家庭と仕事を両立させたい!事務職歴10年の私が、退職して完全在宅ワークを始めるまで
かつては自分の思うように仕事に打ち込めていたのに、子どもが生まれてからはいつも時間に追われる毎日…。子育てをしながら働く方の中には、理想と現実との違いに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私もその一人でした。朝7時に子どもを保育園に送り、18時過ぎにお迎えで駆け込む日々。余白のない生活をしていた私が、家族との時間を大切にしながら完全在宅勤務ができる「HELP YOU」に出会うまでのことを記事にしました。
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目次
ライター
この会社こそ、私の生きる場所と思っていた
私はHELP YOUにジョインする前、ずっと一つの会社に勤め続けていました。新卒で小売店に入社したばかりの私にとって、目にするもの全てが初めての世界。会社の在り方、社員としての身の置き方など、先輩に「こういうものだよ」と教われば、「ハイ、わかりました!」と疑問を持たずにその通りに動いていました。良くいえば真面目、別の見方でいえば「あまり考えない」社員だったと思います。「上司がそう言うのであれば間違いない」と一直線に進んでいく性格でした。
毎日商品について学び、接客し、チーム単位で売上の数字を追い、フォローし合い…。残業でクタクタになりながらもやりがいを感じ、仕事を嫌だと思ったことはありませんでした。
その後、事務職の部署へ配属され、5年ほど経った頃にはマネージャー職として約10名のスタッフをまとめる立場へ。その頃の私は、シフト作成や他部署との連携、各種マニュアル作成等、仕事の幅が広がっていく喜びを感じつつ、少しずつ未来へのビジョンを描き始めていました。
「昇進させてあげたいけど…」
次第に「もっと社員教育に関わる仕事がしたい!」とキャリアアップを望むようになりましたが、なかなか叶いません。ある時、社内で私を採用部門へ異動させる話が持ち上がったのですが、部署が人員不足だったため話を見送らざるを得ませんでした。抱えている業務も多く、妥当な判断だと頭ではわかっていましたが落胆する気持ちは拭いきれませんでした。
数年後、子どもが生まれ、育児休暇をとった後に復職。その際、人数の関係で元の店舗には戻れず、事務職が全3名の小規模店舗へと異動し、マネージャー職から一般職へと変わりました。
「また一から頑張ろう」と気持ちを切り替え、時短勤務でも最大限のパフォーマンスを発揮できるよう日々工夫しながら仕事に取り組んだところ、再び昇進のチャンスが巡ってきたのです。しかし、上司との相談を通して「子どもの急なお迎え等を考えると、会社の状況に合わせて時間の都合をつけられる人の方が良い」との結論に至り、願いは叶わず。会社としては、急な残業に対しても即YESが出せる人材を求めていたのだと思います。
小さな子どもがいるからという理由で出世コースから外れてしまう現実に悶々としながらも、小売業に長く身を置き業界の厳しさを知っているだけに、会社の判断にどこか納得している自分もいました。
というのも、小売業は、売れる時間帯や、セールを仕掛ける時期などによって忙しさに波があるため、毎日決まった時間に退勤するのは難しい一面があるからです。また、年末年始や連休は特に忙しいのですが、保育園は休園なので私は出勤できず…。日々の働きをどんなに頑張っても、管理職になるには道のりが遠すぎました。同じように子どもの送り迎えをしながら働いている社員が周りにいなかったため、相談することもできません。
「仕方がない」と何度も自分に言い聞かせ、報われない日々をどうにかやり過ごしていましたが、ふとした瞬間に気持ちが折れてしまいました。
「今の働き方を続けている限り、これ以上のキャリアアップは望めない」
その現実を受け入れてしまった時、急に働くことがつらくなりました。
もっと目に見える形で成長をしたいのに、できない。なぜ「育児か」「仕事か」の2択になるんだろう。
そして、どちらも手を抜いてはいけないと必死に頑張りすぎた結果、家の中がギスギスした雰囲気になってしまいました。「このままではダメだ」と、そこからやっと退職を意識して、再就職に向けた情報収集を始めることになります。
事務職10年の私と、HELP YOUとの出会い
自分の強みって何だろう?
