
オンライン面接、ここ見てます!年間400件担当のベテラン人事に聞く「好印象」のコツ
コロナ禍をきっかけに、一気に注目された在宅ワーク。その面接はビデオ会議ツールを使ってオンライン上で行われることが多くあり、対面での面接とは異なる難しさや工夫が必要とされることも。
オンライン面接では、画面越しの会話でお互いの雰囲気や表情などが伝わりづらいため「なんだか、やりづらそう…」と苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、オンラインアウトソーシング(※1)「HELP YOU」で、多い時には月50名以上もの面接を担当している人事歴10年以上の採用メンバー福嶋浩子さんにオンラインでの選考のポイントをインタビューしてきました!
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目次
インタビュイー
ライター
オンライン面接でも、準備の質が印象を左右する!
──オンライン面接に向けて、どのような準備をすればいいでしょう?
オンラインでも服装は「オフィス訪問」のつもりで
安定したインターネット環境やパソコン、ビデオ会議ツールの準備は必須ですが、反対にそれらを除けば、準備すべきことは対面での面接と共通しています。むしろ、その場の雰囲気でごまかしが利かない分、より一層入念な準備が必要とされるかもしれません。
基本的な点では、対面と同様に、面接当日の身だしなみには気をつかいたいところです。特にオンライン面接を自宅で受ける場合、自宅という環境に安心してつい気が緩んでしまう部分もあるかもしれません。自宅であっても実際にオフィスを訪問しているような感覚を持つことが大切です。
例えば「オフィスカジュアルな服装で、メイク・髪型もばっちりで、開始時間の3分前から入っている方」を見ると、事前に丁寧な準備をされてきたことが伝わってきます。逆に、極端な例ですが「ジャージのようなラフすぎる服装」などでいらっしゃった場合、この方にクライアント対応をお任せしても本当に大丈夫かなと少し心配になってしまいます。
非言語の情報は伝わりにくい分、書類で印象づける
また、オンライン面接では同じ空間を共有していない分、表情や声色といった微妙なニュアンスが伝わりにくいという側面があります。だからこそ、事前に提出する書類の準備にも、しっかりと力を入れたいところです。
特にデータで提出する場合は、パソコンやスマートフォンで閲覧されることを想定し、内容だけでなく見やすさにも配慮すると良いでしょう。改行や文字の大きさなど、全体的なレイアウトを整えることで、より伝わりやすい印象になります。
要注意!自宅で受けるオンライン面接ならではの落とし穴
オフィスで面接を受ける場合と異なり、オンライン面接では「背景」への配慮も重要です。というのも、自分自身の身だしなみに加えて、画面に映り込む空間の整え方も印象を左右するためです。
自宅で受ける際、部屋の様子を見せることに抵抗がある方は、バーチャル背景(※2)を活用するのもひとつの方法。いずれにしても、面接の場にふさわしい落ち着いた環境づくりを意識することが大切です。
また、見た目だけでなく「音」への配慮も忘れずに。周囲の雑音が多いと、お互いに集中しづらくなってしまいます。その場合は、指向性の高いマイク付きヘッドセットを使う、あるいは個室のあるワーキングスペースを事前に確保するなど、音環境への対策も準備しておくと安心です。
使用するのはスマホではなくパソコンが無難
──初歩的な質問なのですが、オンライン面接を受けるのはスマートフォンとパソコン、どちらがいいのでしょうか?
スマートフォンが絶対にダメというわけではありません。ただ、面接に対して片手間な印象を与えてしまうリスクがあるため、パソコンで受ける方が無難です。
また、パソコンを使用することが「業務用の端末を持っている」「在宅ワークの準備ができている」といった前向きな印象につながることもあります。少しでも信頼感を持ってもらうために、可能であればパソコンを使うことをおすすめします。
また、対面での面接と同様に、事前に企業ホームページなどを確認し、会社やポジションへの理解を深めておくことも欠かせません。
「面接の場で何を話すか」以上に、どれだけ準備をしてきたかという姿勢から、その人のお客様への向き合い方が見えてくるものです。特にHELP YOUのようにクライアントワークが中心の企業では、この点がより重視されるでしょう。
面接当日、緊張してもOK!自己分析と明るさがカギ
──それでは、本番の面接中はどうでしょうか? 私はつい緊張してしまい、言葉がつまったり、言いたいことを忘れてしまったりして苦手なのですが…。
言葉につまってしまっても、大丈夫です。ただ、緊張しながらでも意識しておきたいポイントが2つあります。
1つ目は、質問の意図を汲み取り、それに対して端的に答えること。これは、オンラインワークの現場でも実際に求められるスキルです。
特に緊張していると、話がまとまらず、自分でも何を伝えたいのか分からなくなってしまいがちですよね。あらかじめ自己分析をしておくことで、自分の考えや経験を整理でき、要点もつかみやすくなります。ひと呼吸おいて整理して話すだけで、画面越しでも意図はしっかり届くはずです。
そして2つ目は、明るく、ハキハキと話すこと。当然のことのように思えるかもしれませんが、先ほどもお伝えしたとおり、オンラインでは表情や声色などの微妙なニュアンスが伝わりにくいもの。だからこそ、自分が思っている以上に、はっきりとした笑顔と受け答えを意識することが好印象につながります。これは私自身も「企業の顔」として応募者の方に好印象を持ってもらえるよう意識しているポイントです。
在宅求人に多い「フリーランス」に求められるソフトスキル
──面接でアピールすべき内容についても触れておきたいです。先ほどおっしゃったように、オンラインでも明確に意図を伝える力や、明るい印象を与える姿勢といった対人スキルはとても重要ですよね。在宅ワークの求人には、フリーランスとしての働き方を前提としたものも多く見られます。では「オンラインワーク」ではなく「フリーランス」という切り口で考えた場合、どのようなスキルが求められるのでしょうか?
