私の「好き」を極めて二刀流で活躍!占い師×雀士の生き方

キャリアプランを考えるときに「好きなことを仕事にしたい」と一度は夢見る人も多いはず。「占い師×雀士」の藤田みゆきさんも「楽しい!」から出発してプロフェッショナルとなった一人です。どのようなキャリアを経て、現在のお仕事スタイルを実現したのでしょうか。株式会社ニット・広報の小澤がお話を伺いました。

ライター

才田 千智
神奈川県横浜市出身、埼玉県さいたま市在住ライター・翻訳家。超個性的な性格を持つ二女の母。ライフワークの語学学習のため、毎年張り切ってNHK語学テキストの4月号を購入するも動詞の活用で挫折する「3カ月坊主」が悩み。人物の魅力を発見する「一隅を照らすライター」を目指し修行中。

「占い師になる運命だな、と思っていました」

藤田みゆきさん
大学卒業後、株式会社第一興商で約10年勤務するかたわら、多岐にわたる占術を習得。
退社後、「よもぎ蒸しと占い」のお店をオープンし、占いの対面鑑定をスタート。
閉店後は、朝日新聞社、日経BP社等でWebデザイナーとして働きつつ、占いの仕事も続ける。
鑑定歴は10年以上。お客様の相談内容に合わせて、主に西洋占星術、タロット、方位学を用いて鑑定。この他、占いコンテンツの企画・監修や原稿作成も行っている。
2020年「最高位戦日本プロ麻雀協会」の試験に合格し、女流プロ雀士としても活動を開始。

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本社の受付嬢から海外営業部へ

第一興商ではどのようなお仕事を担当されていたのですか?

最初は受付を担当していたのですが、後に海外営業部へと異動となりました。海外でカラオケシステムを作って日本に輸入したり、カラオケシステムを所有している海外在住の顧客にレーザーディスクを輸出したり、海外拠点にカラオケ店舗をオープンする際のサポートをしたり、という仕事内容でした。

第一興商に入社してすぐ、趣味で占いを学び始めましたが、当時は占いを仕事にすることはまったく考えていませんでした。ある時、商品開発部でカラオケの電子目次本(デンモク)の製作が決まり「デンモクに占いコンテンツを入れよう」となりまして。私の占い好きを知っていた担当者が声を掛けてくださったのが、初めて占いの仕事に関わるきっかけですね。コンテンツの企画・監修・原稿作成まで担当し、苦労はありましたがとてもやり甲斐のある仕事でした。

それまでは、スキルをきちんと身につけて100%の自信がないと仕事にしてはいけない、というような思い込みがあって、占いの仕事は自分にはとてもじゃないけど無理…と考えていました。でもこのときの経験を通して、試行錯誤しながらでもベストを尽くせば、ちゃんと結果を出すことができるんだ、ということを実感できました。

占い個人鑑定のスタートと新分野での学び

第一興商を退職された後はどのようなお仕事を?

会社を辞めた後、友人と一緒に「よもぎ蒸しと占い」のお店を始めました。東京・三軒茶屋にあったマンションの一室を借り、韓国由来の健康法であるよもぎ蒸しを提供した後、お茶を飲みながらお客様を占うというスタイルで、1年半くらい続けました。対面鑑定の経験を、ここでかなり積むことができましたね。

素晴らしい行動力ですね! そこからは占い師1本で活動をなさっていたのですか?

いいえ。「よもぎ蒸しと占い」の店を閉めた後、占い師として対面鑑定を続けていきたいと考えていました。宣伝のためにも、自分のホームページを持ちたいと思ったのですが、サイトを作るスキルはなく…。

でも、誰かにお願いするよりも、自分で好きなようにホームページをカスタマイズしたいという思いが強く、思い切ってWebデザインを学び始めることにしました。

半年ほど集中してWebデザインを学び、なんとか自分のホームページを作り上げた頃、たまたま朝日新聞でデジタル媒体のWebデザイナーの派遣社員を募集している記事を見つけました。運良く採用されて、Webデザイナーとしての仕事をスタートし、その後も日経BP社やWeb制作会社などでも働きました。

占い師としてお客様の悩みに向き合う日々

プロフィールを拝見すると、藤田さんは数多くの占術を学ばれてますが、占い師になるには幅広い分野の勉強が必要なのでしょうか?

ひとつの占術で鑑定していらっしゃる方も多くいますが、私は「全部知りたい!」と思ってしまうタイプなので、興味を惹かれた占術は何でも学んでみました。東洋系の四柱推命や九星気学、易、西洋系の西洋占星術やタロット、手相、人相、方位学などあらゆるものを勉強し、お客様からの質問やお悩みに合わせて最適な占術を選ぶようにしています。

そもそも占いに興味を持ったきっかけは、どんなことだったのですか?

小学校2、3年生のときに『12星座占い』の本を読んだのが興味を持ったきっかけでした。何度も繰り返し読むうちに内容も自然と頭に入ってしまい、学校のお友達に誕生日を聞いては「○○さんは、××座ね。××座の人はこういう性格なのよ」などと占ってました。今思えば、占い師になる運命だったのかも、と(笑)。

占いを始められて何年くらい経ちましたか? これまでの鑑定人数はどのくらいでしょうか?