転職活動を始めてから最初にぶつかった壁は「自分の強みがわからない」ことでした。エントリーシートにアピールポイントを書こうと思っても、これといってパッと思い浮かばず、筆が止まってしまうのです。
そこで、10年間の事務職経験を振り返り、まずは自分のスキルを棚卸しすることから始めました。鳴り止まない電話の対応をしながら、データ処理や総務・秘書の仕事をし続けた10年間。どんな苦情の電話でも、後輩社員から「お願いします」と言われれば即座に代わってきました。受話器の外まで声が聞こえるぐらいに怒鳴られることもしょっちゅうでしたが、「相手も同じ人間なんだ。大丈夫」と言い聞かせて対応してきました。改めて振り返ってみて、自分の武器は「どんな時でも誠実に相手へ向き合う姿勢と困難を乗り越える度胸」だと気が付きました。
また、当時はデータ処理をエクセルで行っていたのですが、外線電話を取りながら作業を正確に進められるよう、関数を使用し効率化を常に意識していました。他にも備品発注管理、顧客メール対応、取引先対応、社員対応、共有スペース管理と、次から次へと仕事が舞い込むため、マルチタスク能力は自然と備わったと思います。
再就職するにあたって働き方を見直した
これまで、子育てをしながら働くうえで苦労したのは、一日の予定が頻繁に崩れてしまうことでした。朝、子どもが発熱してしまい保育園に預けられない時は、外線電話の席を空にすることはできないため、他の社員に代わりに出勤してもらう必要がありました。皆「気にしないでください」と言ってくれていたのですが、風邪が長引いて欠勤が続くと、代わりに出勤した社員の予定までも変えてしまうことになり、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
また、自分の仕事の予定を立てたくても「この日、突然欠勤してしまったらどうしよう」と考えるようになり、なるべく引き継ぎしやすい、期日に余裕があるような業務を中心に行っていました。当時のメンバーでは事務職歴が一番長いにも関わらず、ボリュームのある仕事は担当できず…。申し訳ないと思うと同時に、歯がゆさも感じていました。
そこで、時間や場所に縛られない働き方として在宅ワークを検討し始めました。直近の勤務地までは片道1時間だったのですが、その時間を家事に充てられれば、全体の家事スケジュールが前倒しになるので、夜に子どもと過ごす時間も作れそうです。
在宅ワークにこだわったもう一つの理由は、有事の際にできるだけ子どもの近くにいたいからです。東日本大震災の時、都内で勤務していた私は、帰宅困難者となりました。当時電車で片道40分の通勤経路を、徒歩で帰宅した経験があります。当時は独身だったため、自分の身を守ることができれば大丈夫でしたが、今は状況が違います。小学生と保育園の子ども2人がいる場所と、親が働く場所が遠く離れていると、万が一の時に子どもと合流するのが大変と考え、子どもがまだ小さいうちは、拠点となる自宅に私がいた方が何かと安心と思ったのです。
「在宅」「オンライン」「事務」で検索し、HELP YOUに出会う
当時、「Zoom」や「オンライン会議」などの言葉がやっと広まってきた頃で、事務職だって在宅でできるはず! と「在宅」「オンライン」「事務」などで検索し、HELP YOUの採用ページにたどり着きました。そこには、海外からリモートワークをしている人、私と同じように子育てをしている人、仕事をいくつも掛け持ちしながら働いている人など、本当にさまざまな人たちが紹介されていました。
一人ひとりの状況が違うのを当然としながら、チームで仕事を進める組織のあり方を見て、まるでインターネット空間の中で、大勢がバーチャルの会社に集まっているようなイメージを抱きました。
「ここで働きたい!」
直感的にそう感じました。ここなら事務職のスキルを生かしながら在宅ワークができる。私の今の生活に合っているのではないか、と再就職への道すじが見えた気がしました。
悔しさを糧にオンライン採用試験を突破
採用エントリーすらしていないのに、もう在宅で仕事をするビジョンが頭から離れず、そこから退職まではあっという間でした。当時は総務の仕事も兼任していたため、退職手続きは慣れたもの。ただ、逃げるように退職を選んでいるような、モヤモヤした気持ちがずっと胸にありました。
毎日新しい仕事を覚え、周りにも頼られるようになり、お客様との電話対応にもやりがいや達成感を感じていた昔の自分。出産後復職し、自分で完結できる仕事であっても、お迎えの時間で引き継ぎをしなければいけない、子育て中の自分。どちらも私の人生で繋がっているはずなのに、出産前と出産後でまるで別人になってしまった感覚でした。
勤務最終日、上司や同僚に温かく見送られ、退職。とにかく前を向くしかない! と気持ちを奮い立たせます。
