今が一番楽しい!仕事を通して見つけた将来の夢
米軍に勤務されるご主人と結婚されて、アメリカに移住したメレンダ由実さん。転勤属の妻、6歳の長男と3歳の双子のママ、そしてWワークをこなすワーキングウーマンとして多忙な日々を送る彼女は、意外にも結婚後は専業主婦として悠々自適な生活を望んでいたそう。
HELP YOUとの出会いで新たな夢を見つけたという彼女に、日本とのリモートワーク、そして将来の夢について語ってもらいました。
目次
ライター
アメリカに10年 転勤族の夫と結婚して日本を往来する生活
これまでの経歴を教えてください。
日本では広告、金融、製造業などで人事・労務・経理にたずさわっていました。前職は化学工業の会社に7年ほど勤務しましたが、結婚を機にアメリカへ移住しました。
国際結婚をされたのですね。ご主人との出会いは?
私が一人旅でサンフランシスコを訪れた時、予約をしていた「脱獄不可能な刑務所」として有名なアルカトラズ島のツアーが急にキャンセルとなってしまいました。宿泊先のロビーであたふたしていたら、突然「軍の任務で日本語の勉強をしています!」と、日本語で話しかけてきたのが主人でした。ですので、簡単に言うとナンパですね(笑)。
ツアーがキャンセルになったおかげで、将来のご主人に出会われた!
そうなんですよ。サンフランシスコ滞在最終日だったので、事情を話して「どうしてもアルカトラズに行きたい!」と懇願したら連れて行ってくれました。
アメリカにはどのくらい住んでいますか?
2011年にアメリカに移住したので、今年でちょうど10年になります。主人は米軍勤務で2~3年に一度は引越しがあり、現在はテキサス州のサンアントニオという所に住んでいます。
お子さんが3人だそうですが、転勤族のご主人だと出産時や子育てが大変だったのでは?
現在、長男が6歳で双子の娘が3歳ですが、3人とも日本で出産しました。産後はしばらく日本に滞在して、私の両親がサポートしてくれたので大変助かりましたね。
主人の配属先が数年で変わるたびに、子供たちと日本に一時帰国します。幼い子供がいると引越しが大変なので、主人が新居の手続きと引越しを終えたタイミングでアメリカに帰ってきます。今はアメリカと日本の生活が半々というところでしょうか。
引越しや日本との往来の生活となると仕事が大変だと思うのですが、HELP YOUに入られたきっかけは?
色々なマイナス要因が重なってしまって。ちょうど引越したばかりの頃、友達もおらず、また、一人で幼い3人の子供を連れて外出する気力もなく、引きこもり状態になってしまいました。
もともと政府関連の機関で、オンラインによるインストラクターの仕事をしていましたが、この時期にトランプ大統領と議会の対立により、政府機関が閉鎖され仕事がストップしてしまいました。
その間、自宅にこもって子育てをしながらネットで「くらしと仕事」を読んで、「これだ!」と思い応募しました。
インストラクターの仕事は、主人や義理の家族など誰かに子供たちの面倒をみてもらう必要があり、働く時間が夜間や週末などと限定的でした。でもHELP YOUなら子供たちの昼寝など隙間時間を上手く使って働くことができます。「日本との時差で仕事ができる。アメリカの自宅に居ながら、忘れつつある日本語での仕事ができるなんて素晴らしい!」と興奮したのを覚えています。
HELP YOUを通して、忘れていた日本のビジネス文化を再認識
現在のHELP YOUでの仕事について教えてください。
経験のある採用関連、経理業務、そして未経験から始めた留学サポート業務やビザ申請業務、翻訳などです。
未経験の業務は、どのようにして任されるようになったのですか?
最初は経理関係で会計ソフト freeeを使える業務の募集がありました。そのソフトに関しての知識はありましたが、使用したことはありませんでした。でも、学びたいと思い、経験が無い中挙手をしたら幸運にも仕事を頂けました。
「やったことがないから」と諦めるのではなく「学びたい気持ち」があればチャレンジさせてもらえるHELP YOUに感謝です。
現在オンラインでWワークをされていますが、日本とのリモートワークで良い点と難しい点は?
インストラクターの仕事はオンラインによる対面式で行いますが、上司とのコミュニケーションは仕事の依頼のみで一方通行です。
でも、HELP YOUでは、ディレクターやスタッフ、そしてクライアント様とテキストによって交流ができるので、自宅で働いていても孤独を感じません。
また、海外生活が長くなると日本語を使うことが限られてくるので、日本語でのコミュニケーションがとても心地良いです。それから仕事をする上で、忘れかけていた日本的なビジネスマナーを再認識でき、日本人の感覚を取り戻せたような気がします。日本人独特の細やかな心遣いや機転の利かせ方など、改めて感心させられますね。
ただ、テキストでのコミュニケーションは難しいと痛感しています。いかに分かりやすく簡潔な文章で要点を伝えるか、今だに試行錯誤しています。
確かにテキストでのコミュニケーションは難しいですね。何か対策はされていますか?
