飽き性?それは強みかも。「マルチ・ポテンシャライト」の考え方と出会って、理想の働き方を叶えた話
飽き性であちこちへ興味が移ってしまう。一つのことを長く続けるというより、いろんなことに挑戦してみたい気持ちがある。
一つのことを極めたプロフェッショナルを目指せない私……。
そんな悩みを抱えていた時に出会ったのが「マルチ・ポテンシャライト」でした。
一つの仕事を長年続けることが美徳とされがちな世の中で、見つけた自分らしい働き方とは? たくさんのことに興味がある、飽き性だ。そんな方の気付きになることを願い、マルチ・ポテンシャライトとして生きる私の働き方をご紹介します。
目次
ライター
マルチ・ポテンシャライトとの出会い
ふと、本屋さんであるタイトルが目に留まりました。
『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』
「好きなことを次々と仕事にして、ほんまに食っていけるんか……?」。大袈裟なタイトルに釣られて購入したことがマルチポテンシャライトとの出会いでした。
たまたま出会った本でしたが、毎晩読み進めるたびに驚きの連続。興味が湧くと、のめり込んで知識を吸収し経験を重ねていく。満足すると次の興味を見つけて飛びつく……。そのようなことを繰り返し、同時並行で興味のあるものが増えていくという、自分の特性がそのまま書かれていたのです。
今思えば、この本との出会いがオンラインアウトソーシング(※1)「HELP YOU」で働こうと後々に思うキッカケになったのかもしれません。
大きな不満はないけれど、なんだかモヤモヤ、楽しくない毎日
今の職場に対して給与も休日も仕事内容も特段不満はありません。人間関係もよく、笑い合いながら仕事ができるのでとても恵まれた職場だと感じます。
一方で、なんだかよくわからないけど楽しくない、面白くない。毎日決まった時間に通勤し、定時で退勤。「飽きたなあ……。転職したいなあ……」という気持ちが日に日に強くなっていくのを感じながら過ごしていました。
石の上にも三年という言葉があるように、同じところで勤め上げて一つのスキルを磨き上げることが正義であると自分で自分を縛り付け、正社員じゃないといけないと思い込んでいる自分がいたんです。
もっと自分らしくで大丈夫
仕事選びには、さまざまな要素が絡み合っています。何に対してやりがいを感じるか。強みは何か。キャリアを積み上げていきたいのか、家庭優先か。
それらの要素を踏まえ正社員を選ぶ人もいれば、時短で働けるパート、専業主婦を選ぶ人もいるだけのことで、選択の結果において勝ち負けや貴賎は存在しません。
大事なのは、本人が楽しく幸せであること。それを、この本から気付かされました。
自分にとって、どんな選択が最も幸福度が高い人生につながるのか? 常に自問自答し、答えを探す旅がこの時から始まりました。
そもそもマルチ・ポテンシャライトって何?
マルチ・ポテンシャライトとは、multi(複数の)、potential(潜在能力)、ite(人)を組み合わせた造語です。著書には、マルチ・ポテンシャライトについて
「さまざまなことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに追求する人(※2)」
と書かれています。
では具体的に、どのような特徴を持つ人を指すのでしょうか。
- 好奇心が旺盛で新しいことに興味が湧く
- 飽きっぽく、同じ環境に長く居ることがストレスになる
- 新しい環境に飛び込むのに抵抗がない
- 異なったジャンルの仕事をマルチタスクでこなしている
- 80点ぐらいで、学べば卒なくこなせる など
結果、転職を繰り返したり、器用貧乏といったネガティブな言葉をかけられたり……。そんな経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
その分、マルチポテンシャライトにしかない強みがあります。強みとは主に
「アイデアの統合力」「学習速度の速さ」「適応能力の高さ」「大局的な視点を持つ」「さまざまな分野を繋ぐ「通訳」になれる」
の5つです(※3)。経験豊富で知見が広い分、アイデアを組み合わせて新しい商品やサービスを作れるかもしれません。
また、好奇心旺盛さを活かして未知の試みであっても抵抗なく取り組んでいけるかも! 時代の移り変わりが早い昨今、変化に対する柔軟性や適応能力の高さは強みになるはずです。
好奇心旺盛な人に向いている4つの働き方
マルチポテンシャライトの働き方は大きく4つとされている。(※4)
ワークモデルその1:グループハグ・アプローチ
