「iction!」フォーラムに参加してきました!
オンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)の生田目史子の日記です。育児しながら仕事、仕事しながら育児を身をもって実験する日々を綴ります。
こんにちは。「HELP YOU」のオンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)の生田目 史子です。
先月、東京・青山で行われた「iction! FORUM 2016(イクションフォーラム)」にお邪魔してきました。「iction!」とは、リクルートのCSRの一環で、「子育てしながら働きやすい世の中を、共に創る。」ことを目指しているプロジェクトだそう。まさに「子育てしながら働く」を日々模索しながら実践しているわが身にはうってつけとばかり、わくわくしながら出かけました。
目次
ライター
”手伝う”から、”シェアする”への転換
午前中は妊婦健診だったため、聴けたプログラムは『「両立」から「シェア」へ~家庭での”男性活躍”を応援しよう~』の最後の部分と、『「もう一度働きたい」を実現する~時間制約と不安を乗り越えるには~』だけでしたが、普段から考えているテーマだったのでとっても興味深く聴かせていただきました。
前者で印象的だったのは、”手伝う”から、”シェアする”に考え方を転換しようという言葉でした。そのためには、女性は男性が家事をしているところに口を挟まないほうがよい、という内容のことをおっしゃっており、思わず「そうそう、教えてあげてるつもりが怒り出すのよねえ~」なんて、心のなかでうんうん頷いていました(笑)相手の仕事には口を出さないって大事ですよね…普段から家事や育児に積極的に関わっている男性パネリストの方々のリアルなお話しを聞くことができ、男性に家事をして欲しい時はこのプログラムを夫婦で聴くのが近道なんじゃないかと思いました。
わたし自身のことを言えば、このフォーラムに単身で参加できたのも、息子の世話と家事を引き受けてくれた夫がいるからこそ。「女性の活躍」ばかりがクローズアップされがちですが、そこには「家庭における男性活躍」も両輪として必要だ、と専業主婦のわたしでも常々感じています。
ママの背中を後押ししてくれる仕組みが必要!
もうひとつのプログラム、『「もう一度働きたい」を実現する~時間制約と不安を乗り越えるには~』では、非就業ママのうち、60%が何か収入のある仕事がしたいと思っているにもかかわらず、実際に探しているのは15%、就業となるとさらに僅かである、というデータが紹介されました。「仕事がしたい」と「実際に探している」の間、そして「実際に探している」と「就業」の間にはそれぞれ「大きな壁」が存在しているとのこと。最初の壁を乗り越えられない原因には、子どもの預け先がないとう問題のほかにママ自身の「自信がない、ブランクがあり不安という気持ちがある」ということが大きいと聞き、去年の今頃は何をどうしたらよいかわからず日々もやもやとしていたことを思い出しました。自信がない、というよりも復帰までに立ちはだかる難題に無力感を感じ、「わたしなんて、どうせ…」ともともあった自身も削がれてしまうという感じでした。その中で、今後必ず訪れる労働力減少の問題を今の問題ととらえて、積極的に主婦の方々をスカウトし、働き手に合わせて柔軟に会社を変化させているヤマト運輸の姿勢や、NPO法人ママワーク研究所が実施している、企業にママ自らが自分をアピールする「ママドラフト会議」や、様々な理由で離職中の女性に再トレーニングの機会を提供して「戦略的総務人材」としてスタートアップ企業に紹介するという取り組みは素晴らしいなと思いました。足りていないのは、単に預け先だけではなく、後押しをしてくれる仕組みなのかなと思います。
リモートワークだって可能性がある!
今回わずかではありましたが、このイベントに参加して、「リモートワーク」という働き方がひとつの選択肢としてもっと広まればよいなと思いました。
今回参加したフォーラムでは、あくまでも、女性が会社などの「組織で」、そして「外で」働くことを前提とした議論が交わされていると感じました。そう、わたしが日々奮闘している「リモートワーク」は蚊帳の外(笑)「在宅ワーク」、「リモートワーク」についての話題も少しは出ていたのですが、パネリストの方々の意見は「仕事の効率が下がる」、「やっぱり顔を合わせないとね」など、少々後ろむきなものでした。確かに日々子どもがそばにいる環境で、自宅で仕事をしていると、「気持ちの切り替え」、「家事、育児とのバランス」、「稼働のコントロール」、「パフォーマンスの維持」、「モチベーションの保ち方」、「会うことも大事」など、課題を感じることが多いです。でもわたしは、まだまだ様々な制約が立ちはだかる女性にとって「リモートワーク」は、その制約をある程度「ないこと」にしてくれ、すぐにでもチャレンジできる、可能性に満ちた働き方のひとつなのではないかと思っています。少なくとも「在宅はパフォーマンスが落ちる」という社会的な認識がなくなるように、いや、「在宅ワークありだよね!」と思ってもらえるようにお仕事に励もう、と心に誓ったのでした‥。
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