くるみんマークは意味がない? 子育てと両立できる「ホワイト企業」の見つけ方 くらしと仕事

くるみんマークは意味がない? 子育てと両立できる「ホワイト企業」の見つけ方

「くるみんマークがある会社なら、子育て中でも働きやすいはず」。――転職活動中に、そう思ったことはありませんか?

くるみんマークは、子育て支援に積極的に取り組む企業に対し、国が認定を与える制度です。一方で、検索してみると「くるみん 意味ない」というワードが目につき、結局何を信用すればいいのか不安になる人も多いのではないでしょうか。

認定マークは、あくまでも一定の基準を満たした証明のひとつ。育児と仕事を本当に両立できる職場かどうかは、マークの有無だけでは測りきれません

この記事では、くるみんマークの見方や、指標以外に見るべきポイントなど、子育て中でも働きやすい職場の見分け方をお伝えします。

ライター

玉井だま
転勤妻で、2人の男の子ママ。正社員として6年間勤務していたが、夫の転勤と第一子出産を機に退職。フリーランスに転身し、2023年10月HELP YOUにジョイン。持続可能なキャリアを模索中。→執筆記事一覧

くるみんマークとは?

「次世代育成支援対策推進法」に基づき、仕事と育児の両立支援に積極的な企業として、厚生労働大臣が認定した証が「くるみんマーク」です。2022年と2025年には認定基準が改正され、例えば男性の育休取得率の基準が設けられるなど、より厳しい要件が求められるようになりました。(※1)

また現在は、企業の取り組みの段階に応じて複数の認定制度が設けられています。くるみん認定を受けた企業のうち、より高い水準の取り組みを行っている企業は「プラチナくるみん」認定を受けることができるほか、くるみん認定の取得を目指す企業向けの「トライくるみん」も創設されました。

法改正により認定基準は引き上げられ、両立支援の段階に応じて認定が与えられる仕組みになりました。

しかし、くるみんマークの有無だけで安心が保証されるとは言い切れません。認定はあくまで取得時点での実績に基づくものであるため、その後の職場の実態までは反映されていない点に注意が必要です。

(※1)参照:厚生労働省「くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて」(2026-03-18 閲覧)

くるみん以外にもある「働きやすさ」の指標

くるみんマーク以外にも、職場環境を測るための公的な認定制度があります。ここでは、代表的な3つの指標を紹介します。

えるぼし認定(女性の活躍推進)

えるぼし認定とは、「女性活躍推進法」に基づき、女性が働きやすい職場づくりに積極的な企業を厚生労働大臣が認定する制度です。採用・継続就業・労働時間・管理職比率・多様なキャリアコースの5項目を評価し、基準を満たした項目数によって段階的にマークが付与されます。(※2)

えるぼし認定は、子どもの有無に限らず「女性の活躍を後押ししてくれる会社か」を知る目安になります。

(※2) 参照:厚生労働省「女性活躍推進法特集ページ」(2026-03-18 閲覧)

トモニン(仕事と介護の両立)

トモニンは、厚生労働省が推奨する「仕事と介護を両立できる職場環境」の整備に取り組む企業のシンボルマークです。子育てとは直接関係しないように見えるかもしれませんが、「仕事と家庭を両立させる文化が根付いているか」を測る指標として参考になります。(※3)

(※3) 参照:厚生労働省「『トモニン』を活用して、仕事と介護の両立支援の取組をアピールしましょう!」(2026-03-18 閲覧)

健康経営優良法人(ホワイト500)

健康経営優良法人は、経済産業省の支援のもと、日本健康会議が「従業員の健康管理に優れた会社」を認定する制度です。大規模法人部門の上位500社が「ホワイト500」と呼ばれます。健康経営を実践するための組織体制や、従業員の健康づくりに関する具体的な取り組みなどが評価されるため、育児と仕事の両立のしやすさとも相関する傾向が見られます。(※4)

(※4) 参照:経済産業省「健康経営優良法人認定制度」(2026-03-18 閲覧)

認定マークだけではわからない。働きやすい職場を見極めるポイント

上記で紹介した認定マークは、企業選びの参考のひとつになるでしょう。ただ、マークの有無だけで職場の実態を判断するのには限界があります。ここからは、一歩踏み込んで働きやすい職場かどうかを見極めるためのポイントをお伝えします。

公的DBや開示情報で実数を見る

認定の有無ではなく、実際の数字に注目しましょう。たとえば、男性・女性の育休取得率や、育児と仕事の両立を支援する勤務制度や休暇制度の整備状況などが参考になります。

これらは、厚生労働省が運営する「両立支援のひろば」というサイト(※5)から確認できる場合があります。数字が開示されていること自体が、企業の透明性の高さを示すサインとも言えるでしょう。

(※5) 参照:厚生労働省「仕事と家庭の両立の取組を支援する情報サイト 両立支援のひろば」(2026-03-18 閲覧)

求人広告・採用サイトから企業の姿勢を読み取る

求人広告や採用サイトの文章からも、企業の考え方が見えてくることがあります。

HELP YOUの広報で、多数の企業の採用現場を見てきた小澤美佳は、自身のnoteで次のように指摘しています。「企業の採用広報においては、給与などの条件面(外発的動機)と、ミッションやビジョンへの共感(内発的動機)のバランスが重要なのです」。(※6)

この視点は、求職者が企業を見極める際にも参考になります。

条件面と共感性、どちらか一方に極端に偏っている求人広告には注意が必要です。条件面ばかりが強調されていれば、実際の働き方や会社の文化が見えてこない場合があります。一方で会社のミッションばかりが押し出されている場合は、給与や待遇などの条件面よりも「やりがい」が過度に強調される、いわゆる「やりがい搾取」のリスクが潜んでいるかもしれません。双方の情報がバランスよく開示されているかに着目して、求人情報をチェックするとよいでしょう。

(※6)参考:note「【採用広報】10日間の徹底ガイド」(2026-03-18 閲覧)

面接で実績を直接聞く

面接は、企業の実態をたしかめる最大のチャンスです。「制度の有無」だけではなく「実際に使われているか」を確認しましょう。たとえば、以下のような質問が効果的です。

「直近3年間で、育休を取得した男性社員は何名いますか? 取得期間はどのくらいですか?」
「育休から復帰後、時短勤務を利用している方はいますか? その方はどのような業務を担当していますか?」

ホームページには載っていない「制度の実際の使われ方」を、面接で一歩踏み込んで聞いてみましょう。

まとめ

くるみんをはじめとする認定マークは、企業選びの参考にはなりますが、それだけで職場の働きやすさをすべて判断できるわけではありません。

大切なのは、「働きやすさ」を自分の視点で考えることです。育児と仕事の両立といっても、求める条件は人それぞれ。時短勤務で早く帰れること、リモートワークが可能なこと、急な子どもの発熱にも対応できる柔軟さなど、重視するポイントは異なります。

あなたにとって、どんな職場であれば働きやすい「ホワイト企業」といえるでしょうか?

自分が求める条件を言語化し、優先順位に沿って企業情報と照らし合わせることが、働きやすい職場を見つける最短ルートになります
 
HELP YOUでは、子育て中のメンバーが自分のライフスタイルに合わせた働き方を実現しています。まずは、自分なりの「両立のスタイル」を一緒に考えてみませんか?
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