海外在住デジタルノマドに学ぶ「好き」を追い求める自由な生き方
もし自分の心の赴くままに世界中を移動し、好きな国を選んで生活することができたら……人生はどんなに刺激的なものになるでしょうか。そんな、まるで冒険のような人生を歩んでいる人がいます。
野原文は海外を拠点に生活し、日本語教師の仕事をする傍らオンラインアウトシーシング(※1)「HELP YOU」でフルリモートワーカーとして働いています。「私には世界中に家族がいるんですよ」と話す、明るく飾らない人柄。訪れた国は70カ国を超えるそうです！
今回は、HELP YOUラジオ(※2)のゲストに野原を迎え、話を伺った様子をお伝えします！
※1 オンラインアウトソーシングとは在宅でインターネットを活用し、業務サポートを行うサービス
※2 HELP YOUラジオとはYOU TUBEで限定公開される社内向けコンテンツ。運営スタッフの西出と阿久津が進行役となり、多彩なメンバーをゲストに迎えて楽しいトークを繰り広げている。社内にはコアなファンが多数。
▶︎オンラインで働きながら、世界を旅してみたい方はこちら
目次
ライター
スウェーデンが好き！から始まる冒険のような人生
もともと、海外志向だったのですか？
はい。大学時代にスウェーデンに留学していました。それでスウェーデンが大好きになったので、新卒でスウェーデンの某有名家具屋さんに入社しました。
3年ほど働いた2011年、東日本大震災が起きた時に自分の人生について見つめ直したんです。私には、おばあちゃんになったら世界一周したいという夢があったのですが、「何で今じゃないんだ……？」と考えるようになって。
お世話になった会社を退職し、2013年に世界一周の旅に出ました。
10年前に、世界一周旅行に出たんですね。すごいですね！
はい。9ヶ月ほど世界を周り、帰国後はITの会社に就職しました。そこで3年ほど翻訳・通訳の仕事をしていて、その時にHELP YOUのことを知りました！
HELP YOUを知る時期は結構早かったんですね。
2017年頃です。ただ、その時はクライアント側でした。同僚がHELP YOUとの業務を担当していて、HELP YOUのようなオンラインでの働き方を私に勧めてくれたのですが、その時はあまりピンと来ませんでした。
その会社では外国人と交流する機会が多くて、「まだ行っていない国に行きたい！」と思うようになり、世界二周目の旅に出ることを決めました。
世界二周目って、なかなか聞かないですよね！笑
ちなみに世界一周はどのくらいの期間で何ヵ国周ったんですか？
世界一周目は、2013年から9ヶ月間で25カ国です。南米中心の世界一周で、スペイン語を勉強しながら旅をしました。
世界二周目は、2018年から1年3ヶ月間で23カ国です。まだ行っていなかったアフリカや中央アジアなど、自分の思うがままに放浪していました。今までに合計70カ国以上を訪問していると思います。
メキシコで英語を教えるボランティアをした時（2019年1月）
二周目の旅で最終的に行き着いたメキシコでは、就労ビザを取得して日本企業に就職。ただ、日本企業の雰囲気が私の性格には少し合わなかったようで……。コロナ禍で仕事があまりなかったこともあり、オンラインで日本語教師のボランティアを始めることにしました。
2021年、日本語教師の資格を取るため日本へ一時帰国。そのタイミングで、HELP YOUにもジョインしました。現在HELP YOUでは、採用業務と企業の営業サポートに携わっています。
私はコロナをきっかけに、オンラインでの働き方を手に入れてデジタルノマド(※3)になりました！
※3 デジタルノマドとは、世界中を遊牧民（ノマド）のように旅をしながら、ITを活用して仕事をする人のことを指す。
人生は何があるかわからないですね！
本当にそう思います。2021年11月、HELP YOUジョインと同時期に、次はトルコに移住しようと思い日本を発ちました。トルコではビザが簡単に取れると思っていたのですが、案外取れなくて……。
そうこうしている間に、ロシア・ウクライナ戦争が始まって情勢が変わってしまい、2022年の春にはトルコを出国せざるを得ない状況に。残念ながら、トルコ移住の夢は叶いませんでした。
そこからアドレスホッパー(※4)の生活が始まり、友人たちを訪ねながらヨーロッパやチュニジア・トルコ間を行き来するようになりました。そして2023年10月現在、日本に戻ってきてます。
※4 アドレスホッパーとは、特定の住所を持たず、複数の場所を転々と移動しながら生活する人（または生き方）のことを指す。
