海外で農業にチャレンジ! 小さな「きっかけ」を積み重ねてやりたいことを実現

海外で農業にチャレンジ! 小さな「きっかけ」を積み重ねてやりたいことを実現

「いつか海外で生活してみたい」と思ったことはありませんか? しかし実際に海外生活を実現するには、計画と準備が必要でしょう。
オンラインアウトソーシング(※1)HELP YOUには、世界35か国から海外在住のメンバーが所属していますが、海外移住を見据えてジョインした人もいます。その一人、石沢翔平さんは、海外でも農業に挑戦したいという目標を持ち、ブドウ農園で働きながら2022年11月にジョインしました。現在はニュージーランドでのブドウ作り実現に向けて準備を進めています。
そんな彼にHELP YOUを選んだ理由、そしてライフワークとする農業への想いについてお話を伺いました。

※1 オンラインアウトソーシングとは在宅でインターネットを活用し、業務サポートを行うサービス


▶ 海外在住でも日本語を使って働こう! HELP YOUを詳しく知る

インタビュイー

石沢翔平さん
山形県出身。中学生時代、職場体験をきっかけに農業に興味を持ち始める。農業系の高校、大学へ進学し、卒業後はブドウ農園で働くことに。海外でもブドウ作りに挑戦するため、2022年11月HELP YOUにジョインしリモートワークを開始。現在はニュージーランド移住に向けて準備中。

ライター

中村紘美
2009年結婚を機にイタリアへ移住。イタリア人の夫と3人の子ども、そして2匹のウサギと暮らす40代。およそ5年の専業主婦期間を経て、2022年末にHELP YOUにジョインし在宅ワークデビューを果たす。主にデータ入力やリサーチを担当しながら、WEBライターとしても活動中。→執筆記事一覧

小さな容器の中で育つサクランボの生命力に感動し農業の道へ

ブドウ農園で働く石沢さん。研修でさまざまな農家を回り、その中でブドウ作りの面白さに魅了されたのだそう。

──HELP YOUにジョインする前はどんなお仕事をしていましたか?

農業系の大学を卒業し、いくつかの農園で研修を受けた後にブドウ農園で働き始めました。当初の進路は、農業ではなく品種改良に関わる研究職を希望していましたが、研究員としてフルタイムで働ける場所が意外と少なかったのです。そこで、ブドウ農園で働くかたわら、自分の裁量で研究を続けていこうと考えました。

──どうして品種改良に興味を持ったのですか?

中学校2年生の時に、職場体験で地元の農業試験場(※2)に行ったのがきっかけです。そこで、大きめのペットボトルのような培養容器の中で、小さなサクランボの木が立派に育っているのを見て衝撃を受けました!

サクランボは本来、5〜6メートルの高さまで育ちます。ところが、農業試験場の研究室で見たサクランボは、小さな培養容器の中でも、ちゃんと木の形をして成長しているのです。多くの木は、切り取った枝を土に植えると、同じ品種・遺伝子を持つ木として再生します。これは、私たち人間にはできないことです。動物とは異なる植物の生命力に深く感動しました。

2 農業試験場:作物の品種改良をしたり新しい農業技術を開発したりするための研究機関

──職場体験での感動が、自分のやりたいことを見つけるきっかけになったのですね。

はい。あの体験がなかったら農業の道へは進んでいなかったかもしれません。職場体験で、小さくても力強く成長する植物の姿を目の当たりにし、自分の中にそれまでに経験したことのない情熱が湧き上がるのを感じました

──いろいろな農作物があるなかでも、特にブドウに深い思い入れがあるようですが。

複数の農家で研修をさせていただき、さまざまな果物作りを経験しました。その中でも特に、古くから積極的に品種改良がおこなわれてきたブドウ作りに興味を持ち、「これはおもしろい。ブドウを専門的に作っていきたい」と思いました。

それぞれの長所をかけ合わせて収穫量を安定させたり、味を向上させたりするのが品種改良の目的です。例えば、美味しくないけれど病気には強い品種に、病気に弱いけれど美味しい品種の枝をつなげることで、病気に強く美味しい品種を生み出します。

かけ合わせる品種の特性を、その親、さらにそれ以前の世代にまでさかのぼって考えながら交配させるのは、とても時間がかかる作業です。あの有名なシャインマスカットも、30年以上もの長い年月をかけた研究の末に開発されました。品種改良の研究に関わり、より多くの人にもっと美味しいブドウを届けることが私の目標です

海外でもブドウ作りを続けていくには?

──やりたいと思っていた農業に従事しながら、なぜリモートワークを始めようと思ったのですか?

感染症の流行や国際紛争など、世界情勢が大きく変わって行く中で、日本でこれまで通り農業を続けられる保証はないと感じるようになりました。特に農業は土地に縛られる仕事です。この先、日本以外の国で暮らしても、農業を続けていくにはどういった方法があるかを考え始めました。

ただ、海外で農業をするといっても、すぐに農業だけで食べていくのは難しいでしょう。私にとって一番やりたいことはブドウ作りですが、どこでならブドウ作りを続けられるのか、そして、軌道にのるまでどのようにして生計を立てていくのかが課題でした。そこで、働く場所に縛られないフルリモートの働き方を探し始めたのです。

──数あるオンラインアウトソーシングサービスの中から、なぜHELP YOUを選んだのですか?

