「働く」を通じて仲間と描く幸せな未来──オンライン入社式レポート

7月1日、株式会社ニットのオンライン入社式と歓迎会を行いました。この日、創業以来全員がフルリモートで働くニットは5期目をスタート。新加入メンバーだけでなく、社長はじめ社員一同にとっても、新たなステージへの期待と希望を感じる日となりました。今回も国内外各地から、幅広い年齢層の個性豊かな新メンバーを迎えています。入社に際し、この会社を選んだそれぞれ理由や、働くことを通して叶えたいことについて語ってもらいました。

ライター

小川舞子
埼玉県出身、栃木県在住フリーライター・MC、2児の母。夫に伴い5回の転居で広報・司会を中心に6回の転職を経て、2020年~ライター&MC業のフリーランスへ。MCスキルを活かし、思いを引き出すインタビュー記事の執筆をはじめ、居住地や時間に縛られないリモートワークを広める活動にも挑戦。栃⽊県移住情報ウェブサイトの公式YouTubeに出演中。→執筆記事一覧

「働く」を通じて、みんなが幸せになれる社会を目指す

いよいよニットでの日々が始まる!いよいよ入社する!そんな期待を感じさせるWelcome画面

 

司会進行役の「いよいよニットへようこそ!」という独特の言葉から始まった入社式。

それもそのはず、今回はこれまで一緒に働いてきたフリーランスメンバー3人を社員として迎えるため、出席者は面識のあるメンバーばかり。まさにニットでの経験が長く、そのビジョンへの理解や共感の深い面々が集まりました。今まで取り組んできた事業分野の拡大と共に、より一層ニットのビジョン実現に向けた活躍が期待されています。

入社式の冒頭では、改めて(株)ニット代表取締役社長の秋沢崇夫から、辞令の交付と今後への期待を伝えました。

その言葉を受け、多種多様な経験を持つ3人がニットの社員を選択をした背景、そして思い描く未来の姿について「決意表明」というかたちで語りました。

働きたいという人が地方でも海外でも働きやすい社会をつくる

トップバッターは、鳥取県在住の吉井秀三、IT開発・法務セキュリティのチームにジョインしました。

秋沢は「ニット創業時の構想から一緒に作ってきたので、社員として働いてもらえることは感慨深いです。これから会社を成長させていく中で、担当事業をはじめ、攻めのフィールドでも推進して活躍してください」と歓迎の意を伝えました。

吉井は、結婚を機に前職を退職して地方移住を始めたのをきっかけに、2017年からマーケティング、法務をはじめ事業開発など、多角的にニットにかかわってきました。現在はパラレルワーカーとして地域貢献活動行っていて、イノシシ猟をはじめ、空き家の活用イベントや鳥取の地域メディアでライターとして活躍する一面もあります。

創業時からニットを支えてきた吉井が今、入社を決意したのには、以下の3つの推進したいことがありました。

吉井は、90~100歳になっても「仕事をしたい人が働ける社会」を作りたいといいます。世の中の制度や価値観を変え、IT ・AIのような新しいテクノロジーを活用して、年齢にかかわらずパフォーマンス良く働けるしくみを考えて貢献したいと語りました。

また「ウェルビーイング」については、現在の仕組みを整理改善することで、パートナーを含めたニットで働くすべての人が「幸せに満ちた日々を過ごせるようにサポートしたい」と力強い発言も。ニットを「ウェルビーイングを追求・推進している会社としてリーディングカンパニーに仕上げたい」と熱意を込めた語りが印象的でした。

3つ目の「地方のしごと暮らし」は、吉井が創業の頃からかかわってきた理由の一つ。日本企業の多くが東京を中心に仕事を回している現状をふまえ、地方や海外メンバーが多いニットだからこそできる、「バランスの取れた施策」を事業方針に加えて運営できる会社にしたい。また、ニットのネットワークを通し、地方でも世界を身近に感じながら、自分も子どもたちも多様な価値観をもって成長したい、と親としての希望にも触れました。

