働き方で変わる!仕事を起点に考える子どもの預け先 保育園・幼稚園・認定こども園のどれが適切?
保育園・幼稚園・認定こども園。子どもを預ける場所として、どの施設を選ぼうか迷われている方も多いと思います。今日は子どもを預けながら働きたい方に向けて、保育園・幼稚園・認定こども園それぞれのメリットとデメリット、そして各施設に子どもを預けた際の働き方についてご紹介します。
目次
ライター
保育園・幼稚園・認定こども園は何が違うのか
子どもを預ける施設として保育園・幼稚園・認定こども園があります。しかし、それぞれの施設がどういった場所なのか、把握しきれていない方も多いと思うので、ここでは大まかにそれぞれの施設の特徴について説明していきます。
保育園
保育園は「子どもを預ける場所」であり、保育年齢対象が0歳から小学校入学前まで、保育時間も夕方までと長いため、預けているのはほとんどが働くママさん。そのため、幼稚園に比べるとママ友との交友関係は浅いです。
幼稚園
幼稚園は「子どもを教育する場」であり、保育年齢対象が3歳から小学校入学前まで、保育時間は14時ごろまでと保育園に比べて短いため、働くママさんは少ないです。また、行事が多いのでママ友の交友関係が深くなります。そのため、何かとママ友同士での交流も多く、仕事の面でも充実させたい方にとっては面倒だと感じることもあるかもしれません。
認定こども園
認定こども園は幼稚園と保育園の間をとった、「幼保一体型施設」です。保育年齢対象が0歳から小学校入学前まで、保育時間は認定区分によって異なりますが、幼稚園のように「子どもを教育する場」としても機能しています。そのため、幼稚園に預けるよりは働きやすいですが、平日に行事があることも。ママ友同士の交流も比較的多め。
保育園・幼稚園・認定こども園のメリット
保育園・幼稚園・認定こども園、どの施設に子どもを預けるといいのでしょうか。ここではそれぞれの施設のメリットを紹介していくので、参考にしてみてください。
保育園
まずは、子どもを預ける場である保育園のメリットからみていきましょう。
朝から夕方まで預けられる時間が長い
保育園は保育時間が長いため、子どもを預けることで仕事にまとまった時間を割くことができます。特に在宅ワークでない限り、隙間時間を活用して仕事をすることは難しいので、職場で働くことができると考えると保育園への入園で仕事の選択肢も増やせます。これは保育園の重要なポイントです。
夏休みや春休みの長期休暇がない
子どもの長期休暇がないため、仕事に支障をきたすことなく働くことができます(ただし園によっては休みを設けているところも)。子どもの都合に合わせることが少ないので、育児の面で楽になることが最大のメリットだと思います。
幼稚園
次に、子どもの教育の場である幼稚園のメリットをみていきます。
小学校を見据えた教育を受けさせることができる
幼稚園は子どもの教育の場であるため、早くから集団生活に慣れて社会性を持たせることができます。楽しく遊びながら子どもの可能性を広げてあげられることがポイントです。
習い事をさせやすい
保育時間が9時から14時ごろまでと保育園に比べて短いため、そのあとに習い事をさせることができます。幼少期の習い事はその後の趣味や仕事につながっていくことが多いので、親としては何かさせてあげたいところ。また、幼稚園内でスポーツなどのクラブ活動を行っているところも。
認定こども園
最後に幼保一体型施設である、認定こども園のメリットを紹介していきます。
異年齢交流が盛んに行われている
保育園のメリットでもありますが、保育対象年齢が0歳から小学校入学前までのため、さまざまな年齢間で日常的にコミュニケーションをとることができます。ひとりっ子できょうだいがいない子には、貴重な機会かもしれません。異なる年齢の子どもたちに会うことで多くの刺激を受けるため、早いうちから視野を広げさせておくことができます。
幼児教育が充実している
こちらは幼稚園のメリットでもありますが、認定こども園は保育園のように子どもを預ける場としても機能していながら、教育の場としても充実しています。なので、幼児教育を通して小学校入学前の土台づくりをすることができます。
保育園・幼稚園・認定こども園のデメリット
保育園・幼稚園・認定こども園、それぞれの施設のデメリットについて紹介していきます。さきほどのメリットをふまえてデメリットと比較しながら参考にしていただければと思います。
