保育士から主婦、そして夢だったネイリストに… 「その時の自分の声とじっくり向き合う」ことで叶える、自分らしいワーク&ライフ

今年、シェアサロンである「GrandStory Salon代官山」の一室を借りて、オーガニックネイリストとしてのキャリアをスタートさせた、為延美樹さん。ここに至るまでの経緯をお聞きすると、保育士からの転身、2児のママ、そして念願だったネイリストになるまでの興味深いストーリーをお聞きすることができました。

ライター

くらしと仕事 編集部
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短大卒業後、子供の頃からの夢だった保育士になるものの、夢を叶えたものの常にあった葛藤

もともとは保育士でいらしたんですね。どのような経緯でネイリストへの転身を考えられたのでしょう?

 

中学生の時に、保育士になりたいとすでに心に決めていました。子供が大好きでしたし、そのまま迷いもなく、短大に進んで資格を取るという進路を思い描き、実行していきました。実際に、保育士になることができて、中学の時からの夢を叶えることができたのですが、毎日働く中で、「このまま定年まで働いていくのか…」というこれからの自分の将来についての疑問が沸き上がっていったんです。この頃にネイルに対してとても興味が沸き、ネイルのデザインを見ているのが大好きになりました。

 

でも、すぐに転職を考えたり、学校に通うなどのアクションを起こしたりするまでには至りませんでした。今ある保育士としての安定した生活・収入を捨ててまでできるのかという不安がありましたし、周りの人を説得するだけの熱意はまだこの時はなかったのだと思います。ちょうど、結婚・出産というライフイベントが重なったことも、チャレンジするタイミングではないと判断した理由になると思います。

 

子供が手を離れてきて迎えた転機。 自分自身への問いかけ「今本当にやりたいこと、やるべきことは?」

ネイルに対しての興味はあったものの人生を変えるタイミングではないと感じられていたのですね。では、その後、どんなきっかけや心境の変化があったのでしょう?

 

子供が生まれて、しばらくは子育てに追われていたのですが、その時は育児に一生懸命でした。主人は自営業なので、17時には帰宅して家族との時間を大事にし、好きなことを時間に縛られず働いている姿がとてもいいなぁと思って見ていたんです。私も好きなことを仕事にしながら、ライフ・ワークの「ライフ」の部分も大切にしていきたいなと。私もそんな働き方がしたいなぁと漠然と思っていました。

子供が小学校に入って、手が離れてきたタイミングで、改めて今の自分や今後の自分の人生について考える余裕ができてきました。「今やるべきことはなんだろう?」「今後、自分はどうしていきたいんだろう?」と。そんな時に、ネイリストになりたいという気持ちが徐々に高まっていったんです。前に葛藤していた時には感じられなかった、前向きな感情がいくつも沸き上がってきました。

 

「自分の力を試してみたい!」「ダメだったらダメでもいい」「保育士にはいつだって戻れる…」

 

日がたつにつれて、このような気持ちにさらに熱量が増していった感じでしょうか。そこで、オーガニックのネイルスクールに出会ったんです。

 

ママになって変わった子供への安心・安全への意識。オーガニックネイルを選んだ理由

ネイリストにチャレンジしたい気持ちが高まって、学校に通うという第一歩を踏みだしたのですね。オーガニックネイルという種類を始めて聞いたのですが、なぜオーガニックを選んだのですか?

 

もともと、オーガニックにも興味はありましたが、子供ができてからますます関心が高まりました。子供のためにも、体に良いものを生活に取り入れていきたいという気持ちから、食生活や身に着けるものについても気を付けるようになりました。そんな中で、今主流のジェルネイルは体に良くない材料も含まれているものがあると聞き、なるべくそのようなものは使いたくないと思っていた時に、オーガニックネイルというものがあると知ったんです。

 

オーガニックネイルが主流のジェルネイルと違うところってどのようなところなんですか?

