝られず、常に2、3時間の睡眠しかとれない日々が続いていました。さすがに体力の限界を感じ、これまでの働き方を見直したいと独立開業に至りました。

開業にあたり、20代のころから働く人のモチベーションについて関心があり、勉強を続けていた心理学を中心に事業を始めました。具体的にはビジネスカウンセリング/コーチとしての活動と、システム関連のリモートワークをしています。

フリーランスで働き始めて良かったこと、難しいと感じることはありますか?

自分でやりたいことを選択できるというと聞こえは良いですが、チャンスをつかむには努力が必要だったり、鼻が利く必要があると思っています。フリーランスは言わば一人社長です。自分を会社として見立て、発展・継続していくスキルが無いと、何をすればいいのか分からず苦痛なうえ、自由な時間はあるけど収入はないという状態になってしまいます。また、目先の収入に執着して自分を安売りしてしまうと不満や後悔が募っていきます。

自分を安売りしないためには自己プロデュース力が必要ですが、一人でお仕事をしていると他人が評価してくれる機会が少ないため、自分はどんな売り込み方をすれば良いのか迷い、始めはその点で苦労しました。最終的には、自分一人で売り込むよりも、ビジネスカウンセリング/コーチングの会社と契約してお仕事を請け負う方が、私には向いていると気づくことができました。

現在、ディレクターとしてHELP YOUにも所属していますが、私は会社というパートナーを得ることで、フリーランスとしてのお仕事を前向きに続けられていると思います。

日本にいながら“時差のある働き方”ができるHELP YOU

仕事中にやってくる息子さんとのツーショット

HELP YOUにジョインしたきっかけは?

友人である前職の同僚が先にHELP YOUのメンバーにジョインしたと聞いて、興味を持ちました。海外在住の方なのですが、とても楽しそうにお仕事をされていて、世界中どこにいてもお仕事ができるなんて面白そうな会社だなぁと思っていました。

私は海外在住ではないですが、睡眠の問題で9:00‐17:00では働くことができません。HELP YOUの面接で、そのお話をすると、担当の方から「日本にいながら時差があるってことですね!」とポジティブな言葉をかけていただきました。一般的な会社員のように決められた時間に働けないことに対する負い目のようなものが解放されて、とても気が楽になったことを覚えています。そういった私にも勇気を与えてくれたというのが大きかったです。

HELP YOUではディレクターのお仕事をされていますが、ディレクターに興味を持たれた理由は?どのようなお仕事をされているのでしょうか?

HELP YOUメンバーである友人が「ディレクター職に向いているよ!」と薦めてくれたのがきっかけです。現在は、クライアントの業務をどのようにアウトソーシングするか、仕事を組み立てる段階からサポートしています。具体的にはセキュリティに関する整備や、業務の標準化、マニュアルの整備、チーム体制の構築などです。アウトソーシングするにあたって条件を整えた上で、メンバーをアサインし、業務を効率よく回し、継続していくサポートをするのも私の役割です。

クライアントが業務を委託するにあたって、メリットを感じていただけるよう仕組みを構築することも大事ですが、いざ業務が始まった時に、メンバーがマニュアル通り、予定通り業務を遂行できるか、何か困ったことはないかチェックする視点も大事です。クライアントとメンバーの間に立ち、両方の立場を理解しつつ、且つプロジェクトを成功させるというのは今までの仕事で求められていたこととも共通していると思います。簡単な仕事ではありませんが、成功すればクライアントともメンバーとも喜びを分かち合える、とてもやりがいのある仕事です。

HELP YOUにジョインして良かったと感じることはありますか?

個人で、かつ在宅でフリーランスの仕事をしていると物理的には独りぼっちです。何でも自由に決められますが、困ったときに一人で何もかも解決しなければならないプレッシャーも大きかったです。それがHELP YOUでは業務を遂行するチームの他、会社に所属し、同じように働く仲間がいるという安心感があります。毎日コミュニケーションをとる仲間がいる環境がとても楽しいです。

また、HELP YOUにジョインしたときは、しっかりと環境が整備されていて、これまで積み上げてきた歴史を思い、大変感動しました。フリーランスにとって、仕事の仕組みを一つずつ整えていくことがいかに大変かを痛感してきただけに、フリーランスかつフルリモートでも安心して働くことができる環境にありがたみを感じています。

▶HELP YOUについて詳しく見る

やれることは何でもやってみる! いつも前向きでいる秘訣

自転車で出かけたい息子さんのために、最近になって始めた練習

田中さんの前向きな姿勢は周りからとても評価されています。ご自身が大切にしている価値観やモットーはありますか?

誰かや何かを羨ましがって、悔しがって生きるのはイヤだなと思ったので、やれることは何でもやってみることにしています。

家事や育児など、人生でやらなければならないことはありますが、仕事は自分で選べます。また、今は元気に生きていますが、将来100%死ぬ訳です。私は40代なのですが、人生折り返し地点と考えると、やりたい仕事があってチャンスがつかめるならぜひ挑戦したいですね。

また、いつかやりたいなと思っているだけだと、そのいつかは来ないのだなと40代になって腑に落ちました。なので、去年から心理学の大学に入りなおして勉強を始めたり、体が弱いのも嫌で息子ともっとスポーツがしたいなと思ったので、先月からは水泳を始めました。それと、実は今まで自転車に乗れなかったのですが、自転車で出かけたい息子のために私も自転車を買って最近練習しています(笑)。そのような何でもやってみるという考えの延長で仕事もできたらいいなと思っています。

小学生の息子さんがいらっしゃいますが、家事と仕事のバランスはどのように工夫されていらっしゃいますか?

体力がないので、今は、家事はできることしかしません。お母さんになりたての頃は、完璧で素敵なお母さんを目指し、何もかも頑張っていましたが、常に何かと戦っているようで、家庭を管理するコンサルタントのような感じでした。息子に対しても、散らかそうものなら、余計なことしないで! という態度でしたし、ご飯も栄養に配慮した素晴らしい食事を! と考えると毎日が辛かったです。途中で、自分の体力の限界以上のことをしているということに気がつき、無理することをやめました。今は、食事は電気調理器を使用したり、まとめて料理したりしています。疲れたら外食やお弁当にも頼ります。

基本的に家でお仕事をしているので、息子は寂しいとは感じていないようです。むしろお仕事に集中している姿がカッコいいと言ってくれています。働くお母さんって子どものお世話が十分にできず、罪の意識を感じている方が多いように思いますが、子どもからしたら、意外とそうでもないのかもしれません。お母さんが「ごめんね」と思っていると、子どもにもその気持ちが伝染するので、働くお母さんにはぜひ胸を張ってお仕事をして欲しいなと思っています。

まとめ

田中さんのインタビューで印象的だったのは、「やらずに後悔するより、やって後悔することを選んでいます!」というご本人の言葉です。沖縄を飛び出し、自分の興味の赴くままに色々なお仕事に挑戦し、パートナーの転勤や健康面の不安という逆境もフリーランスという働き方で乗り越える。フリーランス7年目を迎えるご本人は「虚弱体質なんです」とお話していましたが、心は常にバイタリティに溢れている方だと感じました。働くお母さん、働きたいと思っているお母さん、そんな皆さんへのエールとなるインタビューになっていれば幸いです。

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