海外在住でも働けるリモートワークをインターネットで調べたら、「くらしと仕事」の記事が検索結果の上の方に出てきたのです。その中で、HELP YOUで働きながら海外に移住した人の記事を見つけ、「これだ!」と感じました。HELP YOUなら、海外でブドウ作りに挑戦しながら生活費を稼げる。まさに自分が求めていた働き方です。

──HELP YOUを見つけて、運命的なものを感じたのですね。

はい! でも、実はHELP YOUのことを知ってから実際に応募したのは、半年くらい経ってからでした。事務経験がない自分が応募しても不採用になってしまうと思い、事務スキルをしっかり身につけてから採用課題にチャレンジしたかったのです。

ところが、半年ほど準備をして実際に応募してみると、経験やスキルよりも、チャレンジする姿勢を応援してくれるところだとわかり、それまでの就活のイメージとは全く違っていて驚きました。もっと早く応募すれば良かったです。

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「農業×リモートワーク」で新たなキャリアに挑戦

自宅での作業場

──HELP YOUにジョインした今は、どのように農業と両立しているのですか?

週末や時間がある時に、以前働いていた農家へお手伝いに行っています。リモートワークの仕事を探し始めた時はフルタイムで農業に従事していました。でも、リモートワークといえどフルタイムの農業と両立するのは、やはり時間の制約や体力的な厳しさもあるので、今は農業の割合を減らしています。

──農業では、あまり事務系のお仕事に関わることは少なかったと思いますが、HELP YOUではどんなお仕事を担当していますか?

データ入力やリサーチ、SNS投稿業務などを経験し、現在は、給与振り込みや出勤簿のまとめなど、労務系の業務を担当しています。

パソコン上で設計図を描くCADを使った業務を、未経験から担当したこともあります。CADにはもともと興味があり、インターネットで動画を見ながら独学でスキルを身につけたいと思っていましたが、実際に仕事で使用する機会はありませんでした。しかしHELP YOUでチャレンジできて、実務経験を得ることができました

しかもその後、HELP YOUとは別でCADオペレーターの求人に応募し採用してもらえたのです!
今は契約終了していますが、ほぼ未経験でも採用されたのは、HELP YOUでのCAD経験があったからこそだと思っています。

ワーキングホリデーを知るきっかけは意外な所に

──HELP YOUにジョインした時の自己紹介で、ワーキングホリデーでニュージーランドに行きたいとお話していましたね。ワーキングホリデーに興味を持ったきっかけをおしえてください。

何年も定期健診に通っている歯科医院の歯科衛生士さんから、ワーキングホリデーでオーストラリアに行ったという話を聞いたのがきっかけです。

私はそれまでワーキングホリデーのことを知りませんでした。調べてみると、日本と協定を結んだ国で就学と就労をしながら長期滞在できる制度だとわかり、ブドウ作りをしながら海外生活をしたいと考えていた自分が、今まさに必要としている制度だと感じました。まさか歯科衛生士さんがワーキングホリデーを知るきっかけになるとは不思議なご縁です(笑)。

──ニュージーランドを滞在先に選んだのはなぜですか?

ニュージーランドでブドウ栽培をしている人のインタビュー記事を見たのがきっかけです。一年中おいしいブドウを消費者へ届けたいとの想いから、日本とは季節が真逆のニュージーランドにブドウ農園を開拓した方の記事でした。

その方と連絡を取りたいと思い調べてみると、その方が経営している山梨の農園でボランティアの募集をしていることを知りました。そこで、実際に山梨まで行ってみたのです。それからご縁があって、ニュージーランドの農園が繁忙期になる来年11月頃から働かせてもらえることになりました。

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海外在住メンバーとの交流で不安が軽減

大学在学中は花笠踊りのサークルに所属。卒業後もOBとして、山形県で開催されるイベントに参加することも。

──出発に向けてどんな準備をしていますか?

現地での生活に備えて英語を勉強しています。外国語を学びたい人同士が交流できるアプリを通じて、日本のアニメが大好きで日本語を話せるニュージーランド人と友達になりました。同じ英語でもアメリカ人やイギリス人が話す英語とは違うと聞いて、現地の人と話すほうが実践的だと感じたからです。私が英語で話して相手が日本語で答える。そうやって楽しみながらお互いに勉強しています。

──HELP YOUのコミュニティ(※3)「時差ワーク組のぼそぼそ部屋」で毎月行われている座談会でも、海外生活経験があるメンバーからアドバイスをもらっていましたね。

はい。海外のリアルな情報を得られたので、とても役に立ちました! これまでは手探り状態で不安でしたが、実際に経験した人の話を聞けて、余計な心配がなくなりました。海外生活に関する知識はもちろん、精神的にも大きな安心感を得られたので、こうしたコミュニティがあるHELP YOUにジョインできて本当に良かったと思っています。

※3 さまざまなスキルや趣味などについて、業務外でもメンバー同士が自由に交流できる場。現在、40個以上のコミュニティが存在する。

まとめ

「人生で一番やりたいことはブドウ作り」。そう言い切る石沢さんの姿はとても輝いていて見えました。自分が本当にやりたいことを見つけるのは簡単なことではありません。見つけられても仕事につなげるには努力が必要でしょう。
石沢さんは小さな「きっかけ」を見逃さず、自分の中に湧き上がった情熱と行動力でやりたいことを実現させてきました。
私たちの日常にはたくさんの「きっかけ」がありますが、掴むかどうかは自分次第です。石沢さんが経験したように、この記事が誰かにとっての「きっかけ」になればと思います。

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