 

例えば、オーガニックネイルで使う原材料は、色がすべて化粧品で使われる安全性の保障がされているものですし、ネイルを落とす際によく使われるアセトンという化合物も使いません。ネイルを定着させるときに使うLEDライトも、体への影響を考えて、1/2のパワーで使っています。やっぱり、自分がイイと思うものを、お客様に提供していきたいですよね。なので、オーガニックネイルを習得できる学校を探し、通うことに決めたんです。

 

 

働く場所・時間を自由に選んでフリーランスとして独立するということ

自分のこだわりとしてオーガニックネイルを見つけ、学校で技術や知識を習得し、いよいよ自分の力を試すとき。なぜ、その第一歩として、シェアサロンを使うことに決めたのでしょうか?

 

やはり、技術や知識を習得していざ独立!となっても、自分で店をかまえるというのは、金銭面でも経営的な面でも、まだまだハードルが高いです。フリーランスとして独立をすることだけでも、自分にとっては一大事でしたから。まずはシェアサロンで使った時間だけ利用料を払い、気軽に始められる形態であることが、魅力的でした。自宅サロンも考えましたが、プライベートと分けられなくなることは避けたかったのと、立地的にも自宅がある場所より、代官山や恵比寿といった感度の高い方が集まるような場所の方が、オーガニックネイルをしたいターゲットの方の志向とマッチするのではないかと考えました。

 

では、今使われているシェアサロンは立地の点でマッチしていたのですね?

 

はい。立地は、ターゲットの方を想定するうえでもとても重要でした。立地だけでなく、中の設備や雰囲気も、お客様だけじゃなく自分が働く上でのモチベーションとしても、大事なポイントでしたね。私が利用しているシェアサロン「GrandStory Salon」は、1部屋に何人も施術しているようなサロンではなく、1部屋をまるごと使えるプライベート感がとてもよかったです。また、このサロンではフリーランスを応援するサポートも充実していて、作品撮影やモデル手配、名刺作成まで無料でやってくれるところがとても心強かったですね。何から始めたら良いのか迷いがありましたが、このサポートのおかげで、スムーズなスタートが切れました。

 

フリーランスで働くということは、自分で集客をしていかなくてはならないということなので、不安はあります。最近は、SNSでの集客の方法や、作品の撮影方法を学ぶセミナーにも通い、少しでも多くの方に来ていただくためのノウハウも学んでいるところです。

 

フリーランスネイリストとして、今後目指す働き方・暮らし方は?

今回、フリーランスのネイリストとして独立されて直近の目標、今後叶えていきたい働き方・暮らし方があれば、教えてください!

 

まず、ネイリストとして、オーガニックネイルの良さをより多くの人に知ってもらい、認知度を広げていきたいです。一度体験していただければ、この良さは実感してもらえると思うので、そこからリピーターさんを増やしていきたいですね。自分の技術力の向上はもちろんですが、広くPRしていく方法なども習得していけば、必ずオーガニックネイルの認知度は上がっていくと思います。その結果、ゆくゆくは自分のお店が持てるようになったらいいなと思います。

 

プライベートでは、せっかく組織に属さない、自由な働き方ができるようになったので、家族との時間を大切にしつつ、自己実現にもきちんと時間を使って自分を高めていけるという、バランスのとれた働き方・暮らし方ができたら最高だと思っています!

編集後記

働く場所・時間を自由に選んでフリーランスとして独立するということ

自分の強みや立地条件、ターゲットとなるお客様を想定した上で、「自分にとって一番居心地のいい場所」を選んで、フリーランスネイリストとしてのキャリアをスタートさせた為延さん。今や、場所や時間にとらわれない働き方が徐々に広まりつつある中で、シェアサロンという新しい形態と為延さんの新しい働き方が見事にマッチすることで、ご本人の自分が働く上でのモチベーションや暮らしの中での仕事として機能していると感じました。