道なき道を切り拓く!フルリモートで人と人をつなぐ新しい仕事へのチャレンジ

HELP YOUの育成コーディネーター、その後ヒューマンサクセスと人と人をつなげる仕事にフルリモートでチャレンジし続けている阿久津春菜さん。フリーランスになるため長年勤めた会社を退職しHELP YOUと出会った阿久津さんは、自分の本来持つ適性に気づいてそれを活かせる仕事を求めていたといいます。転機になったエピソードや現在の心境についてお話を伺いました。

ライター

鈴木せいら
札幌市出身。横浜国立大学大学院工学修士修了。2007年夏より、函館へ移住。制作会社でライティング・編集業務を行い、実用書・フリーペーパー等のコンテンツ制作を担当、2011年よりフリーランスに。現在、「HELP YOU」プロフェッショナルライター。理系の知識を活かしたサイエンスやアカデミー系の文章から暮らしにまつわるエッセイ、インタビューなど幅広く手がける。

自分の適性に気づかせてくれた出会いと、HELP YOUにジョインしたきっかけ

阿久津さんは、前職ではどんなことをしていたのですか?

埼玉の会社にデザイナーとして入社し、14年務めました。3年ほどで部署異動して事務職のようなこともやりました。2回の異動で社内を転々とした感じです。

HELP YOUに入ったきっかけは?

自分はずっとその会社にいるのだと思っていたのですけど。2年ほど前に友達に誘われて、心理学系のセミナーに参加したんですね。そこで才能発掘の講座を受けたところ、講師の先生に「あなたはマネージャーの能力が高い」と教えていただいたんです。現在は、その先生のマネージャーをさせていただいているのですけど。自分では気付いていなかった適性を知ったおかげで、「自分の適性を今の会社で活かせているだろうか?」と疑問を抱くようになりました。

それから1年ぐらい経ち、会社を辞めようと思い至って。転職活動でいろいろなお話を聞く中で、HELP YOUの働き方が今の自分に一番合うと思ってジョインしました。

HELP YOUの仕事は、どのぐらいになりますか?

昨年4月からなので、1年ちょっとというところです。

阿久津さんが担当されている「育成コーディネーター」について教えてください。HELP YOUの中でも、過去にはなかったポジションです。コーディネーターの方は他にもいらっしゃいますか?

私を含め3人です。それぞれ担当チームを持っていますが、連携して業務を進めています。

最初からコーディネーター職の求人だったのですか?

いえ、私が応募した時にはコーディネーター職はまだ募集になっていなかったはずです。ディレクターの求人を見て応募しました。面接を受けてお話した時に、HELP YOUの運営の方から「どうやらあなたの適性は、ディレクターではなさそうですね。実は育成コーディネーターというポジションが新しくできるのですが、どうですか?」業務内容をお聞きして、そちらの方が自分に向いているかもしれないと感じました。それで、「ぜひそちらでお願いします!」と決まりました。

会社としても、「探していた良い人材が来てくれた」という感じだったのでしょうね。

そうであれば嬉しいのですが(笑) 私と、佐々木さんというコーディネーターの仲間がほぼ同時期に決まったんですけど、それまでに70名ぐらい面接をしていたそうです。その中で選んでいただいたので、奇跡のようなマッチングだったなと思っています。

新設のポジションということで、不確定な部分も多かったのではないでしょうか。どういう業務内容だと説明を受けましたか?

まず、マネージャーがいてその下にチームに所属するスタッフさんがいて……というHELP YOUの体制説明から入りました。

マネージャーひとりでマネージメントのすべて回すのは大変なので、スタッフに関する部分だけを切り分けて担当してほしいと。スタッフの育成、と言ってもスキルの面ではなく精神的なケアなどの業務を私たちコーディネーターが担うことになりました。

コーディネーターという新しい職種を、自ら築き上げていく

具体的に、コーディネーターの仕事とはどういうことをするのですか?

具体的な業務というと、私が1年前にHELP YOUにジョインしてから、その時々の状況に合わせて変わってきています。日々決まったルーティンは現在のところないんです。

ジョインしてから昨年末までは毎日スタッフさんとの1on1を。私の担当チームには多い時で100名に達するスタッフさんが所属していました。ですから、マックスでは月に約70名とお話させてもらっていました。

その業務に関しては昨年終了し、メインはスタッフさんを案件にアサインするディレクター業務のサポートに移りました。ディレクターさんからお声がけをいただき、私が持っている情報の中から「この案件にはこの人が良いだろう」とスタッフさんをご紹介していました。

現在はまた違うアプローチをしています。今度はスタッフさん側からの「リソースがあるのでこういう案件を受けたい」といった声を拾って、ディレクターさん向けに情報を伝えています。

担当チームに所属するメンバーの情報が、阿久津さんのところに集約されている形なのですね。

はい、そうです。「人と人をつなぐ」役割ですね。

テーマを設けて各チームから1名を選び、インタビューをまとめてどんな働き方をしているのかディレクターさん向けに紹介する「スタッフトークショー」の取り組みもしています。

目的を持って情報を流しているということですか?

「こんなスタッフさんがいるよ」という紹介にしても、スキルの部分や稼働時間などの情報面ばかりについフォーカスしがちなので、スタッフさんのパーソナリティ含めて「人に興味を持ってもらえる」工夫をしています。

また逆に、ディレクターさんのことをもっと知りたいという声がスタッフ側から上がってきたので、「ディレクタートークショー」も実施しました。非常に好評で日頃言えなかった感謝のメッセージをたくさんいただきました。

フルリモートの会社で、組織規模が大きくなったために存在し得る新しい役割という感じがしますね。仕事の中で一番おもしろみを感じているところは?

