【英語以外もOK】外国語スキルを持つスタッフをご紹介! vol.2
株式会社ニットが運営するオンラインアウトソーシングサービスHELP YOUは、海外33カ国で活躍するメンバーがいます。【英語以外もOK】外国語スキルを持つスタッフをご紹介!連載の2回目は、ドイツ語・オランダ語、韓国語のスキルを持つメンバーに、その国を訪れたきっかけ、複数の言語を学ぶコツなどをインタビューしました。それぞれのバックグラウンドストーリーと共にお楽しみください。
第1回目の記事はこちらから
目次
ライター
13回の引っ越しを経て、念願のオランダ暮らしを実現! 菊地千春さん(ドイツ語・オランダ語)
リュックひとつで飛び立ったドイツ旅行が原点
栃木県那須塩原市出身。学生時代、夏休みに挑戦した初海外旅行「単身バックパッカーでのドイツ渡航」をきっかけに、長期休暇中にドイツ語学留学を経験する。インターンシップを推進するNPO団体に所属し、活動の一環としてドイツでインターンシップを実施。大学卒業後は日本企業にて、設備メーカー・外資系楽器メーカーなどで秘書・通訳・翻訳業務に従事した。
学生時代から結婚後も含め、夫の転勤や家庭の都合などで国内外の転居を13回経験。夫婦ともに学生時代からドイツの留学経験やヨーロッパ各地を訪れており、隣国が近くさまざまな出身国や価値観の方と接する楽しさを感じ、将来はヨーロッパに住みたいと考えるようになる。
同時期に夫の海外転勤が決まるも、安全なエリアではなかったため家族の同行は断念。海外転勤の話が出たことで、英語圏での子育てを真剣に考えるようになる。長女の小学校入学を機に「子どもの幸福度が高い・ビザが取得しやすい・英語も使える」という3つの理由から、2018年オランダ・ロッテルダムに移住。現在、夫、小学生の娘と息子の4人暮らし。
ドイツ語・オランダ語のスキルアップのために取り組んでいることはありますか?
ドイツ語・オランダ語・英語は同じゲルマン語に分類されるので、文法はよく似ていますが、単語はそれぞれ異なることがあります。オランダ語とドイツ語で同じようなものもあれば、スペルが同じでも、まったく違う意味のものになることも。一方で、英語と似たような発音をする単語があったり、と複雑です。
私はドイツ語をベースにしてオランダ語を学び始めたので、最初はとても混乱しました。
語学学校に行き始めて、まもなく2年になるのですが、やっとオランダ語がわかるようになってきました。普段の勉強は、オランダ語をメインに取り組んでいます。例えばオランダ語の分からない単語を調べる時に、蘭蘭辞典でオランダ語の意味を調べた後、英語、ドイツ語でも表現を確認しています。
先日、国家試験(※注 Staatsexamen NT2-I オランダ政府が実施するオランダ語の認定試験)に合格し、オランダ語の大きな目標を1つ達成したので、今後はドイツ語を取り戻したいと思っています。
実は、オランダは複数の言語に堪能な人が多いんです。会話力を高めるために、その方たちの力を借りて、英語やドイツ語など、オランダ語以外の言葉で会話することもあります。
最近はコロナでの自宅時間用に、とうとう我が家でもNetflixを導入し、ありとあらゆる映画が見られるようになりました!映画の音声は、言語が限られているので、字幕翻訳の設定を音声とは別の言語にして、視聴しています。
現在お住まいのオランダのおすすめポイントはどんなところでしょうか?
まずは、サイクリングやスポーツバイクなどの自転車好きには最高なところだと思います!オランダは低地で山がなく、どこまで行っても平らな道路が続いています。
鉄道内に自転車を持ち込んで移動できますし、自転車道路もきれいに整備されているので、私のようなスポーツ用ではない普通の自転車でも、夏のサイクリングは楽しいです!
冬は…オランダは日本のような冬晴れがなく、10月頃からどんよりと曇った日が増えてきます。それに加えて強風と急な雨降りもあるため、サイクリングの楽しみは夏限定となってしまうのが残念なところですが。
酪農国オランダのおすすめは、ソフトクリームがおいしいことです!チーズなどの乳製品ももちろんおいしいのですが、近所や遊園地などの売店で販売する普通のソフトクリームが、日本の牧場で食べる濃厚ソフトクリームのような味わいで絶品です!コロナの前は、遊びに行くたびにソフトクリームを食べるのが楽しみでした。オランダに来ることがあれば、是非食べてみていただきたいです。
韓国人の同僚との楽しい時間を共有しながら言語もマスター 山本正子さん(韓国語)
韓国の貿易会社で働きながら経験を積み、スムーズなコミュニケーションを実現
埼玉県秩父市出身。韓国の貿易会社で5年間、アシスタントマネージャーとして貿易業務全般・海外のサプライヤーとの窓口業務を担当。マーケティング部門に異動後は、販売戦略・商品プロモーション・SNS管理を担当。
貿易会社での仕事は、夕方からの問い合わせや営業からのリクエストも多く、定時で退社することはほとんどなかったが、優しい同僚に囲まれ充実した日々を送る。
韓国で結婚したイタリア人の夫が、スイス・チューリヒの会社に就職が決まったタイミングで、スイスに移住。夫、6歳と3歳の娘の4人家族。
HELP YOUでは、SNSレポート作成や翻訳業務をメインに請け負っている。
韓国行きを決めたきっかけはどんなことでしたか?
