
【長期休暇中に挑戦したい】親子ワーケーション、実際どうなの?体験者に聞くリアルな魅力&成功Tips7
「子どもの長期休暇中に旅行をしながら仕事ができたら最高……でも子連れでワーケーションって本当にできるの!?」
そんな疑問を持つママ・パパさんも多いのではないでしょうか? 今回は、そんな皆さんのモヤモヤをすっきり解消すべく、小学校4年生の娘さんと一緒に「働きながら」全国各地の旅を楽しんでいるemiさんへインタビュー! 「旅×仕事×子育て」の三刀流は、夢じゃない!? 親子ワーケーションのリアルな魅力と成功に導くTipsについて、たっぷりと語っていただきました。
「我が子と挑戦してみたい! いや……やっぱり無理かも!」という、私のようにモヤモヤ、モジモジのループにはまっている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容となっています!
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目次
インタビュイー
ライター
サムネイル制作者:島袋芙貴乃
プロローグ:emiさんって、どんな人?
今回お話をうかがったのは、愛媛県在住のフリーランスワーカー・emiさん。まずは親子ワーケーションについて紹介する前に、簡単なプロフィールを紹介します。
■家族構成:娘さん(小学4年生)
■HELP YOUでの役割:ヒューマンサクセス
■HELP YOU以外のフリーランスワーク:WEBデザイン、動画編集など
■親子ワーケーション歴:3年
■親子ワーケーション体験数:10回以上(それぞれ1泊〜1週間程度の期間)
オンラインアウトソーシングサービス(※1)「HELP YOU」で、新人ディレクターやスタッフの業務立ち上げ支援・日々のサポートを担当するヒューマンサクセスチームに所属する一方で、フリーランスとしてWEBデザインや動画編集などのクリエイティブ業務も手がける、まさに「THE・パラレルワーカー」です!
「フリーランスになってから、週末も何かしら仕事をしています」と笑って話す一方で、娘さんとの時間もしっかり確保している様子。そんなemiさんの親子ワーケーションスタイルは、仕事と家族、どちらも大事にしたい人にとってヒントが満載。ぜひ参考にしてみてください。
ずばり、親子ワーケーションの最大の魅力とは?

娘さんとの旅行が大好き!というemiさん
ものすごく申し上げにくいのですが、これが私が心の内に抱えていた正直な気持ちでした。そんな私を親子ワーケーションに対してポジティブに目覚めさせてくれたemiさんの言葉が──。
「親子ワーケーションの一番の魅力は、なんといっても“子どもにかけがえのない体験や思い出をプレゼントできること”だと思うんです。子どもって、新しい環境での経験とか、新しい土地での交流を通して、ものすごく成長しますよね。そんな体験を、親としてプレゼントできたという事実がとても嬉しいんです。ただ“すべてを子どものためにやってあげる”というスタンスではなく、私自身が楽しめる予定を盛り込むことも大前提です! そうすることで、私も娘も、それぞれに充実した時間を過ごせると実感しています」
とっても素敵な「親子ワーケーションの魅力」だと思いませんか? 私も一人の親として「自分も楽しみながら子どもに人生の思い出をプレゼントする」ことに、俄然やる気が湧いてきました!
親子ワーケーション中の1日、どう過ごす? 仕事と旅行の両立は可能なの!?

