48歳アナログ会社員がフルリモートワークへ挑戦

48歳から働き方を変えるのは難しいことでしょうか?新しいことを覚えるには歳をとりすぎている?そんなことはありません。私は前職では23年間一つの会社で営業の仕事をしていました。コロナ禍でも毎日必ず会社に出社し、お客様に直接お会いして営業するアナログな仕事です。そんな私が、なぜHELP YOUでのフルリモートワークを選んだのかをお話したいと思います。

ライター

鈴木裕一
香港在住22年。香港系カナダ人の妻と17歳の息子(カナダで高校生活満喫中)の3人家族。2022年8月に23年の長い会社員生活を終え、10月よりHELP YOUにジョイン。デニムジーンズをつくるのが得意。→執筆記事一覧

移動の毎日

前職ではアパレルのマーチャンダイザーをしていました。ベトナムや中国など海外の工場で服を製造し、日本のお客様に納品する仕事です。良い商品をつくるため、毎月生活拠点の香港から日本に出張してお客様と商談し、翌週には生産地であるベトナムや中国の工場に出張して商品開発する。同じ場所に1週間以上滞在することのない移動、移動の毎日でした。

大変な仕事でしたが、お客様と工場、会社の仲間と一緒につくった商品が店頭に並び、沢山の人に着て喜んで頂けるやりがいのある仕事で、天職だと感じていました。

「自分の価値」が落ちていく不安

一方で不安もありました。ファストファッションが主流となり、お店には似たようなデザインの服があふれ、過剰に供給された服は常にセールで販売されています。服づくりのプロとしてこだわりをもって仕事をしてきましたが、市場はだんだんと「価格が安い商品」を求めるようになり、商品の値段も下がっていきました。また、売れなかった商品は廃棄されることもあります。必要のないものをつくっているのではないか?「自分の価値」も服の価格と一緒に下がっているのではないかと焦りと不安が強くなっていきました。

コロナで家に帰れない

そんな中コロナが世界中に広がり、日常だった出張も簡単にはできなくなりました。仕事を優先し出張しましたが、移動のたびに長い隔離を強いられるため香港に戻ることができず、1年以上家に帰ることができない生活が続きました。仕事と家庭のバランスが崩れ、心身ともに疲弊しました。働き方に強く疑問を感じ、初めて「仕事を変えたい」と考えるようになりました。

会社を離れる不安

しかし、23年間ひたすら服だけをつくってきたので、自分に何ができるのかわからず、新しいことを始めるには歳をとりすぎているのではないか、またずっと会社という組織で働いていたので一人になるのも不安でした。決心がつかないまま、会社を辞めたいことを妻に伝えると、「応援する」と言ってもらえてすっと心が軽くなりました。妻も私が1年以上家に帰らなかったことで大変なストレスを抱えていました。自分で決めることができる人生を取り戻すため退職を決めました。

何をしたいのかわからない日々

退職後はぽっかりと時間ができました。しばらくは何をしたらいいのかわからず、朝起きても、「あ、始業の時間だ」とか、「あの商品そろそろ納品だな」とか、すでに自分には関係のないことが毎日頭に浮かびました。

じっとしていても落ち着かず、猛暑の8月に福島県に住む高校時代の同級生を訪ね、山奥の自然の中で1週間をすごしました。たまたまその時に香港に住む別の友人とzoomで話をしました。山奥でもネットはしっかりつながり、香港の友人は自然あふれる山小屋で過ごす私をうらやんでいました。その時ふと「こんな風に自分の好きな場所で仕事が出来たらいいなと」と思い、そこから、自分は何が好きで、どんな働き方をしたいのかをイメージしていきました。

*場所に縛られないリモートワークがしたい
*新しいスキルを身につけて働きたい
*チームで仕事がしたい
*そして服をつくる仕事は続けたい!

HELP YOU 思っていた働き方ができそう!

そんな中で株式会社ニットが運営するHELP YOUのサイトにめぐり合いました。一目見て「おお!これはイメージする働き方ができる場所だ!」とピンときました。VISIONの「未来を自分で選択できる社会をつくる」も、自分のための言葉のようにささりました。

海外で働いているメンバーも多く、いろいろな仕事がありそうでしたし、リモートワークのスキルがない私でも勉強しながら働けそうでした。特に魅力に感じたのは、個人の選択や生活が尊重されながら、同時に組織としてチームで仕事ができることでした。自分で仕事をコントールしながら働けるので、フリーランスとして好きな服作りの仕事と両立させることができそうで、思い描いていたイメージにぴったりでした。

早速エントリーし、仕事を想定した課題に挑戦しました。SNS用文章まとめ、課題リサーチ等どれも初めてでしたが、ネットで調べることで大抵のことは対応できることがわかりました。

こうしてHELP YOUにジョインしましたが、まだ実際にはできないことや知らないことばかりです。でも知らないことに触れて、毎日新しいことを知る喜びがあります。このライティングも人生初めての経験です。記事を書くのは大変なことだと知りましたが、同時に自分の言葉で書く楽しさを知りました。

まとめ

新しい働き方を選んで良かったと思っています。会社を辞めてから、自分にはまだたくさんの選択肢があることに気がつきました。新しいことを始めると脳が活性化したのか、他にもやりたい事が次々と出てきて、今までずいぶん自分を押さえて我慢していたのだなと驚いています。何かを手放すことで、新しい何かを手に入れるということができるんですね。新しいことを学び、覚えたことを使って仕事ができるのは幸せです。もちろん大好きな服作りの仕事も続けられています。

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