【海外在宅リモートワークの強み③】仕事を諦めない専門職編

海外在住者の中には「現地で自分のスキルを活かした仕事が見つからない」「日本語で専門職を続けたい」と悩やんでいる方も多いと思います。オンラインアウトソーシングのサービスを提供するHELP YOUでは、国内のみならず海外33ヵ国に在住するスタッフが働いています。海外にいても自分らしい働き方を実践するスタッフに「海外在宅リモートワークの強み」を聞く3回シリーズ。最後は「仕事を諦めない」専門職編です。

【海外在宅リモートワークの強み①】時差が活かせる事務職編
【海外在宅リモートワークの強み②】生の情報提供!現地調査編

スタッフプロフィール
スタッフ ドイツ(ベルリン)在住佐藤恭子(さとうきょうこ)
ドイツ(ベルリン)在住

美大卒業後デザイン会社に勤務し、その後フリーランスとして独立。テキスタイルデザインへの興味から舞台衣装の制作・創作活動も並行して行い、国内や海外で展覧会を開催。HELP YOUではグラフィックデザイナーとして稼働。

スタッフ:イギリス在住 くらしと仕事市川千枝(いちかわちえ)
イギリス(ケンブリッジ)在住

ソフトウェア開発に9年間携わったのち夫の海外赴任で渡英。在宅フリーランスとして3年間IT系の翻訳業務に従事した後、クラウドソーシングでWeb制作を経験してHELP YOUにジョイン。現在は主にWebサイトのコーディング業務を行う。

ライター

布施 泉
岡山県出身、トロント(カナダ)在住。日系雑誌でライター、独立系の映画関係、国際文化交流機関で日本文化の海外普及に関わる仕事に従事。「HELP YOU」では主にライターとして稼働中。→執筆記事一覧

好きを突き詰めて仕事に!リモートワークでキャリアを継続

創作活動のひとつ、オペラ衣装の撮影現場にて(佐藤)

創作活動のひとつ、オペラ衣装の撮影現場にて(佐藤)

これまでの経歴を教えてください。

佐藤:東京、神奈川、シンガポールのデザインスタジオでの勤務を経て、フリーランスのデザイナーとして独立しました。 現在は舞台衣装の創作活動と、グラフィックデザイン、そしてHELP YOUでの仕事を兼業しています。

フリーランスとして稼働するためには、自分でクライアントを見つけなければなりません。その点、HELP YOUは400以上のクライアントと契約し、それぞれ案件を紹介してくれます。そのため、自分で仕事を探す労力をかけず、自分に合った仕事を選び受注できるので良いですね。  

市川:新卒で入社した会社でソフトウェア開発系の部署に所属し、デバイスドライバーや関連アプリの開発を担当していました。その後、在宅フリーランスとしてIT系の英日翻訳業務を3年間やりました。

それから、クラウドソーシングを通してWeb制作の案件をいくつか経験してHELP YOUに入社しました。ちょうどクラウドソーシングでは案件獲得が難しいと実感していたところだったので、自分のスタイルに合わせて海外からも働けるHELP YOUには魅力を感じましたね。

なぜ海外に住むようになりましたか?

市川:夫の海外赴任がきっかけです。その後、夫が現地企業に転職し永住権も取得しています。

佐藤:もともとドイツが好きで何度か訪れていたのですが、幸運にもご縁があり、ベルリンで私の作品展覧会を開催するお話を頂きました。そのプロジェクトが長期間だったのをきっかけに家族で移住を決め、約1年前に渡独しました。

海外に移住されても、リモートワークなら専門職で日本との仕事を継続できますね。

佐藤:そうですね。海外へ移住しても、好きなアーティストとしての活動、デザインの仕事、そしてHELP YOUでの仕事を兼業できているのは、リモートワークだからこそ可能なのでしょうね。 

私はHELP YOUでグラフィックデザイン業務全般を請け負っていますが、デザインの仕事は多種多様です。日本で平面的なデザインの仕事をしていくうちに、立体的な服飾デザインにとても興味をもちました。