親子ワーケーション中にお仕事をしているひとコマ
「子連れでのワーケーションって、大きく“完全セルフプランニング型”と“体験プログラム参加型”のふたつに分けられると思っています。一から全て計画する場合は、結構な下準備が必要なんですが、後者の場合、基本的に日中は子どもたち用の体験プログラムが準備されています。まとまった時間が予め確保されるので、仕事にもしっかり集中できるという理想的なスタイルがすでに出来上がっているんですよ」
なんと、親子ワーケーションに“型”があったとは……!
それぞれの型ごとのemiさんのスケジュールをまとめると、以下のような流れでした。
セルフプランニング型の親子ワーケーションの1日
7:00~ 9:00 朝ごはんや身支度など
9:00~11:00 もう少しだけお仕事タイム
11:00~12:00 お昼ご飯
12:00~20:00 観光や外食などの完全なバケーションタイム
20:00~21:00 子どもの就寝
22:00~ emiさんも就寝(仕事があれば1時間程度仕事)
朝7〜9時は朝食を作ったり、娘さんの身支度をしたりと、少し慌ただしくも楽しい時間。その後9〜11時頃までは、もう少しだけお仕事タイム。その際娘さんは、働くemiさんの横に座って宿題やお絵描きをしたり、自然がある場所では虫を探したり、トイカメラで撮影を楽しんだり、興味を持ったことに夢中になって過ごしていることが多いそう。
そして午後からは、一気にバケーションモードにスイッチ! 親子で観光地を巡ったり、自然と触れ合ったりと、旅行の醍醐味である「非日常」を満喫。夜は基本的にオフモードで、どうしても対応しなくてはいけない仕事がない限り、娘さんが寝たらemiさんもひと息ついて就寝するスタイル。
「仕事モード」と「旅行・家族モード」をきっぱりと切り替えることで、充実した1日を過ごしていました。
体験プログラム参加型の親子ワーケーションの1日(一例)
7:00~ 8:00 準備された朝ご飯を食べて身支度
8:00~12:00 子どもたちがプログラム参加中に、親たちは仕事
12:00~13:00 子どもたちと一緒にお昼ご飯
13:00~16:00 子どもたちがプログラム参加中に、親たちは仕事
16:00~18:30 親子で一緒にアクティビティ
18:30~20:00 夕ご飯やお風呂
20:00~21:00 子どもの就寝
22:00~ emiさんも就寝
これまでにemiさんが参加したプログラムでは、娘さんが地元の小学校に体験入学したり、地域の子どもたちと自然体験を楽しんだりしたそう。その間、emiさんは準備されたワーキングスペースでしっかり業務に取り組むことができたとのこと。
仕事を終えた午後に子どもたちと合流したら、そこからは完全に「親子の時間」。夕ご飯を一緒に作ったり、同じプログラムに参加している保護者との会話で盛り上がったりと、セルフプランニング型ではなかなか体験できない、旅先での「横のつながり」も楽しめるのだとか。
ちなみにこの「体験プログラム参加型」の親子ワーケーションは、会社員でフルタイム勤務の方にとっても参加しやすいのでは? とのこと。「家族の時間も取りたいけど、仕事の時間も確保したい!」というニーズにしっかり応えるスケジュールとなっているそうです。
親子ワーケーションを成功に導く! 7つのTips

旅先での様々な体験を楽しむ娘さん
Tips1: 計画は数か月前からじっくり練るべし
親子ワーケーションを成功させる最大のカギは、とにかく早めの計画と準備。「長期休暇中の夏休みに行きたいなと思ったら、3〜4か月前の時点からすでに計画を始めています」と話すemiさん。
特にセルフプランニング型のスタイルで実行する場合、旅行先、宿探し、交通手段の確保、観光地のリストアップ、滞在先での過ごし方など、事前に計画しておくことが想像以上に多め。だからこそ余裕を持って準備しておくことで、親子ワーケーション中の過ごし方がより鮮明にイメージできるようになる……さらには、精神的な準備も整えていくことができるそうです!
Tips2:想定外の事態のために、プランBも持ち合わせておくべき
一方、どんなに入念に計画を立てても、想定外の事態は起こるもの。そんなときに備えて、emiさんは常に、プランBとして別の選択肢や対応策を考えておくようにしているとのこと。
「旅先で娘が体調を崩して、看病しながらワーケーションをしたこともありました。また、乗車予定だった帰宅用のバスが台風で運行中止となり、急遽新幹線を乗り継いで帰ったことも。これは私の性格でもあるんですが、事前にいくつかプランBを考えることが日常化しているんです。台風に直撃されたときはさすがにヒヤヒヤしましたが、それでも慌てずに動けたのは、プランBを備え持っていたからだと思います」
想定外のことも含めて計画することは、なかなかの時間と脳内のリソースを割くことになるそうですが「その時間も全部ひっくるめて楽しいんです」と笑顔のemiさん。面倒とも思える道のりをも楽しむ姿勢を持つ、emiさんのような強者になりたいものです……!
Tips3: 無理は禁物・体力を温存できるプランにする
子どもとの旅や移動は、思った以上にエネルギーを消耗するもの。私の子ども達に関しては、もはや「抱っこ! 抱っこ!」コールの名人と化しています。そんな私が得た大きな気付きが、emiさんが実践している、移動にかかるエネルギーを最小限に抑えること。
「これぐらいの距離なら大丈夫と思えても、旅の荷物や子どもを連れての移動は想像以上に体力を消耗しますよね。なので私は、駅から近い宿泊先を選ぶ、駅から遠い場合は送迎がある宿、送迎がない場合はタクシーを利用する、といった、“体力温存ルール”を設けています」
仕事と子連れ旅を両立するには、普段以上のエネルギーが必要になるもの。「なるべく楽できる動線を作って体力を温存」、肝に銘じておきたいTipsです。
Tips4: 仕事の切り上げは「強制スイッチ」がポイント
「あとちょっとだけ、このタスクが終わるまで……」と、なかなか仕事の手を止められない私のようなママ・パパの皆さんに必要なもの、それは「仕事の強制終了スイッチ」です。
「私は強制的に仕事を切り上げるよう、アラームが鳴ったらもう終わりというルールにしています。娘にも、“アラームが鳴ったら絶対に母さんのことを引きずり出してな!”とお願いして、仕事を切り上げる強制力を高めています(笑)」
強制的にでも仕事モードをオフにすることで、休暇モードへの頭の切り替えが意外にもスムーズにできるとのこと。親子ワーケーションでは、仕事終了の強制スイッチを発動させましょう!
Tips5:安定したネット環境の確保はマスト
Wi-Fi完備の宿でも、実は仕事をするには不安定だった……なんてこと、意外とあるあるじゃないですか? 加えて、共用のWi-Fiはセキュリティ面の不安もあります。そんなときにはポケットWi-FやレンタルWi-Fi、スマホのテザリング機能などが頼れる存在に!
「ネットがつながらない=仕事ができない、という事態を避けるために、確実な通信手段を確保しておくことは大前提としています。私は事前に、現地の電波状況もチェックしたりしています。宿泊先やコワーキングスペースでのWi-Fiはサブ的なものとして使用するイメージでいます」
ネット接続の安定は、仕事をする上での心の安定につながるもの。ネット環境は念入りにチェックしておくと安心です。
Tips6: 子どもが一人でも夢中になれるアイテムを準備
特に完全セルフプランニング型の親子ワーケーションをする際に必須となるのが、子ども夢中アイテム。子どもが退屈しないで過ごせる工夫ができれば、仕事に集中して取り組むことができて、文字通り「みんなが嬉しいWin-Win状態」を生み出せます。
emiさんの場合、
- 子ども自身のドリルや宿題
- 塗り絵などのお絵描き道具
- トイカメラ
を三種の神器として持ち合わせているとのこと。
子どもが楽しく過ごしている間に、親は安心して仕事に集中。お互いにとって心地よい時間を、いかに設計できるかがポイントのようです。
Tips7:思い出をカタチにして残すと、より尊い経験に!