HELP YOUは組織的な変化が早いので、決めたことをずっと続けていくのではなく常に新しいチャレンジをし続けています。それが自分の特性ともマッチしていて、非常に面白いと感じています。

新しい仕事をフルリモートで始められたわけですが、それに関してはどうですか?

やってみて思うのは、リモートだからできないことというのがそれほどないな、ということ。慣れという意味では、すぐに慣れました。

出勤する仕事でも選択肢があったのではと思いますが、あえてリモートを選んだのでしょうか?

最初は、あえて選んだわけではありませんでした。ご縁があってジョインさせてもらったことで、リモートワーカー生活が始まったんです。

最終的にこのスタイルで良かったと思ったのは、時間を効率的に使えること。最初は会社員をしながらセミナー講師のマネージャーを始めていましたから、拘束時間がある中で掛け持ちするにはやはり不便がありました。

逆に時間が余ることもあり、そこがもったいないと思って。自分で時間を組み合わせできるリモートが今の自分には一番マッチしていると実感するようになりました。

新型コロナの影響後、リモートワークを導入する企業が増えマネージャーや管理職側にも苦労があるという話を見聞きします。オンラインでマネージメントをする難しさを感じることは?

私は自分の業務に関して「管理」という感覚がないので、それで大変というのはありません。

難しさという点では、「姿が見られない」ことでちょっとした変化や悩んでいる様子などを察知しにくいことですね。直接声をかけてくださればキャッチできますが、こちらから「○○さん、最近疲れてそうだな」など気づくことが難しいです。

ですから、コーディネーターとして工夫していることがあります。稼働状況の数値や業務連絡のチャット部屋で発言が減ったなど、動向をうかがえるところを定期的にチェックしています。その上で、こちらからお声をかけるようにしていますが、対面ほどの精度ではないですね。そこが課題です。

担当人数が多いので細やかな配慮は大変ではありませんか?

私の担当するチームだけでも最大時には100名が所属していました。ですから前提として、「全員をチェックしよう」とすることをやめたんです。全員をくまなく見ようと思うと、私自身が思うように動けなくなりストレスがたまってしまいます。ですから先ほどお話したように、数値的にチェックするようにしました。数値分析がもともと好きなので、毎月集計して分析する作業が苦ではありません。自分の中でルーティンをいくつか作りました。

見えにくい部分を可視化させる工夫。指標・分析の仕組み作り

 

ご自分で考えて、指標を作ったということですか?

そうです。集計の実作業は私が行っていますが、分析結果はコーディネーター内で共有しています。コーディネーターが標準的にできるものになれば、と思っています。

仕組み作りからやっているということですよね。

仕組みを作るのが好きなんです。前の会社で何故部署を転々としたかという理由もそこにあります。「フローがうまくいかないところの仕組みを改善したい」とは、入社時から言っていました。会社側から「面白いからやってみなよ」と言ってもらい、新しい部門の立ち上げに携わるなどデザイナーでありながらいろいろな部署を渡り歩いた感じです。

そうすると、勤続された14年間である程度やりきった感がありましたか?

ありましたね。最後の方は、「自分がこの会社で今できることはあるんだろうか?」と疑問を感じていました。私にできることが見つけにくくなっていたんです。それも転職のきっかけになったのかなと思います。

オンラインでも人と人はつながることができる

HELP YOUの仕事で印象的だったエピソードはありますか?

ジョインして間もない頃です。初めましての方と面談をする機会がたくさんありましたが、面談中に泣いてしまう方がいらっしゃいました。オンラインの初対面であっても、ここまで人と人とのつながりが築き得るんだと、とても印象深く残りました。

HELP YOUでの仕事は、楽しく続けていけそうですか?

今後も楽しめると思います!ちょうど体制変更があり、「ヒューマンサクセス」というポジションにつきました。担当領域がスタッフからHELP YOU所属の全員に広がり関わる人数が格段に増えたところです。私が大好きな新しいチャレンジがまた始まります。変化を率先して楽しむことで、関わる皆さんも楽しさの渦に巻き込もうと計画中です(笑)。

現状として、HELP YOUの仕事に一番時間をさいてくださっているとのこと。他にもやってみたいと思っていることはありますか?

今はセミナー講師の先生のマネージャー業やコーチングの領域を広げていきたいと思っています。商品塾という自分オリジナルのコンテンツを開発するセミナーに通っているので、行く行くは自分なりのサービスを作って提供したいですね。それをHELP YOUと合わせて、自分の軸にしたいと思って。

HELP YOUの業務内では、運営のコミュニティマネージャーの方と一緒にいろいろな企画に携わっていることもあり、「コミュニティ運営」に興味があります。コミュニティは人の集合体で生き物なんですよ。そこに何を投じていくかに今一番の面白さを感じています。

まとめ

新設ポジション、フルリモートの仕事への転職。多くの人が難しさを感じて臆してしまいそうな仕事ですが、阿久津さんの場合は「それが自分のやりたいことだった」「今の自分にぴったりだった」と喜びを感じながら仕事をしています。結果として組織に貢献でき、人から感謝される。そしてまた自分が働く上でのモチベーションにつながるという、ポジティブな循環がはたらいているようです。お話から、これからも興味関心に導かれてますます世界が広がっていくであろう楽しさが伝わってきました。