特に、まったく実用的ではないオペラなどの舞台衣装のデザインは「彫刻」のようなアート。そこに惹かれて創作していると無我夢中になります。

市川:私はゲーム機なしの幼少期を過ごしたので、コンピューターへの興味やあこ がれが強かったですね。そのことがきっかけとなり、また、もともと理系の勉強が好きだったこともあって大学ではプログラミングを学びました。

夫の海外赴任にともない、在宅で働くことができる翻訳を学んでWeb技術系の仕事もしましたが、結局自分には向いてないことが分かりました。

「やはり自分は制作サイドの仕事が好きなんだ」と認識して、Web制作の勉強を始め、今の仕事につながっています。この仕事が好きで、作業に集中するとついつい時間を忘れ何時間でもパソコンから離れられなくなってしまいます!  
   
海外にいても在宅リモートワークで好きなWeb制作の仕事ができるHELP YOUの環境に感謝です。

スペシャルスキルに特化したPN(パーソナル)認定でキャリアアップ

スタッフが仕事している様子 くらしと仕事

好きを仕事にして「夢中になると時間を忘れる」と語る市川

二人とも高い専門知識とスキルを必要とするPN(パーソナル)というポジションですが、これからPNを目指す方へのアドバイスはありますか?

佐藤:デザインの仕事は「好き」のレベルと「仕事」では完成度が違います。仕事として納品する成果物の質を見ると明らかに差が出ますね。

完成度を上げるには時間はかかりますが「とにかくチャレンジして、できないところを勉強する」「自分で制作したものを先輩PNに見てもらいアドバイスをもらう」など、切磋琢磨してレベルアップを目指すことが大切だと思います。

HELP YOUはとてもフラットな会社で、仕事の相談もしやすいと思いますよ。

市川:ひとことで言うなら「実績を積む」でしょうね。でも、自分の経験から言うと最初の案件を得るのが難しい!
 
私も仕事がなくて違う業務も視野に入れるべきか悩んでいたところ、当時のマネージャーから「できるだけ、自分のスキルが活かせる仕事を増やしていく努力をしたら」と、アドバイスをもらいました。

最初は苦労するかもしれませんが、諦めずに「自分のスキルが少しでも活かせる案件にチャレンジしてみる」。その案件自体が勉強、経験、そして実績になり、キャリアアップにつながりますから。

実績が少なくてもチャレンジできる場が、HELP YOUでもっと増えればと思いますね。

専門職の海外在宅リモートワークは+αで有利になる

仕事用デスクトップ周り くらしと仕事

ノートPCとディスプレイの併用で仕事の効率も格段にアップ(市川)

海外在住リモートワークとして働く強みを教えてください。

佐藤:ドイツに住んで感じたことは「英語のほかにドイツ語習得はマスト」なこと。私も毎日ドイツ語を勉強しています。そういう観点から「専門職に語学スキルをプラスして仕事を受注できる」のが強みと言えるかもしれませんね。

また、美術館やギャラリー、カフェにもよく行ってデザインを研究しています。常に新しい発見があり刺激的です。日本と異なる美的感覚に触れることは、作品にも活かされるのではないでしょうか。

市川:海外在住のため時差を利用できるのは、クライアント様にとってメリットになるでしょうね。たとえば、夕方に発注されても時差を利用して翌朝には納品が完了しているなど。また、パンデミック中でも日本とのリモートワークなので、イギリスがロックダウンになっても仕事には影響しませんでした。

まとめ

リモートワークなら、海外のどこにいてもキャリアを諦めずに働き続けることができます。特に専門技術をもっていれば、日本企業と仕事をしながら移住という選択肢も視野に入れることが可能です。また、語学スキルもキャリアにプラスとなるでしょう。今回登場してくれた二人も、海外にいながら自分の好きな分野でキャリアを積んでいます。

HELP YOUならすべてオンラインによるリモートワークなので、海外在住者でも専門職のキャリアを諦めず、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。また、自分のスキルを磨きながらキャリアアップも目指せます。皆さんも、自分に合った新しい働き方をぜひ見つけてください。

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