「1泊」から「1週間」の帰省へ。仕事を休まず親に会う「里帰りワーク」 くらしと仕事

「1泊」から「1週間」の帰省へ。仕事を休まず親に会う「里帰りワーク」

慌ただしい大型連休の帰省。元気だと思っていた親が、何だか少し歳を取ったかも? 気になるけど仕事のためにすぐ帰らなければならない……そんな経験ありませんか?
「仕事があるから帰省できない」という固定観念を捨て、実家で働きながら長期間滞在する「里帰りテレワーク」。親との時間を「休暇」の枠に閉じ込めない、新しい帰省スタイルを提案します。

ライター

saori
約10年間、正社員としてキャリアを積んだ後、心身の健康を考慮し退職。結婚・出産期に、柔軟な働き方を求めてフリーランスへと転身。現在は、これまでの経験を活かしたライター業を継続しつつ、HELP YOUにジョインし、在宅で企業のサポート業務を行っています。→執筆記事一覧

「たまに会う」から「日常を共にする」帰省へ

1泊や2泊の短い帰省では、親もついつい無理をして、息子や娘に「元気な姿」を演じてしまいがちです。 豪華な食事を用意し、 本当は疲れているのに背筋を伸ばす。息子や娘、孫たちを安心させようと振る舞う。それでは、本当の健康状態や生活の困り事にはなかなか気付けません

私の実家は車で片道10時間ほどかかる場所です。フリーランスに転身後、定期的に息子を連れて「里帰りテレワーク」という形で1週間ほど実家に滞在しています。 そこから見えてくる景色は、これまでの帰省とは違ったものでした。

◆ 生活のリアルが見える

4日~7日間一緒に過ごすことで、食事の量や内容、通院、家事や掃除の状況など、親の「日常」が等身大で見えてきます。

◆「おもてなし」を捨てて「一緒に住む」

滞在が長くなれば、親も自然体に戻ります。食事もご馳走ではなく、いつも通りのものを一緒に食べる。その何気ない時間の中にこそ、大切なコミュニケーションが隠れています。

◆ 無理に出かける必要なし

「久しぶりに帰省したんだから、どこかに出かけなければ」という義務感を捨て、自分は仕事を、家族は家事や趣味など「同じ空間で別々のことをする」ことで、ストレスのない時間を共有できます。

里帰りテレワークで有事への備えを強化

里帰りテレワークのメリットは、親と過ごす時間の確保だけではありません。滞在中に実家のデジタル環境を整備し、現地での生活ルーティンを確立しておくことで、離れて暮らす日常に戻った後も、お互いにとっての大きな「安心」が手に入るのです。

親との距離をデジタルで支える

里帰りテレワークで私がまず行動したのは「デジタル」に関することです。まずは実家のインターネット環境(以下、ネット環境)を整え、親にスマートフォン(以下、スマホ)の使い方もレクチャーしました。スマホのセキュリティ設定を一緒に確認するなど、細かいことにまで時間をかけられるのは長期滞在ならでは。こうした対応の積み重ねが、何よりの防犯対策になります。

オンとオフの共有

私の場合、滞在中は「この時間は仕事中だから話しかけないでね」「食事はみんなで食べようね」と決めています。事前にルールを決めておくと、メリハリのある濃密で楽しい時間を過ごすことができます。「実家での過ごし方」のルーティンやルールが決まっていれば、有事で駆けつけた場合にも、大きくペースを崩すことなく日常の延長で親をケアできます。

母が手作りしたもぐら叩きゲーム。息子のお気に入りです。

お庭に植えられたブルーベリーをみんなで収穫。ジャムにして美味しくいただきました。

仕事が早く終わったので、思いつきで海へドライブ。誰もいない浜辺は開放感があり癒されました。

いざというときに慌てない

何かあれば仕事を持って実家に駆けつけられる」という実績を一度つくっておくことは、親にとっても大きな安心感につながっています。私自身にとっても、将来的な介護や帰省のハードルを下げる重要な一歩となりました。

家族時間もキャリアも諦めない!メキシコ在住フルリモートディレクターが選んだ道

「里帰りテレワーク」をスムーズに進める準備

いざ実践するにあたって、家族それぞれがストレスを感じないための「2つの備え」を確認しましょう。

インターネット環境のチェック

パソコン作業がメインなので、安定したネット環境は必須です。実家にネット環境がない場合は、親の動画視聴用として光回線を引くのも立派な親孝行です。私の実家もネット環境がなかったので、帰省の際にネット環境の整備をサポートしました。今では大きなテレビで毎日動画やスポーツ観戦を楽しんでいます。

仕事場所の確保

狭い空間でもいいので、作業スペースを確保します。リモート会議がある場合は、背景や生活音への配慮も忘れないようにしましょう。お仕事の内容によっては、セキュリティが厳しく、作業場所が指定される場合もあります。事前に確認しておくと安心です。

親との時間も、仕事も大切にしたい

少し寂しい気持ちになりますが、私たちの親が元気で一緒に笑い合える時間は、決して無限ではありません。
「今は忙しいから、そのうち時間ができたら行くね」と後回しにして過ごすことは、非常にもったいないことだと思います。
物理的な距離は変えられなくても、働き方を変えれば、実家で過ごす「時間」は創り出せます。里帰りテレワークという武器を持って、 親子の大切な時間を過ごしましょう!

▶︎ フルリモートワークの新しい働き方に興味がある方はこちら

Link

おすすめリンク