あるひとつの多面的な仕事に就き、その中でいくつもの分野を行き来する
例)スタートアップの会社であらゆる業務を兼任する
ワークモデルその2:スラッシュ・アプローチ
パートタイムの仕事やビジネスを掛け持ちし、精力的にその間を飛び回る
例)フリーランスとしてさまざまな肩書きを持ち、幅広い業務に携わる
ワークモデルその3:アインシュタイン・アプローチ
安定した「ほどよい仕事」をしながら、情熱を注げる取り組みをほかに持つ
例)安定したのんびり働ける仕事を行いながら、副業を行う
ワークモデルその4:フェニックス・アプローチ
数ヵ月、数年ごとに業界を移り、興味をひとつずつ掘り下げていく
例)定期的に転職をする
正社員を辞めて、さっそく複業をスタート
自己分析を積み重ね、たどり着いた私の理想の働き方は「スラッシュアプローチ」。
思い切ってフルタイムだった仕事をパートタイムへ変更し、自分が興味のあることに身軽に飛び移ったり戻ってきたりできる仕事のスタイルに挑戦してみました。
新しい仕事だ! あれもこれもしたい! と求人を眺めていた時に出会ったのが「HELP YOU」。業務委託として一つの仕事に集中するのではなく、幅広い業務に携われる環境にとても心が躍ったことを覚えています。
幅広い業務に挑戦できる環境
秘書や経理、営業事務、SNS運用、デザイン、ライティング、マーケティング……。幅広い仕事がHELP YOUにはあります。その中で自分のリソースと自分のやりたいことがマッチしたら応募。もちろん、プロとして仕事を引き受けることへの緊張感はありますが、転職に比べたら新たな挑戦へのハードルは低いと感じており、HELP YOUでの挑戦の日々は私にとって非常に刺激的です。
そんな環境で複業ができているおかげで、パートの時間にも変化が。毎日出勤するわけではなくなったので、都度都度、新鮮な気持ちでお客様と関われるようになったんです。
飽き性ならではの幅広い知識が活きている実感
飽き性だからこそ、いろんなことに手を出してきた私。点でしかなかった知識や経験が今になってようやく線となり、一つひとつが結びついてきた気がしています。例えば、SNSで投稿する画像を制作する案件では、以下の知識が役立っています。
- マーケティングの勉強で得た知識
- デザインを作成して身につけた知識
- 求人広告のライティングで身につけた知識
これらをマルっと詰め込んで制作しています。お客様からも「多角的な視点から考えてくださり、非常にわかりやすくて納得感も抜群です!」と嬉しい言葉を頂戴し、今までの経験に無駄はなかったと思えた瞬間でした。
一つに縛られず、やりたいことは全部やる私でいたい
自分自身がマルチポテンシャライトだと気付き、複業に挑戦した私。不安でいっぱいでしたが、実際に挑戦してみると心に余裕ができ、毎日に張り合いがでてきました。
正直なところ、私の頭の中は、まだまだやりたいことで溢れています。飽きに怯えず、自分の好奇心に向き合っていきたいと考えています。
器用貧乏。一つのことをやり遂げる姿勢が美徳とされがちな日本ですが、そんな言葉に縛られているのはもったいない! いくつものアイデンティティを育めることがマルチポテンシャライトの強みです!
「会社員として毎日働いているけれど、面白くない。かといって独立するほどでもない」
「興味がいろいろ湧いてきて、一つのことが長く続かない」
「天職が見つからない」
そんなことを思っているのであれば、ぜひマルチポテンシャライトとしての働き方を視野に入れてみてください。自分の好きなことを一つに絞ることなく追い求めて実現し、なりたいすべてのものになる方法が見つかるかもしれません。
HELP YOUには、特定の領域のプロフェッショナルが多数在籍する一方で、領域を絞らず活躍しているオールラウンダーも在籍しています。例えば、以下の記事に登場するデュフロ瞳さんは、6社での経験を通じて幅広い知識を身につけてきたそうです。多彩なスキルを活かし、インタビュー当時は14社のバックオフィス業務全般を担当し、顧客満足度や売上などに貢献したメンバーに贈られるGoodpoint賞を2年連続で受賞しました!
私もデュフロさんのように一つひとつの仕事に向き合い、実績と信頼を積み重ねていきたいと考えています。
まとめ
私と同じような悩みを持っている方は、一度自分を見つめ直して本当はどうしたいのか? を考えてみてはいかがでしょうか。新たな可能性が見つかるかもしれません。
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