AIが文章作成のパートナー! ChatGPTとFeloを使ったライティングの裏側を公開 くらしと仕事

AIが文章作成のパートナー! ChatGPTとFeloを使ったライティングの裏側を公開

仕事でAIを使ったことがありますか? 

いまや日常生活の中にも浸透しているAIですが「自分には上手く使いこなせない」と、尻込みしている人もいるかもしれません。実は、私自身がそうでした。でも実際に使ってみると、その便利さに感動し、もはや手放せない存在に。

本記事では、オンラインアウトソーシング(※1)「HELP YOU」にジョインし、未経験からライターデビューした私が、AIを使った記事作成の実体験をまとめています。AIに興味はあるけど仕事に使ったことがない初心者から、実務でAIをバリバリ使いこないしている上級者まで、AIと一緒に作業する楽しさを感じてもらえたら嬉しいです。

(※1)オンラインアウトソーシングとは在宅でインターネットを活用し、業務サポートを行うサービス。

▶︎未経験の業務にもチャレンジできるHELP YOUを詳しく知る

ライター

中村紘美
2009年結婚を機にイタリアへ移住。イタリア人の夫と3人の子ども、そして2匹のウサギと暮らす40代。およそ5年の専業主婦期間を経て、2022年末にHELP YOUにジョインし在宅ワークデビューを果たす。主にデータ入力やリサーチを担当しながら、WEBライターとしても活動中。→執筆記事一覧

AI導入のきっかけは、社内「eラーニング」

私が記事作成にAIを使ってみようと思ったのは、HELP YOUが所属メンバー向けに運営する「HELP YOU Academy(ヘルプユー アカデミー、以下HELP YOU アカデミー)」を受講したことがきっかけでした。

HELP YOU アカデミーは、個々のキャリアアップやリスキリングを目的とした社内eラーニングです。ビジネスマナーや業務効率化、経理、ライティング、AIなど、さまざまな分野に関する講座があり、HELP YOUに所属するメンバーなら誰でも無料で受講できます。(※2)

私が特に注目しているのは「AI」に関する講座で、その中の一つに「Felo講座」があります。Felo(フェロー)は、日本のFelo株式会社が開発した多言語対応のAI検索エンジンで、ニュースやSNS投稿などを反映したリアルタイム情報収集が特徴です。さらに、リサーチ結果をもとにしたプレゼン資料やマインドマップの自動生成機能を備えています。

(※2)本講座の内容は予告なく変更される場合があります。また、HELP YOU アカデミーの活動状況や実施形態についても、運営上の判断により変更となる可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

AIは記事作成にも活かせる?

実のところ、私自身はAI初心者です。時々、リサーチやライティング業務で、ChatGPTを使ってみる程度。Feloの存在は「Felo講座」を受講するまで知りませんでした。

リサーチから資料作成まで完結できるFeloの機能に驚くと同時に「リアルタイムでリサーチができるなら、記事作成にも活かせるのでは?」とふと思いつき、AIを使った執筆に挑戦することにしたのです。

【ライター必見】ChatGPTを使って、インタビュー記事執筆の工数を減らせるか実験してみました。

リサーチはFeloにおまかせ

Feloを使用して書いたのは、2025年7月に公開された「騒音や虫問題、肩こりから熱中症まで。快適な在宅ワーク環境を整えるヒント」という記事。

記事内でも説明していますが、執筆サポートとしてFeloとChatGPTを使用しています。Feloにお願いしたのは、リサーチとマインドマップ生成です。

リサーチ時間が、ほぼゼロに!

記事のテーマは、快適な在宅ワーク環境を整えるヒント。まずは実際に在宅ワーカーがどのような問題を抱えているのかをリサーチする必要があります。ここで、AI検索エンジンFeloの登場です! 

私が実際に書いたプロンプト(※3)はこちら。

プロンプト
在宅ワーカーが快適に作業できるための環境づくりを提案する記事を書きます。在宅ワーカーが抱える悩みや困っていることをリサーチして、5つの項目に挙げてください。キーワードは、『騒音』『虫』『肩こり』『腱鞘炎』『熱中症』『省エネ』などです。
驚いたことにほんの数十秒でリサーチ結果が表示されました。次に「マインドマップ」という項目をクリックすると、あっという間にマインドマップまで完成

(※3)AIに指示や質問をする際に入力するテキストのこと。

実際に作成したマインドマップの一例

指定したキーワードをもとに5つの項目に分類され、さらに「悩み」と「対策」に分けて、それぞれの具体的な内容が提案されています。わずか数回のクリックだけで、記事の構成まで一気に進みました!

