【weekly 働き方改革ニュース】「とるだけ育休」で何もしない夫に妻の不満が爆発

1週間のうちに起こった出来事やニュースの中から、仕事や働き方に関する話題をピックアップして紹介する「weekly 働き方改革ニュース」。夫が育休を取得したママたちを対象に実施された調査により、夫がほとんど家事・育児に関与しない「とるだけ育休」が少なくないことがわかりました。

ライター

佐々木康弘
札幌市出身、函館市在住。大手旅行情報誌やニュースサイト、就活サイトなど多数の媒体と契約するフリーランスライター。店舗・商品・人物の取材記事やニュース・芸能記事作成、広告ライティングや企業紹介など幅広いジャンルで年間100万字以上を執筆するほか、校閲も行う。「HELP YOU」ではプロフェッショナルライターとして活動。

夫の3人に1人が「とるだけ育休」、妻たちの不満が爆発 

ママ向けアプリ「ママリ」を運営するコネヒトが実施した調査により、育休を取得した夫の3人に1人が1日2時間以下しか家事育児をしていないという実態が明らかになりました。

調査では、夫が育休を取得した508名のママに育休中の夫の家事・育児の合計時間を質問。その結果、「1時間以下」は約18%、「1時間超2時間以下」は約15%となり、2時間以下で3分の1を占めることがわかりました。

回答したママたちからは、「育休を取っても家でだらだら。結局家のことは私がやっていた」「協力ではなく父親の自覚を持って自分事ととらえて動いて欲しかった」などのコメントがありました。家事をほとんどしない夫について「今までほとんどしてきていない人なので、優先順位がつけられなかった」「子供が生まれる前に出来るようにすればよかった」と振り返る声も。

調査レポートはこうした実態を踏まえ、「男性育休取得推進の機運の中、勤務先から取得を勧奨される形で取得する育休が増えるにつれ、このような質の低い育休は増加していくものと考えられます」と分析。ママリの編集長は「2020年に男性の育休取得率13%達成」との政府目標を念頭に「質の話をしないまま増加率だけにこだわっても、良い結果が得られないのではないか」と記者会見で述べました。子どもが生まれる前に夫婦の間でどれだけ家事の役割分担や双方が主体的に家事に取り組むことについて合意形成できているかがカギになりそうです。

家事は分担すると増えるから「なくす」が正解?

BUSINESS INSIDER JAPANは1月22日、『家事は分担するより「なくす」が正解。「無限家事地獄」で夫婦に”共疲れ”』と題する記事を公開しました。男性の育休取得が増えるに伴って妻たちに家事分担への不満が募っていることは前項で取り上げたばかりですが、「そもそも家事をなくしてしまえばいい」という主張はなかなかインパクトがあります。ネット上でもかなり反響を集めたようです。

この記事は、パナソニックが21日に発表した「ライフスタイル調査・第3弾」のデータをもとに書かれたもの。30~40代夫婦の家事の実態を調査したこの調査では、家事分担や時短が浸透しつつあるにも関わらず、ゆとりを感じている人は減少していることがわかったといいます。

パナソニックはこうした現状について「分担や時短の工夫をしても“ゆとり”が増えないのは、時間を捻出した分だけ『やるべき家事』に気付いたり、『もう少し丁寧にやっておこう』と動いてしまうのが一因かも」と分析しています。確かにそうかも……と感じる人も多いのでは。

前述の記事はこうしたレポートを紹介したうえで、「『どちらの分担が多い少ない』で夫婦がもめるより、『何を手放すか』『何をやらないか』を決めてみる。家電なのか家事代行なのか、あきらめるのか。やらないための代替法を探るのは一つの解決方法かもしれない」と結んでいます。すべてを完璧にやろうと考えず、割り切った発想の転換をしてみるのも良いのではないでしょうか。