海外在住の40歳が在宅ワークに挑戦。HELP YOUと出会って見つけた新たな可能性とは

海外在住の40歳が在宅ワークに挑戦。HELP YOUと出会って見つけた新たな可能性とは

前職を退職してからはや4年、産休・育休を含めると5年以上も仕事から離れていた私が、重い腰を上げて仕事を探そうと決心したのは2022年後半、40歳の誕生日を迎える直前でした。

それまでに事務職の経験はあるものの、特別なパソコンスキルもなければ、何かの専門知識もない。そんな私がHELP YOUに出会い在宅ワークデビューを実現。この記事ではそんなアラフォー主婦の実体験をご紹介します。

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ライター

中村紘美
2009年結婚を機にイタリアへ移住。イタリア人の夫と3人の子ども、そして2匹のウサギと暮らす40代。およそ5年の専業主婦期間を経て、2022年末にHELP YOUにジョインし在宅ワークデビューを果たす。主にデータ入力やリサーチを担当しながら、WEBライターとしても活動中。→執筆記事一覧

イタリアで就職、産休・育休から失業、そして専業主婦に

2009年にイタリア人パートナーとの結婚のためイタリアへ移住した私は、その翌年に現地企業で契約社員として働き始め、その後正社員として雇用されることになりました。しばらくして第一子に恵まれ、出産後には無事に復職も果たし、「働く」ということにおいて本当に順風満帆な日々を過ごしていました。

ところが、ある年の夏、勤めていたオフィスの移転が決定。移転先は自宅から90kmも離れた郊外で、とても通えきれる距離ではなく、私には「退職」以外の選択肢はありませんでした。

そんな中、第二子を妊娠していることが分かり勤務先の社長に相談すると、早期産休という形を取ることになり、その時点で事実上の退職となったのです。

第二子の出産後、産休・育休期間が終わり、正式な退職手続きを経てついに無職となったのが2019年のこと。その後は求職中の失業者として失業手当を受け取っていましたが、その給付期間も終わり2021年からは本当の意味で専業主婦としての生活が始まりました。

専業主婦という肩書きへの劣等感

仕事を失う前、特に日本で暮らしていたころの私はというと、常にアルバイトや派遣社員として仕事をしていました。そんな働き癖がついていた私にとって、外で仕事をせずに家にいることはとても新鮮で、特に子育てにおいては大きな変化でした。

在職中に産まれた上の子とは休日にしかゆっくりとした時間を過ごすことができませんでしたが、退職後に産まれた下の子どもたちには十分すぎるほどの時間をかけてあげることができ、子育てに専念したと言い切れる貴重な時間を得られたのです。

しかしそんな充実感の裏で、学校関係の書類等で頻繁に目にする「母親の就業状況」という項目で会社員でもなく失業中でもなく「専業主婦」を選択しなけらばならない現状に、いつからか劣等感を感じるようになっていました。

一日の終わりに感じていた虚無感

外で働かずに家にいることを夫はもちろん夫の家族も決して非難することはありませんでした。むしろ3人の子育てをしていることに対し感謝の気持ちを持っていたことでしょう。

そんな恵まれた環境の中で何に対して劣等感を持っていたのか、自分でも明確な理由は分かりません。ただ毎日が家事と子どもの送り迎えを中心に過ぎ去り、一日の終わりには「今日もまた同じ一日が過ぎてしまったな」と理由もなく虚無感を抱く自分がいました。

外に出て働くことの難しさ

現状を変えるにはどうしたらいいのか、そう考えた時にまず思い浮かんだのはやはり仕事を探すということ。とはいえ、5年以上の就業ブランクがあり外国人である私に何ができるのか、そんな思いから一歩を踏み出すことができずにいました。

さらに希望の条件に当てはまる仕事を見つけることは至難の業。平日の午前中2~3時間のみ希望という条件では、当然のことかもしれません。3人の子どもたちの送り迎えを中心とした生活を送る私はスタートラインにさえ立てないのかと悶々とした日々を過ごしていました。

在宅ワークの採用試験に挑戦するもスキル不足を痛感

外に働きに出ることができないのなら家でできる仕事を見つけなければ!と思い立ち、オンラインアウトソーシングの募集にいくつか応募することにしました。あまり深いことを考えずにオンラインでエントリー。その時には履歴書の提出や課題テストがあることなど想像もしていませんでした。

