VRオフィスの仕事はかどりっぷりは異常! 在宅ライターだからできる仕事環境改善策
2021年10月にFacebookが社名を「Meta(メタ)」に変更したことでより注目を集めるようになったメタバース。デジタルガジェット好きの筆者も2021年から趣味でVRの世界を楽しんでいましたが、仕事に応用できることに気づき、仕事環境の幅が大きく広がりました。この記事では在宅ライターのVRオフィス活用法についてご紹介します。
目次
ライター
在宅ライターのメタバース活用法
そもそもメタバースとはネット上に構築された仮想空間のこと。VRゴーグルなどを使ってその世界に入り込むことで、現実離れした世界を楽しむことができます。
コロナ禍の影響でステイホームの時間が増えたことで、メタバースはより多くの人の生活に浸透。Oculus RoomsやAltspaceVR、NEUTRANS BIZなど、メタバース上の打合せに特化したアプリも多数リリースされています。ZOOMやGoogle MeetなどによるWeb会議ではあくまで画面の向こうにいる相手との打ち合わせですが、VRヘッドセットをつけてメタバースの世界に入ると、打ち合わせ相手がまるで目の前にいるかのような状態で会話ができ、より対話感が出ると人気を博しています。
そんなメタバースを在宅ワークに利用するため、私が使っているのはVRゴーグル「Meta Quest 2」と仮想空間アプリ「Immersed」です。
完全に在宅ワークとなり5年目ですが、毎日朝から晩まで同じ机で同じパソコンに向かっていると、夕方頃には集中力を失ってしまうこともしばしば。それを防止するため、午前から夕方は2階のデスクで仕事、夕方からはリビングに置いている人をダメにすることで有名なビーズソファ「Yogibo」にもたれて仕事をしていました。しかし、夕方以降により集中するために導入したのがVR個人オフィスです。
VRオフィスは、自分のPCを仮想空間に持ち込んでその中で作業することができます。物理キーボードをVR内に持ち込む方法もありますが、ブラインドタッチしなければいけないのと、VRオフィス内になるべく余計なものを表示させたくないという理由から、私はPC画面のみを表示。独立した、まさに自分だけの非日常的な仮想空間に画面が浮かんでいると、自然と仕事の手も進みます。また、画面の大きさは自分で調節できるので、普通は値段的にも置く場所的にも手が届かないような超大型の画面を眼前に表示させ、より仕事への集中力を高めることができます。
キーボードを押してから画面に反映されるタイムラグはまったくないとは言いませんが、少なくともストレスになるほどではありません。
“メタバース”と聞くとまだまだハードルが高いと思いがちですが、意外と簡単に生活に取り入れ、活用することができます。
VRオフィスの導入で変わった仕事環境
まず大きく変わったのは、自分の家であって自分の家ではない場所で仕事ができること。もともと、家で仕事をしていて集中力が切れてしまったときはコワーキングスペースやカフェで仕事をしていました。ですが、コロナ禍以降、不要不急の外出は控えるように。集中力が切れても環境を変えて仕事をするというのが困難になっていました。
しかし、VRオフィスの導入により、自宅から出ることなく、数分で別の場所に構えたオフィスに行くことができるようになりました。また、コワーキングスペースでは利用料金、カフェではドリンク代がそれぞれ掛かりますが、VRオフィスの場合、基本的にはVRゴーグルの初期費用(Meta Quest 2の場合、3万7180円)のみで連日何回でも利用可能。外に出るために化粧をしたり服を整えたりする必要もなく、わずか数分でアクセスが可能です。
自宅よりもコワーキングスペースを選ぶ最大のポイントは、いつもと違う場所のために集中しやすくなることですが、VRオフィス空間には、巨大なモニターが目の前に浮かんでいるため、仕事をせざるを得ません。また、その空間に飽きたら別の空間に移動することもできるので、その日の気分で「今日はゲレンデで仕事しよう」「今日は宇宙空間から仕事しよう」と通常ではまずありえないような選択をすることも可能です。
私の場合、1日中VRオフィスにいるのではなく、あくまで夕方以降の数時間のため、その空間に飽きることなく、「集中部屋」としてVRオフィスを使えています。
在宅ワーカーにこそおすすめの理由
在宅ワークの最大のメリットのひとつは通勤がないこと。自分のペースで仕事ができることなどが挙げられます。一方、デメリットもないわけではなく、仕事のオン/オフがつけにくい、コミュニケーション不足による孤独感などがあります。
しかし、VRオフィスの最大の利点は、メリットはそのままに、デメリットを軽減できるという点にあります。
自宅で仕事をするため、在宅ワーカーはオン/オフの区別をつけにくくなるといわれていますが、VRオフィスにアクセスすると、強制的に仕事空間に飛ばされます。目の前にはPCの画面が大きく表示されており、VRゴーグルをいちいち外さないとスマートフォンの操作もできないため(「Immersed」の場合、スマートフォンにアプリを入れることでスマホ画面をVR内に表示させることも可能です)、おのずとサボる術がなくなり、集中することができます。
一方、他の人がいるリアルオフィスとは違い、VRオフィスは完全に自分だけの空間。椅子ではなくクッションにもたれ、リラックスした姿勢でVRオフィスにアクセスしたり、音楽を掛けながら仕事をすることも当然ながら可能です。
また、仕事に飽きたらVRゴーグルはそのまま、ソーシャルアプリ「VRChat」にアクセスしたり、VRゲームを楽しんだりして息抜きをすることができます。特に「VRChat」はメタバースを代表するソーシャルサービスで、仮想世界の中に多数用意されてるワールドの中を世界中のユーザーと交流しながら楽しむことができます。
在宅ワーカーにとって、他人との交流は常に求めてやまないもの。ステイホーム期間により、気がつけば1ヶ月近く、家族以外と生身のコミュニケーションを取っていないということも……。しかし、VRオフィスからの「VRChat」によって、仕事後にふらりと繁華街に遊びに行くような開放感を味わうことができ、コミュニケーション欲もかなり満たすことができます。
同じVR内とはいえ、VRオフィスの仮想空間と、他のVRアプリの仮想空間はまったく異なるもの。肉体は同じ場所にいながら、視界ではまったく別の世界を楽しむことができるため、オン/オフの切り替えはさほど難しいことではありません。
VRオフィスの唯一とも言えるデメリットは、VRヘッドセットが重いこと。しかし、別売りのヘッドセットの重みを軽減させるためのヘッドバンドを購入し、ソファにもたれるような体勢で操作していればさほど気になりません。また、普段眼鏡をかけている場合、こちらも別売りの度付きレンズをつけることで、ノー眼鏡でVRヘッドセットを使えるようになるので、ストレス軽減になります。
まとめ
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