HELP YOUへ入会するには、採用試験を突破する必要があります。当時の採用課題は、
①スタッフ/ディレクター用
②ライター用
③パワーポイント資料作成プロフェッショナル用
で分かれており、私は①のスタッフ用を志望しました。
内容は、ワード、エクセル、パワーポイントの3種類の課題の中から2種類を選んで取り組むというものです。「制限時間内にこの問題を解く」というテスト形式ではなく、「課題に取り組み、メール受信日より2週間以内にオンラインで提出する」というものでした。
私は、前職でよく使用していたエクセルとパワーポイントを選びました。ちょうど、Microsoft Officeの資格取得に向けてテキストを購入していたため、自己流になっていた部分を見直しながら、子どもが寝た夜の時間に課題を進めました。
採用課題は決して簡単なものではありませんでしたが、「もうここで働くって決めたんだから、やるしかない」という思いの強さで頑張れた気がします。その後、2次審査のオンライン面接へと進み、エントリーの日から約1ヶ月後に、本採用の通知をもらった時は、家族全員で喜びました。
探していた働き方がここにあった
もともと、テキストでのコミュニケーションには慣れており、在宅勤務を始めてから孤独を感じたことはありませんでした。「このチャットの向こうにはどんな方がいるんだろう?」と想像すれば、あまり悩まずにテキストでやり取りすることができました。
前職の電話対応の時、「たとえ声が怒っているような感じでも、この受話器の向こうには実際に困っている人がいる」と人物をイメージをしてやり取りをした経験が生きています。
テキストでのやりとりでも「顔が見えるような」コミュニケーションを意識しており、具体的な方法は以下4点です。
- 困っている人がいれば「大丈夫ですか?」とメッセージを送る
- 嬉しい知らせがあったら共に喜び、メッセージや絵文字でリアクションを送る
- ミスをしてしまったらすぐに報告
- 込み入った話をする場合は、適宜1対1のチャットに切り替える
在宅勤務でもオフィス勤務でも、コミュニケーションの手段は違えど、気づかうポイントは同じだと思います。
また、HELP YOUには幅広い業務がありますが、その中でも営業サポートやアドミンといった事務系の仕事を自然と選んでいる自分がいました。前職を離れ、再び事務職に携わることで、改めて自分はこの仕事に向いているのだと実感しました。前職でやってきたことは決して無駄ではなく、HELP YOUで役に立っています。
柔軟な働き方ができる在宅ワークなら、育児中であることが仕事をするうえでの障壁になりにくく、自分次第でキャリアアップしてくこともできます。実際に、HELP YOUには子育て中のメンバーがたくさんいて、相談しやすい環境で助かっています。
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在宅勤務とオフィス勤務の境目がなくなる未来へ
私は、子どもがまだ小さい現在は、在宅での働き方が自分に適していると思います。子どもの体調不良の時に看病ができたり、小学校の地域活動に参加できたりと、スケジュールを自分で管理できるのは大きなメリットです。
でも、ずっと在宅勤務だけを続けるのではなく、子育てのフェーズに応じてオフィス勤務を再開することも視野に入れています。なぜなら、一緒に働く仲間と同じ空間を共有することで得られるものもあるからです。何気ない日常会話から生まれるアイデアや、部署間を越えた関係構築などは、オフィス勤務ならではの魅力だと感じます。在宅勤務かオフィス勤務かの二者択一ではなく、それぞれの良い部分を取り入れていきたいです。
ライフステージが変われば、仕事の他にも守りたいものが生まれます。今の私にとってはそれが「子育て」でしたが、今後は「介護」「挑戦」「趣味」…と変わってくるかもしれません。「仕事か○○か」と片方を切り捨てるのではなく、両方のバランスをとってけるような働き方を、これからも続けていく予定です。
例えば、普段はオフィス勤務でも、台風などの災害時や体調不良の際には在宅勤務が許可されている企業も増えています。今後さらに、そのようなハイブリッドな働き方ができる企業が増えていくことを願っています。
まとめ
最近では、リビングでパソコンに向かう私を見て「ママがんばって!」と子どもたちがエールを送ってくれます。これほど力が湧いてくるものはありません!
自宅で働く親の姿は、子どもの目にはどう映っているのか。もう少し大きくなったら聞いてみるのも楽しみです。
▶ 私の一日のスケジュールを紹介した記事はこちら
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