妻が働くことを夫に理解してもらうためのコミュニケーション方法
働きに出たいのに、一番の理解者であるはずの夫が認めてくれない!そんなお悩みをお持ちのあなたに、夫に働くことを理解してもらうためのコミュニケーション方法をご紹介します。
目次
ライター
「妻は家庭を守るべき」はまだまだ根強い
最近、週3日のパートタイマーからフルタイムの派遣社員に転職しました。ありがたいことに、我が家の夫は妻が働くことに賛成派ではありますが、世間ではまだまだ「妻が働きたくても夫が許してくれない」というご家庭も多いようです。
これは、内閣府男女共同参画局が今年発表した白書に掲載されている調査結果です。「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方について、平成26年には女性は「反対」の意見が賛成を上回っているのに対し、男性は「反対」「賛成」が拮抗を続けています。では、妻が働くことに反対派の夫に理解をしてもらうには、どのようなコミュニケーションが効果的なのでしょうか。夫の反対意見別のコミュニケーション方法をご紹介します。
夫の反対意見別コミュニケーション法
3歳児神話のような「子どもが小さいうちはお母さんは家にいた方がいい」派の夫
小さい子どものいる妻が働くにあたり、未だ根強い障害となる「3歳児神話」ですが、実は10年以上前に政府の厚生白書(平成10年)でも「合理的根拠はない」と否定されています。
そういった具体的な根拠とともに「休みの日のうち1日は子どもとたっぷり遊ぶ日をつくる」など、働いても子どもへの愛情をきちんと示す具体的なプランを提示し、働きながらでもしっかり愛情を持って子育てすることを伝えましょう。また、当然ながら子どもへの愛情とは、母親からのものだけではなく、父親から注がれるものも意味します。再就職を機に、今まで以上に2人で愛情を注ぎあいながら子育てしようと提案してみましょう。
「子どもの年齢ではなく、妻の年齢で再就職のタイミングを考えた方が、再就職のチャンスやキャリアアップにつながりやすい」など、妻の年齢を基準に再就職するメリットを伝えるのも手です。
「家事や育児と両立できるの?」家のことが心配派な夫
まずは現時点で、再就職後の生活を意識したスケジュールで家事や育児をこなし、就職後もきちんと家庭と両立できることを示しましょう。常備菜のレパートリーを増やしたり、時短で家事をこなす工夫をすることは、就活中や再就職後の自分の負担を減らすことにもつながるので今からやって損はありません。
しかし、再就職後は家のことにかけられる時間が絶対的に減る中、妻だけでは全ての家事をこなせないのも事実。だからこそ、まずは自分で家事を効率的にこなす努力をしていることを示した上で、なぜ働きたいのかを明確に説明し、夫に「これだけ頑張っているんだから応援しよう」と思ってもらうことが大切です。そうすれば、夫と家事の分担もしてもらいやすくなり、再就職後も無理なく働きつづけることができるはずです。
「俺の稼ぎは悪くないのに働く必要あるの?」派の夫
夫がこういった意見を持っている場合、まずは本当に将来にわたって夫の稼ぎだけでやっていけるのか、ライフプランやマネープランを立てて一度具体的に試算してみましょう。子どもが小さいうちは夫の収入のみでやりくりできても、子どもが大きくなると学費などがかさみ生活が苦しくなるケースも多々あります。その時になってから慌てることのないよう、今現在の家計ではなく、将来どのくらいお金が必要かを見据えた上で早めに自分も働き、堅実にお金を貯めていきたいことをきちんと説明しましょう。具体的なマネープランをたてるときには、以下のような書籍を読んでみるのもおすすめです。
マネープランから、将来にわたって夫の稼ぎのみでやりくりできそうだとわかった場合は、「自分も社会に出て視野を広げたい」「働くことで社会貢献したい」など、自分がなぜ働きたいのかをきちんと理解してもらうことが大切です。夫の働きに感謝していることを伝えたうえで、自分の仕事に対する熱意をきちんと伝え、納得してもらえるまで話し合いましょう。なかなか理解が得られない場合は、まずは平日の家事や育児の合間に在宅ワークなどを始めて実績を作ったうえで説得してみれば、あなたの仕事への熱意もより伝わりやすくなるかもしれません。
まとめ
Link