より自分らしい働き方を求めて。会社員から、フリーランスへとたどり着いたゆるやかにつながる組織の心地良さ

新卒でゲーム会社に入社、その後WEB制作会社を経て、フリーランスのWeb producer・directorとして独立した片山博晶さん。仕事の間口を広げようとHELP YOUにジョインしたそうですが、場所と時間にしばられないフルリモートの働き方に働きやすさを感じているそう。「オンラインであってもオフラインであっても、仕事は人と人」そう語る理由とは?

ライター

鈴木せいら
札幌市出身。横浜国立大学大学院工学修士修了。2007年夏より、函館へ移住。制作会社でライティング・編集業務を行い、実用書・フリーペーパー等のコンテンツ制作を担当、2011年よりフリーランスに。現在、「HELP YOU」プロフェッショナルライター。理系の知識を活かしたサイエンスやアカデミー系の文章から暮らしにまつわるエッセイ、インタビューなど幅広く手がける。

会社員のキャリアの後、フリーランスをしながらHELP YOU所属へ。

いつもチャットルームでメンバー向けにいろいろな情報を流してくださり、ありがとうございます。片山さんはたしか、お子さんがいらっしゃいますよね?

はい、妻と子ども3人の5人家族です。それに猫が1匹。子どもたちは上のふたりがちょうど受験生なので、この状況で大変ですね……。

ご自身のキャリアについて教えていただけますか?

地元愛知の大学でアルゴリズムや電子回路設計を学び、その後、上京しCGの専門学校へ。卒業後、東京の小さなゲーム会社に入社し、ゲームのCGやテレビ番組で使われる3DCGを作る仕事をしていました。マスターアップ前はとにかく激務でしたね。今のように世間で「働き方改革」が叫ばれていなかったので、みんな「ゲーム会社とはそういうもの」という認識で。それこそ一番ハードに働いていた時は、1週間会社に寝泊まりし、ほとんど家に帰れない状況でした。

その後、大学でやっていた事もありWeb制作会社へ、転々としながらかれこれ20年程Webの仕事をしています。今はデザイナー、コーダー、プランナーとかなり業務が細分化されていますが、初期のWeb業界はあまり区分けがなかったんですよ。ですから、デザイナーをやりつつも自分で要件をまとめてデザインして、コーディングもして……営業担当者に同行して、クライアントに私から説明することもありました。ひと通りのことはやってきたと思います。それからディレクターに転向して、現在はフリーのWeb producer・directorとして動いています。

どういうきっかけでHELP YOUにジョインされたのですか?

個人で仕事をしていると、自分で営業までやらないといけませんよね。私の場合はディレクター業務だけではなく、デザインやコーディングなど手を動かす業務もやっています。そうすると、なかなか営業に出る余裕がありません。知人の紹介で仕事は入っていましたが、それだけでは不安定で。ひとつの仕事が終わればまとまった報酬が入るとはいえ、途中入金がない月もありますから。どうしても波はあります。生活するためには、定期的に収入がほしいところです。それをできるだけ増やすために、仕事の口数が多い方がいい。それで「在宅ワークでWeb周辺の仕事の募集もあるのでは?」と探していた時に、HELP YOUを見つけて登録しました。

それは何年前でしょうか?

3年前からです。2017年の10月頃からですね。

他社のクラウドソーシングサービスにも登録されたのですか?

クラウドソーシングの仕事を集めたポータルサイトがあって、そこに登録しました。そのサイト内にHELP YOUの募集があったんです。他社からの仕事のオファーが来ることもありますが、「自分の動ける範囲で」と考えているのでそれほど多くは受けていません。

HELP YOU以前から続く「自分らしさ」と「クライアントのためを思う」働き方は変わらない

片山さんのリソースの中で、HELP YOUの占める割合はどのぐらいですか?

その時々によりますね。継続的に携わっているクライアントさんの業務では、ご依頼が集中する月と減る月があり波があります。HELP YOU外で私個人が受注している仕事では大体同じような作業になることが多いので、自分でルーティン化して負担にならないようにしているんです。ですから、HELP YOUでの仕事のボリュームがどのぐらいあるのか、自分のリソースの様子を見ながら選んでやっています

金銭的なことにフォーカスするあまり、時間に余裕がなくなって子どもたちとの時間が取れなくなってしまうのは嫌なので。あまりガツガツせずに、ある程度の暮らしができればいいと思ってバランスを考えています。

仕事のしやすさの面で、HELP YOUはどうですか?

困っていることは特にありませんが、各クライアントごとに担当ディレクターさんが別々なので、人によってやり方や持っているスキルが違うなとは感じています。人それぞれの経験値の差なのかな。こちらの意見に耳を傾けてくれる人もいれば、「今までこのやり方でやってきたのだから」と、リスクヘッジができず、もう少し柔軟に考えてくれたら、と思う人もいます。やはり、クライアントのためを思ってより良い仕事の回し方を一緒に考えていけるディレクターさんだとやりやすいですよね。

HELP YOUでの仕事に関しても、「対人での仕事」ととらえ重視されているということでしょうか?

まず僕が思うのは、オンラインであろうとオフラインであろうと、基本的に仕事って人と人なんですよ。クライアントと作り手も人と人。そのコミュニケーションがすごく大事で、クライアントが思っていることをいかにうまく拾うかというのは、オンラインもオフラインも関係ありません。

その仕事が自分にとってやりがいがあって楽しい仕事なのか。そして、クライアントのためになることかどうか。一番重要なのは、そういうところですよね。

夫婦で尊重し合い、家族の時間を大切にする

片山さんご家族は都内在住ですか?

