キャリア志向の会社員から、ずっと夢だったイラストレーターへ! くらしと仕事

キャリア志向の会社員から、ずっと夢だったイラストレーターへ!

「なんで絵が下手なのに描いてるの?」「デッサンで美大合格は無理」ーーそんな風に言われるくらい、私は絵が下手でした。
そんな私が今、イラストレーターとして開業し、現在フリーランスで活動しています。
絵が上手く描けず、コンプレックスになっていた私が、ここまでどのように歩んできたのか、少しでも夢へ近づくための一つの道標になれば幸いです。

ライター

HM
美大卒業後、グラフィックデザイナーとして10年勤務。
現在は夢だったフリーランスのイラストレーターとして活動中。→執筆記事一覧

諦めなければ、きっと上手くなる

イラストレーターを目指す人で、絵を描くのが好き、絵を褒められたことがある、という人は多いのではないでしょうか? 私も子どものころから絵を描くのが好きでした。
しかし、絵を褒められた経験はあまりなく、どちらかというと「下手だけど好きだから描いていた」というのが正しい表現かと思います。

例えば、周囲の反応は

  • 小学生のころ「なんで絵が下手なのに、描いてるの?」と同級生に言われる
  • 美大受験のために通っていた画塾の講評でずっと最下位(毎回泣きながら帰る)
  • 先生からも、デッサンで美大合格は難しいと言われる

など

上記の事柄がどれか一つでも重なれば「もう絵は無理!」と投げ出してもおかしくないレベルですが、「絵が好き」という気持ちだけでなんとか乗り切ってきたように思います。

勇気をくれた恩師の言葉

運良く美大に滑り込み、所属したゼミの先生は絵で生計を立てていて、まさしく私がしたい生き方を体現している人でした。ゼミでは毎週、みんなが描いてきた絵を先生が全員の前で評価・アドバイスしてくれるのですが、先生がふとおっしゃっていた言葉が今でも心に刻まれています。

「絵なんてのはね、10年も描けば上手くなるから」

多くの人は「10年も……!」と少し尻込みしてしまうかもしれませんが、私には「諦めさえしなければ、上手くなるんだ。」と勇気をもらえた言葉でした。

画材を捨て、キャリアを選んだ正社員時代

大学4年生のころはグラフィックデザインのアルバイトをしていて、自分が作るデザインでお客様に喜んでもらえることにやりがいを感じていました。そこで、グラフィックデザイナーの技術を磨きつつ、仕事が終わったら趣味で絵を描きながら、いつか本格的に絵の仕事ができればいいなと考え、グラフィックデザイナーとして就職しました。
ところが、慣れない一人暮らしの生活、仕事の大変さに疲弊していき、どんどん絵を描くことを忘れていきました。家に帰れば、疲れ切っていて、すぐ布団に潜りこんでしまう日々が続きます。

一方で、イラストレーターとして何も活動ができていない状況とは裏腹に、グラフィックデザイナーとしては着実にキャリアを積み重ねていきました。最初の会社に就職してから約5年後、キャリアアップを目指して転職も果たしましたが、その頃にはもうほとんど絵を描かなくなっていました。
「どうせ下手だし、絵の仕事なんか無理……」
そう思い、引っ越しのタイミングで持っていた画材は、すべて捨ててしまいました。

激務で気づいた、私が本当にやりたいこと

キャリアアップした転職先ではワークライフバランスがさらに崩れてしまいました。出張はあるし、デザイン作業は平日だけでは終わらず、休日出勤もしていました。
体調も崩れていき「なんでこんなに、しんどいんだろう」と自問自答する日々。そのときに、ふと思いました。「これって私が本当にしたいことだっけ……」

「私が本当にしたいことって絵を描くことじゃなかったっけ……?」

私の夢の叶え方

自分の本当の気持ちに気づいてからは、人生一度しかない、やりたいことをやろう! と決めました。仕事は時間をコントロールしやすい派遣のグラフィックデザイナーへ転職しました。
さらに独学で絵の上達は厳しいと思っていたので、アートスクールに入学しました。

入学当初は何時間もかけて描いた自分の絵が下手すぎて、こんなに頑張って描いても下手な絵しか描けないんだ…と絶望したのを今でも覚えています。学び始めた最初の2年間は絵を描いていて楽しいと思えませんでした。

それでも先生方は理論的に改善点を教えてくれたり、暖かい言葉をかけてくれたり、根気強く指導を続けてくれました。アートスクールの授業は週1回で、その日はデッサンの道具を持って出勤し、授業がない日も、先生のアドバイスを元に自宅でデッサンの練習を重ねました。なかなか上達を実感できませんでしたが、美大に通っていた学生ころのように、またじっくりと絵と向き合えたことが嬉しくて、上手くなりたい!という一心で通い続けました。

最初のころは人物が捉えきれてないですが、だんだんとバランスが整ってきました!