プロとして活動している期間は10年以上になります。占いを学び始めてからは…もう20年近く経ってしまいましたね。

鑑定人数は、正確な数字は把握していません。以前はイベントなどで1日に20人近く占うなんてこともありましたが、基本的には対面でじっくりとお話を伺うスタイルで鑑定しています。1日に多くても3〜4名という感じですね。

鑑定を行う上で大事にしていることがあれば教えてください。

その方にとって、そのときに最も必要なメッセージをお伝えできるように、全集中でお話を伺っています。ときには、世間の常識や一般的な価値観とはかけ離れたアドバイスをお伝えすることもあるかもしれません。でもそれがその方にとって必要なことであれば、私は迷わずお伝えするようにしています。

世間の常識と自分の本当の望みにギャップが生まれたときに、多くの方は悩まれるような印象です。このとき自分の心にフタをしてしまうと、さらに生きづらく苦しくなってしまいます。「これはダメだ」「これは正しくない」という考え方は、本来必要ないと私は思っています。よっぽど法に触れてしまうというような場合以外は、究極的にはお客様のことを全肯定してあげたいですね。

「麻雀の楽しさを多くの人に知ってほしいですね」

もうひとつのお仕事「麻雀」は、どのようなきっかけでスタートしたのですか?

もともとは社会人になってすぐの頃、親戚づきあいのなかで麻雀を教えてもらいました。それからは年に1〜2回、遊びで家族麻雀を楽しんでいたのですが、一度基礎からきちんと学びたいと思い、2019年にプロ団体の主催する麻雀講座に参加してみました。

ですが、その講座は「プロ養成」を目的としており、ハッキリ言って場違い感が半端なかったです(涙)。講座の最終日にはプロ試験がセットでついていて、せっかくなので記念受験したところ、なんと合格通知をいただくことができたのです。自分の実力ではまだまだだと思っていたのでとても嬉しかったのですが、持っている幸運を全部ここで使い果たしたような気がしています(笑)。

プロになると、所属している団体のリーグ戦への参加が必須になります。周囲も向上心の高い方が多く、勝負の世界なので、その中で活動することはやはり楽な道ではないと感じます。2年目の今でもまだまだ苦心することも多いですが、強くなってさらに上のステージを目指したいと努力を重ねる日々です。

現在は占い師と雀士の2つのお仕事をなさっているのですか?

昨年からのコロナの影響で、対面鑑定を主とする占い師としての活動を減らさざるを得ない状況になりました。これを機に、この1年半は、とにかく麻雀を打つ回数を増やして場数を踏むことに努めました。銀座の健康麻雀店で人数が足りない卓に入る打ち子をしながら、一般の方に点数計算や打ち方を教えたりしています。

麻雀の魅力とは、どのようなところでしょうか?

まず、麻雀は何歳になってもプレイできるところ。来店される方の中には90歳のおばあさんもいらっしゃるのですが、みなさんお元気で、頭の回転も速く「麻雀を打つのが楽しい!」という方ばかりが集まっています。また、4人で雀卓を囲んでさまざまなトピックについてコミュニケーションできる時間になるところも魅力です。まだまだ「麻雀のイメージが良くない」と感じることもあるので、仕事を通して麻雀の楽しさを広めることができたらいいなと思います。

「カルチャーセンターを作ってみたいんです」

占いも麻雀も、藤田さん自身が楽しんでいらっしゃる様子が伝わり「好きなことを突き詰めてお仕事になった」という経緯がよくわかりました! 今後チャレンジしてみたいことはありますか?

まだまだ個人のアイデアレベルですが、ちょっとしたカルチャーセンターのような場を作ってみたいですね。初心者でも楽しく学べる麻雀の講座や、私が学んできた占いの知識を活かした講座を作れたら、と思っています。たとえば「ご家族に○○座の方がいる場合は、こんな風に接したら円滑にコミュニケーションが取れますよ」といった、人間関係を良くするヒントがあればおもしいかな、と。

小規模でもいいので、趣味でつながる交流の場日々の暮らしを豊かにできる内容を提供できたら楽しいだろうなと思っています。対象年齢は何歳でも、それこそ20代から80、90代まで集まっても良いですね。みんなそれぞれに得意分野や培ってきた知恵のようなものがあると思うのです。それを持ち寄って、つながれる場やコミュニティを実現してみたい、というのが夢ですね。

まとめ

「楽しい!」「もっと知りたい!」という好奇心から出発した藤田さんの2つのキャリア。時に枝葉を伸ばして違う分野に飛び込んでみたり、会社勤めと学びを両立させたり、「好き」を仕事にするヒントを得た方も多くいらっしゃるかもしれません。

占いのお仕事では、お客様の相談から悩みの核心を見抜いてアドバイスし、麻雀教室では一緒に卓を囲むメンバーとの交流を図る藤田さん。日常を豊かにする「カルチャーセンター」のようなコミュニティ作りが夢とのことでしたが、株式会社ニットが提供するオンラインアウトソーシングサービスHELP YOUにも「占い」を通して自由に交流できるコミュニティが存在します。趣味として占いに関する情報交換をしたり、ちょっとしたお悩みにメンバー同士が占いの知恵を活用して答えたりと日々盛り上がっています。