emiさん親子のワーケーションの思い出が詰まったアルバム
「親子ワーケーション毎に、旅先で撮影した写真をまとめたアルバムを作るのが恒例なんです。娘がトイカメラで撮った写真も一緒に振り返ります。娘が撮影した写真を見ると“こんな目線で旅を見ていたんだなぁ”と、娘の視点を後から知って胸がジーンと熱くなることもしょっちゅうです。それに、6歳の時はこんな景色を見てたのに、9歳になった今は全然違う世界を撮るようになったなぁと感じてしみじみすることも。子どもの成長が目にみえるカタチとして残ることが、もうたまらなく愛おしいです」
親子ワーケーションは“働く時間”でもあり、“親子の思い出を作る時間”でもあるもの。その記憶をカタチにして残すことができれば、何年たっても当時のことを新鮮に思い出すことができそうです。
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皆さん、ここまで読んで、気持ちに変化は生まれましたでしょうか? この7つのTipsを実践すれば、親子ワーケーション、何だか実現できそうな気がしてきませんか……!?
親子ワーケーション初心者は「プチ挑戦」から始めると安心

親子ワーケーションプログラムで、昔ながらの流しそうめん!
子どもに「出かけ先でも仕事をする姿」を見せることで、仕事と遊びの切り替えを体感してもらう。そんな時間を、色んな場所で作ってみる。そんな「プチ挑戦」を重ねていくうちに、気づけばemiさんのような親子ワーケーションの達人になっているかもしれません!
まとめ
まだ子どもたちが小さい私にとっては、口が裂けても「簡単」とは言えない親子ワーケーションへの挑戦ですが、今回の話を聞いた後には「子どもとの休暇が、親子の大冒険に変わる特別な時間となることに間違いなし!」という確信が生まれました。
夏休みや冬休みなど、子どもの長期休暇中に親子ワーケーションに挑戦したいと思っているママ・パパの皆さんへ。今回のemiさんの体験談を参考に、「働きながら旅をする」という選択肢を取り入れてみてはいかがでしょうか。
楽しかったことも大変だったことも全部ひっくるめて、きっと、親子にとってかけがえのない人生の思い出となるはずです!
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