まさに「働く」を通じてみんなを幸せに、という企業理念のニットだからこそ、この吉井の3つの思いは周囲のメンバーの心に響くに違いありません。企業理念を実現するその中心には、メンバーと手を取り合う吉井の姿があるはずです。

ニットでなら長年の思いを実現できる!進化し続ける会社にむけて

続いては新潟県出身、管理部マネージャーとしてジョインした辰喜一宏です。秋沢とは山登りで出会い、以来公認会計士・税理士として経理・会計面をはじめ、ニットの基盤を強固に整えてきました。

秋沢は「これまでの経験や知見を若手メンバーにも注入し、ニットに足りないものや違和感に切り込んで新たな価値を創造してください」と期待を込めました。

辰喜は、監査法人で監査や上場準備、M&Aなど多くの経験を積み、独立。自身の会社も立ち上げ、現在はスタートアップベンチャーの役員も務めるパラレルワーカーの辰喜がニットに入社を決めたのには、ひとつの大きな思いがあります。

この決意表明は、辰喜の中で長い間あたためてきた目標でもあるのだとか。その長年の思いをニットで実現できると確信していると語りました。

ビジネスにまい進してきたパワフルな辰喜の将来の希望は、民泊のオーナーになり、緑に囲まれた空間で釣りをしながらゆっくりと暮らすこと。キャリアを積み上げてきた「今」に固執せず、変化を楽しみにしている辰喜なら、ニットを時代に合わせて進化し続ける頼もしい会社へ推進する強い力になることでしょう。

介護も仕事もあきらめない!目標は人生100年時代のパイオニア「コンピューターおばあちゃん」

トリを飾るのは、大分県からリモートで出席したCS(カスタマーサクセス)新人育成担当としてジョインした林弘美です。

林は、ヨーロッパブランドのセレクトショップを地元の大分県で10年間経営した後に上京。そのブランドの日本支社にてパリと東京を往復する生活を送り、家族の介護のために大分県にUターンするまでファッション業界を突き進んできました。

Uターン後は、介護と両立しながらファッションとは異なる新たな仕事に挑戦。そのひとつとしてリモートワークという新しい働き方に可能性を感じ、ニットのスタッフとしてジョインしました。2019年からはマネージャーとして各チームのディレクターの育成に力を注いで活躍しています。

秋沢は、高齢社会の日本において、介護やUターンとの直面は今後誰もが抱える課題であることに触れ、「林さんの生き方、働き方は可能性の塊です。今までにない働き方の可能性を探り、どんどん発信、実践して活躍してください」とその挑戦し続けている姿勢にエールを送りました。

大分県に居ながらも、フルリモートでチームとして働けるチャンスがあることへの驚きと感動で心が震えたという林の決意表明は、目指せ!「コンピューターおばあちゃん」。NHK「みんなのうた」でおなじみ、孫の自慢である元気で頭脳明晰なおばあちゃんの歌です。

林は、自身について「欲張りな気持ちがある」といいます。愛着ある大分県で両親の力になること、「できる仕事」ではなく「好きな仕事を精いっぱい」やること、どちらも諦めたくない。

だからこそ、「未来を自分で選択できる社会をつくる」をビジョンとするニットで、今後還暦を迎えたとしても自らがフルリモートワークに挑戦し続けることをもって、シニア世代の人たちの踏み出すきっかけになりたい。

また、吉井同様に、年齢に関係なく誰もがチャンレンジできる「働く選択肢がたくさんある世の中」をつくることを目指し新たな気持ちで頑張っていきたいと、穏やかな語りの中に情熱を感じさせました。

仕事はもちろん、森林セラピストとして大分県の地方創生にも貢献しているという林の「好き」な気持ちに素直な生き方やその存在は、共に働くメンバーにとって大きな希望であり目標となることでしょう。