課題テストは主にエクセルやパワーポイントなどのパソコンスキル、そしてメール対応でのコミュニケーション能力を測るものでしたが、そこで初めて私にはエクセルやパワーポイントを使った実務経験が乏しいということを思い知らされたのです。

課題テストの結果はというと、残念ながら不採用、中には課題テストに進むことなく書類選考で不採用となったところもあります。そしてパソコンスキルに限らず「自分にはこれができる!」と自信をもって言えるスキルや経歴がないことに気付かされました。

HELP YOUとの出会いで見つけた、やりたいと思える仕事

そんな時にたどり着いたHELP YOUのページ、そこには「未来を自分で選択できる社会をつくる」という言葉が。その時の感動は今でもはっきりと覚えています。そうだ、自分の未来は自分で選んでいいはず!過去を振り返るといつだって自分で自分の未来を選んできたはずなのです。

本当は不採用だった?!

迷うことなくエントリーを進めると、もちろん課題テストが待ち構えていました。今までと違っていたのは、エクセル・パワーポイント・ライティングなどの中から課題を選べるという点。パソコンスキルに自信のない私は無難にメールテキスト作成とSNS用の短いライティングを選びました。

ドキドキしながら審査結果のメールを開くとそこには「採用基準には至らない」という一文が。「やっぱりダメか」そんな風に思ったのも束の間、メールを読み進めるとそこには再チャレンジの提案があったのです。再チャレンジ?!しかも、本やインターネットで調べながら進めても問題ないとのこと。そんなことがあり得るのか!あまりの衝撃と喜びに胸が高鳴るのを感じました。

文章を書くことのおもしろさを知るきっかけとなった再チャレンジ

次へとつながるチャンスを与えられたものの、やはり実務経験に乏しいエクセルやパワーポイントはインターネットで調べながらでも限界がありました。

途方に暮れながらも諦めきれない私は、とにかく挑戦するしかない!と、未知の世界であるライティング課題に取り組むことにしたのです。課題とはいえ不特定多数に読んでもらうことを前提とした文章を書くのは初めてのことで戸惑いがありましたが、書き始めてみると意外にもおもしろい!そんな嬉しい発見がありました。

そして、あることを思い出しました。それは、第一子をなかなか授かることができず苦しんでいた時期に書いていたブログのこと。同じ思いを抱えた人たちが集まる会員制のページの中で、当時の私は誰にも言えない辛い思いを吐き出し、そこに集まる共感や励ましのコメントに何度も救われたのです。

どちらかといえば自分の感情を他人に話すことが苦手な私は、文字で表現することを無意識に求めているのかもしれません。そんな潜在的な思いがこのライティング課題で引き出され「文章を書く仕事をしてみたい」という新たな可能性を見出すきっかけとなったのであれば、課題の再チャレンジは私にとって必要なステップだったとさえ思えるのです。

HELP YOUでついに在宅ワークデビュー!

私が実際にHELP YOUのメンバーとして稼働し始めたのは2023年1月のこと。特別なスキルや経歴のない私ですが、すでにいくつかのお仕事に携わりました。スキル不足だからと尻込みすることもありますが、興味がある仕事にはとにかく手を挙げてみること、そしてお互いに顔が見えないフルリモートだからこそ誠実な対応をすることを心掛けています。そのたびに「お疲れさま」「ありがとう」と声をかけていただき、こんな私でも誰かのお役に立てていることがとても嬉しく自己肯定感につながっていると実感しています。

以前感じていた虚無感の理由が今ではわかるような気がします。家事と子育てだけの毎日の中で、自分の存在が意味のないもののように錯覚していたのでしょう。

そして今こうしてこの「くらしと仕事」でひとつの記事を書いています。数か月前の自分には全く想像できなかったことです。まさに「未来を自分で選択できる」の実践であると感じています。

まとめ

長年のブランクがあると新たに仕事を始めることに臆病になることもあるでしょう。私自身がそうでした。でも「未来を自分で選択できる社会をつくる」この一言が私の背中を押してくれました。
もし一歩を踏み出すことをちゅうちょしている方がいたとしたら、ぜひHELP YOUで挑戦してみてほしいと思います。スキルや知識があるに越したことはありませんが、私のように特別なスキルや経歴がなくてもHELP YOUで在宅ワークを実現することができた、そんな体験談が誰かの背中を押すきっかけとなればとても嬉しいです。

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