総合職から転職、世界を旅する占い師・大串ノリコさんに聞く。デジタルで鑑定するプロ占い師の自由な働き方とは
「今日の星座占いは毎朝見ている」「大事なターニングポイントに来た時、占い師に相談したことがある」と、占いは毎日の生活の中で気になる存在ではありませんか?職業として見た時の占い師とは、どういうものなのでしょう?外資系クリエイティブマネージャーから占いの道へ転職した人気占い師の大串ノリコさんにお話を伺いました!
目次
ライター
外資系企業でマネージャーとしてクリエイティブ業務に注力する生活から一転、世界一周へ。帰国後はプロの占い師に転身
大串さんは占い師になる前は、どういうキャリアを歩んでいたのですか?
もともとは、占いに対しては雑誌で見るぐらいの興味だったんです。普通に学校を卒業後就職して、良い会社に入るのがベストだと思っていました。カナダへワーキングホリデーに行って、結婚もしたのですけど離婚に。それから外資系企業に入社して、ウェブディレクターから始めてクリエイティブマネージャーまで上り詰めました。
そこからどんなきっかけで占いの道に?
私は、何か目標を達成してしまうとスッと熱が冷めてしまうところがあって。「やり切った感」というのでしょうか。考えた末に会社を退職し、世界を巡り出会う人たちの手相を観る旅に出ました。2年間かけて世界を一周したんです。
帰国後、占い師の友人が「お店をやるから」と声をかけてくれました。トントン拍子に話が進み、Wワークではなく最初から占い一本で生計を立てるプロの占い師に。転職すると日本ではマイノリティの扱いになりますよね。占い師だったら、旅の中で貧困や社会問題、いろんな文化を見てきたことの全部を活かせると思いました。
外資系企業のクリエイティブマネージャーから占い師、まったくの異業種に飛び込むためにはかなり勇気が必要だったのでは?
確かに占い師と前職を比べると異業種ですが、共通しているなと感じる部分もあります。クリエイティブしていくという点は一緒ですし。マネージャーの時はデザイナーのモチベーションを上げてその人の持ち味を活かすことを考えていました。そして占い師の今は、相談者の方の話を聞いて起こっていることを解きほぐし、その人が望む道を選択できるよう引き出していくことに通じていると思います。
それに、デジタルの世界に身を置いていたことが今に活きていると思っています。当時は理論的な理系脳で仕事をしていましたから、確証がない占いの世界とはある意味真逆ですよね。前職で培われた特性があるおかげで、相談者の話を聞いていても現場のことをリアルに考えられるんです。占いに傾倒し過ぎないという点で、それがまた相談者の方の安心感につながっているようです。
そういえば私も、最終的に会社を辞めようか心を決めるため、友人に占ってもらいました。よく何か決断する時に「背中を押してもらった」と言いますよね。私も自分の中で答えは出ていたと思うのですけど、最後のひと押し、勇気をもらった気がします。
仕事として見た「占い師」って?フレキシブルな時間管理ができている
大串さんはお店やイベントでの対面鑑定の他に、LINEがメインなのですか?
はい、LINEトーク占いの専属占い師として、チャットや電話でのご相談を受けています。鑑定を受ける時間を夜20時~22時と自分で決めているので、一日のスケジュールを組みやすいですね。
昼間はLINE以外の仕事をしたり、映画を観に出かけたり。セルフマネジメントをして自分の生活サイクルを作ることができる点で、働き方としてすごく自分に合っていると思います。
※コミュニケーションアプリであるLINEで占いもデジタル化!
LINEトーク占いで鑑定するようになった経緯は?
それ以前にLINEの占いサービスで、無料で見ることができる「今日の占い」の仕事をしていたご縁です。LINEの会社の方からお声がけいただいて、チャットや電話で鑑定をするようになりました。
対面鑑定とLINEのようなデジタルでの鑑定の違いはどういうところにありますか?