保育園
仕事をしたいママさんにとって、保育園は必ずおさえておきたい施設。もちろん、そんな保育園にもデメリットはあります。
認可保育園は競争率が高く、入るのが大変
認可保育園とは、国が定めた設置基準を満たした保育園であるため、親にとっては安心して子どもを預けられる場でもあります。そのため、認可保育園は競争率が高く、入るだけでも非常に大変です。特に競争率が高い地域では保育園の入園許可がおりないことは珍しくないため、待機児童問題がいまだに解消されていません。保育園に落ちて幼稚園に子どもを通わせることも多く、仕事にもかなり密接に関わってくる問題です。
保育園までの送迎が必要
幼稚園は送迎バスがありますが、保育園は保護者が子どもの送迎をしなければなりません。子どもの送迎の時間を気にしなければならないので、朝と夕方は子どもの都合に合わせて働く必要があります。
幼稚園
早くから子どもに教育をさせておきたいママさんにとっては幼稚園はおさえておくべき施設。幼稚園への入園を検討している方も、幼稚園のデメリットを知った上で検討しましょう。
保育園に比べて平日の行事が多い
平日の行事をデメリットと捉えるかは人それぞれかもしれませんが、仕事をしたいママさんにとっては平日の行事に参加するために、仕事を調整しなければなりません。また、平日の行事に出ないとまわりのママ友との交友関係が希薄になってしまうということも。何より行事に参加できず子どもがさびしい思いをするのでは、という懸念が働くママさんの悩みどころに。
保育時間が短く、短時間しか働けない
保育園とは異なり、保育時間が9時から14時ごろまでと短いため、短時間しか働けないというのことは大きなデメリットとなってしまいます。短時間しか働くことができないとなると、雇用形態としても正社員ではなくパートやフリーランスが中心となるため、働く選択肢が限られます。
認定こども園
保育園と幼稚園の特徴を取り入れている認定こども園。保育園と幼稚園の良さを取り入れている中、デメリットはあるのかについて解説していきます。
入園の優先順位がある
保育園と同じように認定こども園にも入園の優先順位が存在するため、希望すれば誰でも入園できるというわけではありません。また、認定こども園は待機児童を解消するために作られた施設なので、親の就労状況や家庭環境によって優先順位が決められています。
金銭面の負担が大きいところもある
住んでいる地域や公立か私立かによって金銭面の負担は異なりますが、保育費用にプラスして教育費用がかかる場合があります。認定こども園に通わせるための費用としてどれくらいかかるか正確な情報は、お住まいの自治体や入園を希望する認定こども園に確認する必要があります。
各施設に子どもを預けた際の働き方
ここまでは各施設の違いやメリット、デメリットについて紹介してきました。しかし、それだけでは、自分の働き方として実際にどういった形が最適なのか、なかなかイメージできないママさんもいるかと思います。ここでは、保育園・幼稚園・認定こども園、各施設に子どもを預けた際のママさんの働き方はどう変化するのかについて紹介していきます。
保育園
保育園では子どもを長く預けることが可能なため、基本的にはフルタイムで仕事に集中した働き方が可能です。しかし、子どもは大人に比べて体調を崩しやすいので、子どもの都合に合わせて働くことができる、理解のある職場で働くことが望ましいでしょう。
幼稚園
幼稚園は保育時間も短く預かり保育も可能ですが、子どもの都合に合わせて柔軟に対応できるパートもしくは在宅ワークがおすすめです。特に時間や場所に縛られない在宅ワークでも、いまではキャリアを継続できる仕事もあるので、仕事と家庭を両立しながら充実した生活を送ることが可能です。
認定こども園
認定こども園の場合は、認定区分によって保育時間が異なり、平日に行事が行われることも多いため、柔軟に対応できるパートもしくは在宅ワークがおすすめです。幼稚園よりは仕事をしたいママさんにとって自分の時間をとることができますが、それでも行事や子どもの急な体調不良での呼び出しなどを考慮すると隙間時間でできる仕事のほうがいいでしょう。幼稚園の場合と同様ですが、時間や場所を問わない在宅ワークであれば仕事と家庭を両立した暮らしをすることができます。
まとめ
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