フリーランスのためのお金の授業 くらしと仕事

【Meet upレポート】フリーランスのお金の不安を解決しよう

このたび「資産運用にチャレンジ」というコミュニティと連携し、Meet upで「フリーランスのためのお金の授業」を開催いたしました。HELP YOUで働くメンバーの多くはフリーランスで活躍しています。自由な働き方ができる反面、金銭面で不安定になることも。今後に備えて、少しでもお金の知識を深めていければと思い、資産運用についてのヒントをご紹介いたします。

※本コンテンツではNISAやiDeCoなどの名称が出てきますが、推奨ではありません。
※本コンテンツは2021年12月時点の情報を基に収録しており、NISAやiDeCoなどの制度は内容に変更がかかることもありますので、ご注意ください。

メンバー:久保・西出・阿久津・佐々木

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ライター

吉田麗香
群馬県出身。大学卒業後、金融関係で営業職をしたのち夫の海外赴任にて退職。ベトナムにて2年間半暮らし、現在茨城県に在住。夫が転勤族であることから住む場所に捉われない働き方を目指し、フリーランスとなる。現在HELP YOUにて日々勉強をしながらスキルアップを目指す。→執筆記事一覧

資産運用といえば、NISAとiDeco

今回、資産運用について教えてくださるのは、HELP YOU内でお金に詳しい久保さんです(久保さんは、金融機関に長くお勤めされた経歴があり、ファイナンシャルプランナーの資格も保有されています!)

久保さんはファイナルプランナーの資格を持っています くらしと仕事

NISAとは何でしょうか?

久保:簡単にいうと、税金がかからない小額投資の制度のことです。株式や投資信託に投資をすると、売って利益になった部分や、配当金には通常だと約20%の税金がかかります。例えば100万円投資をして、110万円になったとすると利益は10万円ですね。本来であれば、10万円に対して約20%税金がかかるので、受け取れるお金は約8万円になります。配当金も同じ。NISA口座を使用するとそれらが非課税になるので、10万円そのまま利益として受け取れます。

西出:それはやったほうがお得な気がしますね!

久保:そうですね、メリットも多いですが逆にデメリットもあります。NISA口座で保有している金融商品と、他の口座で保有している金融商品は損益通算ができません。

佐々木:NISAにも種類がありますよね。一般NISAと、つみたてNISA、ジュニアNISA。つみたてNISAは20年間非課税なので、長期でやるのがメリットですよね。

久保:一般NISAの場合、年間で120万円の投資枠があり、最大5年間非課税で保有できる。総額だと600万円の投資枠になります。つみたてNISAだと年間40万円までの投資枠、非課税期間は最大20年間なので、総額だと800万円の投資枠になります。

初心者だと、一般NISA、つみたてNISA、どちらからやるのがいいのでしょうか?

久保:まず、運用や投資を何からしたらいいかわからないという方もいると思うので、そういう方はNISA制度を利用するのか、しないのか、まず決めるといいかも。NISA以外にiDeCo(イデコ)とか、色々な制度があるので。NISAをやろう!と決めて、長期で運用していくのであれば、個人的には先ほど話した、つみたてNISAがいいのかな、と思います。

参考▶NISAとは? : 金融庁
参考▶配当金とは – みんかぶマガジン
参考▶知っておきたいNISAのポイント|日本証券業協会

iDeCo(イデコ)とは何でしょうか?

久保:iDeCo(イデコ)は個人型確定拠出年金のことをいいます。自分で設定した掛金で、運用商品を選び、運用して老後の資金を準備していく年金制度ですね。掛金は月々5000円以上、1000円単位で設定できます。基本的には、60歳にならないと、原則引き出すことができないですが、掛金の全額が所得控除の対象になるので、税金が軽減されるのがメリットです。 

阿久津:色々な選択肢があるので、どれやろうかな~と迷いますよね。いつでもにお金を引き出せる、自由な存在にしておきたいなら、引き出し制限がない、NISAをやるのがよかったりするのかもですね。あとはiDeCoなら自分がどのくらい控除の恩恵を受けられるのかもチェックですね。

西出::長期運用をしていくならつみたてNISA、iDeCo。中短期なら一般NISA、FXとか別の選択肢もでてくる。長期か短期、どの運用方法が今の自分にあっているか、まず考えることが必要ですね。

参考▶iDeCoの特徴|iDeCoってなに?|iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)【公式】
参考▶iDeCo(イデコ)をはじめるまでの5つのステップ|iDeCoをはじめよう|iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)【公式】
参考▶iDeCo(イデコ)のイイコト

その他の制度と、老後の問題について

続いては、NISA・iDeCo以外の話に。ここでも久保さんの解説がわかりやすく、非常にタメになります!

ふるさと納税もテレビでよく見ます。どういう制度でしょうか?

