【海外在宅リモートワークの強み②】生の情報提供!現地調査編

コロナ禍の影響で未だ海外渡航が制限される中「海外の詳細な情報が欲しい」「現地のマーケティング調査を日本語で頼みたい」など、企業の要望が増えています。

オンラインアウトソーシングのサービスを提供するHELP YOUでは、海外33ヵ国にスタッフが在住。そのため、現地スタッフが生の情報を日本語でリアルタイムに提供できます。

【海外在宅リモートワークの強み】3回シリーズの2回目では、アジア在住のスタッフに、実際に行った現地調査の詳細や今後のビジネスチャンスなどについて話を聞きました。海外での現地調査を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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【海外在宅リモートワークの強み①】時差が活かせる事務職編

スタッフプロフィール
スタッフプロフィール1 くらしと仕事MF
インド(デリー)在住

夫の仕事の関係でインドに在住。日本にいた頃は総合シンクタンクに研究員として勤務。子育てをしながら、自分に合った働き方を模索中にHELP YOUに出会う。現在はリサーチ業務やアンケート分析などを行う。これまでの自分の経験とスキルを活かし、将来はフリーランスとしてリサーチやコンサルタント業務にも挑戦したい。

スタッフプロフィール2 くらしと仕事TY
ベトナム(ホーチミン)在住

日本にいた頃は広告会社、FMCG(日用消費財)、外資の玩具メーカーで営業、企画マーケティングなどに携わる。結婚を期にベトナムでの生活をスタート。妊娠中に仕事復帰のタイミングと働き方を考慮して、自分のスケジュールで働けるHELP YOUにジョイン。現在は主にリサーチ、現地調査の業務を行う。

ライター

布施 泉
岡山県出身、トロント(カナダ)在住。日系雑誌でライター、独立系の映画関係、国際文化交流機関で日本文化の海外普及に関わる仕事に従事。「HELP YOU」では主にライターとして稼働中。→執筆記事一覧

現地在住者だからこそ、より細分化したマーケット傾向が分かる

デリー市内にあるロディ・ガーデン(インド) くらしと仕事

デリー市内にあるロディ・ガーデン(インド)

HELP YOUで行った現地調査の業務について教えてください。

TY:コロナ禍のベトナムにおける観光地に関して現状調査をしました。その際には現地の写真を含めたレポートをクライアントに納品しました。

MF:私はインドにおけるインターネット関連の調査依頼を受けました。インフルエンサーや、SNS、そして、どんなショッピングサイトがあるかなどです。あらかじめフォーマットがあり、記入していくスタイルでした。加えてWebサイトや実際の街中の写真も添付しました。

実際に調査をしてみての感想は?

TY:ベトナムの中でも都市部であるホーチミン市では、多国籍の人々が集まって生活をしています。

ですので、国籍や民族による購買嗜好、マーケットの傾向などを調査することで、現地で提供したいと考えている商品やサービスのターゲット層やマーケティング戦略が、より明確になるのではないでしょうか。

MF:インドは多民族国家であり、地域や職業、所得、世代により話せる言語が異なります。

ですので、マーケットリサーチでは、どの言語を話す層にアプローチするかも重要です。その上で「誰のため 」、そして「何のため」の商品・サービスなのかなど、目的が明確ならば調査内容も精密性が高まると思います。

現地の状況と日本に伝わる情報には相違がある

ホーチミン中心部(ベトナム) くらしと仕事

ホーチミン中心部(ベトナム)

コロナを含め現地の状況を教えてください。

MF:インドでは一時期デルタ株の影響で感染者数が増加しましたが、現在は落ち着いています。居住するデリーでは、9月以降の新規感染者数も1日40人以下で、基本的に日常生活は取り戻しつつありますね。11月からは、デリー市内の全ての学校において、年齢に制限なく登校できるようになりました。

3月は友人や家族が集まる機会が多く、伝統的な祭りも開催されていたことから感染が拡大したと言われています。

当時、日本で「デリーの感染者数が4万人を超えた!」と、連日報道されていたことに違和感を感じました。特に病院にできた長蛇の列や病院の外にも患者が横たわっている映像を繰り返し流すことで、あたかもインド全体が同じ状況にあるようなイメージを与えていたからです。

