2016年8月2日 更新

ファッションと私らしい働き方

フリーランスというワークスタイルや多様な生き方に共感する人々のためのメディア「Rhythmoon」主催のトークイベント「ファッションから私らしい働き方を考える」を取材してきました。旅するパーソナルスタイリスト 河内尚子さんのお話と、当日お披露目されたエディター・ライターのための3WAYバッグ「Riz Clutch」についてご紹介します。

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本イベントは、リズムーンが開発した女性がより自分らしく働くための仕事カバン、「Riz Clutch」のお披露目イベントとして2016年7月9日に開催されました。リズムーンを運営している合同会社カレイドスタイルの代表、オノリナさんからのご挨拶の後、リズムーンで人気の連載「旅するファッションコラム」でおなじみの旅するパーソナルスタイリスト、河内尚子さんがお話くださいました。

ファッションから私らしい働き方を考える

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「ファッションと働き方の共通項を考えてみると『あなたってどういう人なんですか?』を表すことじゃないかと感じています」とおっしゃる河内さんは、デザイン会社コンセントの広報、白と緑色の草花や旅行事業を扱うフラワーショップ「kusakanmuri」のPR、そしてパーソナルスタイリストとして活躍中。


河内さん自身は同じひとりの人ですが、デザイン会社での内勤のときはラフでカジュアルなスタイル、メディア対応やイベント、クライアントさんと会う時はきれい目スタイル、スタイリストの仕事の時は例えばトレンドを取り入れたスタイルなど、その時々に自分が求められている役割の違いでファッションを変えているといいます。


「自分のイメージは他者からの認知と相互作用によって作られていきます。また場所や環境、状況にマッチした機能とトーン&マナーを見極めるのは、働く時の服選びにはとても大事です。たとえば今日の会場である恵比寿に、丸の内OLのようなファッションや原宿系のファッションだと、街の雰囲気と合っていないかもしれませんよね。そしてそもそも自分の表現の意図が明確に他者に伝わるようなファッションをしているかということも、ポイントになります」


具体的な考え方として、河内さんはフリーランスで働く人の参考に、ファッションについての3つの考え方の軸をあげてくださいました。


1.DRESS EXPERIENCE SYSTEM

「たとえば初対面の方と名刺交換をする場面を想像してみてください。まず相手にはあなたの見た目(APPEARANCE)が飛び込んできます。
服装や表情、その人がもつ空気感を感じて、例えば『神経質そうだな~』とか『華やかな人だな〜』など何かしらの印象(IMPRESSION)を受け取るでしょう。
そのうち名刺交換しながら肩書きや自分の立場を説明したり普段やっていることを少しお話する (SAYING/DOING) ことで、相手はあなたに興味(INTEREST)を持つかもしれません。
会議が始まりトピックを元に話し始め、物事に対するあなたの考え方や振る舞い方を知ると、あなたの人となり(MIND/PERSONALITY)もだんだんと相手に伝わり、そのことで相手はあなたに対して信頼(TRUST)を持つようになるかもしれません。
そして信頼されると『こんな仕事をお願いしようかな』とか『この人にはあのひとを紹介したら良さそうだ。今度紹介してみよう。』といったように、相手があなたに対してなんらかの行動 (ACTION)を起こすことにもつながり、そうやって起こる新しいやり取りを通じて、あなた自身の経験(EXPERIENCE)になっていきます」

「今の私というのは今まで経験してきた何かの上に立っていると思うんです。皆さんらしさは、皆さんがこれまで経験してきたことの上に成り立っています。 それがマインドセットだったり自分のキャラクターにも影響を与えている。どういう見た目であるか?は、あなたがどういう人であるか?というのを示すこと。今日会う人とどんなことが起こりそうか、どんな体験につながる可能性があるのかを、この考え方を前提として洋服を選ぶのは大事だと思います」

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2.TPPOS

TPOはよく聞きますが、河内さんによると今はPersonとSocialをプラスしたこのTPPOSが浸透してきています。これはパーソナルスタイリストの第一人者である政近準子さんが提唱している考え方ですが、この考え方(フレームワーク)を取り入れた方が、より働き方に合わせた装いができるそうです。


Time……時
Place……場所
Person……人(出会う相手が誰か?を考える)
Occasion……場合
Social……社会(社会性をもって服を考える。環境やその土地に住む人の邪魔をしないということや関係性においてどんな立ち位置を取りたいかといったことなど)

ひとつずつキッチリとこの考え方に則っていなくても、普段から無意識にこれらを考えて服を選んでいる私たち。もっと意識すると選ぶ服も変わり、仕事のクオリティや相手に与える印象も変わってきそうですね。

3. CODE & MODE

「装いというものについて『コード』と『モード』の2つで考えることができるのではないかと以前からうっすら考えている」と、その考え方も紹介されました。

CODE……制服、記号化されたもの、服装規定、おおよそ客観的、ビジネスマナー、企業に属している(ヒエラルキーの中)、きちんとしている、相手の立場を慮る、常識的である

MODE……流行、時代性と新感覚、自由さ、かなり主観的、パーソナリティ、企業に属していない(フリーランスまたはクリエイティブ)、自分らしい、ユニーク(個性)さ、引っ掛かりがある

「CODEとはドレスコードのコード。伝統的な企業ほど働く一人ひとりの服装からもその企業のイメージが守られなければいけないという意味で、ある程度のドレスコードが必要だと思います。一方MODEの方は、自身を表現することに寄っています。今日参加してくださっているフリーランスの皆さんのように、自分の名前で仕事をしている方やクリエイティブな仕事をされている方は、規定にはまるよりも自分らしさを打ち出していった方が相手に認識されやすいこともありますます。要はキャラ立ての手段としてフリーランスの方はMODEを取り入れることができるんじゃないかと思うんです」

河内さんが独自に考えられたこの分け方、とても分かりやすくて面白かったです。
これもその時のシーンや合う人によって意識してどちらの分量を増やせばいいかバランスが取りやすくなりそうですね。

今すぐできる、いいセンスの取り入れ方

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ではどうやってMODEを取り入れて自分らしさを表現していけばいいのでしょうか。
河内さんは以前、街で人間観察をしていて、「センスがよさそう」「ファッションを楽しんでそう」と感じる人たちにいくつかの共通点があることに気づかれたそう。MODEを表現する時に例えばこの6つを取り入れてみることができるとのこと。

・カラフルなものを取り入れている
・柄物を取り入れている
・ボタンや襟、ポケットなどの特徴的なディテールをもつアイテムを使っている
・ハットやストールなどのアクセサリー使い
・ユニークなシルエットのアイテムを使っている
・テクスチャーに特徴がある

「これらはその方の顔立ち、髪型、身長、体型やキャラクターによってセレクトしていきますが、ご自分の表現力を増やすのにぜひ意識してみてください。
全部を取り入れてみるのが難しいと思う時は、例えば今日ご紹介する「Riz Clutch」や靴などの小物で取り入れるのが簡単です。いつもの服でも小物を変えるだけで「この人何か意図しているんだな」というメッセージが伝わって、ユニークさを表現できますよ。
働き方は本当に人それぞれ。その人の働き方に応じてこんな風にファッションを選んでみてくださいね。」

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