久保:簡単にいうと、寄付金を払うと返礼品がもらえる、という制度です。手続きをすると、寄付金のうち、2000円を超える部分については所得税が還付、住民税も控除が受けられます。自分で寄付金の使い道を決めて、その地域の名産品などのお礼の品物をいただくことができます。

阿久津:絶対に日常生活に必要なものを、返礼品で補っていくのもアリですよね。トイレットペーパーとかお米とか。あとは、やったからゴールではなくて、ちゃんと控除されているのかしっかり最後に確認することが大切ですね。

久保:フリーランスなら自分で確定申告するから色々わかりそうですよね。

阿久津:税金に対する意識もフリーランスになってから変わりました!

参考▶ふるさと納税とは?

老後2000万問題についてどう考えますか?

西出:あと40年生きるとなるといくら必要になるんだろう・・・老後についても考えていかなければ。シビアな問題も多いですしね。

佐々木:老後2000万問題、よく聞きますよね。

西出:今3000万円になってるらしいです。こないだニュースでみたら金額上がっていたんですよ。

阿久津:3000万円だとだいぶ違いますよね!

参考▶https://toyokeizai.net/articles/-/467641?page=5

久保::その頃60歳過ぎてもみんな働いている人が多いのでは?定年も伸びてきているみたいだし。働け!といっているわけではなく、老後でも働きたいって思う人は多いのかなって思う。逆にそこを考えすぎて、今凄くきりつめて生活するのはそれはそれで悲しいですよね。

西出:いつまで働きたいと思いますか?人によっては40歳でFIREした人もいるみたいですよ。

久保:個人的には仕事の面ではずっと何かしらしてそうだと思う。お金の面でのリタイアは早くできたらいいな、と思います。

西出:働かなければならなくて働くのと、働かなくてもいいけど働くは全然意味が違いますよね。

久保:ある程度、お金のことは考えず、自分のすきなことをして貢献できて、それが収入に繋がったらいいな、と思います。

参考▶今注目のFIREとは?アーリーリタイアのメリット・デメリットをまるっと解説|iyomemo(いよめも)

何をするにも「目的」を明確に

 最後は、今までの久保さんの話を踏まえ、「今後お金に対しどう向き合っていくか」メンバーで話し合いました。

会議の様子 くらしと仕事

今後はどうお金と向き合っていきますか?

西出:結論、投資のスタンスとして、大きくわけると長期や短期になる。例えば、長期でやるなら目的は老後資金だと思うけど、どこのタイミングでやるとか、どれをやるかは考えていかなければですね。

久保:長期運用のみにするなら年金系がいいのかな。短期運用なら60歳以降にもらえるものがあっても後回しになるので、途中解約できるものがいいと思います。一般NISAは途中で解約できるので、運用して利益がでたら、売ってお金を増やしていく。ある程度原資ができたら、安全資産にも数パーセント振り分けていくのもいいですね。

久保:あと、投資も最初購入した時の目的が大事です。例えば一般NISAであれば、5年後どうなるか、だと思うので、その間の時はあまり考えすぎないほうがいいかもですね。相場は動きますから。目的が配当金であれば、NISAであれば配当金に対して、税金もかからない。色々やりかたはある。売って違うものを買うのでもいいですし。今下がっていても1年後には上がってる、なんてこともあったりします。相場は日々変動するので。

西出:「目的」をしっかりと自分で明確にすることが大切ですね。

佐々木:そのお金が、「いつ使いたいお金なのか?」も明確にしないとですね!

阿久津:老後の資金、と決めたら今は、あまり気にしないほうがよい、ということですね。

西出:「フリーランスとして何やったらいいの?」ってなったときに、お金の話ってフリーランスも正社員も関係なく、自分がどういうお金との関わりをしていくのかが大事だと、久保さんの話をきいていて思いました。自分の中でどういう目的で働いていきたいのか。どういう目的で運用していくのか決めていくことが必要ですね。

※投資は自己判断でお願いします。NISA、iDeCo制度に限らず投資全般にいえることですが、運用成績によっては受け取る金額が元本を下回る可能性もある、ことを留意しておくことが必要です。あくまで今回の座談会でお話していたのは個人の見解です。

まとめ

自分がどういう目的で運用したいのか?長期か短期、どちらで運用するのか、何の制度で運用していくのか。自分の中で、はっきりすることが、まず第一歩だと感じさせられました。人によって考え方は様々ですが、今後少しでも不安のない、豊かな生活を送るため「お金に働いてもらう」ことを、意識していくことも大事だと考えます。普段は中々周囲に聞けないお金事情、フリーランスだからこそ心配なこともあると思います。今回様々な制度があることを知り、資産運用について考えるきっかけになったのではないでしょうか。

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