AIはあくまでもサポート役。個人エピソード投入で独自性を

その後、自力で項目の整理や微調整をして、記事構成が完成。あとはそれぞれの項目に沿って文章を作成するだけです。必要な情報はすでにFeloが集めてくれているので、執筆作業はスムーズに進みます。

ひと通り全ての項目を書き上げて、ひとまず記事は完成。しかしながら、これではただAIのリサーチ結果をまとめただけの文章です。そこで、筆者自身の個人的なエピソードを織り込むことにしました。AIに頼りっきりの機械的な作業で終わらせず、オリジナリティを持たせるために意識したポイントです。

タイトルや見出しの提案はChatGPTに依頼

文章が完成したら、タイトルや見出しを調整していきます。ライターによって進め方は異なると思いますが、私自身は、まずタイトルと見出しをザックリと決めてから文章を作成し、最後に文章の内容と照らし合わせながら、最終的なタイトルと見出しを決定します。

実は、これまでにも何度かタイトルと見出しのアイデア出しにAIを使用したことがあります。私が普段使っているのは、アメリカのOpenAI社が開発した対話型のAIチャットボットChatGPT。記事の内容と訴求ポイントを伝え「タイトルと見出し案を5パターン出して」と依頼しています。

アイデア出しの強い味方ChatGPT

今回ご紹介している在宅ワークの環境改善に関する記事でも、タイトルのアイデア出しにChatGPTを使いましたが、ほとんど手を加えずに決定したので、ここでは本記事のタイトル決定までの流れを、一例としてご紹介します。

プロンプト
AIを活用した執筆体験記を書きます。キーワードは、AI、ChatGPT、Felo。SEOを意識したタイトルを提案してください。100%AIでの執筆ではありません。あくまでサポート役であるニュアンスを加えたいです。
ChatGPT回答
  1. AIはあくまで相棒!ChatGPTとFeloを活用した執筆サポート体験記
  2. 人が主役、AIは助っ人!ChatGPTとFeloで効率化した執筆の裏側
  3. AIは補助、主役は私!ChatGPTとFeloで仕上げた記事制作体験
  4. 全部AI任せじゃない!ChatGPTとFeloを使った半AI執筆法
  5. AIと二人三脚で書く!ChatGPT&Felo活用の執筆プロセス公開
5パターンの中から気に入った言い回しをピックアップし、調整していきます。今回は、AIがサポート役であることがダイレクトに伝わる「相棒」と「二人三脚」という言葉に惹かれ、1と5を選択。追加の指示を与えます。

プロンプト
1と5をベースにアレンジしてください。高度なAI活用術を紹介した内容ではなく、体験記です。
ChatGPT回答
  1. AIを相棒に執筆!ChatGPT&Feloと一緒に進めた記事作成のリアル記録
  2. AIは執筆のパートナー!ChatGPT&Feloを活用した体験ストーリー
  3. ChatGPT&Feloは頼れる相棒!AIと共に進めた執筆プロセス公開
  4. AIとタッグを組んで記事を書いてみた!ChatGPT&Felo活用体験記
  5. 執筆の相棒はAI!ChatGPT&Feloと二人三脚で挑んだ記事作成の舞台裏
他にも「AI初心者がやってみた、を表現して」「AIがパートナー・相棒、という感じで」など、数回やり取りを繰り返し、最終的に選んだタイトルは、こちら。

「AIが文章作成のパートナー! ChatGPTとFeloを使ったライティングの裏側を公開」

一番目の回答から選んだ「相棒」と「二人三脚」は、視認性が高い「パートナー」という表現に落ち着きました。そして、「裏側」という秘密めいた響きが気に入り、採用することに。こうしてタイトル決定です!