働く仲間がいるからリモートでも「笑い」のあるイベントになる

イベントを締めくくる笑顔の記念撮影。直接会っていなくても、同じ時間を過ごした一体感をカタチにできます。

 

3人の決意表明に続いては、入社式恒例となりつつある新入社員へのサプライズ。

広報の小澤が相田みつをさんの言葉の中から3人それぞれへの思いと期待を込めたメッセージを選び、社員全員からの寄せ書きを作成そのメッセージを選んだ理由を説明し、これまでの活躍への感謝と今後への期待を伝えてチャットで送信しました。

メンバーの顔写真と共にメッセージを記載した寄せ書きを作成しチャットで共有。 個別のメッセージにはそれぞれの気持ちが表れており、歓迎の意が伝わるだけでなく、心理的距離もグッと近くなります。

さらに今回は、年代や好みを知り尽くした社員たちが、独断で「きっと喜ぶはず!」という芸能人をセレクト。画面に芸能人の写真を映してお祝いメッセージが届いたように見せ、その人物の特徴をとらえながら、小澤がユーモラスに読み上げました。

新入社員と参加者一同が爆笑し、一体となったところで「吉井さん 辰喜さん 林さん 入社おめでとう 一緒にビジョンを実現しよう」のメッセージを背景に、イベントの勢いそのままの笑顔いっぱいの記念撮影、お開きを迎えました。

ひとりで仕事をするイメージのあるリモートワークですが、環境次第では支え合う仲間とのつながりを密に感じられる、時にはイベントで大笑いもできる、そんなニットの魅力が感じられる入社式になったのではないでしょうか。

フリーランスでも同期がいる──世界中の仲間と助け合えるニットの働き方

同日、フリーランスとして新たに加わったメンバーの歓迎会も行いました。

今回も日本各地のメンバーとイスラエル、タイ、ベトナム、イギリスの海外組がリモートで集結。まずは、司会進行の佐々木から「今日参加した皆さんが同期メンバーです。たくさんコミュニケーションを取りながら、(ニットで)働くことを楽しんでほしいと思います。仕事も生活も楽しんでいきましょう」と歓迎の言葉を伝えました。

フルリモートの会社でマルシェを開催──Chatだけでイベントは盛り上がるのか?

続いて、社長の秋沢から「海外、地方などいろいろな所に住んでいる人がアクセスして仕事ができる世界観を実現でき、嬉しく思います。場所や事情が異なるなかで行う新しい働き方の体現者として周囲に発信し、働きたい人が働ける世の中を一緒に作っていきましょう」と語りかけました。

ニットだから一人ひとりの自由な働き方を体現できる

フリーランスメンバーの記念撮影。夏らしい砂浜の背景に皆さんの笑顔が映えますね。

フリーランスメンバーの記念撮影。夏らしい砂浜の背景に皆さんの笑顔が映えますね。

 

歓迎の気持ちと参加者の熱が高まってきたところで「ニットで叶えたいこと」をテーマに自己紹介を行いました。

ジョインしたメンバーは、年齢、居住地、家族構成、スキルもさまざま。出産・育児を機に働き方を変えた人、パートナーの転勤や家族のサポートでキャリアを考え直した人など、ジョインの理由もそれぞれです。新メンバーの仕事への思いや今後の希望をご紹介します。似た状況、共感できる思いを持つメンバーもいるのではないでしょうか。

 

佐々木百合名(居住地:愛知県)【ディレクター】

出産育児を経験し、仕事に対しては「やりたいこと」よりも「できること」を優先してきました。子育てが少し落ち着いてきたので、やりたいこと」「やってみたいこと」を優先して自分らしい働き方を模索して実現していきたいと思います。

村田由美(居住地:兵庫県)【ディレクター】

転勤族のパートナーに伴い国内海外と転居が多かったため、仕事については諦めていた部分が多くありました。でも、これからは目の前のことをやり遂げながら自分の働き方を作っていこうと思っています。

