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子育てママが「未来の選択肢」を増やせる職場

幼い子どもをもつ子育てママの中には、子どもから目を離せなかったり、子どもが頻繁に熱を出したりするなど様々な不安から、外で働くことをあきらめている人も多いと思います。だからと言って、在宅ワークをするのもそう簡単ではありませんよね。

広島市にあるpeekaboo(ピーカブー)は、そんな不安や悩みを解決して働ける、企業主導型保育園が隣接されたオフィス。「子育てママたちが自分らしさを大事にしながら『自分に誇れる自分』となり、子育てが落ち着いた際に『未来の選択肢』が増えている職場づくりができれば」という想いから、2016年に設立されました。

※企業主導型保育園とは?

企業主導型保育園とは、企業が従業員の子どもを預かるために設置した保育施設。待機児童解消をはかり、仕事と子育てとの両立を支援することを目的として、内閣府が2016年度にスタートした取り組みです。


【企業主導型保育事業の概要(内閣府)】
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/gaiyo.html

子どもたちの笑い声を聞きながら、安心して働けるオフィスpeekabooとは?

peekabooのオフィスと保育園について紹介します。
1つの建物の中に、オフィスと保育園が入っています。

施設図面

明るく華やかな花柄の壁で囲まれた廊下の先には、広々としたオフィスがあります。そこでは子育てママたちがパソコンに向かい、黙々と仕事をしていました。

オフィスへの入口

オフィスと保育園との境目にあるスペースで、仕事の合間に子どもの様子を見ることができます。

保育園の保育理念は「子ども一人ひとりの心に寄り添う保育」。

0歳児〜小学校入学前までの子どもを預けることができます。
授乳室も用意してあるので、仕事中に授乳することもできます。
栄養士が年齢に応じた献立を考え、施設内で調理した給食が出されています。


施設概要
●peekaboo袋町オフィス・peekaboo袋町保育園
   〒730-0037 広島県広島市中区仲町1-29 ラ・テール袋町公園前2F

●peekaboo八木オフィス・peekabooせせらぎ保育園 
〒731-0101 広島県安佐南区八木1-20-12 セセラガーデン1F 

●保育園について: https://www.peekaboo.co.jp/kids/

運営会社:株式会社peekaboo
代表:小村 佳子(こむら・けいこ)

peekaboo代表、小村佳子さんにお話を伺いました

小村 佳子(こむら・けいこ)
兵庫県芦屋市出身、広島市中区在住。アパレル販売員を5年経験したのち、株式会社リクルートライフスタイルへ入社、『ホットペッパー』の美容ページの提案・企画営業を務める。その後、株式会社クリエイティブラボへ入社し、peekabooの発起人として代表に就任。現在2児の母で、育児と仕事に奔走する日々を過ごしている。

保育園と会社を“両輪”で経営するため、企業主導型保育園に

-peekabooを立ち上げた動機について教えてください。

会社勤めをしていた頃、第一子の出産から5カ月後に職場復帰しましたが、長男が中耳炎で毎週熱を出すようになり、思うように仕事の時間を取れなくなりました。
会社でも責任ある立場を任せられていたので、自分のチームメンバーに迷惑をかけたくない気持ち、お客様へ迷惑をかけたくない気持ちから、主人やお互いの母たちの協力を得ながらなんとかやっていたのですが、私も疲労から体調を崩しがちになりました。

そんなある日の夜、授乳中にふと「世の中の子育ママたちは、どんなふうに働いているのかな?」と思いました。
そこで、周囲のママたちに聞いてみると、働いていない人が多く、そのほとんどが「働きたいけど、育児と仕事を両立できるか不安」という声が多く聞かれました。

それなら、「子どもと一緒に出勤して働ける、保育園隣接型のオフィスがあったらいいかも!」と思い立ち、設立しました。

企業主導型保育園にすることで、国からの助成金と弊社で雇用する子育てママたちが稼いだお金を保育園の運営に補填し、保育料を無料にしています。



-どのような事業を行なっているのでしょうか。また、どのような人を採用しているのでしょうか。

弊社には「Webライティング事業部」「アウトソーシング事業部」「メディア事業部」があり、SEO記事などのライティング、営業代行やバックオフィス代行を行なっています。雇用形態としては正社員とパート・業務委託があり在宅ワークをする人もいます。東京へ転勤後、継続して在宅勤務の正社員の方もいますし、パートは都合に合わせてシフトパターンを選べるようになっています。

採用する人材については、キャリアがある人はもちろんですが、キャリアがなくても、やる気やモチベーションがあれば採用しています。出産前にキャリアを積んでいる人は、元の職業に就くことを目指す人が多く、キャリアがない人は、子どもが成長する間にスキルを身につけようと頑張っています。


出産後はライフスタイルが大きく変化するので、いきなり正社員として再就職するのは大変だと思います。そのための助走期間を過ごす場所、または社会との接点をもつための場所としてpeekabooを利用してもらうことで、子育てママたちの「将来の選択肢」が増えればいいなと願っています。

子育てに関するモヤモヤの発散、情報交換ができる場所

-勤務している子育てママたちの反応はいかがですか。

在宅ワークより、オフィスに出社して仕事をしたほうがはかどると言う人が大半ですね。在宅ワークで、自分でスキルアップしたり、情報をアップデートしたりするのは難しいようです。

子どもの存在を近くに感じることができる職場だと安心でき、元気になれるみたいです。これが結果的に、モチベーションアップにつながるのだと思います。


世の中の企業の大半の経営者の方が、仕事を一番に考えてほしいと望まれると思いますが、私は“子ども・家族が一番”と堂々と言える会社でいいと思っています。
その分働きに出ている時にはそこに全力投球のメリハリが逆に子育てのリフレッシュに繋がるんですよね。

また、みなさん子育で中ということで、同じような不安や悩み、モヤモヤを抱えているので、そういったことをワーッツと話して発散したり、情報交換したりする場所にもなっているようですね。

子育てメディアを開設し、正社員雇用を増やしたい

-今後はどのようにpeekabooを展開させていきたいですか。

広島はWEBの子育てメディアがあまり充実しておらず、ママたちは口コミや紙媒体によって情報収集しているのが現状です。そこで、自社でWEBの子育てメディアを立ち上げようと動き、最近開設しました!
地元企業とも連携できますし、正社員を今よりも多く雇用できます。今後は地域に貢献しながら、正社員になりたい人の受け皿をつくっていきたいですね。


●peekaboo web:https://www.bm-peekaboo.com/

取材後記

子どもを預けて働けるワークプレイスにとどまらず、子育てに関する悩みを相談できる場所になっている点も、peekabooの大きな魅力なのではないでしょうか。保育園と会社を“両輪”で経営することにより、保育料を無料にする仕組みを取り入れたところに、代表・小村佳子さんの子育てママへの想いを感じます。

人手不足が深刻化している昨今、出産・育児を理由に退職した女性たちが、再び社会に出て働くことが望まれています。そのためにも、peekabooのような形態の施設が、全国にたくさんできることを期待したいです。