大きく分けて、求められるのは3つのスキルです。
1つ目は、向上心です。会社員と異なり、フリーランスは先輩や上司から直接手ほどきを受ける機会が限られるため、自ら学ぼうとする姿勢が何より大切です。
HELP YOUでは、案件ごとにチームを組み、フリーランスメンバー同士が教え合いながら仕事を進める文化があります。とはいえ、初めて取り組む業務やツールについては、まずは自分で調べ、独学でキャッチアップしようとする姿勢が常に求められます。
2つ目は、積極性です。フリーランスには、自ら仕事をつかみにいく姿勢が求められます。HELP YOUでは営業が案件を獲得し、顧客対応は主にディレクターが担うため、自分を売り込むのが苦手な方でもスタートしやすい環境は整っています。
ただし、実際に案件を担当するかどうかは、挙手と適性によって決まる仕組みのため、待ちの姿勢ではなかなか仕事につながりません。「やってみたい」と声をあげる積極性が、チャンスを広げる鍵になります。
3つ目は、能動性です。お客様から選ばれ続けるためには、依頼されたことに丁寧に対応するだけでなく、プラスアルファの価値をどう提供するかという視点が求められます。お客様の立場に立って考え、必要に応じて先回りして提案する姿勢は、大きな信頼につながります。
──なるほど! ちなみに、こういった素養は、どのようなところから読み取っているのでしょうか?
書類に加え、面接での質問を通して確認しています。仕事の中で主体性を発揮した経験や課題解決の取り組み方などをお聞きし、その答えから読み取っています。
過去の具体的なエピソードがある方は、あらかじめ思い出しておくと、面接でもより伝えやすくなるでしょう。
「お金」「プログラミング」に強い人材はニーズが高い
──それに加えて、実際の業務では専門知識や実務経験など、より実践的なスキルも求められますよね。在宅ワークを始めるにあたって、今特に需要が高まっているスキルには、どのようなものがありますか?
在宅ワークの普及が進む昨今、そのニーズはますます多様化していますが、オンラインアウトソーシングという形でお客様の周辺業務を幅広く請け負うHELP YOUでは、経理ができる方は常にニーズが高い印象です。加えて、Excelに強い方も重宝されます。マクロやVBA(※3)まで扱える方、さらにはGAS(※4)を組める方にも安定した需要があります。
また、給与計算のように継続的に発生し、アウトソーシングされやすい業務もあります。こちらもニーズが高く、スキルを活かせる場面が多い分野です。
(※4)GAS(Google Apps Script)とは、Googleスプレッドシートなどの自動化・拡張などに使用するプログラミング言語のこと。
──確かに「お金」と「プログラミング」に関わる事務は、専門的な知識が求められることも多いため、ニーズが高いのも納得です。この記事を読む在宅ワーカー志望者の中には、HELP YOUへの応募を考えている方もいらっしゃると思います。そうした読者に向けて最後にメッセージをお願いします!
選考では、スキルやキャリアはもちろん、どれだけ仕事に対して向上心を持って真摯に対応いただけるか、といったポテンシャルにも注目しています。当社の理念に共感してくださる方や、仕事を通して社会や企業に貢献したいと考えている方など、お会いできるのを楽しみにしております。
また、800社以上から仕事を請け負うHELP YOUには、日々さまざまなご依頼が舞い込みますので、ご自身が「自分にはこれといったスキルがない…」と思っていても、意外なスキルが活かせる仕事に出会えるチャンスかもしれません。
最後に「採用試験は一発勝負。不合格になったらどうしよう…」という不安から、あと一歩踏み出せないこともあると思います。ですが、HELP YOUの場合は再エントリーが可能です。仮に採用が見送りになったとしても、3か月間空ければ再エントリーすることができます。
まとめ
会社によって人材のニーズはさまざまですが、HELP YOUでは経理や給与関係の業務ができる人材のニーズが高め。また、自主性や向上心などのポテンシャルにも注目し、スキルやキャリアだけにとらわれない幅広い人材を募集しています。
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