「ほめる」って実はコーチングの高等テクニックのひとつ?!「YOU」と「I」メッセージを使い分けよう

高橋サチが送る「わたし」らしい働きかた講座。「仕事」で磨かれたスキルを「くらし」にも活かす。ライフワークシナジーを体現するためのヒントをご紹介いたします。

ライター

高橋サチ
東京都在住。『わたし』らしい働き方カウンセラー。コーチングで誰もが持っている得意を発揮できる社会に貢献したい!に挑戦中。プライベートでは育ち盛り2男1女の母。

「恋愛下手」には「ほめ下手」が多い!?

みなさんは人を「ほめること」は得意ですか?

 

日本人は、心の中で思っていることを言葉にして伝えることを「照れくさい」「恥ずかしい」と思う人が多いように感じます。

 

アメリカに留学していた際、日本に伝わる「以心伝心」の話をしたら、「愛しているよ、と言葉にしないでどうしてわかるのか?」「君は素敵だね、とほめないで日本人はどう気持ちを伝えているのか?」と非難の嵐にさらされたことがあります。確かに以前、「恋愛下手にはほめるのが苦手と感じる人が多い」という調査結果を目にしたことがあります。

 

恋愛だけではなく、「ほめ育」という言葉があるように、人を育てる場面においても「ほめる」という行為はとても大切な要素です。

 

では、どうしたら「ほめ上手」になれるのか、コーチングの視点からみてみましょう。

コーチングの「承認」を理解しよう

「ほめる」というのはコーチングの「承認」というスキルのひとつです。

 

「承認」は英語で「Acknowledgement」。その意味を辞書で調べてみると、「(事を)認めること」「感謝、謝意」という肯定応答だと記載されています。相手の心に響くほめ方とは、相手をよく観察して事実を認めてあげること、そして感謝の気持ちも必要だということですね。

 

次に、それをメッセージとして相手にどう伝えるか考えてみましょう。

 

相手が受け入れやすいほめ方とは?

みなさんの中には、実は「ほめられることが苦手」という人も多いはず。

 

相手にほめられると、「そんなことないですよ」「私なんて、まだまだです」とついつい謙遜してほめ言葉をはね返してしまう、そんな経験はないでしょうか?

 

ほめる際には、相手が素直に「ありがとう」と受け入れられるメッセージにして伝えることが大切です。

 

ではここで、質問!

 

下の2つのほめ言葉のうち、あなたにとって「ありがとう」とより素直に受け入れやすいのはどちらですか?

 

  1. 「今日の〇〇さんの服のコーディネート、センスあるね!」
  2. 「今日の〇〇さんの服のコーディネート、センスがあって素敵だと思う!」

 

どちらかというと②の方だと感じる人が多いのではないでしょうか?

 

「YOU」メッセージと「I」メッセージ

上の2つのメッセージの違いは主語にあります。

 

1は「あなたは〇〇ですね」という「YOU」が主語になるメッセージ。

 

短いほめ言葉として続けて使うと、相手を元気づける効果があるともいわれています。しかし、相手の状況によっては、押しつけられているように感じて気持ちがうまく伝わらないことがあります。

 

2は「あなたが〇〇したことで、私はこう感じます」という、「I」が主語になるメッセージ。

 

ほめる側が感じたことを伝えているので、受け取った側は否定しにくくなり言葉を受け入れやすくなります。また、相手にとっても印象に残るメッセージになりやすいといわれています。

 

最強のほめ方とは?

私は、日ごろから子どもたちに「毎日忘れず宿題をして偉いね。頑張っている姿をみるとママも嬉しいよ!」とタイミングをみて声がけをしています。特に、兄妹のなかでも一番のママ好きな次男は、事実を承認した言葉と一緒に、主語を「ママ」にした「I」メッセージを送ると、俄然やる気がアップします。

 

相手の心に響く最強のほめ方とは、まずは最初に観察、そして、ほめる根拠となる「事実」を見つけたら、そこに「I」メッセージをプラスして言葉にしてあげることです。

 

いくつか例をあげてみます。

 

  • 「〇〇さんは仕事が速くて正確ですね!いつも助かっています!」
  • 「〇〇さんの誠実な対応、安心して仕事を任せられます」
  • 「〇〇さんは気配りができて素敵ですね。あなたがいると場が和みます」
  • 「〇〇さんの頑張りをみていると私まで励まされます」

 

誰でもポジティブな声がけは嬉しいもの。

日常に限らず、あなたの職場でも、相手の心に響く最強のほめ方で「ポジティブメッセージ」を送ってみましょう!