いえ、埼玉です。ひとり暮らしの頃は新宿に住んで、渋谷の会社に通っていました。結婚してからは手狭になり埼玉へ移りました。市内ではありませんが妻の実家も埼玉なので、家族でちょこちょこ顔を出せる距離感です。

パートナーも仕事をされているのですか?

妻もパートで働いています。一番上の子が生まれてしばらく専業主婦だった時は、初めての育児ということもありイライラしているように見えました。もともと上場企業で営業事務をしていて外出の機会もありましたし、他にもサービス業など人と接する職業に就いていたので。家にこもっているとストレスがたまってしまう事もあり、「働きに出た方がいいんじゃない?」と勧めて、それからずっと働いています。

家事や育児は、ご夫婦両方でされている感じですか?

そうですね。ひとり暮らしが長かったので、私も家事は得意なんですよ。実家暮らしの時に急に思い立って、夜中にコンビニで材料を買ってきてクッキーを作り始めた事もありました(笑)

今でも子供にせがまれてご飯を作ったりする事もあります。

そうすると、仕事との時間配分が難しくありませんか。HELP YOUでの稼働時間は、ご自分で決めていらっしゃる?

必ず何時から何時という風には決めていません。案件自体の納期や緊急性、案件のプライオリティがどうなのか。あとは、自分のプライベートとの兼ね合いですね。

一番仕事をしているのは夜中です。夜から朝方にかけて、集中して作業をしていることが多いかな。

確かに技術職の方は夜間に作業をされているイメージがありますが、苦ではありませんか?

大丈夫です(笑)朝方までやって、1~2時間寝てから妻を仕事まで送りに行き、眠いなと思ったらそのまま車で仮眠を取ってしまいます。帰って家事や育児をして、合間に仕事のチャットツールの確認やメールの返信はできますから。今はツールが進んでいるので、助かりますね。ちょっとしたことであれば出先でも対応できるよう、スマホとタブレットは常に持ち歩いています

これからの時代の働き方は、お金に縛られず自由な発想で

会社員として仕事をされて、フリーランスになられた片山さんは、両方の働き方を経験されていますよね。どちらがよりご自分に合っていると思いますか?

私は会社勤めをしている時から「通勤は無駄、オフィスはいらないんじゃないか?」という考えでした。

今は代行で電話を取ってくれるサービスもありますし、郵送に関しては私書箱を借りればいい。ミーティング場所が必要ならレンタルスペースやファミレスなど、方法はいろいろありますよね。登記も自宅で行えばいいですし。「じゃあオフィスって必要かな?」と。

年齢が上の方々は、「都心にオフィスがあってそこまで1~2時間かけて通勤しに行くのが仕事のあるべき姿」という固定概念に縛られている気がします。私は、その「固定概念」が間違いの元ではないかなと。社会的な問題の多くは、固定概念が元凶になっていると思いますね。

HELP YOUでの働き方についてはどう思いますか?

リモートでの働き方はすごくいいと思っています。一番のメリットは、それぞれの人が時間を有効に使えるということと、働き手が分散しているので何か特定エリアで災害があった時に他地域でカバーすることができること。

これだけメンバーが世界各地に散らばっているので、このネットワークをいかして何かできたらいいなと常々考えてはいますね。

お話を伺って、片山さんはご夫婦共に自分たちにはどういう働き方が合っているというのをしっかり把握していらっしゃると思いました。それによって、ご自分たちのパーソナリティーや特性と実際に動いている仕事とで乖離がないように働くことができているのではないでしょうか。
これから世の中の働き方がこういう方向へ行ってほしいという思いはありますか?

飲食店や病院のように、足を運んでもらってサービスを提供しなければいけない業種ではその場所がないと無理ですが、そうじゃない業態であれば広くオンラインで対応できると思います。

従来からの「こうやってきたから、そのやり方を続けるべき」という考えから離れて、一度フラットにどういう方法がいいのかを考えられるようになるといいなと思いますね。なかなか難しい部分もあるとは思いますけど。世の中の空気がもっと自由な発想をできるものになれば、制度自体の改革ももっと進んでいくのでは?と。

働いている人たちに「あなたは何のために働いていますか?」と尋ねたら、多分大抵の人は「生活するため」と答えると思います。ベーシックインカムが導入されて、ある程度お金の心配がなくなればもっと人々が自分らしい働き方を選べるようになるのではないでしょうか。お金に縛られず自由でクリエイティブな発想が生まれて、世の中が面白くなるだろうなと思います。

AIやロボット技術もどんどん進んでいますから。技術とみんなの考え方、制度が揃うと多くの人が新しいことにチャレンジできるようになる、そうなってほしいなと思っていますね。

 

 

まとめ

HELP YOU内外でWebディレクターの仕事に忙しく取り組みながら、家族の時間や共働きのパートナーのことも尊重している片山さん。「自分に合った働き方を」と追求する姿勢には無理がなく、ご自分なりのライフワークバランスを見きわめていらっしゃるのだと思います。世の中の状況はその時々で変化していますが、固定観念にとらわれることなくみんなが自分らしさに叶った働き方を実現できたら、という片山さんのメッセージに共感しました。