対面鑑定は相談者にとってハードルが高いですよね。相談する前にどんな占いのどの人に占ってもらうかいろいろ考えて「じゃあこの先生に!」と決めて来てくれます。ですから、最初からある程度信頼がある。
一方でデジタルは「本当にこの占い師の人で大丈夫かな?」と恐る恐るだと思うんですよ。
こちらの表情も声のトーンもわからない中で、占っていきます。なので、チャットの文章のちょっとしたニュアンスでも冷たい印象にならないよう、気を配っています。その代わりに「ちょっと聞きたいな」という時にハードルが低いですよね。
特にチャットでの占いの良さというと?
やはり時間と場所を選ばないことが大きいみたいですね。24時間いつでも相談者の好きなタイミングで相談することができますし。電車の中でも、家族と同居していて聞かれたくないという人でも、スマホさえあれば占い相談ができます。
またデジタルでの鑑定相談の場合、ほどよい距離感で悩みを聞いてもらえるところがメリットになっているようです。相談内容は恋愛がダントツに多いですね。「ちょっと周りの人には話しにくいな」ということでも、顔が見えないチャットだと気軽に相談できますから。
仕事としてとらえた時の占い師の楽しさは?
私はやはり人が好きなので、普段出会えないようないろんな人が相談をしてくれてることに楽しさを感じています。そして、リピートしてくださる方が多いので、相談者がだんだんと悩んでいた状況から解放されて、自分を肯定していく過程を伴走することができるんです。例えば、ダメ男にはまっていた人がすっぱり別れて、その後良い人とめぐり会って結婚したり。ビジネスで行き詰まっていた人が、次第にうまくいくようになったり。
占いが好きだという人は多いと思いますが、仕事にするにはどうすれば良いのでしょう?
究極で言うと、占い師は誰にでもできますが人が好きじゃないとできません。人に対する好き嫌いが多い人は難しいでしょう。技術やインスピレーションは後からついてくるものです。
それから、相談者のネガティブな感情に引きずられないことですね。
目指すこれからの働き方は?占い師は自分の核として、未知の可能性は夢見るままに
今後の働き方について、どのように考えていますか?占い以外のことをする可能性も?
今の段階で先のことは考えていませんが、占いの仕事はずっと続けていくと思います。自分自身を振り返ってみると、性格的に人と違う道、苦労しそうな方ばかり選んできているんですよね。「面白そうだな、やってみよう!」と。また何か新しいことに心惹かれて飛び込みたくなることはあるかもしれませんが、フレキシブルな働き方ができていれば、そのために占いの仕事を辞める必要はありませんから。
好きなことを仕事にしても、仕事はあくまで仕事。生活を仕事だけにはしたくありません。プライベートも重要です。40代になったあたりで自分にとって豊かで充実した人生を送りたいと考えた時に、それは旅に出て見たことのないものを見て、知らなかった世界に触れることだと思いました。ですから、旅に出ながら占いの仕事を通して人の役に立つことができる、今の自分の生活を楽しんでいます。
大串ノリコ先生 プロフィール
外資系企業のクリエイティブマネージャーから転身、手相をみる世界一周の旅へ。
1年8ヶ月をかけアジア・中東・ヨーロッパ・アフリカ・中南米の64カ国を周り帰国後プロの占い師となる。
現在は、「LINEトーク占い」専属占い師としてチャット鑑定や電話鑑定をするほか、
占術講師、コンテンツライティングなど、幅広い分野にて活躍中。
使用占術は紫微斗数、タロット、手相、四柱推命、宿曜占星術、干支九星気学など、お悩みに応じた占術を用い多角的に鑑定しています。
LINEトーク占い とは
大串さんも人気の占い師としてランキングに登場している「LINEトーク占い」とは、どんなサービスなのでしょう?
これは、登録している1,500人以上の占い師から好きな先生を選び、24時間いつでもLINEのトークや電話を使って悩み相談ができてしまう便利なサービスです。しかも、鑑定に使う占いの種類も西洋占星術からタロットカード、姓名判断などバラエティ豊富。
まとめ
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