父は日本人ですが、母が韓国出身なので、幼い頃から聞き慣れていた韓国語を本格的に学びたいと思いました。また、できれば20代の若いうちに(笑)英語以外の言語を学びたいと思ったからです。
韓国で働いていたときの楽しみは何ですか?
韓国で生活し始めた頃は、現地の人たちが食べている激辛韓国料理をあまり食べることができなかったのですが、1年後には激辛の味にも慣れてしまいました。韓国人の同僚とお昼休みにおいしいお店を開拓することが楽しみでした。
また、韓国はドラマ大国なので、大人気ドラマが放送された翌日に、会社の同僚とドラマの感想を言い合うのも楽しみの一つでした。
現在お住まいのスイスには4つの公用語がありますし、山本さん自身も韓国語の他、英語、中国語、ドイツ語、イタリア語と複数の言語を学ばれていますね。多言語を学ぶコツなどはありますか?
私が言語を学ぶ場所は、日本ではなくその言語が使われている各国になります。だから有利という訳ではないのですが、勉強せざるを得ない環境にいるというのは外国語を学ぶ上で大切だと思います。
私の場合、どの言語を学ぶ場合も独学ではなく、はじめに大学や語学学校で最低3~6ヵ月ほど基礎を学びます。その後、なるべく会話で実践力を鍛えるようにしています。
例えば、私が日本語や英語を教えて、相手から自分の習いたい言語を教えてもらう「Language exchange(言語交換)」という、勉強法を実践していました。
また、短期や長期の目標を設定して学習するのもおすすめです。
〇年〇月までに〇〇の試験合格を目指す、などの目標があると、それに向かって勉強するので、漠然と学ぶより効果がありますし、学習に対するモチベーションも維持しやすいと思います。
異業種でも異国でも思い立ったら行動するチャレンジャー 梁愛蓮さん(韓国語)
訪れた韓国語生活、憧れのキャリアを求めて単身カナダへ
大阪府大阪市出身、在日韓国人4世。両親も日本生まれ日本育ちであるため、家庭では日本語を使用して育った。小中学校は在日コリアンが通う学校へ進学し、韓国語オンリーの学校生活を送る。日本の高校・大学を卒業後、日本企業の化粧品バイヤーとして、英語や韓国語を使いながら勤務。
会社勤めを続ける中「大学時代に訪れたカナダで、大好きな子どもと英語に関わる仕事がしてみたい」と思い立ち、カナダの保育士専門学校を経て、現地の保育園に就職。結婚・出産を機にHELP YOUにジョインし、翻訳業務をメインに対応。Wワーカーとして米国の翻訳会社で社内翻訳者としても活躍中。現在はカナダ・バンクーバー郊外で夫、2歳の娘、トイプードルと一緒に暮らす。
小学校入学と同時に韓国語だけの学校生活、とまどいはありませんでしたか?
入学当初は不安でした。でも、担任の先生や友達が日本語を交えて会話してくださったおかげで、すぐに学校生活に馴染むことができました。学校で習った韓国語の歌を家でよく歌っていたことを思い出します(笑)
現在はカナダの英語圏にお住まいですが、韓国語を維持するための努力などはしていらっしゃいますか?
特別なことはしていませんが、韓国語の映画や番組を視聴するときは、できるだけ字幕を見ずに聞き取るようにしています。
まもなく日本に帰国予定とのことですが、楽しみにしていらっしゃることはありますか?
日本食。カナダに来てからずっと恋しい食べ物は、焼き鳥や焼き肉、旅館などで出るあっさりとした「THE 和食」です。カナダにも日本食レストランはたくさんありますが、やはり本場の味を超えるものには出逢えていません。
何でも徒歩圏内で利用できる、どこでもトイレがあるなどの利便性。日本では当たり前のことが海外ではそうでもないことを実感しています。
主人や娘をいろいろな所へ連れていくこと。日本で訪れたい場所は山ほどあります!娘をUSJや海遊館などに連れていってあげたいですし、主人がやたらと九州に行きたがっているので、そちらへ旅行しにいくのも楽しみです。あとは、和歌山県の白良浜ですね!こちらのビーチは日本ほどきれいではないので、白良浜の青く透き通った海に家族を連れて行きたいです!
そして何よりも友人や家族との再会をとても楽しみにしています!!
まとめ
「今の年齢ではもう無理」「この状況では不可能」と、できない理由をあげるのは簡単ですが、「難しいかもしれないけど、どうやったら実現できる?」と考えてチャレンジする姿勢は、言語を習得する上での1つの大切なポイントなのかもしれません。
シリーズ最終回の次回は、中国語、フランス語スキルを持つスタッフを紹介します!
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