S.M(居住地:東京都)【ディレクター】

制作の仕事をしていくなかで、業務と仕事の幅に加え人との新しいつながりを広げられるところに魅力を感じてジョインしました。

マリワン尚子(居住地:タイ)【ディレクター】

どの場所であろうと自分の能力を発揮できるところに魅力を感じてジョインしました。クライアント、会社、自分、すべての人がWIN-WINな関係を保てる努力をして取り組みたいと思っています。4歳の双子の子育てで仕事と育児のオンオフが難しい現実があるので、切り替えをしっかりできる時間軸を作るのが目標です。

S.A(居住地:イスラエル)【スタッフ】

ジョインしてみて、メンバーのチームワークや気遣い、相手のことを思いやることが大切だと改めて感じました。そういったことができる環境で仕事を重ねて、社会人としての底上げをしたいと思っています。フリーランスライターやWEBメディア編集をしていますが、これからはIT関係やデータ関係を扱うものもトライしていきたいです。

吉田雅典(居住地:京都府)【スタッフ】

母の介護をするために、セカンドキャリアとして時間と場所の制約のない働き方を選びました。歳を重ねていくなかでも生まれ育った京都にこだわり、自立したフリーランスというかっこいい働き方を目指しています。

U.T(居住地:ベトナム)【スタッフ】

昨年の6月にジョインした後、産休を経て復帰しました。日本から離れていても、育児をしながらでも、自分の時間を見つけていろんな仕事にチャレンジできるところがニットの魅力だと思っています。これからは、プライベートの母親としての私だけでなく、マーケターや営業としての私など、仕事を通して自分の側面を充実させていきたいと思っています。

小磯千裕(居住地:イギリス)【スタッフ】

海外生活であってもフルリモートであれば、日本での秘書などの経験を活かした仕事ができ、自分らしい働き方ができると思いました。いろいろな種類の業務があるので、新しいことにも挑戦して成長していきたいと思います。

▶︎ ニットでフリーランスとして働く

悩んだ時には頼っていい。孤独にしないサポート体制

最後に、ニットの採用・PS(パートナーサクセス)を担当する宇治川紗由里より歓迎の挨拶がありました。

数ある会社の中からニットで働くことを決めてくれたことへのお礼とともに、新メンバーがニットで叶えたいことや期待を持っていることに喜びを感じている旨を伝えました。

「私たちは、皆さんの希望やニットで叶えたいことを実現してもらいたい、そのために皆さんをサポートしたいという気持ちで働いています。リモートだからとひとりで悩まずに、私たちを頼ってください皆さんが叶えたいことを一緒に実現していきましょう」。

歓迎会の締めは、広報担当の小澤の元気な「3、2、1!」カウントダウンの掛け声で、希望と笑顔いっぱいの記念撮影。「コミュニティやイベントもたくさんあるので、仕事以外でも皆さんに会えることを楽しみにしています」と呼びかけて、今回の歓迎会はお開きとなりました。

まとめ

ニットの採用は、応募から採用まですべてがフルリモート、対個人で行います。面接でオフィスを訪問することもなく、他にどんな人が試験を受けているのか?同時期にジョインするメンバーが何人いるのか?もわかりません。

また、テキストコミュニケーションが主になるため、対面で話す機会は少ないのが事実です。だからこそ、一緒に働く仲間がいることを体感し、心的距離を近づける機会を作りたいという思いで、今年4月からこのウェルカムパーティーを始めました。

今回、海外組では同じ国のメンバーを見つけた人、育児中など境遇の共通項を見つけて親近感を持った人もいるようです。仕事以外の面でお互いを理解し合い生まれるコミュニケーションは、強いつながりを作るきっかけになり、仕事をしていく上での「ひとりじゃない」という支えになるのではないでしょうか。

ニットはこれからも「人と人のかかわり、つながり」を大切に、働くことを通して幸せを感じる組織と社会を目指していきます。

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