自分のスキルを伸ばしながら、働くママの子育て環境をより良いものに
オンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)サービス「HELP YOU」のワーカーとして、自宅で子どもを見ながら仕事をする生田目さんにインタビューしました。
夫と2歳の息子と東京で暮らす生田目さん。オンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)サービス「HELP YOU」のワーカーとして、自宅で子どもを見ながらPC・インターネットを使って仕事をしています。小さな子どもの世話と仕事を両立させるには、大変な部分もあるはず。どうやって在宅ワークを行っているのか、そのコツをお聞きしました。
目次
インタビュアー
ライター
働きたいという強い思い 子育てと両立できる在宅ワークの道へ
今の仕事を始めたきっかけは?
結婚前はIT系企業に勤めていて、社会人2年目のときに結婚しました。仕事が好きだったので結婚当初はその後も共働きを続けるつもりでしたが、夫が福岡に転勤になり、退職しました。福岡では2年ほど書店員の仕事をしましたが、第一子出産と転勤のため東京へ戻ることになり、再び退職。それから専業主婦の生活が始まりました。
育児中心の毎日に疑問を持ち、働きたくて保育園を探しましたが、当然空きはありません。もし空いていたとしても、正社員として働けるのか不安でした。保育園に預けながら働く身近なママを見ていると、とても過酷そうだったからです。そこで、少しでも良いから子どもを手元で見ながら在宅の仕事はできないものかと、あれこれ模索。クラウドワーキングでのライティングを中心に、こつこつ仕事を始めました。このとき単価は低くても、PC1台で稼げると知ったのは大きかったです。そして2015年にクラウドワーキングのサイトで「HELP YOU」の募集と出会い、継続的な仕事に参加してみたいと応募しました。「HELP YOU」では、企業で働くのと変わらない仕事内容で、しっかりと稼ぐことができる。目からウロコでした。
最初は緊張しましたか?
緊張しました、ブランクがあり、Skypeでの面談も初めてで。きちんと話せるか不安でした。でも、クライアント様には子どもと一緒に仕事しているという状況を理解してもらっているので助かりました。ひとつ乗り越えたら「いけるな!」と思って、すぐに慣れました(笑)。
今はどんな仕事をしていますか?
現在は、SNS運用のお手伝いをしています。企業様のFacebook用記事作成がメインです。例えば、女性向けの発信をしている企業様であれば、ターゲットに合ったネタ探しをして、それを記事に書きおこし、使用する画像の選定まで行います。
1日のスケジュールは?
朝7時に起床、それから家事をして、8時半頃にメールチェックをします。仕事の作業は9時半からスタート。それから、午前中に1時間ぐらい、子どもを公園で遊ばせるために外出。お昼ご飯を食べて、特に予定がなければ午後は夕方までずっと作業をします。子どもを見ながらなので、どうしても作業は途切れがちで、そこまで集中して取り組むことができません。17時から20時までは、子どもの世話や食事の支度。子どもが寝た後の21時から24時ぐらいまでに、集中して作業します。
「HELP YOU」の在宅ワークをしてみて思うのは、仕事が「生活の一部」になっているということ。家事と仕事の境界がそんなにありません。生活の中に仕事が溶け込んでいる感じです。
大切な家族と仕事とのバランス 夫の協力を得て
子どもを見ながらどうやって仕事をしていますか?
子どもが小さくてまだひとりで遊べないので、10分に1回くらいは何か用事を言われます。「お茶が飲みたい」とか「お腹がすいた」、「このおもちゃの電池替えて」(笑)仕事と子どもの世話を両立させるコツは、スケジュールにメリハリをつけることでしょうか。子どもは集中して遊んであげないと満足しないので、午前中に1、2時間はしっかり一緒に遊んで、午後の作業中にはDVDを見ていてもらったりします。
夫の理解は得られていますか?
やはり在宅でパソコンに向かっている仕事なので、最初はどんなことをやっているのか、夫には説明しないと伝わりませんでした。夫も「片手間でやっているんだろう」という感じだったようで、私がミーティングなどのために「時間が欲しい」と言っても、あまり熱心に聞いてくれませんでした。夫にとって家は休む場所ですから。諦めずに、繰り返し仕事の状況などを伝えるように心がけました。
仕事の報酬に関しても、始めは「金額も少ないんでしょ?」と。ある一定の金額をあげて「このぐらい稼ぐことができたら、認めてもいいよ」と夫に言われたんです。そして、その目標額を達成することができて、通帳を見せたら…夫の認識が変わりました。今では、主人が休みの日には子どもを外に連れて行ってくれたり、家事を手伝ってくれたりと、協力してくれるようになりました。
「HELP YOU」のオリジナリティ 在宅ワークが楽しいものに
それまでのクラウドソーシングの仕事との違いは?
以前やっていたクラウドサービスの仕事では、記事作成をやっていました。作業のわりに単価がものすごく低くて、数をこなしてもまとまった金額になりにくい。お小遣い程度しか稼ぐことができませんでした。「HELP YOU」では仕事に見合った賃金をいただいています。
そして、「HELP YOU」ではチーム制で仕事を行う特徴があるので、自分の手が回らない時に他の人にお願いできるメリットがあります。私はいま、Webリサーチ・入力の仕事でチームリーダーを務めています。入力件数も携わるメンバーも数が多いのですが、メンバーへの仕事の割り振り、スケジュール調整、クライアントとのやり取りなどを行っています。Skypeミーティングで顔を合わせることも多く、日本全国の自分と似たような境遇の人たちと繋がり、孤独感がありません。とても楽しく仕事ができ、助かっています。
また、運営側にはいろんなメンバーと交流を深められる機会をつくってもらっています。Web上で新年の飲み会をするという企画があったのですが、開催時間のなかで自分の好きなときにSkypeに入って、井戸端会議で盛り上がるといったもの。メンバーは、海外在住の人、子育て中の人…様々です。子どもがいる人同士では、やはり家事と育児の両立について話したりしました。「HELP YOU」のワーカーは「仕事をしたい」という気持ちが強く、その温度感がひと味違います。いかに時間を無駄なく大切に過ごすか、みんな考えているので、そういう話を聞くと気持ちの面で引き締まります。
スキルアップのために、やっていることは?
GoogleアナリティクスについてWebスクールで勉強したり、PowerPointもそれまで使ったことがなく苦手だったので、改めて勉強し直したりしました。そういった自分が触ってこなかったタイプのソフトについて、チーム内や運営の中に経験者がいるので、勉強の方法を教えてもらっています。仕事上で実際に資料を作ってみて、フィードバックしてもらうことも。サポート環境が整っていて、助かります。
自分のスキルアップがやがて大きな夢へと
今後の目標を教えてください。
家庭面では、最初は「自分のランチ代、お茶代ぐらい稼げればいいかな」と思っていたのですが、予想以上に仕事をさせてもらえているので、家族を旅行に連れて行くなど、楽しみを与えられるようになりたいです。仕事の方は、自分がもっとできる仕事を増やして、いろいろなジャンルの仕事を受けられるようになりたい。「この仕事なら、生田目さんに」と言っていただけるような勉強をしていきたいと思っています。そして、周りに「HELP YOU」のお仕事仲間を増やして育児もシェアしていくなど、子育てしながら働く環境をもっと良くしていきたいと思っています。
編集後記
今年になって第二子を授かった生田目さん。「産後もお仕事できると思うと、安心して産めます。「HELP YOU」に出会っていなかったら、社会復帰が遅れる…年齢的にも就職活動は厳しい、と焦っていたと思います」と話していました。子育てをしながら、充実した仕事ができる。安心感が伝わるインタビューでした。
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