ディレクターさん、スタッフさん、そしてクライアント様とのやり取りを参考に、良い部分を真似しながら対応するように心がけています。
仕事は子育てからの解放
幼い3人の子育てとWワークのバランスを取るのは難しくないですか?
そうですね。でも幸運にも、私が働くことへの家族の理解とサポートがあるので続けられています。
子供にとって母親は無二の存在だとは思いますが、子供の時間軸に合わせてばかりいるとイライラしてしまいます。私が一緒にいることで、子供は私の注意を引こうと取り合いになり、気がつくと私がサル山の“山”と化していたり・・・(笑)
でも最近、私が近くにいない方が、子供どうしで穏やかに過ごしていることが多いと気づきました。子供と過ごす時間にメリハリをつけることで、お互い精神的な安定を保っているように感じます。
HELP YOUは在宅ワークですが、上手くタイムマネージメントをされているみたいですね。
子供も成長するにつれて、私が自宅で働いていることを理解しているようです。今では「仕事していいよ!」と言ってくれるので、安心して自室にこもれます。私が自宅で仕事をすることで、子供にも安心感を与えているのでしょう。
私にとって働くことは「社会とのつながり」を意味します。たとえ月に1時間の労働であっても、社会との疎外感が消えて自分の自信につながります。また、仕事は私にとって「現実逃避」できる手段であり、一時的な「子育てからの解放」にもなっています。
HELP YOUで働く魅力を教えてください。
仕事の種類が幅広く、得意分野が活かせることはもちろん、未経験の分野でも希望すればチャンスが与えられる点。また、さまざまな業種のクライアント様と関われるので、とても勉強になります。それと、スタッフの皆さんも多種多様な経験をされているので、すごく刺激になるし新鮮ですね。
それからチームの一員として働く、あるいはコツコツ1人でする業務とか、作業環境を自分に合ったスタイルで選べるのも魅力です。また、稼働時間も自分のライフスタイルに合わせて調整できるので嬉しいですね。
現在はチームで仕事をしていますが、みんなの日課を把握できるほど信頼関係を築け、お互いに助け合える環境にあります。出勤の仕事より密な関係にあるように感じますね。
スタッフ間の信頼関係はとても大切ですよね。では、逆に働く上で難しいと感じる点は?
業務内容で「どこまでが稼働になるのか」の線引きが難しいです。フリーランスとして報酬は稼働時間によるので、業務によっては稼働に入れるべきかどうか迷うことがあります。
それから、仕事内容やシフトによって稼働時間が一定しない場合があります。アメリカの場合は保育園料が1人につき約10万円はかかります。うちは双子なので倍。週に一定の時間を働くと補助が出るのですが、現時点では申請が難しいです。
キャリア志向でなかった私が、仕事の面白さに目覚め学生として新たなチャレンジ!
今後の目標などがあれば教えてください。
これまでキャリアに対して「この仕事がしたい!」という強い思いはなく、結婚後は専業主婦になり悠々自適な人生を送るつもりでした。しかしHELP YOUで、オンラインによる海外在住者の在宅ワークの可能性を実感して、今後の将来を考えるようになりました。
そして、現在担当しているクライアント様を通じ初めて「この仕事がしたい!」と思えるものが見つかりました。
どのようなお仕事ですか?
担当している案件の中で「留学のサポート」業務があるのですが、コロナ禍で色々なハプニングがありました。そんな中、一生懸命に頑張っている学生さんの姿を見ていると、彼らの夢をもっと応援したい気持ちが強くなってきました。
また、このクライアント様のお客様に対する誠実で真摯な姿勢から学ぶことが多く、私自身も大変影響を受けました。そして、さらに深くこの業務に精通したいと思うようになりまして。
具体的に教えてもらえますか?
現在は仕事の傍ら学生に戻って、オンラインでコミュニティー・カレッジのコースを受講しています。それは、将来大学で留学生をサポートする「アカデミック・アドバイザー」になりたいという夢ができたからです。
カレッジに入学して4年制の大学に編入するという、現在HELP YOUでサポートしている学生さんと同じ状況を自身で体験することによって、大学のシステムや環境を学びたい。そして、その経験を「アカデミック・アドバイザー」として活かせればと考えています。
HELP YOUを通して、素晴らしいクライアント様やスタッフの皆さんに出会え、また、将来の夢を見つけられたことに本当に感謝です!
編集後記
クライアント様とその業務を通して将来の夢を見つけて邁進していく姿は、とてもイキイキとされていました。
子育てを軸としながらも、日本と仕事ができる現在の環境に満足していると言うメレンダさん。今後、夢を達成すべく頑張る自分の姿を見せることで、子供たちの良い見本になりたいという彼女にエールを送ります!
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