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北添 稚菜(会社員/フリーランス)

高知県出身。SEとして週3日働くかたわら、ぷちフリーランスとして漫画家の活動、イベントの主催、分子栄養学認定カウンセラーなどの活動を行う。著書に「残業を減らし定時で帰る仕事術」。

約1年前、勤めていた会社で「週3勤務」を始めた経緯

こんにちは、北添稚菜(きたぞえ わかな)と申します。

システムエンジニア職の会社員として、広島県のIT系の会社で働きながら、2016年4月に「残業を減らし定時で帰る仕事術」を出版させて頂いたり、ブロガーとしてイベントを主催したりしています。

そして、2017年2月、正社員として勤めていた会社で 「週3勤務」 をはじめました。

明確な意志を持って会社と交渉したわけではありません。

「会社を辞めます」と上司に報告したところ、上司から「週3勤務」を提案されたのです。

そもそも何故会社を辞めたかったのか

●会社のビジョンが見えない
●仕事内容が楽しくない
●尊敬していた上司や先輩が転職で会社からいなくなった
●今の会社にい続けても自分の望む未来は描けない
●会社の外に面白いことはたくさんある

など、いくつか理由はありますが、 「今の会社では新しい働き方はできない」と感じたことが大きな理由の一つです。

在宅勤務や週休3日制、副業解禁など、「働き方改革」によりさまざまな「働き方」を取り入れる企業が少しずつ増えてきています。

「週に5日も働くって決めたの誰だよ!」と不満のような疑問を持っていた私は、さまざまな働き方の中で、特に「週休3日制」に興味を持っていました。

しかし、私が勤めている会社ではそのような働き方を取り入れる動きは見られません。

念のため、上司にも週休3日制の制度がないか確認しましたが、やはり存在しません。

仕事内容も楽しくないし、柔軟な働き方もできない。やりたいことは他にある。ならば いっそのこと会社を辞めてみよう、と決意したのが2016年10月のことでした。

会社を辞めるつもりが週3勤務に

「会社辞めよう」と決めたものの、会社を辞めた後のことは何も考えていませんでした。

漠然と「本を描いて、フリーランスになりたい」と思ってはいましたが、地盤が築けていないのもあり、「今のままでは無理だ」と感じていたのです。

そのため、3ヶ月ほどニート生活を満喫した後、他の会社に転職するつもりでいました。行き当たりばったりです。

「やりたいことがあるので会社辞めます」と上司に伝えたところ、「週3勤務」を提案されました。すんなり辞められると思っていた私には意外な展開です。

会社として正社員にそのような制度は存在しないものの、契約社員などに雇用形態を変更すれば週3勤務が実現できるかもしれない。

週3勤務であれば、残りの週2でやりたいことができるのでは、と提案されました。

私が担当しているプロジェクトは私以外に有識者がいないのも引き止められた一因でしょう。また、退職者が多かった時期であり、1人でも会社から去る人を減らしたいという思惑もあったのでしょう。

私としても、「この会社では無理だ」と諦めていた柔軟な働き方ができるチャンスです。

広島には「週休3日制」を取り入れている会社は少ないし、他の会社に転職したところで、ここまで融通が利く働き方はできない、と判断しました。

会社と私の利害が一致する形で、「週3勤務」は実現しました。

しかし、それはつまり、先延ばしにするつもりでいた、フリーランス業を今すぐはじめなければならないということ。

収入の面では不安がありましたが、貯金があったため、すぐに生活に困る事態にはならないだろう、とチャレンジする道を選びました。

「週3勤務」の日常はこんな感じ

会社員の日

システムエンジニアとして、正社員のときから担当しているプロジェクトをそのまま続けています。仕事内容は正社員のときと変わりません。

仕事内容は変わらないため、週5日から3日に勤務日数が減ることで残業時間が増えるのでは、という懸念はありましたが、色々工夫して定時退社を実現しています。

「出勤日数を減らしたのに残業時間が増えた」では、私としては出勤日数を減らした意味がなくなります。ここは 譲れないポイントです。

定時退社を実現するために、著書で書いたようなタスク管理の技術を用いるのはもちろんのこと、発生しうる作業を今までの仕事から予測して、先回りしてこなしています。

依頼が来てから仕事に着手していては定時で退社できない日も出てくるでしょう。

事前に必要な作業を洗い出し、対応しておくことで自分のペースで仕事を進めることができます。

同じプロジェクトを長年担当しているからこそできることかもしれませんが、週3勤務で定時退社を実現する上で欠かせないことだと感じています。

ぷちフリーランスの日

週3勤務をはじめたばかりの頃は、家で上手く「やりたいこと」を進めることができませんでした。

時間に制約がないため、いつまでも寝ていられるし、ついつい、洗濯や掃除など、目についた家事に手をつけてしまいます。

「仕事場」である家をきれいにするのは気持ちいいのですが、必須ではありません。それよりも、「週3勤務」を選んでまでやりたかったことがあるはずです。

そこで、平日に家事にじっくり取り組むのを止めることにしました。掃除機をかけるのは今まで通りの「週に1回」を厳守しています。

また、最低限の家事をこなした後、そのまま家にいたのでは仕事モードに気持ちが切り替えられないことにも気づきました。

午前中は外に出てカフェなどで仕事をする。そうすることで仕事モードに切り替えられ、帰宅後も仕事モードを維持できています。

カフェより家のほうが仕事が捗る人もいるでしょう。

いろいろ試してみて 自分に合ったスタイルを知り、選択することが必要だったと感じています。

週末

週5勤務のときと変わらず、基本的には休みの日にしています。

平日はやらないと決めた家事をこなしたり、買い物に出かけたり、撮りためたテレビ番組を観たり。

仕事を進めたい、という気持ちもありますが、できるだけ同居人との時間に当てるようにしています。

1年間の「週3勤務」を振り返って

正直なところ、1年間も継続できるとは思っていませんでした。

数ヶ月は続けられるかもしれないけれど、周りへのしわ寄せが大きく、いつか破綻するのではないかと考えていたからです。

上司や同僚のフォロー、配慮があるからこそ、「週3勤務」を継続できているのだと実感しています。

チャレンジに取り組める時間も増えたし、料理をして食生活の改善に取り組める時間も増えました。「週3勤務」生活には概ね満足しています。

デメリットがあるとすれば、周りは週5で働いている中で働く場合、週3勤務でも仕事を回すためにマネジメント力が必要になる、ということくらいでしょうか。

「週3勤務」を1年間続けてきて、複業としてやっていたことにより注力したい方、または何らかの事情で週に5日も働けないけど週に3日なら働きに出られる方など、さまざまな方に 新たな選択肢を与えることができる働き方だと感じています。

また、そのような働き方を取り入れる企業としても、何らかの事情で退職を希望する人材を引き止める手段にもなり得るかもしれません。その企業でしばらく働き、実際の仕事振りも確認できており、会社のことを知っている人は企業にとって貴重な人材です。

私が「週3勤務」を実現できた方法はたまたま環境が良かっただけかもしれませんが、これからは「週3勤務」などの柔軟な働き方を普通に選ぶことができる会社が増えていけば良いなと思います。