また、病院内で酸素ボンベを取り合っているシーンや、所かまわずコロナ患者の遺体が焼かれているシーンだけを切り取った、恐怖を煽る報道にも疑問を感じました。

というのも、報道された病院は、未だインフラ整備が十分でない地方の病院で、コロナ禍以前から日常的に混んでいました。にもかかわらず、あたかもコロナによって悲惨な状況が引き起こされた、しかもデリーで発生したかのように報道することは、見ている人に誤解を与えると思います。

実際はデリーを含め都市部にある私立病院は落ち着いていました。ロックダウンによって街中は、むしろ静かでしたよ。やはり、現地に住んでいる者にしか分からない「事実」があるのだと痛感しました。

TY:ベトナムでは5月末から不要不急の外出制限がなされ、ホーチミン市は7月から厳格なロックダウンになりました。

現在はロックダウンは緩和されレストランなどはオープンしていますが、まだ諸々の制限があります。今後はワクチン接種率の増加なども見ながら、経済活動再開に向けて調整していくようです。

ロックダウン中の買い物は、自治体の用意するサービスを利用してのデリバリーでした。この注文用紙がベトナム語で書かれており苦労しましたね。

もともとベトナムでの買い物事情は日本と大きく異なり、大型スーパーであってもすべてが揃うわけではありません。何か所か店を回らなければならないので、注文するのも一苦労でした。

現地在住者ならではの視点でビジネスアイデアを提案

ジャイプールにある世界遺産のアンベール城(インド) くらしと仕事

ジャイプールにある世界遺産のアンベール城(インド)

今後、海外進出を考えている企業へのサポートを行っていくにあたって、現地在住者ならではの視点でアイデアなどがあれば教えてください。

TY:コロナ禍においては、動画や写真付きでロックダウンの様子やワクチン接種の状況などをリアルタイムに届けるサービスがあると、海外進出を考えている企業様の役に立てるのではないかと思います。計画段階の企業様にとっては、進出に向けて動くタイミングを見極めるヒントになるのではないでしょうか。

MF:各国の状況を比較表にまとめるのも良いですね。特に予算が限られており複数の国の現地調査をすることができない中小企業などが、海外進出において商機を見極める参考になると思います。

それから、IT化が進んでいるインドではオンラインスクールが一般化されています。

コロナ禍で世界的にオンラインスクールが定着しつつある中で、たとえば、日本の子どもたちが日本の学校に通いながらインドの学校のクラスを受講できる。そういったオンラインスクールのプラットフォーム作りなどに、ビジネスチャンスがあるのではないかと思います。

それから、これはビジネスアイデアではなく私の経験からですが、前職で諸外国の推進事例や現状に関する情報収集を海外リサーチの専門会社に依頼していたとき、英語によるリサーチ結果では、こちらの意図が十分に伝わっていなかったなどの問題が発生しました。

ですので、現地に在住する日本人と詳細にコミュニケーションを取りながら調査を依頼できれば、クライアント様の満足度は上がるでしょうね。

ちなみに、現地で生活をしていて「あったらいいな」と思うサービスなどありますか?

TY:私がベトナムで出産を経験して感じたのは、日本的な母親学級や産後の母乳・骨盤など母体のケアーといった「産前産後のケアーサービス」がないということ。おそらくベトナム語が堪能ならば受けられるサービスはあると思いますが。赤ちゃんを含めた日本語でのヘルスケアーサービスの需要はあるように思いますね。

MF:以前ある方から「産後整体」で海外進出を考えているという話を聞いたことがあります。こちらも良いアイデアと思います。

まとめ

海外33ヵ国に在住するHELP YOUスタッフのネットワークは、現地調査やマーケティングリサーチにおいて強みです。現地滞在者しか分からない生きた情報を日本語で詳細に提供できる。そして、コロナ禍で渡航できない今だからこそ、HELP YOUの海外ネットワークによるリアルタイムでの情報提供は、今後のビジネスにおいて差別化を図る一助となるはずです。

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