2年ほど絵を描いては落ち込む日々が続き、3年目くらいからようやく自分でも納得できるような絵が描けるようになってきました。先生方からも「本当に上手くなったね」とお褒めの言葉を頂けるようになってきたのです。
そして2024年にアートスクールの卒業認定をいただき、ついにイラストレーターとして開業しました。

助けられる立場から支える立場へ

しかし開業したばかりで収入は安定しません。そこで生活を安定させるために以前、派遣先の会社で利用していたオンラインアウトソーシング(※)HELP YOU」に応募しようと思い立ったのです。

※)オンラインアウトソーシングとは在宅でインターネットを活用し、業務サポートを行うサービス

派遣社員として勤務していた頃、私自身も「HELP YOU」に業務を依頼していました。急ぎで対応しなければならない案件でもいつも正確に納品してくれて、非常に助かっていました。
「HELP YOU」は業務委託形式でフルリモートで業務をします。イラストレーターをしながら在宅副業で収入が確保できれば、通勤時間を省くことができ、イラストの仕事に専念できると思いました。それに、かつては助けてもらう立場だった私が、今度は企業を支える側として貢献したいと思い、「HELP YOU」への応募を決意しました。

「HELP YOU」で未経験業務にも挑戦

「HELP YOU」では、挙手制で仕事を獲得する仕組みになっていて、ただ待っているだけではチャンスは得られません。やりたい業務があれば自ら手を挙げ、挑戦することで新しい仕事に取り組むことができます。(最終的に仕事を任せてもらえるかどうかは、クライアント窓口であるディレクターが、メンバーの適正を見て判断します。)

私はこれまでグラフィックデザイナーとしてキャリアを積んできましたが、ライター業やWebデザインも以前から興味がありました。私の場合、イラストが描けるので、ライティング、Webデザインのスキルも身につければ、一人でWebメディアのコンテンツを制作できるようになります。そうすれば、クライアントの要望をよりスムーズに表現できるようになり、より仕事の幅も広がるのではないかと考えました。もともと文章を書くのが好きだったので、今回、この「くらしと仕事」の記事執筆の案件を見つけたときは「今すぐやりたい!」と心が躍り、すぐに挙手しました。今は楽しみながら記事執筆に取り組んでいます。

▶︎ HELP YOUで未経験業務に挑戦したい人はこちら

すべてが自分の武器になる

今まで10年ほど遠回りをしてきたように思います。では今までのことはすべて無駄だったのか?
 最初からイラストレーターになるべくアートスクールに通うのが正しかったのでしょうか。今思えば、私が経験したことはすべて必要なことだったと感じています。

新卒で入った会社では、デザインと並行して電話受注業務をしていました。当時は、デザイン業務とは関係のない電話対応を苦に思っていましたが、その時の経験があるからこそビジネスパーソンとしての受け答えがきちんとできるようになったと思います。また、アートスクールに通いたいと思った時に、キャリアアップした転職先での経験があったから、派遣社員として大きな企業に転職もできました。
そして、派遣社員で働いていた会社で「HELP YOU」と出会えたからこそ、副業で収入を得ながらイラストレーターとして活動する今の働き方があるのです。

グラフィックデザインに打ち込み、イラストから遠ざかっていた時期もありました。しかし、いつも心の片隅で「イラストレーターになりたい」と思っていました。
私は諦めさえしなければ、いつか夢は叶うと信じています。たとえ、夢への道のりが長く果てしないものだったとしても、決して夢を諦めないこと。その夢に到達するまでに経験した多くの事柄は、いつか自分にとって大きな武器になるはずです。

まとめ

激務の日々の中、自分が本当にやりたいことに気づくことができました。
好きなことを諦めずに、挑戦し続けること。カッコ悪くても、非効率でも、夢を叶える方法はたくさんあります。

少しでもこの記事が皆様のお役に立てば幸いです。私も一歩ずつ進み続けます。

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