数十種類ものパターンを数秒で提案してくれるAI。アイデアが多すぎて決めかねる……というデメリットを感じる人もいるかもしれませんが、自分では思いつかないような言い回しや表現を提案してくれるChatGPTに、私はいつも感心させられています。

ChatGPTの回答一例

アイデア出しをお願いするたびに「修正したい箇所があればお知らせください」「気になるフレーズがあれば、さらに調整も可能です」と声をかけてくれるので、まるで人間のパートナーに相談している感覚です(笑)。

ChatGPTでアイキャッチ画像の生成に挑戦

実は、在宅ワークの環境改善の記事では、初めての試みとして、アイキャッチ画像の生成もChatGPTにお願いしてみました。私はデザインが苦手なので、記事作成の際にいつも苦労しているアイキャッチ作成。

「アイキャッチもAIが作ってくれたら……」

そんな想いから、ChatGPTでの画像生成に初挑戦です! タイトルのアイデア出しでお世話になっている相棒ChatGPTに、画像生成を依頼。

プロンプト
アイキャッチ画像を作ってください。快適な在宅ワークを満喫する様子をイラストを使って視覚的に表現したい。夏向けの記事なので、ブルーやグリーン系で爽やかさを出したい。
すると数分後に出てきたのがこちら。

テキストで伝えただけなのに、記事の意図が伝わる画像になっていて驚きました! さすがChatGPT、画像生成の依頼をする前にやり取りしていたタイトルや見出し案から、イヤホンや省エネに関連したグッズまで反映させています。「AIって本当に頼りになる!」と心から思った瞬間です。

実録!ChatGPTの献立提案は夏休みの救世主になるのか

AIツールを使った執筆での注意点

ここまで執筆にAIを使ってみて良かったと感じた点をお伝えしてきましたが、AIを使う際には、いくつかの注意点があります。

  • 事実確認の徹底
  • 著作権や肖像権の侵害
  • AI利用の明示と透明性

事実確認の徹底

AIは間違った情報をあたかも正しい情報であるかのように回答することがあります。そのため、必ず自分自身で調べ直し、事実確認を行うことが重要です。

著作権や肖像権の侵害

AIが生成した文章や画像であっても、著作権や肖像権に気を付けましょう。AIはWEB検索や自己学習をもとにアウトプットを生成することから、意図せずに他人の文章や画像が含まれている可能性があります。

自分以外が描いたイラストの模倣や、有名人や第三者の顔写真の無断使用は、著作権や肖像権の侵害にあたることがあり、罰則の対象となるため十分な注意が必要です。

ちなみに、私がアイキャッチ用に生成した画像については、画像検索をして、酷似したものがないかチェックしました。

AI利用の明示と透明性

執筆に限らず、公開されるコンテンツにAIを利用した場合、必要に応じて「AIを活用した」と明示することが推奨されています。透明性を確保することで、読者や視聴者への信頼性を高める効果も期待できるでしょう。

AIに関する法律はあるの?

気になったのでChatGPTに質問してみると、次のような回答が返ってきました。

ChatGPT回答
2025年8月時点では、日本には「AIに特化した包括的な法律(AI法)」はまだ存在しません。ただし、AIの利用に関わる場面では、既存の法律が適用されることがあります。
ChatGPTが出した回答や出典リンクを確認していくと「AI推進法」という法律の存在にたどり着きました。「AI推進法」は一般的な呼び名であり、正式名称は「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律」です。

2025年6月に初めて施行されたこの法律は、研究開発や社会でのAI活用を推進すると同時に、透明性や安全性、国際的なルールとの整合性を確保することを目的としています。

罰則や規制を課すものではなく、政府・事業者・研究者が協力してAIを健全に活用するための基本的な枠組みを示し、安心してAIを使える環境を整えるためのガイドラインとしての役割を持っているようです。(※4)

(※4)出典:デジタル庁・e-Gov
法令検索「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律(令和七年法律第五十三号)」2025年9月閲覧

現時点ではAIの使用自体を規制する法律ではありません。しかし、使い方次第では、自分でも気が付かないうちに、著作権や肖像権を侵害している可能性があります。さまざま業務においてAIは頼れる存在ですが、あくまでサポート役と考え、最終的な判断や責任は自分にあることを意識しましょう。

まとめ

執筆作業にAIは無縁だと思っていましたが、実際に使い始めてみると、リサーチからタイトルのアイデア出し、画像生成まで、ライターにとって強い味方であることを実感。自分では思いつかないアイデアを引き出す壁打ち相手として、今では欠かせないパートナーとなりました。

今回は記事執筆の例をご紹介しましたが、ChatGPTの文章作成機能はメールやSNS投稿にも役立ち、Feloのリサーチやマインドマップ作成は企画立案の準備や思考整理に活かせます。

仕事だけでなく、日常の疑問に答えてくれたり、献立を考えてくれたりと、使い方は千差万別。自分に合った使い方でぜひAIを楽しんでみてください。

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