トルコ人の友人とトルココーヒーでお茶した時（2022年1月）
世界中を旅して見つけた、かけがえのない財産
世界を二周してみて、一周目とは違う気づきはありましたか？
一周目は、世界一周航空券を購入してしっかりと計画を立ててから出発したのですが、二周目は何も計画せずに自分の思うがままに放浪しました。その経験があるからアドレスホッパーの生活にもすっかり慣れていて、案外自由に生きて大丈夫なんだということがわかりました！
すごいなあー！ 元祖アドレスホッパーですね。
はい、当時はまだアドレスホッパーという言葉はなかったと思います。よく「世界一周ってお金がかかるでしょ？」と聞かれるんですが、私はお金を使わなくても旅行ができる方法を学びました。
どういうことですか？
異文化交流を目的に、無料で知らない人の家に泊まらせてもらうんです。気をつけないといけないことはありますが、段々と信頼できる人かどうかがわかってきます。（注：あくまでも野原の経験です。すべての人におすすめするものではありません）
他にはホステルのボランティアをしたり、農業を手伝いながら自宅に滞在させてもらう。あるいは英語の先生をしながらホームステイしたり……。ですから、大きな費用がかかるのは飛行機代くらいでしょうか。
そうした生活を続ける魅力とは何ですか？
私は同じところに留まっていると、どこかに行きたくなるんですよね！ メキシコを気に入って2年ほど住んでいましたが、その間でさえ別の国に行きたいとうずうずしていました。
好きなことを常に追っている感覚があって「自分がやりたいことを、やりたい時にできる」のが魅力だと思います。
元々変化を好む人ですか？
いえ、そうではありません。両親は2人とも公務員で、大学時代まではレールに沿った人生でした。
最初の就職先がスウェーデンの会社だったので、ワークライフバランスが当たり前。3週間程度の休みを取って、気軽にヨーロッパ旅行に行ける環境だったことが大きいかもしれません。
さまざまな出会いを通して、色んな人生があることを知りアクティブに。私は変化することが好きだと気がつきました。
不安に思うことはありませんか？
今はありません。私は不安になると、今はそういう時期なんだと客観視します。後になれば、長い人生そんな時もあったなーと思うのではないでしょうか。
実は、移住予定のトルコでビザが下りなかった時にはかなり落ち込み、その後すぐコロナにもかかってしまいました。回復してからは「どこにでもいける！自由だ！」とポジティブに考えるようになり、友人を訪ねながらヨーロッパを周りました。
その旅の途中、私は今後もこういう生き方を続けようと心に決めました！
たまに「家族が欲しいと思わないの？」と聞かれますが、私には世界中に家族がいます。どこに行ってもお家があるんですよ。すべては自分次第ですから、自分が心を開けば相手も心を開いてくれます。人って温かいんですよね。
特にトルコは親日ですから、どこにいっても「ご飯食べていって！」と大歓迎。決してお金には変えられない私の財産です！
トルコで仲良くなった家族と（2022年2月）
次は東南アジアと日本の架け橋に
それにしても、そんな生活を送っていて、よく日本に戻ってきましたね？
はい。日本に戻ってきてはいるんですが、もう来年には旅立つ予定です！！
もしかして、世界三周目ですか？！
いえ、今度は東南アジアと日本を行き来したいと思っています。日本語を教えている生徒さんが日本を訪れる機会があるので、その時に私が案内してあげたいと思っています。一緒に食事をしたり、観光地を巡って楽しく過ごしたいですね。
なるほど。東南アジアでの拠点は決まっているんですか？
拠点は決まっていません。アドレスホッパーで友人を何人か訪ねる予定で、タイ・マレーシア・ベトナムには行きたいと思っています。まずは行ってみないと、という感じですね！
ベトナム人のホストファミリーと（2018年1月。左側の女の子は、日本語を最初に教えた生徒）
まとめ
もし、今の日本での生活を生きにくいと感じている人がいたら、他の選択肢もあることを教えてあげたいと話す野原。「好き」を追い求めて人生を自らの足で力強く歩む姿が、私にはとても眩しく感じられました。たとえ彼女の真似はできなくても、「自分の心の声」に耳を傾けて生きていきたいですね。
野原も所属するHELP YOUの完全リモートワークは、住む場所も時間も気にせず、世界中を旅して働くことが可能です。もっと自由な働き方・生き方をしてみたい方は、ぜひエントリーをお待ちしています！
▷未来を自分で選択できる社会をつくる「HELP YOU」にエントリーする
Link
